五日市観音中学校総合学習(平成17年度)

「日本(地域)の文化との出会い・発見」

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左:「黒田節」最後の決めポーズ              右:生徒の皆さんと松若雅優由・名取

最終更新日 2006年4月16日


五日市観音中学校で半年間、総合学習のお手伝いをさせて頂きました

 9月28日より五日市観音中学校の平成17年度総合学習で、中学2年生の生徒さん
たちの総合学習「日本(地域)の文化との出会い・発見」の「日本舞踊」の講師を
させて頂きました。

宮島での「清盛と義経を語る」に、五日市観音中学校の先生が来場されたのが
きっかけで、松若寿雅晴、松若寿雅央も卒業生と言うご縁もあり、喜んで
引き受けさせて頂きました。2月16日の成果発表まで、20回「黒田節」の
お稽古を一緒にいたしました。
   原田校長と松若雅優由


平成18年2月16日 2年総合学習発表会「出会い・発見・ライフ 2005」本番

「出会い・発見・ライフ 2005」〜人にやさしいまちづくりを考える〜
日時:平成18年2月16日(木) 13:00〜15:00 
場所:広島市立五日市観音中学校体育館 
狙い:1.「ライフ」について、いろいろな人と出会い、自分達が新しく発見したこと
     (調査・学習・まとめ)を多くの人に豊かに伝える力をつける。

   2.他人の学んだことを聞くことによつて、新たな発見を見つけだし、
     互いが学びあえる総合学習のまとめの場とする。

   3.お礼の意味を込めて、学習を通して出会った方々、お世話になった方や
     保護者に自分たちがまなんだことを発表する場に招待する。

当日は誰でも自由に見学することが出来るとの事です。
お近くの方はぜひご来場の上、生徒さん達の学習成果をごらん下さい。
また、会場の体育館は大変冷え込むことが予想されますので、温かい服装をお勧めします。

「黒田節」の発表は14:45からの予定です!

(事前配布の案内文より)
いよいよ、本番の当日がやってきました。自分達の発表以上にある意味緊張します。

事前の準備等で少し手間取り、着付けの手伝いをしてくれる名取り有志と共に中学校へ
予定より少し遅れて到着しました。あいにくの雨ではありましたが、みんなそろって
元気に待っていてくれました。何はともあれ、全員揃って成果発表が出来る事に一安心です。

早速、更衣室で着替えに入りました。その間に私は会場でビデオのセットをしてから
掲示物を見て回りました。
老人福祉施設での実習の掲示 モンゴルとの国際交流の掲示 バングラデシュとの国際交流の掲示 環境問題に関する掲示
貼り出されていた掲示物の一部です
定刻になり、いよいよ発表会が始まりました。ご来賓の紹介で、私たちも名前を
呼ばれましたが、皆着付けで席空きであったため、一言着付け中であることを
説明しました。

中国新聞からも上木記者が取材に来て下さり、挨拶しました。

トップバッターのお琴、次の和太鼓と順に発表が始まると、会場内はステージに
注目です。その頃、日本舞踊の生徒14名はと言うと、まだ着付けの途中でした。

お琴の発表 暗くした体育館内で聞く1年生 その頃、着付けの真っ最中 和太鼓の発表

やがて、福祉関係や国際交流の発表が始まりました。保育園に実習に行ったグループは
寸劇風に体験発表をし、福祉施設に実習に行ったグループはパワーポイントで作成した
資料をプロジェクターでスクリーンに投影しての発表です。アニメーションを使用したり、
奇抜な色使いがあったりと内容と共に楽しませてもらいました。

その頃、着付けの終わった生徒と松若雅優由、名取は、校舎のホールで最後の
練習と着崩くずれの着付け直しを行っていました。

保育園での実習体験発表 福祉施設での実習体験発表 その頃、最後の練習中 着崩れの直し

ひとつ前のチャンゴの演奏が始まる頃には、舞台袖でスタンバイ完了です。チャンゴのにぎやかな演奏に
場内も盛り上がりアンコール演奏も行われました。

緊張の中いよいよ、最後の発表の日本舞踊コースの「黒田節」が始まりました。
背筋が真っ直ぐに伸び、14人が一体となった堂々した踊りを見てもらうことが出来ました。
槍や扇の扱いも素晴らしく、踊り終わった後の礼の時には盛大な拍手をいただきました。

