剛腕闘士 ワイルドライド

ダッシュ!四駆郎

 

 

三兄弟の長男「ワイルドライド」は、4WDカーが変形する。「口数は少ないが、頼りになる兄貴」という設定だ。

スポーツカーばかりでなく、こういった乗用車がラインナップに加わっているのは嬉しい。
「実在の車両が変形」とはいっても、ランボルギーニやバイパーが近所で走っているのを見かけることなんて、そうそう無いだろう。写真でしか見ることが無いのでは、仮面ライダーのバイクや戦隊ヒーローの車と同じだ。ある意味それは架空メカみたいなものである。
実在の自動車である魅力が最も活かされるのは、こういう乗用車なのではないだろうか。

「近くの駐車場にいつも停まってるアノ車」や「ぼくんちのパパの車」が変形してロボットになったら……それは凄く楽しい事だと思う。大人の玩具ファンならば、大好きなトランスフォーマーの一人と同じ車に乗ることだって出来るのだ。
あるいは町で走っている車を見て「これがワイルドライドだったら楽しいのになあ」などと想像したり、「もし本当にいたら、いったいどのくらいの大きさになるのか」を目の前の実車から実感したり……。そういう部分もカーロボの大きな魅力だと思う。

 

ワイルドライドのモデル車両は「メルセデス・ベンツ Mクラス」である。ただし、権利の関係からか、フロントのエンブレムは省略されている。
正直に言うと、他の二台と違ってこの長男だけは、教えてもらうまでモデル車がわからなかった。「最近こういう形の車が多いよなー。」と思ったけれども、具体的な車種までは特定できなかったのだ。わしは自動車マニアじゃないしなあ。
しかし、このワイルドライドの場合は、かえってそのほうが良いのかもしれない。
「似たような車」が街を走っていたり、近所に停まっているのを見かけるたびに「あれがワイルドライドかもしれない」と夢想する楽しさがあるからだ。「ぼくんちのパパの車」がベンツではなくても、似たような形の車であれば「ワイルドライドみたいにロボットになったら楽しいなあ」などと想像する楽しさがあるからだ。

「キミの町にもいるのです。きっと…」というのがキャッチフレーズなのだから、「身近な車」もたくさん出して欲しいものだ。

 

 

 

男は黙って戦うものだよ

 

ロボット形態のワイルドライドは、三兄弟の中では一番ごっつい体をしている。いかにも「頼もしい兄貴」といった感じだ。
ノーズ部分がそのままごっつい左腕となるのが、すげえ。そのアンバランスな体型は色々と意見の分かれるところだろうが、わし個人の感覚で言えば「強そうでカッコイイ」と思う。
マーグハンドと合体してゴルディオンハンマーを装備したガオガイガーなんかも大好きだったし、わし的にはオッケーである。

フロントと左右のロールバーは、分離して武器になる。ただ手に持たせるだけでなく、肩や背中に装着したり、右手に取りつけたり出来るのがなかなか良く出来ている。右手の先につけた場合は、スプリングで発射することもできるゾ!

関節可動の自由度の高さもナカナカだ。ただし、車両形態時のドアーが、変形させると左肩と左肘の部分に来るようになっているのだが、これが可動させる際に少々邪魔になる。気をつけよう。

「強そうなロボット」が好きな人には、一番お勧めだゾ!!

 

 

 

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