TOPIC No.6-20 宇宙ステーション「ミール」

01. 宇宙ステーション「ミール」関連情報 by文部科学省
02. ミール宇宙ステーション地上観測ネットワーク by文部科学省
03. さよならミール by星ナビ.com
04. 宇宙ステーション「ミール」落下!〜関連リンク集 INTERNET WATCH
05. 宇宙ごみ(Space debris、スペースデブリ)

ロシアがソユーズ売却か

2003年07月21日 The Sankei Shimbun
 タス通信によると、ロシア航空宇宙局のミハイリチェンコ副報道官は21日、宇宙旅行をあっせんする米旅行会社「スペース・アドベンチャーズ」から、ロシアの宇宙船ソユーズ購入の打診を受け、ロシア側も売却の用意があることを明らかにした。

 年内にも注文を受ける可能性があるとしたが、予想される受注額などには触れなかった。

 航空宇宙局は既に同社との間で、2004年から05年にかけて同社の顧客2人を宇宙旅行させる契約を締結。しかし、2月の空中分解事故後中断している米スペースシャトルの運航再開時期が決まっていないことの影響で、宇宙旅行の時期も確定していない。

 同社は自前の宇宙船を持つことで、多くの宇宙旅行希望者の需要に応じるとともに、旅行日程などを自由に設定することを狙っているという。ソユーズは3人乗りで、1回の運航で宇宙飛行士のほか2人の観光客を宇宙に運べる。(共同)

「ミール」日本落下確率は1億分の1[時事通信社 2001年 2月28日 21:00 ]

 文部科学省は28日、3月に太平洋に落下させる計画となっているロシアの宇宙ステーション「ミール」がコントロールを失って日本に落ち、被害が出る確率は1億分の1以下との試算をまとめ、宇宙開発委員会に報告した。

 ロシアの計画によると、ミールは3月13日ごろ大気圏に突入させ、燃え残りの破片計約20トンを南太平洋に落下させる。ロシア側は計画の失敗確率を2−3%と発表しており、この数字と、ミールが落ちる可能性がある地域に占める日本の居住面積の割合を掛け合わせ、日本に被害が出る確率を算出した。

 同省は、ミールが制御できなくなった場合、3日前に落下日、落下4時間前に45分前後の誤差で落下時刻を予測できるとしている。 

落下予定の「ミール」見るチャンスは、この週末と来月 (2001.02.24) asahi.com
 くわしい情報はhttp://sun2.ysc.go.jp/kinoko/mir-yoho.txthttp://www.nmt.ne.jp/~shuan/にある。

ミール落下、燃え残る塊は最大700キロ 宇宙委が報告 (2001.02.21) asahi.com

ミールが降ってくる 日本直撃、確率は1000分の1 (2001.02.20) asahi.com

ミールの落下、3月中旬にずれ込み ロシアが見通し (2001.02.15) asahi.com

宇宙ステーション「ミール」、落下前の最後のドッキング (2001.01.27) asahi.com

危機管理やっと本腰/廃棄の「ミール」日本横断問題

2001.01.15 【モスクワ14日=高木桂一】 The Sankei Shimbun
政府 露にコースなど情報提供要請
正確さ不透明、募る不安

 二月末から三月上旬の間に廃棄処分となるロシアの宇宙ステーション「ミール」が、廃棄直前に日本の本州上空を通過する問題で、日本政府がロシア当局に対し、ミールの正確な通過コースや時間、安全性など詳細な情報を完全提供するよう公式に要請した。イタル・タス通信が十四日伝えたもので、ロシア側の情報をもとに文部科学省の専門家が、不測の事態が起きる可能性をコンピュータ[で算出する方針とされ、日本政府もようやく「万が一」の危機管理対策に重い腰を上げた。

 ミールの廃棄にあたり、ロシアの宇宙当局は「安全性は百パーセント保証する」と断言しているが、総重量百三十六トンと、落下物体としては宇宙開発史上最大であるうえ、老朽化が激しいだけに、廃棄過程で事故や故障などの予期せぬ事態も否定できないとされている。

 ロシア当局の計画によると、ミールは廃棄直前にユーラシア大陸や日本の上空を横断し、太平洋を南下、高度約百二十キロで大気圏に突入する。

 その際、機体の大半は焼失するが、エンジンや放射性物質が含まれる方向指示装置など約二十五トン分は燃え切らず、南太平洋上の南緯四五度、西経一四〇度付近の落下予定地点(長さ二千キロ、幅二百キロ)で破片となって「空爆のように海面上を襲う」(イズベスチヤ紙)という。