チャンゴの発表 舞台袖で出番待ち いよいよ、本番スタート 見つめる同級生
体育館後方の一般席から見た所 槍さばきもバッチリ 最後の決めポーズ カメラマンは中国新聞の上木記者 この時の写真が紙面を飾る 踊り終わって、皆さんに礼

全コースの発表後、ご来賓代表と先生の講評がありました。この時もビシッと背筋を伸ばして、
ずっと正座で聞いている姿を見て、半年前と比べてずいぶん変わったと感じました。

最後は、成果発表をした2年生が、ご来賓や1年生、近隣の人に対してお礼の挨拶をしました。
このときも、生徒会長の仲田君が先達となり、全員が大きな声で挨拶をしましたが、
半年間の締めくくりとして、大変感慨深い挨拶であったと思いました。

ご来賓の講評を背筋を伸ばして聞いています 池田先生の講評 仲田君の号令で礼 ありがとうございました

会場の片付けを行っている間に、全員で記念の写真を撮りました。終わった所で、男女生徒と松若雅優由が
上木記者よりインタビューを受け、翌日の中国新聞に写真入りで記事を載せて頂きました。

記念にパチリ 中国新聞 上木記者より生徒にインタビュー 松若雅優由にもインタビュー

更衣室で着替えが終わった所で、最後の講評です。とても良かったこと、人生の中で踊りのお稽古をしたことが
何らかの形で役に立つ事を期待し、みんなとお別れをしました。

帰りに校長先生からお礼の言葉をいただき、こちらも半年間貴重な経験をさせていただいたことの
お礼を申し上げました。

今回直接触れ合うことが出来た生徒の皆さんも、そうでない生徒の皆さんも、私たちの住むこの地域の
大切な子供達です。これから先の人生の中で、総合学習で学んだ何かを思い出す日があれば幸いです。
地域の子供達の育成に、わずかにせよ、何らかの形でお手伝い出来たことに感謝いたします。

何かご縁があって、日本舞踊を学ぶことになったのだと確信します。これからも同じ地域に住むわけ
ですから、見かけたらぜひ声を掛けて下さいね。

半年間ありがとうございました。みんな、これからも一所懸命にがんばってください!

池田先生よりまとめの言葉 最後のご挨拶 校長先生、教頭先生と共に


平成18年2月15日「第20回目 最後の授業」

いよいよ最後の授業となりました。翌日が発表会という事で、総仕上げです。

前半は寒いホールで隊形を中心に練習をしました。明日の本番を控え、進行係の
男子生徒2名が、音出しの練習を兼ねてテープの操作をしてくれました。

後半は、暖かい教室で細かい動きの確認です。
踊れるのは、あたり前になったのですが、一人一人細かい修正がまだ必要です。
仰ぎ見る手の角度、扇を持つ手の握り、目線etc、上手になった分細かい点が
目に付いてしまいます。

半年間共に学んできましたが、授業としてはこの日で終わりました。
松若雅優由を囲んで円陣を組み、気合いを入れ、最後に仲田君が代表で
お礼の言葉を言ってくれました。半年間学んで来た結果は明日の成果発表に
表れるので、最後まで気を抜かないでがんばってほしいと思います。

今日も休みが出ましたが、明日は大丈夫だろうとのことで一安心です。

本日のお稽古 男子5名 女子7名 計12名

隊形についての注意 進行係の男子生徒が音出しの練習です 細かい動きの修正です 円陣を組んで気合いを入れます
仲田君が代表でお礼の言葉


平成18年2月13日「リハーサル&19回目のお稽古」

本番を3日後に控え、全体でのリハーサルが行われました。

これまで、女子生徒はゆかたでお稽古したことはあったものの、男子生徒はずっと
体操服でお稽古していました。この日初めて全員が、本番の衣装を見につけることに
なりました。

衣装は松若雅優由会の名取・生徒さんより、着物・帯・袴の一式をお借りしました。
また、事前に有志の方に下着を人数分作って頂きました。皆さん快く協力して下さり
無事揃えることができました。

