TOPIC No.2-20I 広島空港

01. 広島空港
02. 広島空港
03. 広島空港 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
04. 白市駅(山陽本線)〜広島空港 連絡バス時刻表(平成17年11月1日〜平成18年3月15日)
05. 広島空港リムジンバス時刻表
06. 広島空港駐車場
07. 広島空港 空弁特集
08. 旧広島空港を懐かしむ by N.Hirai's Homepage
09. 広島空港の来訪者による経済効果は年間551億円 (平成14年度) byAPTEC
10. 広島空港で「フレッツ・スポット」が利用可能に!(平成17年12月19日) byNTT西日本
11. 広島空港 発着 格安航空券 by大黒屋旅行課
12. 広島空港の格安航空券 by E-Tour
13. 広島発 JALで行く東京 1・2・3泊 -1泊1朝食付(1名様)27,900円より-
14. 広島空港 発着 団体旅行 byひろでん中国新聞旅行

広島空港も香港線着陸料補助

2008/06/17 中国新聞地域ニュース

 広島県は、広島空港(三原市)の香港線の運航会社に対し、本年度から3年間、空港着陸料の半額を補助する方針を決めた。同時期に就航し、既に着陸料を減免している岡山空港(岡山市)とほぼ同条件で、路線の定着と集客増を目指すことになる。

 広島空港の香港線は、香港エクスプレス航空が5月1日から週2往復で運航。別の会社が路線を運休した2003年4月以来、4年ぶりに香港への定期便が復活した。これを受け、県は「新規国際定期路線誘致事業」を適用し、2010年度まで着陸料の半額に当たる計約1300万円を補助する方針を決定した。

 県によると、5月末までの香港線の搭乗者数は1196人、搭乗率は40.5%で、いずれも国際8路線で最低となっている。県空港振興課は「利用者や旅行会社に認知されるまでには時間がかかる。県として立ち上がりを支援し、今後の路線の定着や拡充につなげたい」と説明する。

広島空港:濃霧でも着陸可 新システム開始 /広島

2008年06月06日 毎日新聞 地方版 Mainichi INTERACTIVE

 濃霧による航空便の欠航や着陸地変更を減らすための新しい計器着陸装置の運用が5日、広島空港(三原市)で始まった。

 国土交通省などが約80億円をかけて整備した計器着陸装置の高度化システム「CAT−3a」。これまでは視界が550メートル以上ないと着陸できなかったが、高精度電波の誘導により、200メートル以上ならば着陸可能になった。

 導入は全国で6番目。標高330メートルにある同空港は、年間約160便が濃霧などで欠航し、約2万6000人に影響が出ていた。同空港事務所は「濃霧による欠航の大部分は解消できる」としている。【黒岩揺光】

JB本四「空港レンタカーETC割引」の販売を継続、対象を拡大

2008年06月03日 Response

 JB本四高速は東京発中四国の空港へのフライト+宿泊+空港レンタカー商品を購入した利用者を対象とした「空港レンタカーETC割引」を2008年10月 31日まで継続する。また7月1日より、対象旅行商品に、トップツアーの「ゴーゴー中国・四国」も対象とする。

 「空港レンタカーETC割引」を利用することで、東京圏の旅行者が空港レンタカーや本四連絡橋を利用して瀬戸内地域を自在に観光することが可能になる。その他、途中のICでも乗降でき、淡路島、鷲羽山、しまなみ海道の島々での観光もできる。また、利用者にはSAPAで粗品も用意される。

 割引対象は、ANAセールスのANAスカイホリデー「旅ドキ」、トップツアーの「ゴーゴー中国・四国」の東京発中四国フライト+宿泊+空港レンタカーの購入者。

 対象となる空港は、ANAセールスが岡山空港、広島空港、高松空港、松山空港(大阪空港、神戸空港は、復路のみ)、トップツアーが岡山空港、広島空港、徳島空港、高松空港、松山空港、高知空港、大阪空港、神戸空港。

 料金は、神戸淡路鳴門自動車道が3000円、瀬戸中央自動車道 2200円、西瀬戸自動車道 2600円で割引率は約45%。《編集部》

国際線の修学旅行増加

2008.04.18 中国新聞地域ニュース

広島空港

昨年度は最多16校

 広島空港(三原市)発着の航空便を利用した中国、四国地方の高校の海外修学旅行が増えている。広島県によると、二〇〇七年度は過去最多の十六校が実施。〇八年度も既に二十一校が中国や台湾、グアムなどへの空の旅を計画する。海外修学旅行の普及などに加え、旅費助成やPRセミナーといった県の促進策が少しずつ効果を上げてきたと言えそうだ。

 県は〇四年度、広島空港の国際線を団体利用(十人以上)する中学、高校生らを対象に、一人当たり片道千円の助成制度を設けた。中四国地方の県外からの利用には、空港間のバス代の学校補助として、県ごとに三万五千―二万円を上積んでいる。

 県によると、制度の初年度は七校(うち県外一校)、〇五年度も七校(同二校)と当初は利用が低調。しかし、中四国地方の高校の修学旅行の担当教員を対象にした年一回のセミナーを開いた効果もあり、〇六年度は十三校(同二校)、〇七年度は十六校(同四校)が利用した。

 目的地別の延べ校数は中国(北京、大連、上海)が最多の計二十校。韓国計九校、台湾計七校、グアム・ハワイ計五校。〇七年度から台湾の高校と交流する興陽高(岡山市)は「岡山空港よりダイヤが多く、助成があるのが魅力」。二年連続で北京を旅行する進徳女子高(広島市南区)は「関西空港や福岡空港よりラウンジが狭く、生徒の行動を把握しやすい」と説明する。

 広島空港の国際定期線は七路線。海外での乗り継ぎを利用すれば、出発日のうちに欧米やオーストラリアを含む約五十都市に到着できる。本年度のセミナーは五月に予定しており、空港港湾部は「広島空港から広がる旅の可能性を伝え、利用を伸ばしたい」としている。(門脇正樹)

広島空港ロビー148席に倍増

2008/03/19 中国新聞地域ニュース

 広島空港(三原市本郷町)の国際線出発ロビーがこのほど改装され、空港での待ち時間が長い海外旅行客らの待合席が計148席とほぼ倍増した。これまで同ロビーの待合席は保安検査場前などの約80席だった。

