TOPIC No.5-3-5c その他牛乳(食中毒事件)


HACCPの承認辞退 消毒剤混入の北陸乳業

2001.03.02(19:53)asahi.com
 北陸乳業(石川県七尾市、河崎初雄社長)が製造した紙パック入り牛乳に消毒剤が混入したり、虚偽の品質保持期限が記載されたりしていた問題で、厚生労働省は2日、同社から提出されていた総合衛生管理製造過程(HACCP=ハサップ)の承認辞退の申し出を認めた。

 HACCPは高度な衛生管理に同省が「お墨付き」を与える制度。同社はこの制度に沿って定める手順を守らなかったため、本来、テスト用の紙パックに詰められるはずだった消毒剤が製品に混入し、出荷されたという。

 同社は2月下旬、石川県から無期限の営業禁止を命じられている。禁止が解けて生産を再開しても、HACCPの承認マークは製品に表示できないことになる。

消毒剤混入で北陸乳業を家宅捜索 石川県警

2001.02.26(19:41)asahi.com
 石川県七尾市の北陸乳業(河崎初雄社長)が製造した紙パック入り牛乳を飲んだ金沢市内の保育園児2人が吐き気などを訴えた問題で、金沢中署は26日午前、同社工場と製品を運んでいた運送会社(金沢市)の七尾営業所を業務上過失傷害の疑いで家宅捜索をし、資料100点余りを押収した。

 石川県などの調べで牛乳の一部に消毒剤が混入していたことがわかっており、県は23日、同社に無期限の営業禁止命令を出している。

牛乳に塩素剤混入か/金沢市の保育園で

2001.02.19 The Sankei Shimbun
 
 十九日午前九時半ごろ、金沢市三十苅町の額小鳩(ぬかこばと)第二保育園で、紙パック入りの牛乳を飲んだ園児二人が泣きだすなど様子がおかしくなったのに職員が気付き、病院に運んだ。二人は口内に炎症ができたほか、軽い胃腸炎と診断されたが、症状は軽く、命に別条はないという。

 能登中部保健福祉センターは、二人の飲んだ牛乳が塩素のにおいがしたことなどから、牛乳の製造ラインを殺菌する際に使われる塩素剤が残っていた可能性があるとみて、製造元の北陸乳業(石川県七尾市)を立ち入り検査し、製造工程に問題がなかったか調べている。

 金沢中署などによると、牛乳はおやつとして、園児三十八人に配られた。このうち女児(2つ)と男児(1つ)が飲んだ後、泣きだしたため、女性職員(45)が調べたところ、残った牛乳や園児の口から塩素のにおいがし、急いで病院に搬送したという。女児は途中で牛乳を吐いた。二人が飲んだ牛乳以外に異常はなかった。

ヨーグルトなど16万個を回収 群馬・榛名酪連

2000.10.05(20:39)asahi.com
 群馬県高崎市の乳製品メーカー「榛名酪農業協同組合連合会」は5日、大腸菌に汚染された可能性があるとして、ヨーグルト「モーモーペースケ」など8品目の自主回収を始めた。品質保持期限が今月16日から同18日の16万1078個で、東日本を中心に1都15県へ出荷している。

 回収は、モーモーペースケのほか、「Sプライスヨーグルト」「ベルクヨーグルト」「朝霧の丘ヨーグルト」「よぐよぐヨーグルト」「農協ヨーグルト」「りんごのヨーグルト」「アロエのヨーグルト」。2日から4日にかけて製造し、内容量は90グラムから100グラム。

 同県によると、連合会が実施した検査でモーモーペースケから大腸菌が見つかり、同じ製造ラインの製品すべてを回収することにしたという。

 県は「殺菌後に大腸菌が混入したか、製造ラインの洗浄が徹底していなかった可能性がある」としている。

回収牛乳から大腸菌群検出 京都

2000.10.04The Sankei Shimbun
 京都府生活衛生課は四日、綾部酪農農協(同府綾部市)が細菌検出のため自主回収した九月二十五日製造の牛乳から大腸菌群が検出されたと発表した。