また、14人の生徒さんの着替えはとても一人では出来ません。何しろ衣装を運ぶ
だけでもすごい量になります。ここでも名取有志に協力を仰ぎ、リハーサルに臨みました。

本番と同じように、体育館の隣にあるプールの更衣室で男女それぞれがにぎやかに
着替えをしました。生徒さんからは、初めて袴をはいて身が引き締まると言う感想を
聞く事もできました。

衣装を身に着けてステージに上がった姿はからは、みんなの引き締まった思いが
伝わってきました。ジャージと比べると動きにくい部分はあったと思いますが
初めてにも関わらずちゃんと踊れていました。

他のグループとの関係もあり、短時間のリハーサルでしたが、それでも何度か
踊ることができ、本番に向けいい練習になったと思います。

終了後、着替を手伝ってくれた名取有志の皆さんにお礼を言って終了しました。
中学校を後にして、全員松若雅優由宅に戻り反省会をしました。
皆、昼食も食べずに手伝ってくれたのですが、生徒さん達がちゃんと
踊れていた事に感心し、皆かわいい子達であったと感想を述べていました。
松若雅優由がいつも言っていることを実感としてに感じてもらえたようです。
本番も喜んで手伝ってくれることになりました。

今日も1名お休みでしたが、本番は全員無事に揃いますように。


本日のお稽古 男子7名 女子6名 計13名

ただいま着替え中 衣装をつけて、堂々と踊ります 松若雅優由、名取もじっくりチェック リハーサル後、本番に向けての話


平成18年2月8日「第18回目 FMななみにもPRをお願いしました」

本番まで1週間となりました。ちょうどこの日は、午前中に後援会会長の三島様の所に
25周年の祝賀会の案内のためミスズガーデンまで出かけました。

ここには、わが五日市が誇るFM77.3(エフエムななみ)があります。
以前、松若雅優由も出演させていただき、私も現在ボランティアスタッフに応募中のため
早速と総合学習の発表会のPRをお願いし、情報コーナーで紹介して頂ける事になりました。

このとき、2月12日に佐伯区民文化センターで開催される、「こどもフェスティバル」で
「青少年の思い 発表大会」という企画があり、五日市観音中学校の発表者が、一緒に
お稽古をしている仲田君と同姓同名であることに気付きました。FM77.3でも
発表大会の内容は放送するとのことでしたので、逆にPRをさせて頂くことを約束しました。

午後からのお稽古で早速確認した所、やはり本人であることがわかりました。
学校の掲示板にもポスターは貼ってあったのですが、一緒にお稽古をしている
生徒達は、ほとんど知らないようでした。当日はあいにく予定が入っており
聞きに行けないので、どんな内容かはFM77.3で聞こうと思います。

この日も寒い中、ホールでのお稽古でした。男子生徒は長袖長ズボンの体操服なのに
女子生徒は、なぜかみんなショートパンツで、見ているこちらが寒くなるほどですが
みんな元気にお稽古に取り組みました。名槍日本号を持つ手も力強く、ずいぶん
上達したものだと思いながら練習を眺めていました。

みんな通しての踊りに不安は無いものの、細かい部分で松若雅優由が手の角度、
足の開きなどを一人一人気付き次第指導をしていました。

今日も1名お休みでしたが、体調管理に十分気を付けて、本番は全員無事に
成果発表が出来ますようにと祈るばかりです。

本日のお稽古 男子6名 女子7名 計13名

力強い槍さばきです 琴の音を聞いています みんなに説明をする松若雅優由 青少年の思い発表大会のポスターが掲示されていました お稽古の合間にみんなでパチッ!


平成18年2月1日「第17回目 あと3回」

早いもので、とうとう2月になってしまいました。練習は今日を入れて2回、リハーサルを
入れてもあと3回となりました。

今回は、まず体育館のステージを使用して、本番の槍を使っての練習です。これまでの竹槍とは
長さも重さも違うため、若干とまどいがあったようです。また、ステージはやや狭いため、
隣の槍とぶつかることもありました。

体育館の練習は、和太鼓のグループが次に待っていたため、踊る生徒さんたちの意識が
集中出来ず、細かいミスが目に付きました。また、一人一人で踊る場合には気にならない
ちょっとしたタイミングのずれも、14人が団体で踊ると非常に目についてしまいます。