 1993年の開港以来の搭乗者数増や利用者の「込み合う時季でもゆったり待てる座席が増えれば」との声を受け、空港ターミナルビル所有会社の第3セクター、広島空港ビルディングが増設した。

新着陸施設、一部対応できず

2008/03/14 中国新聞地域ニュース

 視界不良に伴う欠航の解消を目的に広島空港(三原市)に導入される高度計器着陸施設に、国際、国内の一部路線が現時点では対応できないことが13日、分かった。広島県は「影響は限定的。大多数の利用者の利便性は高まる」としている。

 同空港の全12路線のうち、対応できない可能性があるのは5路線。大連、上海など国際4路線と成田との路線で、航空機の構造や操縦資格、自国の空港に施設がない、などの事情がネックになっているという。

東京での公衆無線LAN利用が増加、都市別で世界3位に〜iPass調査

2008/03/12 Internet Watch

 米iPassは12日、世界における2007年下期の公衆無線LANの利用動向についてのレポート「iPass Mobile Broadband Index」を発表した。世界3,000社以上のiPassユーザーのセッションデータを基にとりまとめた。

 これによると、公衆無線LANの利用が急増している地域として、中南米が前年同期比133%の成長を遂げたという。また、都市別では、東京が前年同期比118%の成長で、ニューヨークを抜き、ロンドン、シンガポールに次ぐ第3位になった。

 利用されている場所は、空港が総セッション数の45%を占めた。また、ホテルも29%に伸びた。このほか、駅・列車内での利用が前年比217%と急増しており、「列車通勤が必須となっているロンドンと東京が特に貢献した」という。

 なお、日本で公衆無線LANの利用が多い場所トップ10は、成田空港、羽田空港(国内線ターミナル)、品川インターシティ、JR東京駅(東海道新幹線)、マクドナルド武蔵中原店(神奈川県川崎市)、JR品川駅(東海道新幹線)、JR仙台駅(2階びゅうプラザ)、広島空港、大阪国際空港、JR名古屋駅(東海道新幹線)の順だったという。空港やターミナル駅などの中、マクドナルド武蔵中原店は上期に続いて5位に入っている。

バンコクエアウェイズ:ビジネスクラス導入 広島−バンコク、週1便増便 /広島

2008年03月06日 毎日新聞

 広島空港(三原市)−タイ・バンコクの直行便を週2便運行する「バンコクエアウェイズ」(本社・バンコク)が3月末、ビジネスクラス12席があるエアバスA319型機(120席)を新たに導入するとともに、週1便増便して月、水、金曜日に運行する。広島空港の国際定期路線は週計35便となった。県は「ビジネスやレジャーなど利用客の幅が広がる」と期待している。

 同社は1968年創業で、同国航空業界2位。各地の世界遺産やビーチリゾートを結ぶ路線が多く、日本では05年に初めて広島空港に就航した。

 これまでは、エコノミークラスのみの機体を使用していた。新機体の導入で、ビジネスクラスを利用するため関西や福岡に流れていた企業経営者らの利用増が見込めるという。また、今回の増便で、タイに進出している県内の企業や観光客の利便性も向上する。【下原知広】

ダイバート(代替着陸)解消を目指す広島空港

2008-03-05 オ−マイニュ−ス 松原 ただし

計器着陸装置の高度化整備を推進

 「ダイバート」という言葉をご存じだろうか。英語のdivert(方向転換する、そらす)。

 航空機の運行上、さまざまな支障により当初の目的地に着陸できず、やむを得ずほかの空港に着陸しなければならないことを指す。分かりやすく言うと「代替着陸」という意味だ。

 ダイバートが発生するおもな理由は、目的地の空港が濃霧などで視界不良により着陸できなくなったケースなどだ。悪天候によって自分の搭乗機が目的地に着陸できず、天候が回復するまで上空をぐるぐる旋回したり、ほかの空港に着陸してしまったり、という経験をもっている方も多いと思う。

 国土交通省中国地方整備局の発表によれば、広島空港が霧などの視界不良時でも着陸を可能にするためのシステム・計器着陸施設(ILS)の高度化(通称・CAT-IIIa・カテゴリースリー)を整備中であることが分かった。

 この計器着陸装置の完成により、航空機の就航率や定時運行の向上が図られ広島空港の拠点性がより一層強化されるという。

ILSのカテゴリー

 計器着陸装置(ILS:Instrument Landing System)とは、霧などの視界不良の悪条件下でも着陸できるようにするための装置なのだが、このILSにはI・II・IIIと3つのカテゴリー(CATI・II・III)があり、カテゴリーが高いほど視界が悪くても着陸可能なのである。

 つまり、パイロットが滑走路や滑走路を示す灯火などが視認できないときは、着陸を断念してダイバートしなければならなかったが、このILSの高度化によりパイロットは自動操縦で安全に着陸させることができるようになる。

 広島空港は、山間部にあり季節によっては濃霧や悪天候が多発し、ダイバートが多かったのだが、国土交通省中国地方整備局はILSの高度化(通称・CATIII-a・カテゴリーIII)で、航空機の就航率アップや定時運行の向上を図っていくという。

 運用開始は08年度が予定されているが、これにより広島空港のダイバートが解消し、広島空港の拠点性がより一層強化されることになれば地域住民にとって大きなメリットとなることは間違いない。

人工地盤を使用するのは、全国初の試み

 CATIII-aは航空機から出される電波を反射させて、視界不良時でも自動操縦ができる仕組みになっているのだが、当然滑走路(地面)で電波高度計の電波を受信する設備が必要となる。

 この施設は、幅60m・長さ300m以上で滑走路と同じ平面でなければならない。広島空港では現行の地形で足りない部分(幅60m・長さ182.5m)の「人工地盤」を造ってこれを補完しているが、このような人工地盤は全国初の試みだといわれている。

 広島空港のILSの高カテゴリー化(CATIII-a)は、全国で釧路・熊本・成田・青森の各空港に次いで5番目の導入になるという。

一方で問題点や課題なども多くある

 しかし、このCAT-IIIaの導入がダイバート解消に効果があることは分かるのだが問題点もあることを忘れてはならない。

 当たり前のことだが、航空機自体がCAT-IIIaに必要な計器類を備えていないと対応できないし、パイロットも高度な経験と能力・資格がなければ施設だけ整備されても活用されないことを忘れてはならい。