 出荷先の京都、滋賀、奈良の三府県で同日の製品を飲んだ消費者から下痢などの届けが八件あり、府は大腸菌群汚染と因果関係がないか調べている。

 府の調査では、汚染の原因個所は殺菌した牛乳を一時的にためる貯乳タンクの一つ。作業員がバルブを閉めるのが遅れ、容量を超えた牛乳がタンク上部と側部につながる洗浄用側管に流入した。側管接合部が古くなっており、府はここから大腸菌が混入、常温の管内の牛乳で菌が繁殖した可能性があるとみている。

 同農協は既に、同じ日に同じラインで製造した牛乳など約三万六千本の回収を始め、約九割を回収。汚染原因となったタンクの使用を停止している

静岡の牛乳工場、再び操業停止

2000.09.15 The Sankei Shimbun
 静岡市長田酪農業協同組合(長谷川潔組合長)の牛乳から大腸菌群が検出され、操業停止していた問題で、十四日から操業を再開した同組合は十五日、「サンプル検査で異常があった」として、同日、出荷を予定していた牛乳計約七千三百本の出荷を中止、再び工場を操業停止することを決めた。九日に安全確認したばかりの静岡市保健所も十五日、立ち入り検査を実施した。

 同組合は十四日、製造した牛乳に大腸菌群などの混入がないか培養液を使った検査をした結果、二サンプルから色の異常反応が見つかった。同組合は「大腸菌混入が疑わしい。念のため出荷を中止した」としている。

 同組合は八月二十九日、製造した牛乳の自主検査で大腸菌群の陽性反応が出たため、全製品を自主回収するとともに操業を自粛した。七月の雪印乳業の集団食中毒事件の影響で、受注が急増、フル回転で操業したため、牛乳をパックに詰める充填(じゅうてん)機部分の洗浄が不十分となり、大腸菌群の汚染につながったとされる。

 その後、点検作業を進めるなど安全対策を図ってきた。

牛乳の製品検査で大腸菌陽性反応 3万本を自主回収へ

2000.08.29(20:13)asahi.com
 静岡市保健所は29日、静岡市長田酪農協同組合の「長田牛乳処理工場」(静岡市)で28日に製造された牛乳から、社内検査で大腸菌群の陽性反応が確認されたと発表した。同工場は29日午前9時から、乳製品を含む全製品の製造ラインを自主的に停止。28、29の両日に製造した1リットルと200ミリリットル入りの紙パック計約3万1700本の自主回収を始めた。

 保健所は29日午後に工場の立ち入り検査をして調べている。今のところこの工場の製品を飲んで体調を崩したという報告はないという。

 長田牛乳処理工場は年間約6000トンの牛乳を製造し、静岡県内に出荷してしている。同工場によると、製造ラインの殺菌機の内部で乳成分の汚れが見つかっており、大石邦男工場長は「この汚れが大腸菌群の陽性反応を引き起こした可能性がある」としている。

全国の乳処理施設の4分の3に改善点を指摘 厚生省

2000.07.24(22:02) asahi.com
 雪印乳業の食中毒をきっかけに、厚生省が全国の乳処理施設で行った洗浄記録や作業手順書の一斉点検結果が24日まとまった。全施設で記録や手順書を備えるよう管理基準を見直したところ、追加指導分を含め、全体の4分の3にあたる561施設で記録の不十分さや作業手順書の不備などの改善点が指摘された。指導された点について約7割の施設が今月中に改善を終えるという。

 休止中の施設と同省が安全点検中の雪印20工場を除くと、全国の乳処理施設数は747ある。

 以前から、記録や作業手順書の保持が必要とされていた総合衛生管理製造過程(HACCP=ハサップ)の承認施設では、雪印20工場を除いた186施設中、88施設に改善指導が行われた。これらのHACCP施設はすべて今月中に改善を終える。

「生乳の割合示します」 農水省が飲用乳の表示検討

2000.07.18(23:05)asahi.com
 「乳」製品に「生乳」はこれくらい入ってます――。農水省は18日、飲用乳の表示方法を見直し、実際に使われている「生乳」の割合を数値で表示する検討を始めた。現在、飲用乳は厚生省令で「牛乳」「加工乳」「乳飲料」の3種類に分かれているが、成分無調整の牛乳以外は、脱脂粉乳や水、バターなどを混ぜて作る例が多く、「消費者に正確に伝えるべきだ」などの声が出ていた。