体育館での練習後、教室に戻って細かい指導をおこなった後、松若雅優由より集中することの
大切さをお話しました。半年の成果が1回の舞台で評価されること。学校の試験でも人生でも
その時にいかに集中して実力を発揮できるかで決まってくることを自分の孫たちに話すように
やさしく語りかけます。実力の半分出せれば、十分な踊りが出来るのだからと元気付け
本日のお稽古は終了しました。

本日のお稽古 男子7名 女子7名 計14名

ステージで槍をあつかっています。ちょっと長め 足の角度の注意 扇の取り回しのおさらい 集中することの大切さの説明


平成18年1月30日 番外編「名槍日本号完成」

五日市観音中学校の授業は、地元であり子供達に日本の伝統文化に触れてもらいたいと
言う思いもあり、ボランティアでさせて頂いております。扇はPTAで購入していただきましたが
それ以外の小物類は、松若雅優由会で用意して来ました。

これまで、お稽古で使用している竹槍も、子供教室のお世話をして頂いてる宮本さんの
お世話で用意できました。日本舞踊で使用する槍は高価なため、これを人数分用意することは
さすがに難しいため、今回自作することにいたしました。

槍の柄の部分はパイプにし、穂先は木工所に依頼して作っていただき、材料は揃えたものの
14本の槍を作るとなるとかなりの手間がかかります。

そこで、初舞会の日に槍作成のボランティアを呼びかけた所、数名の名取の方が快く引き受けて
下さいました。前日の疲れもなんのその、皆さんにぎやかに作業を行った結果、見事な
「名槍日本号」が完成しました。見た目も本物そっくりで、重量もずっしりとしています。
残りの練習と本番はこの槍を使って行います。

見えない所から、生徒の皆さんを応援してくれる人がたくさんいます。
2月16日にこれまでの練習の成果を思う存分発揮できますように!

槍の柄を作っています 穂先の飾りをしています みんなで組み立て中 松若七本槍です


平成18年1月25日「第16回目 みんなの気持ち」

今回は、吹き抜けホールで、とても寒いお稽古でした。さすがに着物の浴衣では寒すぎるので
女子生徒もこの所体操服ですが、ショートパンツの子は見ているこちらが寒くなる程です。

体育館のステージに見立て、入場から退場までの一連の動きと、前後左右のポジションを中心に
稽古を行いました。授業が終了して、いつもならすぐに終わる所ですが、今回は特別にちょっと
時間延長で体育館に移動し、実際のステージで練習させて頂きました。

舞台下手にはピアノ等があり、余り空間が無いことや、ステージの奥行きが思っていたよりも
やや狭かったものの、十分に踊れる広さがあることを確認しました。ステージで2回程練習した後、
本番の時には、男子も女子も腰紐と足袋は用意してもらうよう説明しました。

前回のお稽古が終わってから、回答をいただいたアンケートをゆっくりと読ませて頂きました。
どのような意見が書いてあるかと楽しみにしていましたが、授業中には表に出ていない熱い思いが
あったり、黒田節の由来がわかって、もっと心を込めて踊れるようになりたい等、どれも素直に
思ったことが書かれていました。授業に対する気持ちも、予想以上に積極的に取り組んでいることが
よくわかり、とてもうれしく思います。

2月16日の発表会まで、リハーサルを入れて後3回となりました。かぜをひいている生徒さん、
休んでいる生徒さんもいて、半年近くの努力を発表会と言う舞台で大きく咲かせるためにも、
今から体調には気をつけて欲しいと願っています。

本日のお稽古 男子7名 女子6名 計13名

自分のポジションを意識しながら踊ります 引き足の角度を細かく指導 力強く踊れるようになりました。でもちょっと寒そう 体育館のステージで本番同様に踊ります


平成18年1月18日「第15回目 チームワーク」

今回は、教室でのお稽古となりました。寒い時には狭くても暖かい教室の方が、
みんなの動きも良いようです。

槍の代わりに扇を使っての動きとなりましたが、全体を通しての動きは皆さん理解は
出来ています。後は体が正確についていけばバッチリと言った所です。

これまでの、個人の踊りの習得と言う段階から、団体での踊りの完成の段階に入り
ます、全員に隊形の大切さを説明いたしました。どの場所もそれぞれに重要であり
どこか一ヶ所でもおかしいと全体が崩れてしまうことをお話しました。
チーム全体の和がを作るためには、チームリーダーの号令と動きに合わせ、互いの
動きをよく見ながら踊ることが大切です。今回、前列中央は新生徒会長の仲田君に
任せ、全員で盛り立てて一体化した踊りが出来るよう、練習を積んで行きます。

