TOPIC No.2-65 京都/小2男児殺害事件

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a. その1、b.その2
TOPIC No.2-65b 京都/小2男児殺害事件その2

「死亡」で容疑者を不起訴

2000年4月28日 19時43分
 京都の小2男児殺害事件で、京都地検は28日、任意同行中に自殺し、容疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検された岡村浩昌容疑者(21)を死亡を理由に不起訴処分にした。岡村容疑者が自殺し、京都府警は犯行動機などについての供述を得られないまま書類送検していた。地検は岡村容疑者の自宅で見つかった「事件は僕がやった」と犯行を認めるメモなどから、岡村容疑者の犯行と断定した。

「てるくはのる」は格言集の文字 京都の男児殺害事件

3:12p.m. JST March 11, 2000
京都市伏見区の日野小学校で2年生の男の子(7つ)が殺害された事件で、校庭に残された犯行声明文の記号「てるくはのる」は、任意同行を拒否して飛び降り自殺した同区向島清水町、無職岡村浩昌容疑者(21)の自宅から押収した格言集のあるページの行末の文字を並べただけだったことが11日、京都府警山科署の捜査本部の調べで分かった。また、遺留品のまくらカバーが岡村容疑者宅のものだった可能性が高く、犯行声明文も自宅の家庭用コピー機でコピーしたとみられることも分かった。捜査本部は複数の遺留品と岡村容疑者とのつながりが出たことを重視しており、今月中に容疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検する方針だ。
調べでは、犯行のあった昨年12月21日、日野小校庭には、手書きの犯行声明文のコピー6枚が残されていた。角張った文字で「日野小学校を攻げきします」と書かれ、末尾に「私を識別する記号→てるくはのる」と記されていた。
捜査本部は岡村容疑者の自宅から格言集のほか、この本の中に「てるくはのる」の文字があるとほのめかす内容のメモを押収した。メモに従って本を調べたところ、あるページで縦書きの文の行末の文字を左から右へ横に読むと「てるくはのる」になることが分かった。本には犯行に直接結びつくような記述はなかったという。

小2殺害、団地屋上で自殺直前の容疑者を捜査員が発見

03:19a.m. JST February 12, 2000
京都市立日野小学校の2年生男児が殺害された事件で、任意同行に応じなかった京都市伏見区向島清水町、無職岡村浩昌容疑者(21)が自宅近くの団地(14階建て)から飛び降り自殺する直前、団地の屋上にいたのを追跡中の捜査員が見つけていたことが11日、分かった。屋上への上り口が閉まっていて近づけなかったという。京都府警山科署の捜査本部は当初、自殺するまで岡村容疑者を発見できなかった、としていた。
捜査本部の調べでは、岡村容疑者は5日午前、自宅近くの公園で任意同行を求められたが応じず、走って逃げた。自宅から約400メートル離れた団地内に逃げ込み、階段を使って最上階の14階まで上った。14階からは通路の手すりに乗り、屋上によじ登ったらしい。
捜査員らは公園から逃げ出した岡村容疑者を数百メートル先で見失い、付近のスーパーや団地を捜索。団地の14階に上がった捜査員の1人が、屋上にいる岡村容疑者を見つけた。しかし、屋上へ上がる階段の鉄格子の扉はかぎがかかり、上がれなかったという。別の上り口を探している間に岡村容疑者が飛び降りたとみられる。
捜査本部によると、捜査員たちは自殺の瞬間を見ていないという。

大阪の府立高にも手紙

2000年2月11日 16時29分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で飛び降り自殺した岡村浩昌容疑者(21)が昨年3月、大阪の府立高校に手紙を出していたことが11日分かった。「長い間高校の教育に不満があった」などと便せん2枚にびっしり書き込んでいた。
岡村容疑者が任意同行を拒否、自殺した際に持っていたリュックサックからも、犯行をほのめかし、教育への不満を訴える手紙が見つかっている。

上り口探す間に飛び降り

2000年2月11日 16時24分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で、岡村浩昌容疑者(21)が自殺直前、14階建て高層団地の屋上まで上っているのを捜査員が確認、上り口を探している間に同容疑者が飛び降りたことが11日、分かった。
逃走時に持っていたとみられるナイフは屋上で見つかっている。
京都府警山科署捜査本部は5日の記者会見で、同容疑者は捜査員が見失った間に、13階から飛び降りたとしていた。

