TOPIC No.8-9 祭り(Festival)

Index
9-1.お祭りリンク集、9-2.お祭り情報

TOPIC No.8-9-1 お祭りリンク集

01. ニッポンの祭り 
02. 日本のお祭りリスト by FUJIFILM
03. 日本の祭り by 主宰 瀧澤一郎
04. 日本の祭り by Chaldea Internet Service
05. 新お祭り入門
06. 日本の祭り(映像ライブラリー) byマルチメディア ブロードキャスティ
 ング(MMBC)
07. YOSAKOI ソーラン祭り特集
08. 宮城の祭り
09. 備後の祭り
10. 第18回浅草サンバカーニバル by Internet Photo Scoop
11. 秋田 竿燈まつり
12. 「青森ねぶた祭」
13. 祇園祭 by The Yomiuri Shimbun Osaka

岐阜・郡上で「徹夜おどり」 4日間朝まで踊り明かす

2006/08/14 The Sankei Shimbun

 国の重要無形民俗文化財に指定されている岐阜県の夏の風物詩「郡上おどり」の「徹夜おどり」が13日夜、岐阜県郡上市で始まった。16日までの4日間、県内外から訪れる大勢の人々が日暮れから夜明けまで踊り明かす。

 徹夜踊りの始まりが近づくにつれ、山あいの閑静な城下町は色とりどりの浴衣や手ぬぐいで着飾った人々でにぎわい出した。午後8時、太鼓と三味線の生演奏とともに代表的なおはやしの「かわさき」が流れ始めると、踊りを待ちわびた老若男女は一斉に踊り始め、熱気は最高潮に達した。

 愛知県春日井市から来た福井理恵さん(20)は「テレビで見て知っていたが、生は迫力が全然違う。今夜は朝まで踊り明かす覚悟で来ました」と興奮した様子で話した。


高野山でろうそく祭り 1000年近く途絶えぬ灯り

2006/08/14 The Sankei Shimbun

 和歌山県高野町の高野山奥の院で、先祖を敬い供養する万灯供養会「ろうそく祭り」が13日営まれ、家族連れなど約3万5千人の参拝者でにぎわった。

 午後7時、1000年近く燃え続けているという「貧女(ひんにょ)の一灯」からろうそくに移された火種で、奥の院参道の入り口「一の橋」など5カ所に用意されたハスの形の大きなろうそくが点火された。

 参拝者たちが手にしたろうそくに次々と火をともすと、参道両側に約2キロ、約10万本のろうそくの光の帯ができた。参道沿いの杉並木や墓碑がほのかに照らされ、幻想的な世界に包まれた。


稚児が白馬で参拝 祇園祭

2006/07/13 The Sankei Shimbun 大阪夕刊から

 祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行(17日)を前に、巡行の先頭を行く長刀(なぎなた)鉾の稚児が八坂神社(京都市東山区)に参拝して祭りの無事を祈る「社参の儀」が13日、行われた。

 社参の儀は、稚児が神の使いとしての資格を得る神事。稚児を務める西尾太一朗君(10)は立烏帽子(たてえぼし)に狩衣(かりぎぬ)姿で白馬に乗り、八坂神社に向かった。本殿でおはらいを受けると、「お位もらい」と呼ばれる儀式に臨み、10万石の大名と同じ「正五位少将」の位を授かると西尾君は表情をさらに引き締めた。巡行では「しめ縄切り」の大役を務める。


たいまつ、夜空焦がす 東大寺お水取り

2006/03/12 The Sankei Shimbun

 奈良・東大寺二月堂の「お水取り」(修二会)は12日、ひときわ大きな籠(かご)たいまつが夜空を焦がし、一層の盛り上がりを見せた。

 舞台でたいまつが打ち振るわれ、詰め掛けた参拝者の頭上に火の粉が降り掛かると、大きな歓声が上がった。

 奈良県警によると、約3万人が見物した。

 たいまつは、石段を登って二月堂に出仕する修行僧の足元を照らすために毎日燃やされる。籠たいまつは中でも最大で、長さ約8メートル、重さ約60キロ。

 13日未明には、聖水の「お香水」をくみ上げ、二月堂本尊の十一面観音に供える儀式がある。14日までたいまつが燃やされ、修二会が終わると古都は春を迎える。


幻想的な白銀の世界 山形・金峯山の雪灯籠祭

2006/02/27 The Sankei Shimbun

 山形県鶴岡市の金峯山で27日、1000年以上の歴史がある山開きに合わせて「雪灯籠(とうろう)祭」が行われた。

 金峯山の山開きは、もともとは修験者の山入りに合わせた祈願祭だったが、明治時代以降は雪深い参道を男女が手を取り合いながら登ったことから「えんむすび祭り」とも呼ばれている。