 濃霧などには強い味方だが、台風などの強風や積雪には役に立たないことも知っておく必要がある。

広島西飛行場:2、3年で将来像を 県議会で知事方針 /広島

2008年02月29日 毎日新聞

 藤田雄山知事は28日、県議会の一般質問で広島西飛行場(西区)について、「羽田空港の再拡張や九州新幹線の全線開通などが重要な判断要素となる」と述べ、今後2、3年で将来像を決める方針を明らかにした。

 県空港振興室によると、同飛行場について3月末をめどに再編基本計画を策定する方針。羽田空港の再拡張事業は10年10月、九州新幹線の全線開通は11年春の見込みで、同飛行場の今後のあり方もそのころまでには決まると見られる。

 広島市が誘致を進める東京への定期便などについては「広島空港(三原市)へ集約し、増便を図ることが県民の利便性向上に有効だと考えている。見極めする時期が迫りつつある」などと述べた。【下原知広】

広島西飛行場の規模縮小へ

2007/09/02 中国新聞地域ニュース

 広島県が、慢性的な運営赤字に陥っている広島西飛行場(広島市西区)について、「規模縮小」を前提とした見直しを検討していることが2日、分かった。年内にも中間的な取りまとめをし、来春には運営経費を折半している広島市との本格協議に入りたい考えだ。

 開港した1993年度からの損失総額は約110億円。協定に基づき、県と市が折半して負担している。県の試算では、今後も毎年度約5億円の赤字が続く見通し。

広島―大連線、週4往復に

2007/03/17 中国新聞地域ニュース

 中国南方航空広島支店(広島市中区)は16日、広島空港発着の中国・大連線を26日から週4往復に増便すると発表した。現在は週3往復。同支店によると、夏ダイヤでは現在の火、木、土曜に加え、月曜も運航する。大連には広島からの進出企業が多く、2003年度の就航以来、ビジネス客中心に利用者は順調に伸びてきた。本年度の平均搭乗率は53.0%で、03年度の33.9%から大幅に増え、広島県も増便を要請していた。

広島空港のアクセス鉄道断念 議論が広がらなかった

2006/10/09 中国新聞社説

 広島空港(三原市)と広島都市圏を結ぶ在来線アクセス鉄道の整備を、広島県が事実上断念した。JR西日本の協力が得られなかったことが直接の理由である。JRを説得できなかった背景には、広島都市圏の将来像をしっかり描けない地元の事情がないだろうか。

 空港は広島市から東へ約六十キロ。利用客の多くがリムジンバスやマイカーで移動する。いずれも山陽自動車道を通る。積雪や事故で不通になることもある。バスより着実に運行する軌道系アクセスがあればと、多くの関係者が考えるのも当然だろう。

 県の計画は、山陽線白市駅と空港を鉄道でつなぎ、広島駅から乗り換えなしで空港に至る案だった。二〇〇四年二月からJR広島支社と協議を始めた。

 しかしJRは先月、山陽線への乗り入れは受け入れられないと回答した。錯綜(さくそう)するダイヤへの影響が避けられないという。広島―東京間で新幹線と航空路線が激しい利用客の争奪戦を展開している事情も見える。収益重視の経営判断をしたようだ。

 地元が熱意を示せばJRの判断が変わったかもしれない。しかし市民の間からアクセス鉄道を望む声は多く聞こえてこなかった。議論があまり表に出なかったせいもあろう。三百四十億円もの事業費に疑問を感じたのだろうか。

 山陽自動車道が不通になれば、白市駅―空港間の路線バスでしのぐことになる。平常の利用者は一日に三百―三百五十人だが、今年二月に自動車道が不通になったときはピストン輸送で約三千三百人を運ぶなど頼りになる存在である。白市駅にエレベーターを設置するなど整備を進めてほしい。

 気になるのは今後の見通しである。空港の現在の利用客は年間約三百三十万人だが、県は将来、五百万人を目指すという。利用客が増えれば軌道系アクセスを望む声は強まろう。国際便が充実すればJRの姿勢が変わる可能性もある。利便性アップのためいずれ整備に再挑戦するのか。その場合はどんな形態が適切なのか。議論だけは続けたい。

 今回の動きは、広島大跡地の活用策をはじめ広島都市圏のビッグプロジェクトに行政がばらばらに取り組み、実現が遅れる姿を象徴しているかのようでもあった。県や広島をはじめとする各市だけでなく、国や経済界、市民が一緒に議論する場が欠かせない。

広島空港にサッカーW杯特別機

2006/04/03 中国新聞地域ニュース

 6月に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会にちなんだデザインの飛行機が2日、広島空港(三原市)に初めて飛来した。日本航空が国内線では1機だけ夏まで運航する特別機で、8日も同空港に午前11時15分ごろ飛来、正午ごろまで見られる。

 広島―東京便として就航したボーイング777型機で、両側面に疾走する日本代表選手とキャッチコピー「SAMURAI BLUE(サムライ ブルー)2006」をあしらったデザイン。滑走路に全長74メートルの姿を現すと、送迎デッキで見送り客らが盛んにシャッターを切った。日航は4月から広島―東京線の一部で380席以上に機体を大型化し、記念にW杯特別機を飛来させた。(影戸豊)

広島空港に3本目の搭乗橋が完成

2006/04/01 中国新聞地域ニュース

 広島空港(三原市)の国際線ゲートと旅客機を結ぶ3本目の搭乗用歩道橋が完成し、1日から利用を始める。発着の集中時には搭乗橋が足りず、乗客がエプロン内を歩いて移動していたが、今後は解消される。

 新搭乗橋は一部が伸縮し、通路の全長は約130〜150メートル。国内線用を含めて広島空港で6本目となる。県空港振興室は「乗り降りが快適になったことで、さらなる海外線の誘致に弾みをつけたい」としている。

 第三セクターの広島空港ビルディングが、昨年秋から約2億円かけて整備していた。国際線用の6〜8番駐機場のうち、これまで8番だけ搭乗橋がなかった。雨や雪の中を歩くなど乗客に不便を強いるため、航空各社が整備を要望していた。

 3月末現在の同空港の国際定期線は7路線で週33便。旅行シーズンにはチャーター便も発着している。(影戸豊)