 省令によると、「加工乳」は、牛から搾った状態の生乳や飲用向けの牛乳のほか、脱脂粉乳やクリームなどを原料に加工した製品で、商品名でいう「低脂肪乳」や「特濃」などがこれに当たる。だが、農水省が4つのメーカーの商品を調査したところ、低脂肪乳の場合、生乳の割合は15―30%程度のものが多く、残りは脱脂粉乳、水、バターをまぜている。

 また、「乳飲料」は生乳や牛乳、脱脂粉乳、クリームなどを原料に、コーヒーや果物を加えたり、栄養分を強化したりしたものだが、鉄分やカルシウムを強化した製品のうち、生乳の使用割合は10―25%程度のものが多く、中には生乳使用ゼロという商品もあった。

 雪印乳業の食中毒問題を論議した、18日の自民党の部会では「消費者は加工乳や乳飲料も100%生乳だと思っている」などの声が続出。農水省は近く、公正取引委員会や乳業業界と協議に入る。

「タイミングが悪いですが」厚生白書で牛乳を奨励

2000.07.18(15:53)asahi.com
 18日の閣議に報告された厚生白書は、高齢者のねたきりのきっかけになる骨折を予防するために、若い時期にカルシウムを多く取る必要性を強調している。特に骨粗しょう症を防ぐには「牛乳を定期的に摂取できるなどの対策を講ずること」と記した。

 雪印乳業大阪工場の集団食中毒事件の対応に追われている時期だけに、「ちょっとタイミングが悪いですが」と厚生省幹部。同省が掲げる「健康な長寿」社会の実現のためにも、乳製品への社会の信頼が早く回復するよう期待している。

よつ葉乳業のチーズに異物 関西で2200個回収

2000.07.16(01:23)asahi.com
 北海道の大手乳業メーカー「よつ葉乳業」(本社・札幌市)が、チーズ製品の袋の中に異物が混入したとして、関西地方で約2200個を回収していたことが15日分かった。

 同社によると、異物が混入したのは十勝主管工場(北海道音更町)で5月26日に製造された「シュレッドチーズ」(250グラム入り)。

 関西にある同社の共同購入グループ「関西よつ葉連絡会」から6月30日、「会員が買ったチーズの袋の中に、白いプラスチックのひも状のものが入っている」と同社に連絡があり判明した。回収した製品を調べたところ、計4袋から、ひも状のポリ塩化ビニルが見つかった。

 同社によると、チーズの包装過程でベルトコンベヤーがぶれて、横ぶれ防止の金属ガードが、ポリ塩化ビニルでできたベルトの一部を削り取り、この破片が袋に混入したらしい。製造量、製造時間から同連絡会以外には製品は販売していないという。

 同社は「すでに横ぶれを監視するセンサーをつけるなどの対策をしており、今後は問題ない」と話している。

「飲み口に塩素付着」 森永牛乳異臭で西宮市保健所

2000.07.14(01:40)asahi.com
 森永乳業近畿工場(兵庫県西宮市)で製造された瓶入りの「森永3.5牛乳」(200cc)に異臭などがあった問題で、同工場を立ち入り検査した西宮市保健所は13日の会見で、「製品運搬用のプラスチック製ケースの消毒後の乾燥が不十分で、殺菌に使う次亜塩素酸ソーダ(塩素水)が瓶の飲み口に付着した可能性が高い」とした。一方、工場側は「同ソーダの使用量を11日に上げたのが原因」と陳謝し、殺菌工程を改善して14日から操業を再開する。

 同保健所は立ち入り検査をするとともに、生徒が被害を訴えた中学校から回収した牛乳について毒物混入の有無などを調べた。それによると、工場では学校用に出荷する予定で冷蔵庫に残っていた運搬用ケースやケース内の牛乳瓶のふたを覆うカバーなどに、塩素臭のする水滴が付着していた。一方、ケースと同じ消毒液を使う牛乳瓶の洗浄過程では瓶内部に水滴は確認されず、回収した牛乳に毒素検出などの異常はなかったという。

