TOPIC No.6-18-2 スペースシャトル・エンデバー

スペースシャトル リンク集

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スペースシャトル・エンデバーのニュース

経費節減のあおりでスペースシャトルの安全確保に問題

10:10p.m. JST March 10, 2000
 米航空宇宙局(NASA)が経費削減を進めすぎた結果、スペースシャトルの整備・点検に問題が起き、安全が確保できなくなっているとの報告書を、NASAが設置した調査委員会が10日までにまとめた。

 委員会は、昨年7月に米国発の女性船長が乗った「コロンビア」で、配線類の損傷が表面化したことを受けて設置された。

 報告書によると、NASAは1996年、経費の大幅削減のため、整備や打ち上げ準備などの委託契約を民間会社と結んだ。重要なスタッフが去り、残った作業員の負担が増え、作業が簡略化された結果、安全に問題を生じたという。次の打ち上げの12月までに電気系統など様々な分野での改善を求めている。

毛利さん搭乗のエンデバー、11日間の旅終え帰還

1:57p.m. JST February 23, 2000
 毛利衛さん(52)が乗り組んだスペースシャトル・エンデバーが22日午後6時22分(日本時間23日午前8時22分)、ケネディ宇宙センターに帰還した。飛行時間は11日間と約5時間40分で、地球を181周した。レーダーで立体地形を観測、2000年代を迎えた地球のほぼ全身像をとらえた。少ない日数で一挙に地図のデータを得るのは宇宙ならではの成果で、宇宙利用の新分野を開いた。毛利さんにとっては2回目の宇宙飛行だった。

 エンデバーは222時間余にわたって地球を連続観測、北緯60度から南緯56度までの陸地約1億1900万平方キロ、当初の予定の99.9%以上を少なくとも1回観測した。これは、地球の陸地の80%、人が住む地域の95%に当たる。

 テープに記録されたデータ量はCD約2万枚分にもなり、今後約2年かけて処理される。

 全球をカバーする立体地形図は、火星や金星ではすでにあるが、同じ精度で全体を調べるのは地球では初めて。地上の観測チームは今回の成果を「文句なしにすばらしい」と称賛、地球環境の変化を今後追跡していく際、今回のデータをもとにしてつくる地図が基本になるとしている。

 エンデバーは、昨年9月の打ち上げ予定がシャトルのトラブルで大きく遅れ、さらに打ち上げ直前にもコンピュータートラブルや天候で延期された。しかし、打ち上げやその後の飛行は小さなトラブルを除いてはきわめて順調で、2000年代の幸先よい滑り出しに米航空宇宙局(NASA)はほっとしている。

エンデバー、悪天候のため代替地に着陸の可能性も

10:54a.m. JST February 22, 2000
 毛利衛さんが乗り組んだスペースシャトル・エンデバーは22日夕(日本時間23日朝)、11日間の飛行を終えて帰還するが、米フロリダ州のケネディ宇宙センター周辺の天候が悪いため、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地などの代替地に着陸する可能性が出てきた。

 シャトルはグライダーのように滑空しながら着陸するので、強い横風があると着陸できない。燃料や食料は飛行予定期間より2日余分に積んでいる。22日のケネディは横風と雲が予測され、そのあと2日間も回復しそうにない。22日の着陸の機会は3回。米航空宇宙局(NASA)は最初の2回でケネディに着陸できなければ、エドワーズへの着陸に切り替える。

 エドワーズの22日の天候はよさそうだが、23日以降は悪化の見通し。エドワーズもだめなら、パイロットの訓練に使われるニューメキシコ州ホワイトサンズ試験場への着陸も検討される。

エンデバー、観測終えて23日帰還へ

5:26p.m. JST February 21, 2000
 毛利衛さん(52)らが乗り組んだスペースシャトル・エンデバーは21日早朝(日本時間同日夜)、地球の立体地図作りのための観測を終え、帰還の準備を始める。「文句なしにすばらしい」と米航空宇宙局(NASA)の地上観測チームが心待ちにするデータを満載して22日午後4時52分(同23日午前6時52分)、ケネディ宇宙センターに着陸する。