広島空港の軌道系アクセス 多様な視点で検討を

2006/02/05 中国新聞社説

 広島空港(三原市)と広島都市圏との軌道系アクセスを検討している広島県は近く、新たに策定した運行計画をJR西日本広島支社に示し協力を求める。実現に向けて動きだせば巨大なプロジェクトになる。さまざまな角度からの検討は欠かせない。

 軌道系アクセスは、JR山陽線の白市駅(東広島市)と空港の間約八キロを単線で結ぶ。県が整備し民間の鉄道会社が運行する。「公営型上下分離方式」と呼ばれる。

 今回の計画は、アクセス鉄道が空港と白市間をシャトル運行するほか、便によってはJRの車両が空港に乗り入れたり、アクセス鉄道が広島まで延伸したりする。客の利便性を考え、空港と広島などの間を乗ったまま移動できる便の確保に知恵を絞った。乗り換える際もホームの反対側に移るだけで済む形態にする。

 県が計画を示すのは、昨年に続き二回目となる。前回はアクセス鉄道の車両を白市でJRの車両に連結し、そのまま山陽線に乗り入れる案だった。しかしJRにとっては車両の連結や切り離しに時間がかかる。運転費などの負担もある。昨年末、山陽線と山陽新幹線の減収・減益を理由に「協力は困難」と回答した。

 今回の案には連結や切り離しはない。アクセス鉄道から山陽線への乗り入れも、できるだけ少なくするよう工夫した。JRの負担軽減に配慮したといえる。

 ただし両案とも、新幹線への影響に触れていないのが気になる。広島―東京間で、新幹線と航空機は激しい利用客争奪戦を繰り広げている。航空機に有利になる施策への協力について、JRの姿勢にはためらいが見え隠れする。

 県は今年中の決着を目指している。JRは「県から説明があれば真剣に検討する」という。双方が受け入れられる道が何とか見いだせないか。知恵を絞ってほしい。

 空港へのアクセスをリムジンバスに頼っている現状は、いかにも危うい。昨年末には雪で山陽自動車道が通行止めになり、三回も運休した。事故による渋滞に巻き込まれることもある。

 軌道系アクセスを県が空港オープン前の一九八九年度から検討している背景にはそうした事情もある。また将来、道州制の議論が高まれば、州都の地位を確保する要素の一つにもなりそうである。

 JRと県の動きを見守る一方で、三百四十億円と見込まれる総事業費をどう確保するかも考えなければならない。県が財政難に直面しているなかで、国の補助金と県費で賄うことは可能なのか。

 空港へのアクセスに選択肢が広がれば、利便性がアップするだけでなく見学する楽しみも増える。どんな形態と方法で進めるか。将来へ悔いを残さない結論を出したい。

[Mzone] 広島空港など2か所であらたにサービスを開始

2006/02/02 RBB Today

 (NTTドコムの無線LANサービス)Mzoneは、広島空港など2か所であらたにサービスを開始した。

 詳細は以下のとおり。

■兵庫県

●神戸市営地下鉄 西神・山手線 三宮駅 B1Fコンコース、B2Fホーム、B3Fホーム

 兵庫県神戸市中央区北長狭通1丁目

■広島県

●広島空港旅客ターミナル

・3F レストランフロア

・2F 国内線出発ロビー、国際線出発ロビー、

   国内線ホールディングルーム、国際線ホールディングルーム

   ビジネスラウンジ、JALラウンジ、ANAラウンジ

・1F 国内線到着ロビー、国際線到着ロビー

 広島県三原市本郷町善入寺64番31

広島空港接続 JR「協力困難」

2006/01/20 中国新聞地域ニュース

 ▽広島県、新計画を提示へ

 広島空港(三原市)と広島都市圏・岩国市とを結ぶ在来線アクセス鉄道の整備構想を進める広島県は十九日、JR西日本広島支社が県の運行計画への協力は困難と回答してきたことを明らかにした。山陽新幹線の集客への影響に加え、山陽線の経費負担も大きいとの理由。県は近く、既に策定した新たな運行計画をJR側に示し、再度協力を求めていく方針だ。

 県地域振興部によると、二〇〇四年度にまとめた現行の計画に対し、JR側が協力困難との回答をしたのは昨年十二月中旬。理由として空港の利便性向上で山陽新幹線は年間五億円の減収になる上、山陽線は経費負担で十億円の減益との試算を示したという。

 回答を受け、県は山陽線でのアクセス鉄道とJR車両の連結運行を中心とする現計画を見直して、JR側の負担を軽減するなどの新たな計画を策定した。

 新計画は快速について、連結運行を見直し、白市駅の同一ホームでアクセス鉄道に乗り換える白市―空港間のシャトル運行へ変更。普通については、JR車両にアクセス鉄道車両を連結する手法から、JR車両のみで空港まで延伸運行するよう見直した。アクセス鉄道の特別快速は山陽線へ乗り入れる。

 また現行計画では、アクセス鉄道側が二十二両を購入してJRに貸すことが必要で、年間リース料は約二億千九百万円。新計画は、連結解消などでJR区間を走るアクセス鉄道を減らしたため購入は六両に減る。一部車両の相互リース併用により逆にJRが約五千万円の収入を得て、線路の維持経費なども削減できるという。

 新計画は引き続き、岩国・広島―空港間を一時間当たり三往復すると想定。一日のアクセス鉄道利用者は開業時で三千六百五十七人。乗り換えの発生などで現行計画に比べ約四百九十人減るが、車両購入時の借入金が約二十七億円から約三億八千万円に減り、債務償還は開業十年目と三年短縮できるとしている。

 県地域振興部は「新年度中のJR側との同意に向け最大限の努力をしたい」とし、JR広島支社広報室は「新しい計画について県の説明を受けていないが、要請があれば再度検討することになるだろう」としている。(阿座上俊英)

 クリック 《広島空港の軌道系アクセス》

 三原市への移転・開港に伴い広島県が1989年度に調査着手。95年にリニア鉄道導入を打ち出したが、車両開発会社が撤退し断念。2000年9月、在来線型に変更した。構想では、山陽線白市―空港間約8キロに県が単線鉄道を整備。第三セクターなど民間のアクセス鉄道会社が運行する「公営型上下分離方式」を想定する。総事業費は約340億円の見込み。

広島〜ソウル航空便大型化へ

2005/12/25 中国新聞地域ニュース

 国土交通省は二十四日、日本と韓国の航空当局間協議で、広島空港(三原市)とソウルを結ぶ路線の航空機の機体の大型化などで合意したと発表した。広島空港と釜山を結ぶ新路線についても「開設を可能とする」ことが決まった。