 約150基の雪でつくられた灯籠の中にろうそくがともされると、境内はほのかな明かりに包まれ幻想的な白銀の世界が浮かび上がった。

 会場には“次世代の光”として注目されている「有機EL(エレクトロルミネッセンス)」を使った「有機灯籠」も昨年に引き続き登場した。(共同)


秋の夜空を焦がす500の炎 京都・鞍馬の火祭

2005/10/23 The Sankei Shimbun

 大たいまつを担いだ若者らが勇壮に山あいの街道を練り歩く「鞍馬の火祭」が22日夜、京都市左京区の鞍馬山であり、大小500本を超す炎が夜空を焦がした。

 夕闇に包まれ、寒いほど冷え込んだ午後6時すぎ、祭りがスタート。鞍馬山の由岐神社に続く街道沿いにかがり火がともされ、その中を小さなたいまつを持った子供たちが進んだ。

 続いて締め込み姿の若者らが最長約4メートルもの大たいまつを担いで登場。火の粉を舞い散らせながら「サイレイ、サイリョウ」と豪快な掛け声を上げて行き来した。

 神社近くの鞍馬寺山門前に約20本の大たいまつが集結し、祭りは最高潮に。沿道をびっしり埋めた観光客が大きな歓声を上げた。(共同)


秋の古都彩る歴史絵巻 京都で時代祭

2005/10/22 The Sankei Shimbun

 秋の古都を彩る「時代祭」が22日、京都市内であり、京都に遷都された平安時代から明治維新まで約1100年間の歴史上の人物に扮(ふん)した約200人の祭列が華やかな歴史絵巻を繰り広げた。

 京都市とイタリア・フィレンツェ市の姉妹都市提携40周年を記念して、海外から初めてフィレンツェ市の代表らが名誉奉行役で参加した。

 どんよりした曇り空の下、行列は正午ごろ、京都御所の建礼門を出発。「維新勤王隊列」を先頭に江戸、安土桃山、鎌倉と時代をさかのぼる順番で、各時代の装束に身を包んだ18の行列が平安神宮までの約5キロを練り歩いた。

 源義経の母、常盤御前(ときわごぜん)役で芸妓(げいこ)の山中君佳(やまなか・きみか)さん(23)は「ドラマでは女優さんがきれいだったので恥ずかしいけど、参加できてうれしいどす」と話した。

 秋の時代祭は、初夏の葵祭、盛夏の祇園祭と並ぶ京都三大祭の一つ。794年の平安遷都から1100年を記念し1895年に始まった。(共同)


三日三晩…「おわら風の盆」始まる

2005年09月01日 読売新聞 yomiuri On-Line

 台風の被害からの無事と豊作を祈って三日三晩踊り明かす富山市八尾町の伝統行事「おわら風の盆」が1日、始まった。

 日が暮れると、通りのぼんぼりに灯がともり、胡弓(こきゅう)や三味線の響きとともに、編みがさを目深にかぶった女性と、法被姿の男性のゆったりとした踊りが、幻想的な雰囲気を醸し出した。

 この日の同市内は日中、高気圧に覆われ、最高気温が30度を超えたが、夕方には涼しい風が吹き始めた。3日までの期間中、20万人前後の人出が見込まれている。


街包む「エライヤッチャ」 阿波おどり初日から最高潮

2005/08/12 The Sankei Shimbun

 真夏の徳島を熱い踊りで彩る「阿波おどり」が12日、徳島市で始まった。三味線やかねの軽快なリズムと「エライヤッチャ」の掛け声が街中に響き、15日まで延べ約10万人の「踊るあほう」が繰り出す祭典は、初日から最高潮に達した。

 午後6時。市内7カ所の演舞場はちょうちんがともり、「連」と呼ぶ踊りグループが次々と繰り出した。

 がにまたで腰を落とした豪快な男踊り。手の先までぴんと伸ばし、華麗に進む女踊り。連ごとに列の組み方やスピードも工夫、特色ある踊りで観客を楽しませた。

 阿波おどり実行委員会によると、4日間で約130万人と例年並みの人出が見込まれる。9月の衆院選を控え、踊りに加わり懸命にアピールする立候補予定者もいるという。(共同)


