交通機動隊長 マッハアラート
マシン刑事999
次男、マッハアラートはパトカーから変形する。「ルールにうるさいが頭がよく、状況判断がとてもすばやい」という設定だ。
モデル車両はランボルギーニ・ディアブロ。
警視庁がディアブロをパトカーに使う事なんて、まずありえないと思うが、玩具の世界ならそんな夢もバッチリ実現だ。
子供の大好きな「スーパーカー」と「パトカー」がダブル攻撃をブチかましてくるのだから、これはたまらない。
わしらの世代にとって「ランボルギーニ カウンタック」といえば、まさにスーパーカーの代名詞。もちろん旧カーロボでもモデルアップされていた。それも、最初期に発売されている。さらにその後、変形機構を一新した「ニューカウンタック」も登場していて、そのうえボディーカラーの違うタイプもあったりする。旧カーロボは、ひとつの車種でも色違い版やマイナーチェンジ版が色々出ている物が多かったのだが、カウンタックの種類の多さはそのなかでもかなりのものである。いかに人気があったかがわかるというものだ。
もちろんポリスカー・バージョンも発売されていて、その後トランスフォーマーとなって生まれ変わった時には「アラート(海外での名称はRED ALERT)」という名のキャラクターになった。もっとも海外向け商品なので、さすがに「警視庁」の文字は入っておらず、モチーフもポリスカーからファイアチーフカーへと変更されていたけれども……。
少年時代に「カウンタック」に憧れた世代として、その後継モデルである「ディアブロ」がラインナップに入っているのはとても嬉しい。
しかも、カーロボカウンタック・ポリスカーの流れを受け継ぐモデルが、「アラート」の名も受け継いでいる所が、もっと嬉しいところだ。
ルール違反は許さないゾ
ロボット形態のマッハアラートは「マッハ」の名の通り、いかにも素早そうなスマートな体型をしている。
古くからのトランスフォーマーファンには違和感がある人も多いようだが、わしは素直にカッコイイと思う。
大型の肩ブロックがハッタリ効いてて、スマートな割には強そうに見えるのがナカナカよろしい。ガルウイングドアが腰のサイドアーマーになるあたりも面白い。
変形機構でもうひとつナイスなのは、車両形態にすると折りたたんだ脚部が上手い具合に収納されて、フロントガラスから内部を覗いた時に、左右の足の裏がちょうどシートのように見えるようになっているところだ。さすがに完全な外見とまではいかないが、実に秀逸な工夫である。
武器は、腕に装着する事が出来る。ミサイルはもちろん発射可能だ。カタログには「ジェットミサイル」と書かれている。炎を吹いているようにも見えるので、火炎放射器に見立ててもOKだ。飛行用のロケットパックとして背中に装着する事も出来る。
残念ながら車両形態では収納できず、余りパーツになってしまうのだが、後部ウイングの両端に装着、高速走行用のジェットブースターにすることも出来るようになっているので、ギリギリセーフといったところだ。