素晴らしき携帯通信装置玩具の世界

 

 

トーキング機能のついた玩具の歴史は古い。ヒモを引くとしゃべる人形などは、持っていた人も少なくないだろう。
これらは人形に「しゃべる」という付加価値がついているわけで、あくまで人形が主役なわけだが、この考え方がもう一歩進むと、「リカちゃん電話」や、変身サイボーグの「指令マシン」などの「しゃべる事そのものが重要な玩具」というものになる。
デパートの屋上などによくある低年齢層向けのプレイスペースにも、電話の形をした、しゃべるアミューズメントマシンは大抵置いてあるものだ。
「大好きなキャラクターとおはなしをする」というのは、誰もが夢見る事だといえよう。
今回は、携帯通信機の形をした、しゃべるオモチャをいくつか集めてみた。

 

「指令マシン」などは、小型のレコードを使って声を出していたのだが、最近の「しゃべるオモチャ」はマイコンチップをつかって俳優の肉声を録音して使用している。
このために、文節ごとに区切って録音してあるものを組み合わせて、内容にバラエティを持たせる事が出来るようになっているのが面白い。
例えば、「ガッツウィット」でいえば……

「怪獣出現!至急、基地に帰還せよ!」
「怪獣出現!ガッツイーグル、ウルトラマンダイナを援護せよ!」
「こちらヒビキ!ガッツイーグル、発進スタンバイ!」

……とまあこんな調子だ。
コストの問題もあり、あまりたくさんの音声データは入れられないのだが、こういった工夫で上手くしゃべる内容にバリエーションを持たせているのである。

 

今のところ、子供向けの玩具ではまだ双方向で会話が出来るものは登場していないが、コンピュータゲームなどでは音声認識をして擬似的にコミュニケーションがとれるものもすでに存在している。
いつか、本当に会話できるオモチャが登場する時が来るかもしれない。

 

ウルトラマンダイナ 隊長指令 ガッツウィット

夢のクレヨン王国 クレヨン王国つうしんき

カードキャプターさくら つうしんテレフォン

 

 

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