 広島―ソウル便は現在、日本航空が週三往復、韓国のアシアナ航空が毎日一往復運航している。日本航空は来年春からの運休を予定しており、アシアナ航空が機体の大型化を要望していた。

 協議は二十一日からソウルで行われ、日程を延長して調整を続けてきた。広島―釜山のほか、新路線の開設が可能と合意したのは旭川、函館とソウル、札幌―釜山の路線。このほか、青森、秋田、富山とソウル、中部国際空港、関西空港と済州間の増便に加え、福岡はソウル、釜山、済州の三路線で増便を可能とした。

 日本と韓国を結ぶ路線は現在、日本の航空会社が週百二便、韓国側が週二百九十一便でそれぞれ運航している。二〇〇四年度の利用者は計六百九十八万人。広島―ソウル間では十二万九千人が利用した。(漆原毅、川崎崇史)

バンコク定期線が就航 広島空港

2005/12/02 中国新聞地域ニュース

 広島空港(三原市)とタイ・バンコクを結ぶ、バンコクエアウェイズの定期路線が二日、就航した。広島発の初便は乗客八十五人を乗せ、午前九時に飛び立った。バンコク線就航で、広島空港の国際定期線は七路線となった。

 国際線ロビーであった式典には、バンコクエアウェイズのナンディカ・ワラワン副社長、広島県の藤田雄山知事ら約六十人が出席。ワラワン副社長が「広島は経済拠点であり有力な観光地」と述べ、交流促進に期待を込めた。藤田知事は「世界遺産やリゾートなど、タイの魅力を堪能してほしい」と述べた。

 その後、乗客代表への花束贈呈、テープカットに続き、乗客が次々と搭乗口に向かった。

 タイからの初便は午前八時に到着し、バンコクエアウェイズのプラサート・プラサートンオーソット社長ら七十五人が歓迎を受けた。

 広島―バンコク線は定員百五十人で月、水、金の週三往復運航する。(影戸豊)

台北線が週7往復に 広島空港

2005/11/11 中国新聞地域ニュース

 広島―台北間の定期航空路線を運航する中華航空(台湾)は十日、来年一月二十一日から現在の週三往復を週七往復に増便し、毎日運航することを明らかにした。昨年六月の就航以来、平均搭乗率は七割超と好調に推移している。十二月に就航するタイ・バンコク線と合わせ、広島空港(三原市)の定期国際線は七路線で週三十六往復と過去最高となる。

 同社によると、昨年六月から今年十月までの平均搭乗率は72・4%。利用客の約八割を占める日本人観光客を中心に堅調で、中四国地方で唯一の台北線として需要の増加が見込めるという。広島空港でのデイリー化はソウル線に次いで二路線になる。

 毎日運航で利便性が増すのを機に、同社は国内からのビジネス客とともに、台湾からの旅行客の増加も狙う。広島県庁で記者会見した同社中国四国地区支店の〓経蓉支店長は「中四国の拠点として山陰、岡山、愛媛など広域で売り込んでいく」と強調した。

 広島空港の定期国際線は、新型肺炎(SARS)が流行した一昨年にシンガポール、香港、ホノルルの三路線が運休し、週十七往復に急減。その後、昨年は台北線、今年四月にはグアム線が開設され、持ち直してきた。県空港振興室は「路線の誘致や航空機の大型化を働き掛け、中四国での拠点性をさらに高めたい」としている。(荒木紀貴)

※〓は登に右側がおおざとへんの漢字ですが、JISコードにないため、表示できません。

中国3路線50%割れ 広島空港

2005/09/25 中国新聞地域ニュース

 ■4−8月、デモ影響 巻き返しへPR

 中国の大連、北京、上海の三都市と広島空港(三原市)を結ぶ三路線の四〜八月の平均搭乗率が五割を割り込み、低迷が続いている。今春の反日デモの影響で観光客が敬遠したとみられる。広島空港に乗り入れる中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の三社は異例の共同PRで、巻き返しを図っている。

 広島県空港振興室によると、四〜八月の搭乗率は大連・北京線(週四往復)が59・8%と、前年同期に比べ17・9ポイント減。上海線(週七往復)も38・8%で13・8ポイント落ち込んだ。昨年は一時運休で30%台に沈んだ大連線(週三往復)は44・6%で前年を4・8ポイント上回ったが、三路線の合計は45・5%にとどまり前年を14・5ポイント下回った。

 同室は、四月に中国各地で起きた反日デモのため予約のキャンセルが続出し、各線とも観光客の予約がほとんど入らない状態が続いていると分析する。

 危機感を強めた航空三社は七月、日本旅行業協会中四国支部(広島市中区)の協力を受け、広島空港発着で北京や上海、大連をめぐるモニターツアーを初めて共催した。

 第二弾として、各社の航空路線を使う三種類のツアー(四泊五日)も、九―十月で計十五回企画。料金は九万九千〜十一万九千円と通常の八割程度に抑えた。各社共通のパンフレットには「ベストシーズン 歓迎中国」との見出しが躍る。

 県空港振興室も「ライバル同士の三社が協力するのは全国でも例がない。このまま低迷すれば減便の可能性もありバックアップしたい」と強調。中国国家観光局大阪駐在事務所に対し、広島市内での街頭PRなどでさらに浸透を図るよう要望している。ツアーの問い合わせは日本旅行業協会中四国支部Tel082(249)0210。

広島−バンコク線、12月2日就航

2005/09/07 中国新聞地域ニュース

 広島県は六日、広島空港(三原市)とタイ・バンコクを結ぶ定期航空便が、十二月二日から週三往復で就航すると発表した。タイを訪問した藤田雄山知事が、運航するバンコク航空のトップと会談し、正式に合意した。

 県空港振興室によると新路線は月、水、金曜の週三回、広島―バンコク間を約五時間半で結ぶ。広島空港の出発時刻は午前中の方向で調整し、当面は百五十人乗りの機体で運航する予定。利用状況によっては、二百五十人乗りの機体の導入も検討しているという。

 広島―バンコク線は、一九九三年の政府間の航空交渉で開設は決まったものの、就航が実現せず県が誘致を進めていた。バンコク線の運航は成田、関西、中部、福岡の四空港に続き、中四国では初めて。広島空港の国際定期路線は、台北▽ソウル▽上海▽大連・北京▽大連▽グアム―の現路線と合わせ七路線となる。

