薬の副作用が出たのですがどうすればいいですか。
(1)どのような副作用があるかを知っておくことが大切です。
抗精神病薬の副作用については、別の項を参照して下さい。
時に、「集中力がなくなる」「意欲がなくなる」「イライラしする」など病気の症状でも薬の副作用でもどちらでも起こることがあります。患者さんは薬の副作用と思っていても、医師の判断で薬を増やしたら、むしろ「頭がすっきりしてきた」「やる気が出てきた」という場合もあります。
(2)緊急かどうかを判断します。
たとえば、薬が変わった後などに、全身にぶつぶつが出る時、オシッコがたまっているのに出なくなる時、舌が出たり首が急に曲がる時、ものがうまく飲み込めずよだれが出る時、急に体が動かなくなる時、高熱が出る時などは、緊急事態ですので、早く病院に連絡し指示をもらって下さい。
(3)自分でできる対処法を試みます。
●たとえば、眠くなったりだるくなる時、休んでみるとか、ちょっと体操をしたり散歩をします。
●便秘をする時、水分を多くとったり運動を増やしたり、果物や新鮮な野菜を多く食べたりします。
●立ちくらみがする時は、ゆっくり起き上がるようにします。
●動悸がする場合は、深呼吸を何度かしてみます。
以上のように自分でも対処できる場合があります。
(4)医師に相談します。
異常や違和感を感じた時は、相談することです。おそらく医師は、
●薬を変える
●薬を減らすか一時的に中止する
●副作用をおさえる薬を追加する
という方法をとるでしょう。
●時として副作用をがまんしてもらうことがあります。これは、多少の副作用があっても、それが危険を伴わない場合で、今はどうしても薬の効果の方を優先したい時です。
わからない時は、必ず医師に相談しましょう。自分勝手な判断をしないことが大切です。
病状が悪化すると特に副作用が気になる場合があります。