炎天下に「おめでとうさんどす」 京都で恒例、八朔

2005/08/01 The Sankei Shimbun 大阪夕刊から

 京都・花街の芸舞妓(げいまいこ)らが、日ごろ世話になっている芸事の師匠やお茶屋にあいさつ回りをする「八朔(はっさく)」行事が1日午前、京都市東山区の祇園一帯で行われた=写真。

 八朔は旧暦の8月1日のことで、昔から世話になった人に礼や贈り物をする風習がある。祇園では新暦に移行したあとも、芸舞妓らが黒紋付きの正装姿で師匠の自宅などを訪れる伝統行事として続けられている。

 この日、京都は炎天下の蒸し暑い1日となったが、芸舞妓らはお茶屋などを一軒一軒訪れては、「おめでとうさんどす」とあいさつ。祇園周辺は、その姿を一目見ようと観光客らでにぎわった。


天神祭、船渡御で最高潮 大阪に夏本番

2005/07/25 The Sankei Shimbun

 水の都・大阪に夏本番を告げる大阪天満宮(大阪市北区)の天神祭は25日夜、市中心部を流れる大川を舞台に「船渡御(ふなとぎょ)」が行われ、最高潮に達した。

 午後6時すぎ、大川にかかる天神橋と飛翔(ひしょう)橋の2カ所から、菅原道真の御神霊を乗せた御鳳輦(ごほうれん)船、御神霊を迎える奉拝船など約100隻の船が約1万人の参加者を乗せ、次々と出発。祭りばやしが響き川面をかがり火が照らす中、往復7キロの航路を往来した。

 御鳳輦船で道真の誕生日を祝う神事「船上祭」が始まると、川岸の見物客からひときわ大きな歓声が上がった。約4000発の花火も打ち上げられ、夜空を彩った。

 橋や川べりには、家族連れや若者など午後6時現在で約22万人(大阪府警調べ)が詰め掛けた。(共同)


「動く美術館」観衆を魅了 京都・祇園祭の山鉾巡行

2005/07/17 The Sankei Shimbun

 1000年以上の歴史を誇る祇園祭のクライマックス、山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市内で行われ、「動く美術館」と呼ばれる豪華絢爛(けんらん)な山鉾32基の祭列が、大勢の見物客を魅了した。

 11年ぶりに日曜の巡行となり、沿道は人で埋まった。曇り空が広がる午前9時、「エンヤラヤー」の掛け声と、扇を上げ下げする音頭取りの合図で先頭の長刀鉾(なぎなたぼこ)が4条烏丸の交差点を出発。

 鉾に乗った稚児が、4条通に張られたしめ縄を太刀で切る神事を無事に終えると、見守る人から拍手が起きた。

 一番の見せ場は、重さ10トン以上もある鉾を90度方向転換させる「辻回し」。四条河原町の交差点で、敷き詰められた割り竹に水を打った上で、大きな車輪が音をたてて鉾が一気に回った。

 人出は昨年より3万人多い約24万人(京都府警調べ)。(共同)


「仙台七夕」準備が大忙し 和紙にカラフルな飾り

2005/07/13 The Sankei Shimbun

 8月6日から始まる「仙台七夕まつり」の飾り作りが仙台市内で急ピッチで進められている。

 仙台市の紙問屋「鳴海屋紙店」は今年3月から準備をスタート。作業場では、飾り作り歴10年以上のパートの主婦5人が約3メートルの和紙製吹き流しや千羽鶴をくす玉に次々に取り付け、倉庫にカラフルな飾りが所狭しと並んでいる。

 20年以上の経験がある主婦(58)は「この仕事で一番大変なのは、期日に間に合わせること。昨年は前日朝3時までかかった。祭りの当日はほかの七夕飾りを見て来年のために技術を学びます」と話していた。

 仙台七夕まつりは8月6日から8日まで。毎年全国から200万人以上の観光客が訪れる。(共同)


下町の夏彩る大輪の花 東京・入谷の朝顔市

2005/07/06 The Sankei Shimbun

 東京下町の夏を彩る朝顔市が6日、台東区の入谷鬼子母神(真源寺)で始まった。

 雨の中、早朝から境内周辺に約100軒の露店が並び、青、赤、紫と色とりどりの朝顔12万鉢が勢ぞろい。

 「見てって、見てって」。ねじり鉢巻きの売り手たちの威勢のよい掛け声が響き、詰めかけた大勢の人たちが熱心に品定め。傘を手にした女性(20)は「ベランダに飾ります」と話し、買ったばかりの大輪の花を眺めていた。