 五日にバンコク航空の社長と会談して合意した藤田知事は「県の念願だったバンコク線が実現したことで、中四国ブロックでの広島空港の拠点性が高まる。観光だけでなくビジネスでも大いに利用されると期待している」とのコメントを発表した。

広島−バンコク 空の便開設へ

2005/08/30 中国新聞地域ニュース

 タイ・バンコクに本社を置くバンコク航空が、広島空港(三原市)とバンコクを結ぶ新路線を年内にも開設する見通しになったことが二十九日、分かった。バンコク線は成田、関西、中部、福岡の四空港に続いて国内五カ所目で、中四国では初。週三往復での十二月就航を目指し藤田雄山知事が五日、バンコクの同社を訪問する。

 広島県によると、同社が五月末、タイ政府から日本路線就航の許可を受け、県側に「広島に乗り入れたい」と打診。七月にタイを訪れた県の担当者に対し、タイ政府航空局側が「局としてバックアップしていく」と述べたという。

 藤田知事の訪問は、バンコク航空側の要請を受けて実現する。同社トップと新路線の開設時期、運航する便数などについて詰めの協議をする。

 広島―バンコク線は、一九九三年の政府間の航空交渉で開設が決定した。タイ航空が翌九四年の就航を目指したが実現せず、県が誘致活動を進めていた。

 バンコク航空はタイ航空に次ぐ国内第二の規模で、国内線のほか中国などアジア六カ国で国際線を運航する。広島空港の国際線は現在、台北▽ソウル▽上海▽大連・北京▽大連▽グアム―の六路線があり、バンコク線の参入で東南アジアにも広がることになる。

 タイには、マツダなどの県内関連企業三十七社が進出し、広島市中区にはタイ政府通商代表事務所もある。県空港振興室は「中四国全域から、観光だけでなくビジネス客の需要も見込まれる」と早期の開設を期待する。

広島空港に「ご当地カレー」集合

2005/08/13 中国新聞地域ニュース

 広島空港(三原市)の国内線搭乗待合室にある土産物店が、中国地方の「ご当地カレー」十一種類を集めて販売している。呉の肉じゃが、広島のカキ、下関のフグなど特産を生かしたカレーの競演で、旅行客や帰省客の人気を集めている。

 企画したのは、土産物店「ANA FESTA」を全国の空港に構える全日空商事(東京)。中国地方の空港が七月から今月末まで共同で実施中の観光客誘致キャンペーンの一環として、各地が売り出しているレトルトカレーを集めた。

 店頭で目立つように最前列に並べ、価格は一個平均四百―五百円前後という。七月の売り上げのトップは、呉市の「肉じゃがカレー」だった。

 「ご当地カレー」は山口宇部、岡山空港など七空港でも扱い、広島以外は搭乗ゲート外のロビー売店で販売している。

広島―グアム便復活 来年4月から週2往復

2004/10/21 中国新聞地域ニュース
 広島空港(広島県本郷町)と米領グアムを結ぶ定期路線が、来年四月七日に就航することが二十一日、決まった。週二往復でスタートし、七月には四往復に増やす計画。広島空港のグアム線就航は、全日空が運休した一九九八年十月以来の復活となる。

 運航するコンチネンタル航空日本支社の計画によると、就航時は木、日曜の週二往復となる。夏休み前の七月七日からは月、木、金、日の週四往復に増やし、利便性をアップさせる。中国地方では、岡山空港が週二往復でグアム線を運航している。

 同社は今年八月、定期路線化への「試金石」と位置付け、八往復のチャーター便を集中運航。平均搭乗率が86・1%に上ったことなどから、定期化に踏み切る。

 広島県は、グアム線を最重点誘致路線として定期路線の復活を目指していた。広島空港の国際線は現在、台北、ソウル、大連・北京、大連、上海の計五路線が就航している。

「冬ソナ」ブームで韓国特別展 広島市で11日から

2004/08/09 中国新聞地域ニュース
 大ヒットドラマ「冬のソナタ」など、人気ドラマや映画を前面に韓国に観光客を呼び込むキャンペーン「韓流特別展in広島」が、十一〜十六日の六日間、広島市中区のそごう広島店で開かれる。

 韓国観光公社の主催。会場では、冬のソナタのロケ風景の写真約三百枚や、並んで記念撮影ができる主役のペ・ヨンジュンさんの実物大写真、人気映画「シルミド」「ブラザーフッド」などのパネルやポスター約五十点を展示。韓国文化や観光をPRするコーナーもある。入場無料。

 日韓国交正常化の四十周年を来年に控えたプレ行事で、これまでに熊本、福岡で開催。「冬ソナブーム」もあって福岡では六日間で約二万人の来場者があった。

 七月から広島空港(広島県本郷町)のソウル線が週八往復便から十往復便に増便し、広島港と釜山港を結ぶ国際定期フェリーも週三往復便から隔日運航になった。空、海の韓国路線の利用の増加を目指す県も、イベントに協賛している。

ジェイ・エア 来年2月にも広島撤退

2004/08/05 中国新聞地域ニュース
 <西飛行場から名古屋に移転 新潟線を廃止>

 広島西飛行場(広島市西区)に本社を置くジェイ・エア(西川建人社長)が来年二月にも、名古屋空港(愛知県豊山町)に本社移転することが四日、分かった。併せて西飛行場の新潟線を廃止する。コミューター専用で広島県営の西飛行場は、存廃を含めた機能見直しを迫られ、広島南道路の工法問題にも大きな影響を与える情勢となった。

 移転の検討は三月、親会社である日本航空グループが発表した中期経営計画(二〇〇四―〇六年度)で公表した。ジェイ・エアは「債務の解消と経営基盤の強化に向け、大都市圏に経営資源を集中させる」との方向性を示していた。

 愛知県では来年二月、中部国際空港が開港し、名古屋空港は小型機専用の同県営空港となることが決まっている。日本航空グループは、このタイミングに合わせて名古屋移転を決定した、とみられる。五日にもジェイ・エアの本社移転を発表する見通し。

