| ★主治医との信頼関係が乏しいこと |
主治医を信頼できること、主治医が信頼できる医師であること、これは最も大切なことです。これまでの経過を一番良く知っているのは主治医です。担当医を転々と変えるのはいいことではありません。しかし、相性というのもあるかもしれません。
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| ★副作用 |
治療に使うお薬が、時として眠気やだるさなど活動性をさまたげるように働くことがあげられます。また、性欲の低下や生理が不順になったり止まったりするといった副作用も薬を飲みたくなくなる理由としては多いと思われます。副作用についてよく理解しておくことが必要になります。
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| ★知識の不足 |
お薬を続けて飲む理由がよく理解できていないことです。「食事をしなかったから薬を飲まなかった」「起きたのが午後なので朝と昼の薬を飲まなかった」というあやまった考え方により、お薬が抜けてしまうことがあります。
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| ★実際にお薬をやめると一時的に調子がよくなることがある |
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| ★病気の受け入れができていない |
病気だと思っていないことです。自分が病気であることを認識することが病気の性質上、むずかしいことがあります。また、病気だと思っていても、そうたいしたことないと思うなど安易に考えすぎている場合があります。さらに、病状が改善しても薬でよくなったのではなく、別の理由でよくなったと解釈している場合があります。時間が経過すると昔の大変だった時のことをしだいに忘れてしまい、実は病気ではなかったのではないかと考えるようになることがあります。
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| ★周囲がやめさせる |
「薬にたよるな」「薬はよくない」と家族が薬をやめさせることがあります。本人だけではなく、ご家族の方も病気やお薬のことについて理解を深めて欲しいものです。宗教が薬をやめさせる場合もあるようです。
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| ★「薬を飲む」「病院へ行く」という行為そのものが嫌である |
別に悪い事でも恥ずかしいことでもありません。誰だって病気になったら薬を飲んだり病院にかかることはあります。心臓や肝臓が悪くて、また高血圧や糖尿病で薬を飲んでいる人だってたくさんいるのです。
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| ★病状が悪い |
状態が悪くなると特に副作用が気になることがあります。また、薬に異物や毒物が混ぜられているんじゃないかといった「妄想」や働きかけに対する「拒絶」といった症状によって服薬しないことがあります。
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| ★生活の変化 |
転居、入学、就職、結婚、転院、主治医の交代などがきっかけになることがあります。
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| ★毎日服薬することはわずらわしい |
確かにそのとおりです。忘れないような、また楽に服薬が続けられる工夫が必要です。
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