 円筒形のかごに4色の株を盛り込んだ「あんどん造り」が人気で一鉢2000円。市は夜も開かれ、8日までの期間中、60万人の人出が見込まれる。(共同)


古都の夏彩る祇園祭始まる 八坂神社でお千度の儀

2005/07/01 The Sankei Shimbun

 京都三大祭の一つ、祇園祭が1日、京都市東山区の八坂神社での「お千度の儀」を皮切りに始まった。市内の各山鉾(やまほこ)町でも神事始めの吉符(きっぷ)入りが行われ、古都・京都は7月の1カ月間、祭り一色に染まる。

 お千度の儀は、17日に行われる祭りのクライマックスの山鉾(やまほこ)巡行で、先陣を切る長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗る稚児と、補佐役の禿(かむろ)が同神社に参拝し、祭りの安全と無事を祈る儀式。

 ことしの稚児、山口祥輝(やまぐち・よしてる)君(8)と、禿の元広竜士(もとひろ・たつし)君(9)、藤沢史哉(ふじさわ・ふみや)君(7)はいずれも市内の小学生。

 白塗りの化粧、鮮やかなはかま姿で儀式に臨んだ山口君は禿の2人を従え、長刀鉾の朱傘のもと、父親らや長刀鉾町の関係者らと本殿の周りを3周。神妙な面持ちで安全を祈願した。(共同)


博多祇園山笠始まる 玄界島復興願う飾り山も

2005/07/01 The Sankei Shimbun

 博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」が1日朝始まり、「飾り山」が福岡市内14カ所で一斉に公開された。

 男衆が豪快にかつぎ走り回る「舁(か)き山」に対し、飾り山は趣向を凝らした人形と色とりどりの飾りで15日まで展示され、祭りに花を添える。

 今回は3月の福岡県西方沖地震で被害を受けた玄界島の復興を願い、島に残る伝説を題材にした飾り山もお目見えした。

 福岡市中央区の商業ビル内に設置された飾り山の標題は「百合若護玄界島(ゆりわかまもるげんかいじま)」。題材は平安時代の豊後の国主、百合若大臣が異国遠征の帰途、家臣の裏切りで玄界島に置き去りにされるが、帰還して悪臣を征伐する物語。

 博多祇園山笠は、15日早朝のフィナーレ「追い山」に向け、10日夕には「流れ舁き」、12日夕には追い山の予行演習に当たる「追い山ならし」が行われる。(共同)


浅草・三社祭 みこし100基威勢よく

2005/05/22 The Sankei Shimbun

 江戸三大祭りの一つ、浅草神社(東京都台東区)の三社祭が21日、中日を迎え、氏子の各町自慢のみこし大小約100基が街を練り歩き、下町は熱気に包まれた。

 観音本堂裏広場に集まったみこしは午後零時半から、町会ごとにそろいのはんてんを着た男女に担がれ「ソイヤ、ソイヤ」の勇ましい掛け声とともに次々と繰り出した。

 この日の東京は薄曇りで平年より高めの気温。担ぎ手は大粒の汗を流していた。

 手拍子しながら見物していた埼玉県所沢市の主婦(57)は「みこしを見たのは初めて。迫力があって粋です」と話した。

 最終日の22日は、重さ約1トンの本社みこし3基が繰り出す。同神社などは今年、見物客に本社みこしの位置が確認できるよう、衛星利用測位システム(GPS)を使った情報を、インターネットでパソコンや携帯電話に配信するという。(共同)


新緑の都大路で葵祭 王朝装束の行列に歓声

2005/05/15 The Sankei Shimbun

 京都3大祭の一つ、葵祭が15日、京都市内で行われ、みやびやかな平安時代風の王朝装束に身を包んだ行列が、新緑の都大路を練り歩いた。

 アオイの若葉を頭や胸に飾った男女約500人と、フジの花を付けた牛車、馬や牛計約40頭などが、午前10時半すぎに京都御所を出発。先頭から最後尾まで約1キロに及ぶ行列は、下鴨神社経由で約8キロの行程を、上賀茂神社に向けてゆっくりと進んだ。