 上空が通過コースとなる日本に燃えかすの残がいが落ちることも「誤差のうち」(宇宙専門家)と指摘されるうえ、通信機器の故障により地上の管制センターとの交信が途絶え、ミールの自動制御が不可能となる懸念も捨て切れない。このため、日露関係筋によると、日本政府は近く、官邸内にミールの廃棄問題をめぐる危機管理対策室を設置し、情報収集や対策の検討を急ぐ方針だという。

 ただ、ロシアのコプチェフ航空宇宙局長は十二日、外務省との間でミールの廃棄に関するすべての情報を関係国に流す措置を決定したと発表したものの、ロシア側がどれだけ正確な情報を開示するのか不透明な点は否めず、差し迫る「Xデー」に向けて日本も気をもまざるを得ないのが現実だ。

ミール廃棄完了は3月上旬

2001.01.12 【モスクワ12日=共同】The Sankei Shimbun
 タス通信などによると、ロシア航空宇宙局のコプチェフ局長は十二日、宇宙ステーション「ミール」の廃棄作業が三月上旬に完了すると言明した。また、破片の落下などを懸念するオーストラリアなどに配慮し、廃棄計画の詳細について関係諸国と協議し事前に通知すると述べた。

 ミール廃棄に関する十一日の政府委員会の決定に基づいて発言した。宇宙局報道部は、現時点では三月六日の廃棄を予定していると指摘している。

 ミールはオーストラリア沖約千五百−二千キロの太平洋上に落下させ廃棄する予定で、局長によると、落下用の追加燃料を積んだ貨物船プログレスを今月十八日に打ち上げる。

観光用宇宙基地を計画 露エネルギア

2001.01.10【モスクワ10日=共同】The Sankei Shimbun
 タス通信によると、ロシアの宇宙ステーション「ミール」を管理するロシア企業エネルギアのセミョーノフ社長は十日、宇宙観光などを目的とした独自の商業用小型宇宙ステーションを開発する考えを明らかにした。

 社長によると、新ステーションは独立した飛行ができるほか、国際宇宙ステーションとのドッキングも可能。開発資金は米ロの合同出資企業「ミールコープ」が賄う。現在設計中で、数年後の宇宙旅行の実現を目指すという。

 ミールは二月末ごろに太平洋上に落下、廃棄される予定。

露宇宙ステーション「ミール」/引退目前、丸一日"音信不通"に

2000.12.27 【モスクワ26日=高木桂一】The Sankei Shimbun
 高度約三百キロの地球軌道上を無人周回しているロシアの宇宙ステーション「ミール」(重量百三十六トン)と、同国の航空管制センターとの交信が二十五日から丸一日間途絶える緊急事態が発生した。「ミール」が地上との交信が不通になったのは一九八六年二月の誕生以来初めて。

 来年二月下旬の廃棄を目前にすっかり影が薄くなった「ミール」が、土壇場で歴史に残る不名誉なトラブルを起こした形だが、日米露など十六カ国が参加する「国際宇宙ステーション(ISS)」は二十六日、貨物宇宙船プログレスとのドッキングに成功、はからずも二十一世紀の宇宙での新旧の“主役”の明暗をくっきり浮かび上がらせた。

 航空管制センターによると、「ミール」との交信が不通になった原因は、通信機器内のバッテリーの放電だという。二十五日から「ミール」の所在がつかめず、自動制御も不可能な状況になっていたが、二十六日にようやく復旧した。

 ロシア政府は十一月、「ミール」の軌道を二月二十七日から二十八日にかけて貨物宇宙船プログレスで大気圏に移動させて焼却、豪州から東方千五百−二千キロの太平洋に沈めることを正式決定した。

 トラブル発生後、宇宙飛行士を急きょ宇宙に派遣し、廃棄の直前まで、現在のコンピューターによる自動操縦から手動体制に切り替える案も持ち上がるほどの騒ぎとなり、初の交信不通のトラブルが、余命いくばくもないミールの“存在感”を内外に示した。