 ジェイ・エアは、乗客数の伸び悩みから〇三年度決算で二十億千四百万円の累積債務を抱える。廃止を固めた新潟線は今年四―六月の搭乗率は55・7%。新潟線が廃止されれば、ジェイ・エアの西飛行場発着路線は、宮崎線のみとなる。

 西飛行場の北端を横切り太田川放水路を渡る広島南道路の工法については、広島市が「橋」か「トンネル」かの最終決断を迫られている。トンネルは西飛行場の機能維持を前提としており、今回のジェイ・エアの本社移転決定は、工法問題の決着に向けた大きな判断材料にもなりそうだ。

 ジェイ・エアは、一九九一年、経営難に追い込まれた「西瀬戸エアリンク」の後を引き継ぐ形で日本航空の子会社内に発足。九六年に分離独立し、西飛行場を拠点にコミューター航空網を展開してきた。

 <広島西飛行場> コミューター・小型機専用飛行場で、滑走路は1800メートル。1961年に国管理の広島空港として供用開始。93年、広島県本郷町に今の広島空港が移転・開港したのと同時に再出発した。最多期の97、98年度には9路線が就航していたが、現在は新潟、宮崎、鹿児島の3路線(2社)。毎年度4億円を超す運営赤字を出し、県と市が折半して補てんしている。

広島―グアム 定期便化前向き

2004/08/04 中国新聞地域ニュース
 <現地航空会社 チャーター実績評価>

 【グアム3日金刺大五】米領グアムを訪れている広島県空港振興協議会(池内浩一会長)のエアポートセールス隊は三日、広島空港(同県本郷町)とのチャーター便を集中運航しているコンチネンタル航空側と定期便化の協議をした。同社のマーク・アーウィン・アジア太平洋地区担当社長は、八割を超えるチャーター便の予約状況を評価し、定期便の実現に前向きな姿勢を示した。

 協議はグアム島タモン地区のホテルであった。県空港振興室の天野哲治室長は、八月に計八往復を運航するチャーター便の約千二百席の座席予約が、既に千席以上埋まった状況や、中四国地方における広島空港の拠点性をアピールした。

 予約状況について、アーウィン担当社長は「(本社に定期便化を持ち掛けるのに)勇気づけられる数字だ」と評価。来月初めにもヒューストンの本社に赴く予定を明らかにし「来年の運航計画を検討する際に、(広島―グアム線の定期便化も)織り交ぜたい」との考えを表明した。

 一方で担当社長は、今後の課題として、行政の支援策の具体化▽本社トップの最終決断―などを挙げた。

 セールス隊は同日夜、定期便の早期実現の機運を高めるため「広島の夕べ」を、グアムの旅行関係者らを招いて開催。四日にグアム政府知事を訪問し、五日に帰国する。

グアム便復活へ現地でPR 広島県空港振興協

2004/08/03 中国新聞地域ニュース
 【グアム2日金刺大五】広島空港(広島県本郷町)と米領グアムを結ぶ定期便の復活を目指す広島県空港振興協議会(池内浩一会長)のエアポートセールス隊は二日、グアム政府観光局を訪問し、定期便の就航へ向けた航空会社への働き掛けなどを要請した。

 前日にチャーター初便で現地入りした県や旅行代理店幹部ら八人は、観光局のデビット・タイディンコ理事長らと面会。八月中に計八往復するチャーター便の予約が八割を超えた状況や、広島空港の中四国地方での拠点性をPRした。

 県空港振興室の天野哲治室長は「グアムとの定期便復活が一日も早く実現するよう、航空会社など各方面に働き掛けてほしい」と要請。タイディンコ理事長は「政府としても力を尽くす。機会あるごとに、できる限りのサポートをしていきたい」と述べた。

 セールス隊は三日、チャーター便を運航するコンチネンタル航空の幹部らを訪問。早期の定期便就航を要請する。

グアム便復活へ、PR隊派遣 広島県空港振興協

2004/07/31 中国新聞地域ニュース
 広島とグアムを結ぶ定期航空路線の復活を目指す広島県空港振興協議会(池内浩一会長)は八月一〜五日の日程で、グアム島にエアポートセールス隊を派遣する。コンチネンタル航空によるチャーター便の集中運航に合わせ、同社やグアム政府などに広島空港(本郷町)の拠点性をPRする。

 セールス隊は、県や旅行代理店などの幹部ら八人で構成。チャーター便の初便で現地入りし、滞在中、コンチネンタル航空やグアム観光局の幹部を訪問する。定期便就航の機運づくりのため、観光業界の関係者らを招いての「広島の夕べ」も開く。県空港振興室は「定期便化への絶好の機会」と売り込みを掛ける方針だ。

 グアム行きのチャーター便は、八月の毎週木、日曜日に広島を出発し、計八往復する定期便並みの運航スケジュール。コンチネンタル航空は「定期便に向けた試金石」(椋本清・日本支社長)と位置付けている。

 広島空港発着の国際定期路線は、六月に台北線(台湾)が開設する一方、中国の大連・ハルビン線のうち大連―ハルビン間の運休が決定。グアム線は一九九八年十月以来、運休中で、県は復活を目指して同線を最重点誘致路線としている。

夏の旅行 内外予約好調 台湾急増、温泉地も人気

2004/07/24 中国新聞地域ニュース
 中国地方の旅行会社で、夏の旅行の予約が好調だ。海外は新型肺炎(SARS)やテロの影響があった昨年の反動に加え、広島空港の台北便就航もあり、欧州やアジアを中心に大幅に増加。国内も近場の温泉地や沖縄などのリゾート地の予約が伸びている。

 近畿日本ツーリスト広島支店(広島市中区)は七月の海外旅行申し込み人数が昨年の三倍近くに上り、二年前に比べても25%増。四―六日間のインドネシア・バリ島やタイ・プーケット島、ハワイに人気が集中している。

 短期の観光ビザが不要になった中国も昨年の約三倍、二年前と比べ約一・五倍という。国内も山陰や四国、九州地方など近隣が一、二泊の宿泊プランを中心に昨年に比べ四割増えた。

 HIS広島支店(同)は七―九月の海外旅行の予約が二年前に比べ三割前後アップ。イタリア、英国や東欧に向かう家族連れが目立ち、林公司支店長は「テロや新型肺炎で極端に減った昨年の反動が出た」と分析する。