 こうしたことから、何らかの原因でカバーから消毒液が伝わり、瓶の飲み口に付着したもの、と結論づけた。

 一方、近畿工場の伊原寿一工場長も13日夜に記者会見し、次亜塩素酸ソーダが瓶ケースなどに付着したのは、担当の製造部課長が11日午後、通常の同ソーダの流量を独断で10%から15%増やしたためだと説明。その結果、出荷前に積み上げられた瓶ケースの下の段の瓶のふたを覆うカバーなどに塩素水の水滴が付着した、と見ている。12日にあった厚生省の指示による保健所の検査を前に、「雪印事件を意識して衛生管理を高めようと担当者が判断したのが原因」とした。


びん入り牛乳からセレウス菌検出 佐賀県が製品回収命令

2000.07.10(01:26)asahi.com
 佐賀県生活衛生課は9日、同県唐津市の牛乳製造業者「村山ミルクプラント」が4日に製造したびん入り牛乳「伊都物語」(720ミリリットル)から食中毒を引き起こすセレウス菌を検出したと、発表した。県は同日、村山ミルクプラントに対し、9日から14日までの6日間の営業停止と、4日から8日までに製造した約6万5000品の回収をそれぞれ命じた。

 同課によると、6日に伊都物語を飲んだ北九州市に住む女性(70)が下痢を起こし、販売業者に苦情を訴えた。女性は症状がすぐに回復したため、医療機関での診察は受けていない。製造業者は販売業者からの連絡を受け、保健所に通報。県衛生研究所が、女性の飲み残しと保管していた牛乳を調べた結果、8日夜にセレウス菌を検出した。県は、同日付で営業停止と製品の回収命令を出し、9日には製造工場を立ち入り検査した。

 製造工程などを調べた結果、牛乳をびんに充てんするびん詰作業で、手でびんを動かす作業工程があることが分かった。県生活衛生課では、充てん作業に問題があった可能性が高いとみて、検査で採取した献体などの分析を進めている。

 製造業者は6日から、苦情のあった伊都物語の製造を中止。9日からは全20種の製造を中止し、出荷したすべての製品の自主回収を始めていた。また、9日になって、新たに福岡県水巻町の夫婦2人が、7月4日製造の伊都物語を飲んで下痢を起こしていたとの同県に連絡があった。夫婦は症状が回復したため、病院での診察は受けていないという。

 県によると、伊都物語は、多いときには1日に約500本製造され、販売業者を通じて沖縄県を除く九州全域に出荷されているという。4日は503本が製造されていた。

 セレウス菌は集団食中毒を起こした雪印乳業の大阪工場でも検出された。

佐賀・唐津の牛乳製造業者の製品からセレウス菌

2000.07.09(15:24)asahi.com
 佐賀県生活衛生課は9日、同県唐津市の牛乳製造業者「村山ミルクプラント」が4日に製造したびん入り牛乳「伊都物語」(720ミリリットル)から食中毒を引き起こすセレウス菌を検出したと、発表した。製造業者は9日から製造を自粛し、全製品の自主回収を始めた。

 同課によると、6日に伊都物語を飲んだ北九州市に住む女性(70)が、下痢を起こし、販売業者に苦情を訴えた。女性は症状がすぐに回復したため、医療機関での診察は受けていない。

 製造業者は販売業者からの苦情連絡を受け、保健所に通報。県衛生研究所が、女性の飲み残しと保管していた牛乳を調べた結果、8日夜にセレウス菌を検出。県は、9日から製造工場の立ち入り検査を始めた。

 製造業者は6日から苦情のあった伊都物語の製造を中止。9日は全20種の製造を中止し、出荷したすべての製品の回収を始めた。

 県によると伊都物語は、多いときには1日に約500本製造され、販売業者を通じて沖縄県を除く九州全域に出荷されているという。4日は503本が製造された。

 県衛生研究所の調べでは、製造業者の他の製品から菌は検出されていない。製造業者は1日に約1万6000品の製品を出荷しており、ほとんどは工場周辺で販売されているという。

 セレウス菌は集団食中毒を引き起こした雪印乳業の大阪工場でも検出。自然界に広く分布する菌で、食中毒の原因となる。


小岩井乳業の自主回収問題 「毒性検査異常なし」と同社

2000.07.08(19:04)asahi.com
 小岩井乳業(本社・東京)が、乳飲料2種類に酸味があるとして26万4000本の製品を自主回収している問題で、同社は8日までの検査結果として、「酸味があった製品など4種類について、簡易毒性検査は異常がない。セレウス菌、黄色ブドウ状球菌、病原性大腸菌O(オー)157、サルモネラ菌は検出されなかった」と説明した。