ロシアの宇宙ステーション「ミール」が一時連絡不能に (2000.12.26) asahi.com

宇宙ステーション「ミール」、来年2月末太平洋にポイ (2000.11.17) asahi.com

ロシア、宇宙ステーション「ミール」廃棄へ (2000.10.04) asahi.com

ロシア宇宙船、米TVで飛行士訓練バラエティー (2000.08.12) asahi.com

ミールの飛行継続を確認

2000年4月12日 19時12分【モスクワ共同】
 ロシア通信によると、プーチン次期大統領は12日、ロシアの有人宇宙ステーション「ミール」の活動を2001年まで継続する方針を表明、同年度予算に資金を計上することを確認した。クレムリンでの宇宙開発関係者との会談で述べた。

「ミール」、「ソユーズ」とのドッキングで有人運航再開

00:51a.m. JST April 07, 2000
 昨年8月末から無人運航が続いていたロシアの宇宙科学ステーション「ミール」に向けて4日に打ち上げられた宇宙船「ソユーズ」が6日午前10時半(日本時間午後3時半)、ミールとのドッキングに成功した。2人の乗組員が無事にミールへ乗り移り、約7カ月ぶりに有人運航を再開した。

 インタファクス通信によると、乗組員2人は60日間滞在する予定だが、延長される可能性もある。今回の飛行は、1986年2月のミール打ち上げ以来、28番目のクルーで、初めて国家予算からではなく、企業からの出資でおこなわれた。ロシアのロケット企業・エネルギア社を中心に、ミールの活動を支えるために設立された新会社「ミールコープ」などが資金を出している。

 ミールは財政難で今春に廃棄される運命だったが、土壇場で延命が決定。さらにエネルギア社のセミョーノフ社長は6日、「今年後半にもミールに乗組員を派遣する」と述べ、有人運航がさらに延長されることを明らかにした。

無人のミールに宇宙飛行士2人向かう

10:55p.m. JST April 04, 2000
 ロシア航空宇宙局は4日、昨年8月末から無人飛行が続いていたロシアの宇宙科学ステーション「ミール」に向けて、宇宙飛行士2人を乗せた宇宙船「ソユーズ」をカザフスタンのバイコヌール基地から打ち上げた。6日にドッキングする予定で、7カ月余の空白期間を経て、再び有人飛行を再開する。1986年に打ち上げられたミールは財政難で今春に消える運命だったが、資金確保のめどが立ち、土壇場で延命が決まっていた。

 乗組員2人は機体の点検などにあたり、45日間滞在する見通しだ。60―75日間に延長される可能性もあるという。今回の飛行にロシアの俳優が加わる話もあったが、訓練が間に合わず実現しなかった。

究極のリゾート、ミール宇宙ホテル 費用は1人42億円

0:35p.m. JST January 15, 2000
 米国の富豪がロシアの宇宙ステーション・ミールを宇宙ホテルに改造する計画を進めていることが14日、明らかになった。ミールは財政難から今春には廃棄される予定だったが、この富豪がスポンサーとなったため、ロシア政府はミールの飛行延長を決めたばかり。改造したうえで、究極のリゾートとして顧客を募る。費用は最初の客が約4000万ドル(約42億円)、次からは2500万ドル程度になるという。

 計画を進めているのは資本家のウォルト・アンダーソン氏(46)。通信関係の会社の売買で財をなした。経営する持ち株会社「ゴールド・アンド・アペル」を通して、すでに700万ドルをロシアに支払い、さらに1400万ドルを支払うことで合意している。ミールを管理するロシアのエネルギアと共同で「ミール・コープ」社を設立、運営に当たる。

 ミールは打ち上げから14年、老朽化が進み、1997年には火事や貨物船の衝突事故が起きたが、修理さえすれば、まだ十分に使用に耐えるとされる。ロシアには有人宇宙船ソユーズもあり、資金さえ集まれば、一般の人の飛行も実現可能とみられている。

アンダーソン氏の顧問として昨年秋以来ロシア側との交渉に当たってきたスペース・フロンティア財団のリック・タムリンソン氏は「うまくいけば、ロシアのシンボルとしてミールを保ち、かつ民間の力で宇宙のフロンティアが開ける」と話す。

ロシア・宇宙基地ミールの活動延長に資金にめど

4:00p.m. JST January 13, 2000
 ロシア航空宇宙局は12日、財政難のため今春で廃棄される予定だった宇宙ステーション「ミール」の活動を延長することを決めた。20日にも政府が正式決定する。米国企業からの資金提供のめどがついたためで、昨年8月末から無人運航を続けているミールへ3月末に乗組員を送り出し、45日間滞在させる見通しだ。