細かい修正として、「かざし見る」とはずっと遠くを見るために、頭上に手を翳すと
言うことで、手の形を一人一人指導しました。

踊りとは直接関係ありませんが、この授業を通じてと言う意味で、少し人生について
お話もいたしました。現在中学2年生の皆さんは、今同じように踊りのお稽古をして
いるけれども、今後の道は全員違う道を進むこと。そして、今ならどんなことにでも
チャレンジ出来る未来があること。ただ、チャンスは誰にでも同じようにあるけれど
それを生かせるか見過ごすかは、真剣に取り組んでいるかどうかであること。
どの生徒さんも本当に素直でかわいいため、松若雅優由も本気でお話をしました。

この日本舞踊の授業が、人生の中の貴重な時間になれば幸いです。

本日のお稽古 男子7名 女子7名 計14名

人生についてのお話をしています 中央の仲田君を中心にした線の大切さの説明をしています 「かざし見る」について説明をしています 舞台では、礼をして下がるまで、きちんと揃える説明をしています


平成18年1月11日「第14回目 隊列を組んでのお稽古」

平成18年最初のお稽古は、1月11日に行いました。

冬休みが終わったばかりで、まだ給食も始まっていないため
ちょっと早めの13時より開始しました。

前回の練習から約3週間も過ぎてはいたものの、生徒さん達はしっかりと憶えていて
ブランクを感じませんでした。成果発表まであと1ケ月となり、いよいよ本番に備えて
これまでの男子1列と女子1列の2列でのお稽古から、14人に生徒さん達の習熟度、
体格、性別に応じてポジションを決めて、男女混合3列でのお稽古を行いました。

久々の吹き抜けホールでのお稽古はとても寒かったものの、皆さんの踊りを見ていると
とてもホットな気持ちになりました。

お稽古が終わってから黒田節の資料をお渡しし、母里太兵衛の気持ちや槍の由来を
理解してもらい、踊りの形だけではなくその背景にある心を込めて踊ってもらえるよう
自分で考えてもらうようにしました。

残りわずかな練習回数ですが、形に心が加わって素晴らしい成果発表が出来ると
確信しています。

本日のお稽古 男子7名 女子7名 計14名

一年の始まりは挨拶から まずは、これまで通り2列でお稽古 3+5+6の3列での本番を意識したお稽古 細かい部分を修正しています


平成17年12月21日「第13回目 松若雅優由の自宅でのお稽古」

平成17年最後のお稽古は、松若雅優由舞踊研究所の自宅稽古場に
生徒の皆さんをお招きして行われました。

一週間前の大雪の名残が残り、次の寒波が近づく中、冬休みを待つばかりの
生徒の皆さんがやってきました。予定の時間になっても全員揃わず
心配していたところ、数名の女子生徒がわが家を通り過ぎてずっと下まで
行っていたようで、しばらくして戻ってきて一安心です。

今回も全員で踊ると狭いので、扇を槍の代わりにしてのお稽古です。
男子の稽古を女子が見て、女子の稽古を男子が見てと、お互いの
動きを見るのことで自分達の勉強になったと思います。

少し早めにお稽古は終了し、松若雅優由が生徒さん達のために東京で
買ってきた草加せんべいを一人一人にプレゼントしました。
松若寿雅晴も特製のチャイを用意しており、ささやかなお茶会となりました。

学校での稽古では見ることの出来ない表情で、みんな楽しそうでした。
今日から生徒会長と言う生徒さんや、生徒会役員と言う生徒さんもいて
踊りだけでなく、学業にも一生懸命に取り組んでいることがよくわかります。

松若雅優由、松若寿雅晴はいつも生徒さんたちのことを「みんな素直でかわいい」と
語っていますが、どの子も本当にみんないい子ばかりです。

お稽古が終わって、最後まで手を振りながら帰って行く生徒さんの姿を見て
今回こうしてご縁をいただいて、お稽古させていただいていることに
あらためて感謝いたしました。

