ロドピンという薬の特徴を教えて下さい。
抗精神病薬に属します。精神分裂病や躁状態の治療に用います。
■一般名は、ゾテピンです。チエピン系化合物です。
■日本で開発されました。
■使用量は、75〜450mg/日くらいです。抗精神病薬の中では使用量の幅が狭いと思われます。
作用副作用は他の抗精神病薬と同様です。
■作用の特徴は、興奮や気分の高揚や不安定さ、躁状態に対する効果が高いことです。私は、日常の臨床で比較的よく使用する薬剤です。特異的に効果が現れやすい人がいるように思います。
■副作用については、他の抗精神病薬と比較して、けいれん発作が起きやすいことがあげられます。脳波検査で徐波や突発性異常波をみることがあります。特に1日量300mg以上では起きやすくなります。私は、1日300mg以上使用する場合は、予防的に抗てんかん薬を併用することがよくあります。また、他の抗精神病薬と比較して便秘傾向が高くなります。しかし、錐体外路症状は出にくいとされます。
■病状が安定化して再発予防の維持として外来で使用する場合は、私は、1日75〜100mgくらいを1回または2回に分けて飲むような処方をすることが多いです。