 今年の祭りのヒロイン「斎王代」は京都府大山崎町の同志社大4年、斎藤彩子さん(21)。あでやかな十二単(ひとえ)姿でこしに乗って現れると、沿道の観客からは「きれいだね」などと声が上がった。

 人出は午後4時現在で約12万人。

 葵祭は祇園祭、時代祭とともに京都3大祭の一つ。約1400年前、欽明天皇の時代に凶作が続いたため、五穀豊穣(ほうじょう)を祈ったのが始まりとされる。(共同)


光る棚田、たいまつ1600本…長崎で火祭り

2005/05/07 読売新聞 Yomiuri On-Line

 長崎県福島町土谷(どや)地区で7日夜、伊万里湾を見下ろす約10ヘクタールの棚田を1600本のたいまつで照らす火祭りが行われた。

 午後7時、あぜ道に並べられたたいまつに次々と火がともされると、炎の帯が田んぼの水面に映り、周囲は幻想的な風景に変わっていった。火祭りは、「日本の棚田百選」にも選ばれた同地区のPRのため2003年から行っている。


「元気バイ」どんたく開幕 玄海島漁師がパレード参加

2005/05/03 The Sankei Shimbun

 初夏の福岡の街を思い思いの衣装をまとった市民が彩る第44回博多どんたく港まつりが3日、始まった。福岡県西方沖地震で被害が大きかった玄界島(福岡市西区)の漁師が大漁旗を手にパレードに参加、復興をアピールした。

 市街地の地震被害はほとんど復旧されているが、観光産業などへの風評被害が懸念されることから、福岡市などは「元気バイ!!ふくおか」のキャンペーンを展開。どんたくを機に街の活気を全国に伝えようと、九州一の歓楽街・中洲周辺などに「元気バイ」と書かれた約5メートルの飛行船型風船約60個を飾った。

 玄界島の漁師約50人は大漁旗を手に照れくさそうに行進。沿道から拍手とともに「がんばれよ」などと声が飛ぶと手を振って応えた。

 好天に恵まれ、主催者発表では昨年を上回る約110万人が訪れた。4日は飛び入り自由の「総おどり」が行われ、2日間で約210万人の人出を見込んでいる。(共同)


古代の伝統示す流鏑馬神事 新緑の京都・下鴨神社

2005/05/03 The Sankei Shimbun

 疾走する馬上から豪快に的を射抜く「流鏑馬(やぶさめ)神事」が3日、新緑の下鴨神社(京都市左京区)であり、晴天の下、大勢の観客が飛鳥時代からの伝統を受け継ぐ荒技に見入った。

 樹齢200−600年の樹木が茂り「糺の森」と呼ばれる境内に、全長約400メートルの馬場を設営。45−55センチ四方の木製の的3つを約100メートル間隔で設置した。

 公家や武家の装束を身に着けた小笠原流弓馬術一門の面々が「イン、ヨーッ(陰陽)」などと声を上げながら、時速約60キロで駆け抜ける馬の上から矢を放つと、「パーン」という乾いた音を立てて的が割れ、会場から歓声が上がった。

 流鏑馬神事は15日に開かれる京都3大祭りの1つ、葵祭のおはらいの神事として毎年この日に行われる。(共同)


高知よさこい祭り始まる

2004/08/10 The Sankei Shimbun
 南国土佐の夏の風物詩「よさこい祭り」が10日、高知市で始まった。51回目となる今年は、179チーム、約1万9000人が参加。「ヨッチョレ」「ヨッチョレ」の掛け声の下、街は3日間、祭り一色に染まる。

 よさこい祭りは民謡調の曲に合わせ、木製の打楽器(鳴子)を打ち鳴らして踊る「鳴子踊り」として始まった。しかし現在はラップ調にアレンジするなど自由に曲を作って踊るのが主流。振り付けや衣装もさまざまで、トラックの荷台から音楽を大音量で流しながら踊り歩く人もいる。

 強い日差しが照り付けたこの日、市内15カ所の会場で、鳴子を手にした踊り子隊が乱舞。高知市に住むオーストラリア人のロバート・タマロさん(27)は「よさこいは2回目だが、本当にエキサイティング。祭りからエネルギーをもらっている」と話した。

 高知で始まったよさこいの流れは、今では札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」をはじめ全国約200カ所に波及。12日には全国大会も高知市で開かれ、各地から集まった33チームとの競演も見られる。