本日のお稽古 男子7名 女子7名 計14名

稽古前のご挨拶 峰の嵐か松風か 着物もすっかり板に付きました 男子のお稽古を見るのも勉強です

松若雅優由からのプレゼント お稽古が終わって、ホッと一息 女の子はにぎやかで楽しそうでした 元気に学校に戻って行きました

 
松若雅優由の自宅稽古場でお稽古の後、生徒の皆さん・先生と共に


平成17年12月14日「第12回目 赤穂浪士討ち入りの日」

第12回目のお稽古は12月14日に行いました。
この日は、松若雅優由の誕生日で赤穂浪士の討ち入りの日でもありました。

この日もとても寒く、吹き抜けホールは大丈夫かと思っていた所、
今回は通常教室でのお稽古となりました。大きなストーブが焚かれていて
部屋は暖まって快適にお稽古出来ました。

ただ部屋が狭いため、槍を持っての稽古は危険で出来ません。
今回は、扇を槍に見立ててのお稽古を行いました。

ちょうど、赤穂浪士の討ち入りの日なので、生徒さん達に忠臣蔵について
少しお話をしてみましたが、ほとんどの生徒さんが知らないと答え
驚かされました。

中学2年生と言う年頃では、歴史に興味が無いのかもしれません。
試験のためではなく現在の日本に至るまでの先人達について知ってもらえば
きっと今後の人生で役に立つと思います。日本舞踊も古典等は背景にある歴史を
知らないと理解出来ません。今回お稽古をしている黒田節にも驚く程の
歴史が隠されています。

来週は、今年最後のお稽古です。いつもとはちょっと雰囲気を変えて
わが家の稽古場でのお稽古となります。お楽しみに。

本日のお稽古 男子6名 女子7名 計13名

大きなストーブ。今日から火が入り、ポカポカ 扇を槍に見立ててのお稽古です 最後の決めホーズ 歴史についての話をしています


平成17年12月7日「第11回目 すっかり寒くなりました」

第11回目となる12月7日のお稽古は、全曲を通して繰り返し練習を行いました。
期末試験も終わったとのことで、生徒の皆さんもすこし余裕があるようでした。

確実に季節は移り変わり、すっかり寒くなりました。広い吹き抜けのホールも
底冷えをして、じっとしていると手足がかじかんできます。ストーブを用意していただき
ましたが、火の明るさは気持ちだけでも随分暖かくしてくれます。

この日も女子生徒は全員着物でお稽古を行いました。自分達で着物を着るのも練習です。
途中、帯が緩む場面もあり、松若雅優由より、着付けのコツを説明しながら帯の締め直しを
行う場面もありました。

前回気になっていた、着替えに時間がかかると言う点も、自分達で素早く着替えることが
出来れば改善されるでしょうから、今後が楽しみです。

この日は松若寿雅晴は不在であったものの、いつも参加して頂いている池田先生にも
生徒さんに声を掛けていただき、スムーズにお稽古が進みました。

男子生徒はずいぶん力強く踊れるようになりました。女子生徒もおしとやかな中にも
あふれる若さを感じます。やっと、振りを全部通して踊れる段階なので、これから
2月までに完全に体で覚え、全員が揃った本番を迎えられるようにお稽古を積んで
行きたいと思います。

お稽古の合間に、他の講座の授業風景ものぞいてみました。「チャンゴ」のクラス、
「和太鼓」のクラス、「琴」のクラスが、それぞれの場所で練習をしていました。
みんな一緒に来年2月には成果発表ですが、全員精一杯の姿を見てもらえて大成功
出来たらいいなと思います。

本日のお稽古 男子6名 女子7名 計13名

ストーブの火が暖かさを感じさせてくれます 帯が緩んだので、みんなに着付け教室 池田先生も熱心に指導して下さいます 最後まで通して踊れるようになりました

↓ 他のクラスの練習風景
チャンゴの練習風景です 和太鼓の練習風景です 琴の練習風景です


平成17年11月30日「第10回目 全曲通して踊れるようになりました」

第10回目となる11月30日のお稽古で、ついに曲の最後まで進みました。

この日は女子生徒は全員着物でお稽古を行いました。だんだん着物も板についてきて
動きも自然になってきました。しかし、その一方で問題も出てきました。

それは、着替えに時間がかかると言うことです。もともと授業時間なので
時間がきちんと決まっていますから、着替えに時間がかかるとお稽古の時間が
それだけ短くなってしまいます。また男子生徒は待っている間が手持ち無沙汰です。
次回以降この問題を解決する必要があります。