 NASAは燃料をぎりぎりまで計算、観測時間をさらに10分追加、9日と18時間10分とすることにした。北緯60度から南緯56度までの陸地を99.9%以上カバーするが、マストの姿勢制御装置の故障のため、同じ場所を少なくとも2回観測するという当初の目標が達成できたのは94.6%にとどまる。データ量はCD約2万600枚分、分析に2年近くかかるという。

 観測時間の延長で、長さ60メートルのマストを収納してレーダー観測を終える仕事は毛利さんらのチームの担当となり、その分、毛利さんの自由時間は減る。毛利さんは帰還時に船長を支援する任務もあり、最後まで大忙しの飛行になりそうだ。

欲張りNASA、シャトルでの地球観測を9時間延長

11:00a.m. JST February 19, 2000
 米航空宇宙局(NASA)は18日、スペースシャトル・エンデバーでの地球の立体観測を約9時間延長することにした。NASAは燃料の余裕を詳しく計算、19日に正確な延長時間を決める。

 地球の立体観測の成否は、宇宙で最大の構造物となる長さ60メートルのレーダー観測用のマストの性能にかかっていた。これまでのところ、姿勢制御装置の故障はあったものの、マストはきわめて順調で、「予想以上によいデータ」(観測チーム)が得られている。

 NASAは当初、マストをうまくたためない場合は切り捨てて帰還する予定だったが、打ち上げ直前、再飛行に備えて持ち帰るため、観測を1日削って船外活動による収納の予備日にあてるよう計画を変更した。

 しかし、マストの性能がよいことから収納に自信を深めた。姿勢制御装置の故障を肩代わりするため、シャトル本体の燃料が足りなくなるとも心配されたが、節約作戦のおかげで余裕も出てきた。

 マストの収納は、毛利衛さん(52)たちが寝ている間に別のチームが行うことになっていたが、観測延長で毛利さんたちの仕事になる。

「宇宙に定年はない」 軌道上から毛利さんが会見

11:18a.m. JST February 19, 2000
 スペースシャトル・エンデバーで飛行中の毛利衛さん(52)は18日、記者会見に臨み、「やる気さえあれば宇宙に定年はない」と元気な様子で話した。日本人として最年長で宇宙飛行をしている毛利さんは、「国際宇宙ステーションでの長期滞在が始まれば、年をとっていた方がかえってゆっくり仕事ができるのではないか」ともいい、チャンスがあればまた飛びたいと、「3度目」にも意欲をみせた。

 毛利さんは宇宙での7日目の作業を終え、クルーそろって会見に臨んだ。地球の立体地図作りについて、かつて電子顕微鏡を使って固体表面を研究していた経験から、「自分が電子になって地球の地図を描いているよう」と感想を話した。

 8年ぶりに宇宙から見る地球はアラル海が小さくなっていたし、汚染も進んでいた。しかし、「まだまだ緑がたくさんあってうれしかった」といい、「地球環境を守ることの大切さを伝えていきたい」と話した。

夜空に光る毛利さんのエンデバー

03:28a.m. JST February 19, 2000
 宇宙飛行士の毛利衛さんが乗り組んだ米スペースシャトル・エンデバーの航跡が18日、ビルの谷間に光の線を描いた。

 シャトルが見えるのは、ふつう日没後か日の出前の1―2時間に限られる。空が暗くなければならず、しかも、シャトルには太陽光が当たっている必要があるからだ。この日、大阪市内からは日没30分後、北から東へ進む航跡が観測された。

 今回は夕方から夜に好機が巡ってくる。15日ごろから北海道などで見え始め、しだいに観測できる地域が広がって、18日は晴れてさえいれば、ほぼ全国で見られるはずだった。北海道では19日ごろまでだが、東北より西の地方では22日ごろまでチャンスがある。