 問題になった同社の製品は、平泉工場が6月27日に製造したカップ容器入り乳飲料「小岩井 牛乳&女峰いちご」と「小岩井 深煎(い)りカフェミルク」。同社は、27日から今月3日までに製造した、問題の2製品と、同じラインで製造したほかの2製品の計4製品を自主回収し、細菌の検査をした。

 小岩井乳業は、「そのほかの細菌の特定と酸味が発生した原因についても引き続き調査する。平泉工場は今後の対応策がとれるまで生産を中止する」としている。

小岩井乳業の乳飲料で酸味 26万本を自主回収

2000.07.05(22:14)asahi.com
 中堅乳業メーカー「小岩井乳業」(本社・東京)は5日、カップ容器入り乳飲料を飲んだ消費者から「酸味がある」などの苦情が相次いだことから、製造元である岩手県平泉町の平泉工場の生産を中止するとともに、出荷した約26万4000本の回収を始めた、と発表した。同社によると、苦情のあった商品や、同じ日に製造した別の商品からも通常より多い細菌が検出された。苦情を訴えた消費者に体の異常はないという。

 同社によると、5日正午までに、「小岩井 牛乳&女峰いちご」と「小岩井 深煎(い)りカフェミルク」について、それぞれ1件と5件の計6件の苦情が、大阪市や東京都千代田区、横浜市、宇都宮市などから寄せられた。

 苦情のあった商品を調べたところ、いずれも6月27日の製造で、酸味があった。問題の2製品は北海道と沖縄を除く全国で販売されているという。

 同社ではこの2製品と、同じラインで製造された「小岩井 深煎りカフェオレ」「パッソプレッソ カフェラテ」についても自主回収の対象とした。

 同社によると、平泉工場では毎朝、殺菌機や、乳飲料が通る管とタンクを熱湯とスチームで消毒している。風味異常が出た27日も、工場の日報ではいつも通りの消毒をしたという。同社は「どこかで細菌が完全に殺菌されなかった可能性がある」と話している。

 乳飲料に含まれる細菌の量は、食品衛生法で1ミリリットルに3万個までと定められている。同社は社内規定で30個以下としていた。毎日、製品を抜き取り検査しているが、通常はゼロか1個だという。27日の製品の検査では「いつもより少し多い」というゼロから8個検出されたが、異常はないと判断していたという。

 同社広報室では「雪印乳業の問題もあり、自主回収を決めた。お客様にご迷惑をおかけすることになり、心よりおわび申し上げます。今後は品質管理の徹底により、同様のことは再び繰り返さないよう努めてまいります」と話している。


西友が近畿で自社ブランドの牛乳を回収 乳酸菌の混入で

2000.07.03(03:07)asahi.com
 大手スーパー西友(本社・東京都豊島区)が近畿2府4県の26店で販売している同社ブランドの牛乳「ファインセレクト吉備高原」(1リットル)を飲んだ人から「酸っぱいにおいがする」などの苦情が寄せられ、6月27日から同社が回収、販売を中止していたことが分かった。同社関西運営部(大阪市)によると、製造過程で乳酸菌が何らかの原因で混入し、乳酸が発酵したためで、身体に悪影響はないとしている。

 同運営部によると、苦情は計48件寄せられた。牛乳は、同社がオハヨー乳業(本社・岡山市)に製造を委託したもので、品質保持期限が今月3日と4日の製品だった。

グリコ牛乳7割を回収

1999年7月17日 16時40分 共同通信社
 鳥取県県民生活課は17日、大腸菌群が検出されたグリコ協同乳業広島工場製造の牛乳について、自主回収調査結果を発表した。牛乳販売などに携わる140の県内施設で流通した問題の牛乳は約2300本でうち約1650本が同日午後2時までに返品または回収された。

牛乳から大腸菌群

1999年7月16日 20時44分 共同通信社
 広島市保健所に16日、入った連絡によると、グリコ協同乳業(本社東京)の広島工場で製造された牛乳から大腸菌群が検出され、同社が出荷した約2万2000本の自主回収を始めた。いずれも人間の腸などに含まれる菌で、広島市は「直ちに健康に影響はない」としている。

HOME医療中毒関連BACK