男子も女子もこれまでに憶えた部分はかなり身についてきたようです。2月の発表では全体のトリを
とらせて頂くことになったと先生よりお話がありました。最後の締めくくりをみんなの踊りで
決めることができると思うと、お稽古にも力が入ります。

残りの回数もだんだん少なくなってきましたし、これからテストや冬休みなどでお稽古に集中できなく
なることも予想されますが、1回1回を大切にお稽古をして行きましょう。

12/21の今年最後のお稽古は、わが家の稽古場に生徒の皆さんに来てもらって行うことになりました。

本日のお稽古 男子6名 女子7名 計13名

初めての習う扇の使い方にちょっと戸惑い気味 飲み込みよく出来るようになりました 女の子はみんな着物で花が咲いたようです 最後の決めポーズもバッチリ!


平成17年11月17日「第9回目 フィールドワーク」

第9回目となる11月17日は、フィールドワークとのことで、一日総合学習の日でした。
他の福祉関係のコース等は、施設に行ったりして現場実習をしたようです。

この日は、ちょうど月に1度東京から松若流宗家が広島に来られる日と重なったため、9時から11時半まで
お稽古をさせて頂き、それ以降は先生にお任せし、これまでの舞台でのVTRと、この日撮影したVTRを見て
学んで頂きました。

今回は体育館で広々と稽古をさせていただいたのですが、前回とは違いとても冷え込みました。
しかし、一番変わったのは、そこでお稽古をする生徒の皆さんでした。

最初の頃と比べると、明らかに進歩して、扇や槍の扱いにも慣れて来ましたし、バラバラだった動きも
全体でまとまってきました。1人1回ずつ、踊り用の槍を持って練習をしましたが、重さが全然違うのと
形も本物の槍のため感じが違っていたようです。

初めて2時間続けて稽古をしたため、疲れて集中の途切れる生徒さんも見えました。
松若雅優由より、みんなの先輩で今日も一緒にお稽古をした松若寿雅晴が、太極拳でも広島県代表で
あることや、現在国泰寺高校2年の松若寿雅央が、踊りだけでなく勉強も集中してよい成績を修めた
ことなどをお話し、集中力の大切さと踊りを通じて体力と集中力を鍛えて欲しいことをお話ししました。
何かひとつ集中力で身に付けることで、勉強その他の事も必ず身に付けられることを参考にして
もらえたら幸いです。

この日の稽古の終わりには、いよいよ黒田節の3段まで進み、あと少しで全曲を通して踊れる所まで
来ました。これまでよりも一段階上達した姿を見て、今後がますます楽しみです。

お稽古の最初と最後には、生徒さんから感謝の手紙を読み上げて頂きました。来年の成果発表に向けて
これからも楽しく厳しくお稽古をして行きましょう。

本日のお稽古 男子7名 女子7名 計14名

今日はVTRでみんなの動きを記録しました 本物の槍を持ってお稽古しました 男子生徒は力強く踊ります いよいよ3番のお稽古に入りました 先生に感謝の気持ちを伝えてくれました


平成17年11月16日「第8回目 浴衣姿」

第8回目の11月16日は、校舎中央のホールでの練習です。ここは、いつも選挙の時には投票所になる所ですが
今日は、生徒さん達と共にお稽古をいたしました。これまでと違って、他の生徒さん達の目に触れる場所のため、
緊張感があったのではないでしょうか。

今回も扇と槍を使っての練習です。女子生徒のうち5名がゆかたを着ての練習でした。着物姿というだけで
みなさん表情がうれしそうに輝いており、見ているだけでも楽しいのですが、お稽古という面ではちょっと
問題があります。着物での動きに慣れていないのに加えて、黒田節ですから足を大きく開いて踏ん張る場面や
槍を大きく突き出す場面などの動きに力が感じられず、こじんまりした動きになっています。

また、週に1回のお稽古とは言うものの、真剣に集中している子とそうでない子にずいぶん差が出てきたようです。
せっかく同じ時間を過ごすのなら、将来必ず役に立つことなので、一所懸命に取り組んで身に付けて欲しいものです。
松若雅優由も生徒達を集めて、真剣に集中してお稽古に臨むよう話をさせて頂きました。
明日もフィールドワークでお稽古の予定です。