岡村容疑者が説得中に犯行への関与示唆 京都・小2殺害

2:52p.m. JST February 10, 2000
京都市伏見区の市立日野小学校で起きた小学2年男児殺害事件で、岡村浩昌容疑者(21)が自殺する直前、京都府警山科署の捜査本部の捜査員の前で「事件に少しはかかわっているかもしれない」などと犯行への関与をほのめかす発言をしていたことが10日、分かった。捜査員の任意同行を拒否し、自宅近くの公園で母親から説得された際に答えていた。一方で「やってはいない」とも話していた。自宅などで見つかったメモ類にも犯行を示唆する文章があり、捜査本部は、今回の事件が岡村容疑者の犯行との見方を固めている。
調べでは、岡村容疑者は5日朝、伏見区向島清水町の自宅で、捜査員から署への任意同行を求められた。しかし、1時間20分にわたって拒否し、「公園ならいい」と約200メートル離れた向島東公園に捜査員と赴いた。そこでも「警察には行かない」と繰り返したため、捜査員が岡村容疑者の母親を自宅から連れてきて、説得するよう頼んだ。
母親は自宅で、事件前に京都府宇治市のホームセンターでナイフなどの遺留品を購入していた不審人物の写真を捜査員から見せられていた。このため、岡村容疑者に向かって「写真があなたに似ている」「やったなら話をしなさい」と促した。すると、岡村容疑者は「日野小学校の事件に少しはかかわっているかもしれない」と犯行への関与をほのめかしたという。しかし、すぐに「でもやってはいない」と答え、「腹もすいている」と署への出頭を拒否し続けた。
母親は続いて「やってないなら、警察に行ってはっきりさせなさい」「私はあなたを信じている」と言い、説得を重ねた。だが、岡村容疑者が「行かない」を繰り返したため、母親の説得は約20分で終わったという。この間、捜査員が2人の目の前や近くにいて、やりとりを聞いていたという。
その後、岡村容疑者は捜査員を振り切って、公園から走って逃走。スーパーなどを逃げ回った末に、自宅から約400メートル離れた団地から飛び降り自殺をした。
これまでの調べでは、犯行の逃走用に使われた自転車の購入時に使用された「山室学」という偽名のメモが岡村容疑者の自宅の部屋の家宅捜索で見つかっているほか、説得時に公園に投げ捨てた黒色のリュックサックの中からも犯行や自殺をほのめかす内容の手紙が発見されている。

説得中にナイフ抜き逃走

2000年2月10日 17時05分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で、飛び降り自殺した岡村浩昌容疑者(21)が、任意同行を拒否、所持していたナイフを抜いて逃走したことが10日、分かった。現場にいた捜査員の連絡で、京都府警山科署捜査本部は応援を要請したが見失い、同容疑者は自殺した。同府警は記者会見で、ナイフを抜いた事実を否定している。警察庁や京都地検は、事件の捜査経緯について関係者から事情を聴いている。

1人だけで卒業証書受ける

2000年2月9日 18時36分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で、任意同行を拒否して飛び降り自殺した岡村浩昌容疑者(21)が高校卒業の際、単位不足のため卒業式に出席できず、1人で卒業証書を受け取っていたことが9日分かった。
同容疑者は「無理に適したかたちにしないで中退させてほしい」などと、学校教育への不満を記したメモや手紙を残しており、京都府警山科署捜査本部は関連を調べている。

月内にも書類送検へ

2000年2月8日 18時35分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で、京都府警山科署捜査本部は8日までに、任意同行を拒否して自殺した岡村浩昌容疑者(21)を、2月中にも殺人などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。
岡村容疑者が残していた手書きのメモなどから、動機の背景には「学校教育に対する恨み」があるとの見方が強まっている。

小2殺害事件、自殺の男は日野小や公園近辺に土地勘

2:15p.m. JST February 07, 2000
京都市伏見区の日野小学校で男児が殺害された事件で、自殺した伏見区の容疑者の男(21)は、事件発生前まで、自宅周辺でバイクや自転車を乗り回している姿をしばしば目撃されていたのに、事件後はほとんど見かけられなくなっていたことが7日、関係者の話で明らかになった。男は小学校2年生まで、自転車やパーカーなど犯行の遺留品が多数見つかった児童公園のすぐ近くに住んでいたことがあり、日野小と校区を接する小学校にも通っていた。日野小や公園近辺に土地勘があったとみられる。
男が住んでいた伏見区の団地周辺では事件後、男が姿を見せなくなり、「受験勉強に専念するため、別に借りたアパートにいるのではないか」とうわさになっていた。事件後の昨年末、たまたま見かけた近所の人は「団地の1階のエレベーターホールで壁にもたれかかり、ボーと天井を見上げていた」と話している。
男は中学1年の時に父親を亡くし、高校は京都市内にある公立校の理系コースに進学した。同級生(21)は「自分から進んで話しかけてくるタイプではなく、他人としゃべっている姿をあまり見かけなかった」と話す。
当時の男の住まいから児童公園は約200メートル、公園から日野小学校までは約300メートルの距離で、近所の細かく入り組んだ道も熟知していたとみられる。

リュックに10通の手紙

2000年2月6日 23時23分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で飛び降り自殺した岡村浩昌容疑者(21)が任意同行の際に放置したリュックサックに犯行を認める内容のメモのほかに約10通の手紙が入っていたことが6日、京都府警山科署捜査本部の調べで分かった。
同容疑者が、犯行現場となった京都市伏見区の市立日野小学校の隣にある別の市立小学校に一時在籍していたことも判明。

アンケートから筆跡確認

2000年2月7日 16時53分 共同通信社
 京都の小2男児殺害事件で、任意同行中に自殺した岡村浩昌容疑者(21)が昨年7月、バイクの免許を取った際、教習所で記入したアンケートなどを基に、京都府警山科署捜査本部が、同容疑者の筆跡を確認していたことが7日分かった。アンケートは「教習所に満足しているか」などの質問項目に答える内容。捜査本部は、犯行の動機につながる記述がないかなどについても調べる。

双眼鏡で捜査監視か

2000年2月6日 10時01分 共同通信社
京都の小2男児殺害事件で、任意同行中に逃走、飛び降り自殺した京都市伏見区向島清水町、無職岡村浩昌容疑者(21)が事件後、双眼鏡を持って自宅の団地の上層階に行き、付近に捜査員がいないか監視していた可能性があることが6日、京都府警山科署捜査本部の調べや住民の話から分かった。
この際、岡村容疑者は双眼鏡を新聞の織り込み広告で隠すようにしていたという。

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