 ミールを管理しているロケット企業「エネルギア社」によると、米国の企業「ゴールデン・アップル」が2000万ドル(約20億円)を提供することで合意。すでに700万ドルが支払われた。ロシア政府も2000年の予算で、飛行継続のために十五億ルーブル(約53億円)を組んでいる。

 昨年春、ミールの運航に英国人実業家が宇宙飛行と引き換えに1億ドルを出資する計画が持ち上がったが、計画は土壇場でとん挫。ミールに搭乗していた3人の乗組員は8月28日に地球に帰還し、1986年2月の打ち上げ以来、最初の24日間を除いて初めての無人運航が続いていた。

有人宇宙ステーション「ミール」、13年の歴史に幕

07:52a.m. JST August 28, 1999
 13年半にわたって地球を周回し続けてきたロシアの有人宇宙ステーション「ミール」の乗組員3人は28日未明(日本時間同日朝)、帰還用の宇宙船で離脱し、「ミール」は自動操縦による無人飛行に切り替えられた。これにより「ミール」は、世界最長の有人飛行の歴史に終止符を打ち、来年初めにも廃棄される見通しだ。

 「ミール」は、米国との宇宙開発競争にしのぎを削っていた旧ソ連が、世界初の有人飛行ステーションとして1986年2月に打ち上げた。以来、13年半に及ぶ地球周回軌道飛行を続け、この間に乗り込んだ宇宙飛行士は106人。船内での宇宙実験回数は2万2000回にも上る。

 一方、最近では老朽化が著しく、コンピューターなどの故障やトラブルが相次ぎ、「ミール」廃棄論に拍車をかける結果となった。96年6月の無人宇宙飛行船「プログレス」との衝突事故をはじめ、事故やトラブルの回数も約1500回に達した。

 最後の乗組員となった船長ら3人は、帰還用の「ソユーズTM29」に乗り移り、「ミール」のハッチを閉鎖して地球に帰還。飛行継続のための資金を提供するスポンサーが見つからなければ、「ミール」は2000年2月か3月に大気圏に突入し、燃え尽きる運命だ。(時事)

ミールへ貨物船打ち上げ

1999年7月17日 10時40分 共同通信社【モスクワ共同】
 ロシアの宇宙ステーション「ミール」へ補給物資などを運ぶ貨物船「プログレスM42」がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から16日夜(日本時間17日未明)打ち上げられた。タス通信によると、モスクワ時間の18日夜(同19日未明)にミールとドッキングする予定。

ロシア宇宙計画が危機 基地提供のカザフが打ち上げ禁止

5:59p.m. JST July 13, 1999
 ロシアにバイコヌール宇宙基地を提供しているカザフスタンが新たなロケット打ち上げを禁止し、ロシアの宇宙計画全体が宙に浮いている。最近のロケット打ち上げ失敗の際、有毒のロケット燃料がカザフの土地や水を広範囲に汚染したためで、原因究明や補償問題が決着するまで認めないと強硬だ。14日に予定されている、3人の宇宙飛行士が乗る宇宙ステーション「ミール」への補給船も打ち上げ延期の公算が強まっている。

 バイコヌール宇宙基地は旧ソ連時代から使われている施設で、初の人工衛星スプートニクやガガーリンを乗せた初の有人宇宙飛行船もここから打ち上げられた。ソ連崩壊でカザフスタンが独立したため、年間1億1500万ドル(約140億円)でロシアが賃借し、衛星の打ち上げに使ってきた。

 今月5日、軍事用通信衛星の打ち上げが失敗し、プロトンと呼ばれるロケットに搭載されていた大量の燃料が飛散。カザフ側の調査によると、周辺の川から許容量の10―50倍の有害物質が検出され、飲料用の井戸にも混入しているという。

 カザフ政府による禁止措置で、海洋探査衛星の打ち上げが延期されたほか、ロシアとフランスの宇宙飛行士3人が乗る「ミール」に食料や水を届ける宇宙貨物船プログレスも延期を余儀なくされている。13年間も軌道上に乗っているミールは、ロシアの財政難でこれ以上の維持費が出せず、8月に無人飛行に切り替え、年内に資金の手当てがつかない限り、うち切られる。補給が届かない場合、予定を繰り上げて乗員を回収する事態にも発展しそうだ。

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