 宇宙開発事業団はホームページに毎日の予報を載せている。

シャトル「エンデバー」、燃料問題で飛行日程短縮か

2000年2月17日 14時14分[ケープカナベラル(米フロリダ州) 16日 ロイター]
 米航空宇宙局(NASA)の幹部は、地球の立体地図作りを任務とするスペースシャトル「エンデバー」が地球に帰還する前に、”バーベキュー”と呼ばれる状態になるため、燃料計に注視しながら飛行日程の短縮を考慮に入れている。

 スペースシャトルは、地球の大気圏に再突入する前、NASAで通称”バーベキュー回転”と呼ばれる熱を配分する作業を行うため、十分な燃料を蓄積していなければならない。

 この回転は、グリルの上で肉を回して焼くように、シャトルの機体表面の熱を均等にならすために行われる。

毛利さん、「無重量状態は温泉の気分」と宇宙から報告

2:23p.m. JST February 14, 2000
 スペースシャトル・エンデバーで飛行中の毛利衛さん(52)は13日朝(日本時間同日夜)、米国のテレビなどのインタビューに答え、「無重量状態は快適で、温泉につかっている気分」などと元気な様子で話した。

 毛利さんの宇宙での観測作業は2日目。地球の立体地図をつくるためのレーダー観測を女性宇宙飛行士のジャニス・ボスさんに任せ、パイロットのドミニク・ゴーリーさんとともにインタビューに答えた。毛利さんは「観測は順調で、すでに15%のデータを取った」と話した。

 皮肉なことに、2交代勤務についている毛利さんが当番のときは日本はいつも夜、ドイツ人飛行士の当番では日本が昼でヨーロッパが夜だ。インタビュー中も夜のアジアを通過中で、日本の眺めを尋ねられた毛利さんは「日本から南アジアにかけて日没が美しかった」と答えた。

 毛利さんはほぼ1時間おきに記録テープを交換し、陸地にさしかかるたびに、観測が始まることを確認する作業を続けている。欲しいものはと聞かれ、「何しろ忙しいので、おまけの1日が欲しい」と答えた。

シャトルの姿勢制御装置に異常 立体地図作り短縮も

2:23p.m. JST February 14, 2000
 米航空宇宙局(NASA)は13日、スペースシャトル・エンデバーの地球観測用マストの姿勢制御装置に異常が起き、シャトル本体の燃料を使って姿勢制御する必要が出てきたことから、地球の立体地図をつくるためのレーダー観測が数時間から長ければ1日、短縮される可能性があると発表した。

 地球の立体観測は、シャトル本体と60メートルのマストの先端にある2つのアンテナで、地上からの反射電波をとらえて行う。正確な観測にはマストの先端のずれを約1センチ以内にとどめる必要があり、遠心力で地球から遠ざかろうとするマストを、先端から微量の窒素ガスを噴射して止めることになっている。

 ところが、この窒素ガスが正しく噴射されないことがわかった。シャトル本体を動かしてもマストの姿勢制御はできるが、燃料を消費すれば、それだけ飛行も短くなる。NASAは燃料をくわしく計算、どれだけ飛行が可能かを調べている。

 エンデバーは当初、10日間かけ北緯60度から南緯56度の範囲で、世界の陸域の約80%を観測する予定だった。マストをうまくたためない場合は切り離す計画だったが、再飛行に備えてできるだけマストを持ち帰る、との判断で飛行直前、観測が1日短縮され9日間になった。飛行期間を延長しても、予定された観測をしてほしいという声が科学者チームから出ていたが、レーダーを使うことから電力の制限が厳しく、それも断念されていた。

毛利さんのシャトル、肉眼で 宇宙事業団が通過予想発表

09:24a.m. JST February 13, 2000
 毛利衛さん(52)が乗り組んでいるスペースシャトル・エンデバーを地上から見つけよう――。宇宙開発事業団は12日、エンデバーが全国各地の上空を通過する時間や見える方向などの予報をホームページに発表した。天候がよければ、夕方の空を星のように光りながら北西から南東へ移動していくエンデバーを肉眼で見ることができるかもしれない。

