爆走銃士 スピードブレイカー
ハイテク武装車バイパー
末っ子のスピードブレイカーは、スポーツカーから変形する。「自由気ままな暴れん坊。最高速度は兄弟のなかでナンバー1」という設定だ。弟キャラは、やはりあばれはっちゃくなヤツになってしまうのが定番なのだろうか。
モデル車両はダッジ バイパー。実車も、強烈なパワーを秘めていて乗用車と同じ感覚では乗りこなせない暴れん坊らしい。しかも、スピードブレイカーの場合はエンジンがボンネットからはみ出してる位だから、もっとスゴイのだろう。
ただでさえアメリカンでパワフルなバイパーだが、ボディのファイヤーパターンがさらにクレイジーっぷりを強調している。キャラ設定を考えればこれはこれでイイけれども、ストレートな赤とかのバージョンも見てみたい気がする。
バイパーをもってくるあたりはなかなかグーなチョイスだが、もしもカーロボがこれからも色々出るのなら、ぜひともコブラを出して欲しい所だ。「スピードブレイカーの尊敬する先輩」とかいう設定だったりすると、さらにいい。
他にもカマロだとかコルベットスティングレイだとか、商品化して欲しい車はいっぱいある。これを見ている人も、カーロボットにして欲しい車が、きっとあることだろうと思う。
シリーズ継続のためにも、カーロボットを応援していこう!
全開、ノリノリだぜ!
スピードブレイカーのロボット形態は、次男と同じくスマートでスリムな感じだ。だが変形機構は全然違っていて、変形ロボファンなら心から満足出来るだろう。ノーズが胸になる変形ばっかりでは、いいかげん飽きるというものだ。やはり、どこかに一工夫欲しい。
コイツの場合はちょっと工夫しすぎな感じで、説明書を全く見ずに変形させるのにはちょっと苦労するかもしれない。思わず「へへ、ちょいとしたパズルだね」と独り言を言いそうになるぞ。
ルーフがシールドになるのが特徴。単なる「余った皮」ではなくて出来るだけ機能的な必然性を持たせようとしているのがウレシイ。
胸にドーンとエンジンがくっついてるのもポイントだ。華奢なスタイルが、少しは力強く見えるようになっている。このエンジンも、ある程度本物のバイパーのエンジンに似た形をしているのがグッド。
左目のところに、透明パーツを生かしてゴーグルが装着されてるのも結構カッコイイ。
リアのバンパーは武器として手に持たせることが出来る。マフラーをミサイルとして差し込み、発射する事が可能だ。カタログには「エグゾーストボウガン」という名が書かれている。
このマフラーは、車両形態時には先端しか見えない。だからミサイルにするのなら、普通のまっすぐなミサイル状の形にしておいても全然構わないはずなのだが、それでもあえて「マフラー」らしい形のパーツにしてあるのが、好感が持てる。
それともうひとつ、小型のナイフ型武器「ドラグナイフ」が付いてくる。持ち方を変えればビームピストルにもなるのが楽しい。
また、この武器はロボット時には腰に装着しておく事が可能で、しかも付けたまま車両形態に変形させる事が出来る。ビーストウォーズのウリだった「秘密の隠し武器」という要素が、ここにも受け継がれているのである。遊んでいて楽しいだけでなく、収納場所があると紛失しにくくなるのが実にありがたい。
バイパーの「強烈なパワー」というイメージとはちょっと違うような気もするが、アウトロー的な雰囲気が出ていてカッコイイと思う。個人的には、かなり気に入っている。