鮮やかに咲いた紅花の舞 山形花笠まつりが開幕

2004/08/06 The Sankei Shimbun
 色鮮やかな紅花をあしらった花笠を手に、踊り手が優雅に大通りを練り歩く、東北の夏の風物詩「山形花笠まつり」が5日、山形市で始まり、「ヤッショー、マカショ」の力強い掛け声が熱気に包まれた真夏の夜に響き渡った。

 日中の暑さが和らいだ午後6時、花笠音頭が流れ出しパレードがスタート。36団体約3800人の踊り手たちが、色とりどりのちょうちんに灯がともった中心街約1・2キロを踊り歩いた。

 今年は市役所前の紅花などをモチーフにしたアーチ形のイルミネーションに発光ダイオードを使用。電球も昨年より約1万個多い約8万個となり、華やかさが増して祭りに彩りを添えた。

 山形県花笠協議会によると、7日までの3日間で約1万1000人の踊り手が参加、約98万人の人出が見込まれる。

 「今年初めて来た」という東京都大田区の主婦(67)は「大人から子どもまで簡単に楽しく踊れる。来年もまた来ます」と話していた。


防府天満宮で「万灯の夕べ」

2004/08/04 中国新聞地域ニュース
 千個のぼんぼりが参道を彩る防府天満宮(防府市松崎町)の「万灯の夕べ」が三日夜、始まった。菅原道真生誕を祝う「御誕辰(たんしん)祭」のイベントの一つ。天の川のような光の帯が、ひとときの幻想の世界をつくり出した。五日まで。

 境内に続く石段など、参道中央に並べられたのは直径三十センチ、高さ四十五センチのアクリル製のぼんぼり。暗くなり始めた午後七時、青年会議所メンバーやボランティアの若者が一つずつ点火。ほのかな炎が帯となり、参拝客を境内に導いた。

 「まあ、いい雰囲気が出るものね」。初めて訪れたという同市華園町の主婦熊谷登士子さん(50)はつぶやいた。

 最終日は計二千個に増やして帯を銀座商店街まで延ばし、近くで花火大会もある。


夏の夜を彩る光の稲穂 秋田で「竿灯まつり」

2004/08/02 The Sankei Shimbun
 東北の夏の風物詩「竿灯(かんとう)まつり」が3日夜、秋田市内で始まった。笛や太鼓によるお囃子(はやし)の音色に包まれる中、ちょうちんをつるした竿灯233本が“光の稲穂”となって夏の夜空に浮かび上がった。

 午後7時半すぎ、紺のはんてんを着た「差し手」が最大で高さ12メートル、重さ50キロにもなる竿灯を一斉に立ち上げて額や腰に乗せる自慢の妙技を披露すると、浴衣姿の観客らは竿灯が倒れないように「どっこいしょー」と声を掛けていた。

 竿灯まつりは五穀豊穣(ほうじょう)を願い、「ねぶり流し」と呼ばれる睡魔を追い払う盆行事が起源で、江戸時代から続くとされる。

 秋田市商業観光課は6日夜までの期間中、昨年並みの約136万人の人出を見込んでいる。


巨大武者灯ろうが練り歩く 青森ねぶた祭始まる

2004/08/02 The Sankei Shimbun
 夜の闇に巨大な武者灯篭(とうろう)が浮かび上がる「青森ねぶた祭」が2日、青森市で始まり、全国から多数の観光客が詰め掛けた。市内は7日まで、ねぶた一色になる。

 快晴で最高気温が31.1度まで上昇し、まだ日中の暑さが残る午後6時50分にねぶたが練り歩き始めると沿道は熱気に包まれた。

 「武蔵坊弁慶仁王立」「羅城門」などを題材にした大型ねぶた14台と、町内会が製作した子供ねぶた13台が駅前の市街地を回った。迫力あるねぶた囃子(ばやし)の太鼓のリズムに踊り手のハネトたちが「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声で踊りまくり、光と音の洪水が見物客を圧倒した。

 福岡から研修旅行で来た会社員の男性(61)は「すごいですね。博多どんたくも行きましたけど、それ以上。規模が違います」と感じ入ったように話した。

 青森市によると、昨年は6日間で360万人の人出があり、今年も同程度が見込まれる。


勇壮みこし、海渡る 周南・粭島

2004/07/26 中国新聞地域ニュース
 重さ約一トンのみこしが海を渡る「貴船神社夏祭り」が二十五日、周南市の粭島(すくもじま)であった。白装束に鉢巻き姿の担ぎ手の勇壮な姿をひと目見ようと、岸壁は見物客でにぎわった。