 エンデバーは、15日以降、まず札幌、仙台など北日本で見え始め、しだいに西に移動し、関東では16日ごろから、西日本では18日ごろから見えるようになる。

 見つけるポイントは、できるだけ暗い場所で、シャトルがなるべく高く見えると予想される時間を選ぶこと。

 事業団は「シャトルの軌道は刻々と変更されるので、最新の予報を参考にしてほしい」としている。ホームページ

鹿児島の小学生らが反射板

2000年2月12日 15時18分 共同通信社
 「キモツキ川」「キテネ」。米スペースシャトル「エンデバー」の毛利衛さんに地上からメッセージを送ろうと、日本宇宙少年団おおすみ分団の小学生らが、鹿児島県東串良町と高山町にまたがる肝付川の河川敷に反射板で大きな文字を描いた。地元の15の小学校の児童と協力、アルミホイルを張った90センチ四方の板3枚を組み合わせて、エンデバーからの電波をはね返す反射板を160個作製した。

エンデバー、最初の大仕事 観測用マスト伸ばす

10:40a.m. JST February 12, 2000
 毛利衛さん(52)ら6人が乗り組んだスペースシャトル・エンデバーは打ち上げから約5時間半後、最初の大仕事であるレーダー観測用マストの展開を始め、約17分かけてスルスルと伸ばした。

 エンデバーは、宇宙で最大の構造物となる60メートルのマストの先端にアンテナをつけ、地球をレーダーで観測する。陸地の80%について、高精度の立体地図づくりをする。

 今回の飛行は昨年9月の予定から大幅に遅れ、1月末の打ち上げも機器の故障や悪天候でさらに延期された。この日は天候にも恵まれ、カウントダウンは「退屈なほど」(NASA幹部)順調に進んだ。打ち上げ直前でセンサーの表示の異常が起こり、13分遅れで打ち上げられた。

 毛利さんはレーダー観測をするほか、日米共同の高品位テレビ(HDTV)による地球観測、日米の中高生が参加してシャトルのデジタルカメラで地球を観測するアースカム、また鹿児島県・屋久島などの子どもたちとの交信も予定されている。

 エンデバーは11日間飛行して、今月22日に帰還する。

毛利さん、シャトルで宇宙に出発

04:06a.m. JST February 12, 2000
 宇宙飛行士の毛利衛さん(52)が乗り組んだスペースシャトル・エンデバーは11日午後零時43分(日本時間12日午前2時43分)、米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。エンジンに点火後、約9分で外部燃料タンクの切り離しに成功し、地球周回軌道に入った。毛利さんにとっては1992年9月以来、2度目の宇宙飛行になる。

 打ち上げは昨年9月の予定が大幅に遅れ、1月末には打ち上げ直前のコンピューターのトラブルや悪天候でさらに延期されていた。

 エンデバーは11日間飛行し、地球の立体地図作りをする。惑星全体の立体地図作りでは実は火星や金星の方が進んでおり、同じ高精度で地球全体の立体観測をするのは初めて。ヒマラヤなどの山岳部の立体地形もくわしくはわかっておらず、成果が期待されている。

毛利さん、打ち上げ迫る

2000年2月11日 17時35分【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】
 スペースシャトル、「エンデバー」の11日午後零時半(日本時間12日午前2時半)の打ち上げに向け、ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)での準備作業は11日、順調に進み、毛利衛さん(52)が再び宇宙に飛び立つ瞬間が迫った。

 米航空宇宙局(NASA)は11日未明、エンデバーに燃料の液体水素注入を開始。

毛利さん、宇宙へ再挑戦

2000年2月10日 16時22分【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】
 毛利衛さん(52)が搭乗するスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げ準備は10日、日本時間12日午前2時半の発射時刻に向け、順調に進んだ。毛利さんにとって1992年以来、2回目の宇宙飛行。1月31日にエンデバーに乗り込みながらコンピューター故障が原因で打ち上げが延期され、11日間待たされた上での再挑戦となる。

毛利さん搭乗のエンデバー、打ち上げは11日以降に

0:53p.m. JST February 03, 2000
 米航空宇宙局(NASA)は2日、毛利衛さん(52)が乗り組むスペースシャトル・エンデバーの打ち上げはさらに遅れ、11日以降になると発表した。異常が見つかった制御装置を3日に交換、9日に打ち上げたいとしていたが、空軍などのロケット打ち上げ予定と調整がつかなかった。