本日のお稽古 男子7名 女子6名 計13名

やりのお稽古です 授業中なのに、他のクラスの観客が見ています。 足の開きを説明しています 再び足の開きを説明中


平成17年11月9日「第7回目 槍の登場」

第7回目の11月9日は、いよいよ槍を使っての練習です。これまでの教室では、槍を扱うには狭いため
今回は体育館でお稽古を行いました。場所が広くなったため、これまでの4列から2列に並びを換えました。

挨拶に始まり、歩きのお稽古は身についたようです。床がこれまでの畳から板に変わったこともあり
皆さんゆったりと落ち着いて動けていました。

黒田節の一段目の扇も、目に見えて上達しています。槍に持ち替えての2段目の練習は、まず手に取る所からです。
槍とは言っても、まだ竹を使っての練習です。右手と左手で上下反対に持つのですが、最初は戸惑っていました。

松若雅優由と松若寿雅晴の動きを見て、同じように動いていくのですが、動きが早いため最初はついていくのが
やっとと言う感じでした。しかし飲み込みが良く、何度も繰り返すうちに何とかついて動けました。

今回は女子生徒のうち3名がゆかたを着て練習を行いました。ジャージと比べると動き難そうでしたが
その分、より姿勢も良くきりりとした踊りが出来ていました。本番は着物で踊るので、全員が早く慣れて
自然に動けるようになったら更に良くなるものと、楽しみにしています。

今日はゆかたでお稽古 体育館でも挨拶でお稽古の開始 板の上で歩きやすそうです 一列でゆったりお稽古

松若寿雅晴が槍の扱いの説明 先生を良く見ながら練習しています 姿勢も良くなりました 扇の扱いも上手になりました


平成17年11月2日「第6回目 驚く程の進歩」

第6回目の11月2日は、久しぶりに撮影班が同行しました。1回目の時と比べると、皆さんの姿勢が良くなり、
動きもふらつくことが少なくとても安定しています。

今回から、男子用と女子用の帯をつけてお稽古を行いました。歩きの練習では足の運び方もすっかり慣れて
自信を持って堂々と歩けるようになっていました。黒田節の1段目は扇の扱いが中心で、繰り返し練習を行います。
手に注意が行くと足が、足に注意が行くと手が、思ったようにまだ動かないようですが、どんどん覚えて上手に
なります。帯をつけたことで、日本舞踊を気分も少し違ったようです。

次回から、いよいよ槍の練習に入ります。

お稽古の始めは挨拶から まずは歩きのお稽古から 最初の立ち上がりの所 整列して動きます

酒は飲め飲め お酒を飲む時の体の動きを説明中 扇の扱いを説明中 1段目の終わり部分


平成17年10月26日「第5回目」、
平成17年10月19日「第4回目」、
平成17年10月12日「第3回目」

基本動作の歩きの練習に加え、いよいよ黒田節の練習に入りました。生徒さん達の動きもどんどん安定し、
良くなっています。もう少しお稽古時間があればと感じます。

平成17年10月5日「第2回目」

初めてのお稽古は、皆さん制服で少し動きにくかったため、今回からジャージでお稽古を行いました。
前回のおさらいで、挨拶と足運びの基本動作の練習を行いました。更に扇の扱い方を練習しました。
今回も、みんな熱心であっという間に時間が過ぎてしまいました。

平成17年9月28日「第1回目」

第1回目の9月28日は、男子生徒8名、女子生徒6名と男子の方が多い中でお稽古をさせて頂きました。
慣れない正座に加えて、お辞儀の仕方、扇の扱い、足の運びなどのお稽古をさせて頂きました。
みんなとても素直な生徒さん達で、こちらが驚くほど飲み込みが早く、懸命に体を動かしていました。
今回の総合学習のために、PTAが扇を購入したものを使わせて頂くこと説明し、皆で大切に使用させて
頂くことお話ししました。

第1回目のお稽古で、生徒達に挨拶について話をする松若 雅優由 正座をして挨拶の練習です よろしくお願いします 女の子は帯紐をつけて扇をはさみます

正しい姿勢の説明です 足の運びの練習です なかなか思ったように動けません


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