 担ぎ手二十八人は海水で身を清め、幅二メートル、長さ三メートル、高さ三メートルのみこしを担いで海の中へ。「チョーサヨー」と声を掛け合い、みこしを海水で清めながら進んだ。

 しばらく行くと、先導の伝馬船が登場。「ホーランエー」の掛け声でみこしを引いた。担ぎ手は深い場所では泳ぎ、神社から御旅所まで約八百メートルの道のりを五十分ほどかけて進んだ。

 フグはえ縄漁発祥の地の粭島で、海の安全と豊漁を祈願して始まった祭り。みこしが海を渡り始めたのは明治初期とされる。


優雅に鷺舞 山口に夏の風

2004/07/21 中国新聞地域ニュース
 山口市の夏の風物詩、山口祇園祭が二十日夕、同市上竪小路の八坂神社で始まった。境内にある舞台では、室町時代から伝わる山口県無形民俗文化財「鷺(さぎ)の舞」が奉納された。

 地元の保存会メンバーが、頭と羽根を着けた雌雄の鷺や猟師、子どもにふんして登場。猟師に狙われた鷺を助けようと、子どもが小鼓を打って逃がす話を演じた。笛と太鼓に合わせて、鷺が羽根を優雅に動かすしぐさに、観光客や子ども連れらが見入った。

 舞に続き、裸の若者ら「裸坊」約四百人がみこし三基を担いで神社を出発。約二キロ離れたJR山口駅近くにある、みこしを休める「お旅所」まで威勢よく歩いた。

 祭りは二十七日まで。中日の二十四日には、約千人が参加する市民総踊り「大内の殿様」の練り歩きがあり、西の京の夏本番を盛り上げる。


勇壮に「那智の火祭」 世界遺産登録で1万人歓声 和歌山

2004/07/14 The Sankei Shimbun
 和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で14日、例大祭「那智の火祭」が行われ、勇壮な大たいまつの炎が乱舞した。

 熊野の12の神々が年に一度、高さ約6メートル、幅約1メートルの扇みこしに乗り移り、那智の滝に里帰りするとされる神事。

 7月にこの地域を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて関心を呼び、同日は早朝から、例年を大きく上回る1万人以上の観光客が集まった。

 午後2時から、白装束にえぼし姿の若者らが、「ハーリヤ、ハーリヤ」の掛け声とともに、重さ約50キロの燃えさかる大たいまつを振り回し、急な参道を上り下り。大たいまつが激しくぶつかり合って火の粉が周囲に飛び散ると、観光客から大きな歓声が上がった。


古都の夏はコンチキチン 京都・祇園祭「宵々々山」

2004/07/14 The Sankei Shimbun
 京都・祇園祭はハイライトの山鉾(やまほこ)巡行を3日後に控えた14日夜、「宵々々山」を迎え、豪華に装飾された32基の山鉾がそれぞれの山鉾町でライトアップされた。

 町中には「コンチキチン」のお囃子(はやし)が流れ、日が暮れると大路小路に並ぶ山鉾の駒形ちょうちんに灯がともった。山や鉾の厄よけちまきを売る子どもたちの声も響き、早くもお祭りムード一色。

 梅雨が明けた京都市内はこの日、最高気温35・9度を記録。日が落ちても蒸し暑く、歩行者天国になったメーンストリート、四条通には涼を求めて浴衣姿でそぞろ歩くカップルや観光客らでにぎわった。


YOSAKOI祭り始まる 札幌の夏に4万人舞う

2004/06/09 The Sankei Shimbun
 札幌の初夏の風物詩「第13回YOSAKOIソーラン祭り」が9日、始まった。13日までの5日間、市内25カ所で鮮やかな衣装に身を包んだ踊り子たち約4万3000人が、チームごとに演舞を競う。

 祭りは、高知のよさこい祭りと北海道のソーラン節が合わさったもの。曲の中にソーラン節を入れ、鳴子を手に踊る。今年は、台湾、ニュージーランドの海外チームも含め、計333チームが参加。

 市内中心部の大通公園ではパレードも行われる。最大の目玉は最終日のファイナルコンテストで、333チームの頂点が決まる。祭りに合わせ、道内各地の名産品を集めた「北のふーどパーク」など、各種のイベントもある。

 組織委員会は約200万人の観客動員を見込んでいる。


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