 毛利さんは2日、すまいのあるヒューストンに戻り、打ち上げの4日前に再び発射場のあるケネディ宇宙センターに入る。

 スペースシャトルが予定された期日に打ち上げられたのは1998年10月末、向井千秋さんやジョン・グレン上院議員(当時)の乗り組んだディスカバリーが最後。この後の国際宇宙ステーションに資材を運ぶ2回の飛行はロシアの計画の遅れから1年以上遅れたうえ、直前のトラブルでそれぞれ1日、1週間遅れた。

 昨年夏、初の女性船長のコロンビアも誤信号や雷雨のため再三延期され、応援にかけつけたヒラリー大統領夫人らも引き返さざるを得なかった。ハッブル宇宙望遠鏡の修理をした昨年末のディスカバリーも、技術的な問題と悪天候で記録的な9回の延期の後、ようやく打ち上げられた。

 宇宙ステーションへの飛行は軌道の関係で打ち上げ可能な時間が十分程度と短いこと、また、シャトルが老朽化して問題が出てきたことに加え、悪天候続きという不運にも見舞われた結果といえる。

スペースシャトル・エンデバー、打ち上げ9日に延期

5:51p.m. JST February 01, 2000
 米航空宇宙局(NASA)は、毛利衛さんが乗り組むスペースシャトル・エンデバーの打ち上げを、米東部時間2月9日に延期することを決めた。

毛利さん搭乗のシャトル、予定通り打ち上げへ

6:53p.m. JST January 31, 2000
 米航空宇宙局(NASA)は30日、毛利衛さん(52)が乗り組むスペースシャトル・エンデバーを予定通り31日午後零時47分(日本時間1日午前2時47分)に打ち上げると発表した。昨年末に飛行したディスカバリーの主エンジンで欠陥部品が見つかり、エンデバーを点検、「飛行の安全性に問題はない」と結論づけた。

 天候が悪い場合は、1日に延期される。1日に打ち上げられないと、7日になる。

 ディスカバリーの欠陥部品と同様の部品がエンデバーでも18個使われ、16個は問題ないことが書類で確認された。残りの記録は見つからなかったものの、NASAの検討委員会は、欠陥部品が紛れ込む確率は非常に低く、部品に問題が起きても飛行の安全は保たれると判断した。

毛利さん搭乗のシャトル、打ち上げ延期の可能性も

11:42a.m. JST January 30, 2000(時事)
 米航空宇宙局(NASA)は29日、日本人宇宙飛行士毛利衛さん(52)が搭乗するスペースシャトル「エンデバー」について、予定通り31日午後に打ち上げるかどうかの決定を30日に持ち越すと発表した。部品の安全性が確認されないためで、打ち上げが延期される可能性も出てきた。

 NASAによると、昨年12月に打ち上げられた別のシャトルの燃料加圧ポンプの内側に張り付けられた金属製部品の一部に規格外のものが使われ、タービンの羽と接触して削られていたことが判明。エンデバーについてもチェックしたところ、書類の不備から一部の規格適合について確認できなかった。

 NASAは確認作業を続け、30日の会議で予定通りに打ち上げを行うか、延期するかを決定するが、この会議でも決まらなかった場合、最終的な決定の期限はエンデバーのタンクに燃料が注入される31日未明となる。

毛利さんがケネディ宇宙センターに到着

1:56p.m. JST January 28, 2000
 宇宙飛行士の毛利衛さん(51)は27日、スペースシャトル・エンデバーでの飛行を前に、ヒューストンから打ち上げ基地のある米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターに到着した。

 今回の飛行は、宇宙の構造物としては最も大きい、長さ60メートルのマストを伸ばし、先端に取り付けたアンテナで地球の立体地形図作りをする。毛利さんは今回が2回目のシャトル飛行。「世界から注目される地図作りに参加できて光栄」と話した。

 エンデバーは31日午後0時47分(日本時間2月1日午前2時47分)、打ち上げられる。

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