 広島空港から台北便が六月に就航した台湾は二倍以上、タイ、香港なども台湾経由で手軽に行けるようになり、申し込みが多い。

 JTB広島支店(同)は海外旅行が昨年より三、四割増。ハワイやグアムなどのリゾート地が好調だが、二年前に比べると一割前後少ない。国内は、沖縄やNHK大河ドラマの影響で京都が人気を集め、好調だった昨年をさらに上回っている。「最近は国内外とも出発間近での申し込みが多く、これからの伸びに期待する」という。

 地場最大手のひろでん中国新聞旅行たび館八丁堀旅行センター(同)では欧州、グアム、バリ島が好調。国内も一人一泊一万―一万五千円の山陰や九州の温泉地が人気で、窓口の担当者は「景気の回復が反映されている」とみる。

 防長トラベル(周南市)の予約も改善傾向。広島支店(広島市中区)では韓国などアジア地域が好調に推移し、国内では沖縄などのリゾート地が人気を集める。日本旅行TiS福山支店(福山市)の海外旅行は昨夏の約一・五倍。バリ島や韓国、ハワイなど六日間前後のツアー予約が目立っている。

広島―グアム定期便 夏の実績次第

2004/07/14 中国新聞地域ニュース
 広島県、誘致活動強化へ

 八月に広島空港(広島県本郷町)とグアム島(米領)を結ぶチャーター便を集中運航するコンチネンタル航空が、実績を見極めて定期便化への検討に入ることが十三日、分かった。同社の椋本清日本支社長が、中国新聞の取材に対して明らかにした。広島空港は六月に台北線が就航したばかりで、県は六番目の国際定期路線としてグアム線の誘致活動を強める構えだ。

 椋本社長は「現実にビジネスとして、定期便化を視野に入れている」との考えを表明。八月の毎週木、日曜日に広島を出発し、計八往復する定期便並みのチャーター便を「定期便に向けた試金石だ」と位置づけた。

 定期便化した場合の就航時期や運航体制については「まったくの白紙状態」としながらも、「利便性を考えれば、一般的に週二―四便のスタートが妥当」と述べた。広島空港については「百十三万都市を抱え、中四国地方からの集客が期待できるなど大きなポテンシャル(潜在力)がある。ハワイ線が運休状態で、リゾート客の需要が見込める」との見方を示した。

 椋本社長は、マーケット調査や旅行代理店との意見交換のため広島を訪れた。県庁では藤田雄山知事からグアム線の定期便化を要請され、「作業を積極的に進めている」と答えるとともに、行政側の支援も要請した。

 広島空港のグアム線は、全日空が一九九七年六月に就航させたが、利用しにくい運航ダイヤなどが響いて翌年十月に運休。しかし、二〇〇〇年以降のチャーター便実績はほぼ満席が続き、県は最重点誘致路線と位置づけて定期便の復活を目指している。

 広島空港の国際定期路線は現在、台北、ソウル、大連・北京、大連・ハルビン、上海の計五路線が就航している。

広島―ソウル増便 アシアナ航空

2004/06/05 中国新聞地域ニュース
 <毎日運航 週7往復>

 アシアナ航空は四日、広島空港(広島県本郷町)と韓国・ソウルを結ぶ定期路線を七月十四日以降、現在の週五往復から七往復の毎日運航に増便する方針を明らかにした。同空港のソウル線は日本航空と合わせ週十往復になり、ソウル線の便数では全国五番目となる。

 アシアナ航空広島支店によると、広島空港の出発時間は、全便を午前九時半出発に集約。ソウル発も全便が午後五時五十分出発となり、広島空港で夜間駐機する態勢になる。フライト時間は約一時間半。日本航空の路線と合わせ、火、木、日の広島発のソウル線は一日二便となる。アシアナ航空広島支店は「県など地元の要望に応じた。広島発の全便が午前出発になり、観光に加えビジネスの利便性もアップする」と説明している。

 国内のソウル線の就航便数としては成田、関西、福岡、名古屋空港に次ぐ多さで、県は拠点性の向上に期待している。

 広島―ソウル線は、二〇〇〇年度に過去最高の十一万七千人が利用。平均搭乗率も八割を超えた。その後、米中枢同時テロなどの影響で減少したが、本年度に入り回復しつつある。

台北へ初便 広島空港で出発式

2004/06/03 中国新聞地域ニュース

 広島と台北を結ぶ定期路線の初便出発式が三日、広島空港(広島県本郷町)の国際線出発ロビーであった。中国・四国地方の空港から台湾に乗り入れる定期路線は初めて。広島空港の国際線はソウル、大連・北京、ハルビン、上海につぎ五路線目。運航する中華航空は年間二万人、搭乗率八割を見込んでいる。

 出発式では、乗客や県の担当者ら約三百人を前に、中華航空の魏幸雄社長が「広島路線は観光、商用の両面で発展の可能性が高い。定期運航で交流拡大を進めたい」とあいさつ。初便は乗客百三十四人を乗せ、定刻通り午前十時に飛び立った。

 三泊四日の旅行に出掛けた同県海田町砂走、無職鳥井原豊さん(74)は「定期運航で台湾が身近になった気がする。妻と温泉や料理を楽しみたい」と話していた。

 台北便は百五十八人乗りで週三往復運航する。飛行時間は約二時間半を予定している。

 広島空港の二〇〇三年度の国際線利用客数は、新型肺炎(SARS)やイラク戦争の影響で前年度比44・4%減の十六万二千四十三人に落ち込んだ。このため県は台北線就航による国際線利用客の回復に期待している。

大連経由のハルビン線就航 広島空港

2003/04/02 中国新聞地域ニュース
 広島空港(広島県本郷町)と中国東北部のハルビンを大連経由で結ぶ定期路線が一日、就航し、出発ロビーで記念式があった。広島空港に乗り入れる国際定期線は季節運航を含み七路線目、中国行きは上海、香港、大連・北京に次いで四路線目になる。

 県空港振興協議会の池内浩一会長が県職員や空港関係者ら約百人を前に「中国東北部と西日本を結ぶ交流の掛け橋となって欲しい」とあいさつ。第一便は乗客四十四人を乗せて飛び立った。

 大連・ハルビン線は中国南方航空北方公司が週二往復運航。ハルビンと結ぶ路線は新潟空港に次いで国内二番目。

 この日、季節運航のため昨年十一月から休止していたJALウェイズのホノルル線も週二往復の運航を再開した。

HOME政治・経済・社会スカイマーク