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庭に鎮座している古い焼き物の狸です。
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蒔き窯に憧れて1998年5月に自作したミニ穴窯です。
蒔きとバーナーとの併用です。
焼き上げるのに相当の技術と体力が要りますが、
これまでに多くの味のある作品を生み出してくれました。(感謝) |
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釉薬作り
釉薬(ゆうやく)、「うわぐすり」とも言います。
釉薬は、焼き物の表面を覆って丈夫にしたり、美しく見せたり、水分がしみ込むのを防ぐ働きがあります。
その昔、器などを野焼きした時 燃料に使った木の灰が 熱で解けてガラス質に変化したものがその始まりです。
現在は何種類もの釉薬が作られ市販されていますが、私は自分で作った釉薬を使っています。
原料は、松、桜、クヌギ、笹、藁などの身近にある草木です。
釉薬作りの工程は、ざっとこんな感じです。
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草木を燃やして集めた灰を、風のない天気の良い日にふるいにかけて
燃えカスや小石などを取り除きます。
ふるいの通し目も大きいものから段々小さいものに替えて
純粋な灰のみにしていきます
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水を満たした容器に灰を入れます。
灰がくずれる様に沈んでいき、そのあとプクプクと音をたてて
灰汁が浮いてきます。
灰が沈みきるのを待って灰汁を丁寧に取り除きます。
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撹拌して、上澄みを目の細かいふるいに通して別の容器に移し替えます。
数回この作業を繰り返し、砂鉄などの不純物を取り除きます。
この作業を水簸(すいひ)と言います。
手間のかかる作業ですが、最後には泥パック状の灰釉が出来上がります。
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