あれから・・下僕とkeyはどうなったか?って・・・
実はあのまんまなんだよね!
邪魔が・・そうアスランの部下が襲ってきたんだーー
でも好都合だったんだーー
だって!!keyの戦い方は・・・・残虐・至極
あのままじゃあ下僕やられてたからね!・・方法を考えないと
それに・・どちらの負けも見たくないからね!
(それは死を意味するのと同じ事だと王子は感じていた。)
keyが戦ってる間に
下僕に当て身を食らわせて連れ帰ったんだ!
でも気がついた後怒られたんじゃあないかって
そりゃあ怒られたよ・・でもそんなのいつもの事
いんだ・・下僕が無事なら!
でも今でも
何やら下僕いつも怪我をして帰るから気が気じゃあないんだけど
僕の寝てる隙を狙って出て行くんだ!!
しかしおかしんだよねぇ〜頑張って起きててもナゼか寝ちゃうんだ
もしかして下僕が魔法かけてんじゃないかな?

その日もリビングをウロウロ・・王子はしていた!
ルビー「もう煩わしいはね・・座ったら」
王子「うるさいな・・心配じゃあないのかよ!下僕の事が」
ルビー「ガクトが・・出ていったのなら心配だけどノワールなら大丈夫だわ
強いし・・気をつけてるから」
王子「それは俺が間抜けで弱いってことなの?下僕だって抜けてる所が
あるんだぞ・・それにkeyめちゃくち強くなってるから」
本当に心配げな顔の王子を見てふざけるのをやめ
少し落としたトーンで話し出した・・・
ルビー「ごめんなさい・・私も心配だから帰ってきたの?
ノワールももちろんだけど・・ガクトあなたの事が」
王子「俺こそごめんあたっちゃって・・それよりも、
もうすぐライブだろういいのか?」
ルビー「城は異次元空間を行けるじゃない・・・ライブ前に戻ればいいもの
それに・・・マネージャ―役の執事が城に入り浸りじゃあね」
その時・・王子は下僕やkeyの事が気になってルビーの想いを
知る由もなかった・・・・

それから少し経って下僕が執事に抱かれて帰ってきた!
治癒能力のある下僕のことなので・・1日に経ったらかなりの所まで
回復はするのだが・・こう毎日しかもエナジー吸収元の
花畑や木々の茂る野山をこう次々焼かれると
目に見えて下僕はやつれてきた。
王子「ふ〜・・もうやめないか?下僕!!」
その言葉にフラフラになりながらも執事の腕を降り言った。
下僕「じゃあ・・ガクトはこの国が!この自然がみすみす破壊されるのを
見ていろと言うのか?」
王子「そう言うわけじゃあないが!その傷のほとんどが
アスランの部下によってだろう?keyの居場所さえ
見つけられないウチにそんなに弱っちゃあ勝負は目に見えてるだろう?」
本当の事になにも言い返せない下僕は黙って自室に向かうため
扉を開けようと思った瞬間その扉が開いた!
下僕「わあ・・ビックリした!ルビー帰ってたのか?」
ルビー「うん・・これ!人間界から持ってきたのこれをバスに浮かべて
休んで」
と手渡されたのは・・真紅の薔薇の花束だったーー
下僕「ああありがとう・・・向こうはいいのか?」
ルビー「うん大丈夫だよ・・それより!ノワールこそ大丈夫なの?
ちょいちょい・・少し低くなって」
下僕が言われるままに低くなるとルビーがその首に手を絡め
ハグハグをして、ビックリした下僕の唇を素早く奪った。
ルビー「うん・・ご馳走様って・・ノワールほどの力はないけど
少しは元気になったでしょ?」
下僕「あぁ・・・・ありがとうじゃあ・・僕は少し休ませてもらうよ」
たいした反応も見せない下僕に・・一同顔を見合わせて溜め息をついた。

下僕が自室にこもった所で執事がひさびさパスタを作ってくれた
それを頬張りながらルビーは呟いた
ルビー「私が・・探してあげようかkeyを」
王子「知ってるのか?ルビーkeyの居場所を」
ルビー「知らないけど・・その存在を色濃く私に教えてくれたら
私の夢の中で探す事が出来るの!最近分かったのだけど自分の思いで
今の状態を知る事も出来るけど・・人の思いでも出来る筈」
王子「色濃く伝えるって?」
ルビー「そうね・・私をkeyだと思って抱いてくれる?」
ガシャン・・・
執事「す・す・いません・・・すぐ持ってきます!」
何やらソワソワの執事は・・すぐさま部屋を後にした。
王子「しかし・・兄弟じゃないか?」
ルビー「前にも言ったじゃない・・それにそれしか方法が思いつかないけど」
王子「ルビーはいいのか?」
ルビー「うん・・別に・・ああでも優しくしてね!」
王子「俺は何時も優しいぞ!」
ルビー「じゃあ・・お手並み拝見!執事が来ると煩いから早く」
王子「じゃあさ・・僕の部屋に来る?」

傍らで可愛い寝息をたててルビーが寝ていた!
自分でも信じられないぐらいルビーとの相性はよかった
ただその分・・keyだと思ってなかなか抱けない僕に
気づいたルビーは、僕の額にキスをし僕からkeyの姿を移しとった
改めてルビーの能力を思い知った・・・
その唇が再び僕の唇と重なる時!もう僕は
目の前のルビーがkeyなのかルビーなのか分からなくなってしまっていた。

☆☆☆☆☆☆
満天の星を見ながらバルコニーでタバコを吸ってると・・・
ルビー「ここにいたんだ・・・ガクト!」
王子「そんな格好風邪ひくだろう・・戻ろう」
ルビー「大丈夫・・なんか雰囲気が違うよ!どうしたの?ああ気にしないでよ
ガクトらしくないよ!でも」
そう言いながらピタッと王子の腕に絡みついた。
ルビー「わかったよ・・keyのこと!南の方の湖畔の辺の城みたい
彼の横にはあの人実体ないんじゃないかな?」
王子「え・・南の湖畔?」
ルビー「うん・・私にはそう見えるけど!後城には薔薇の花が一杯!!
心当たりある?」
王子「ああ・・多分あそこじゃあないかな?後でムーに聞いてみるよ」
ルビー「最近怒ってるよ・・ムーちゃん!相手にしないから」
王子「だって・・・まあ任せてよ!!」
ガサガサ・・・・・
バルコニーの下のほうから音が・・
王子「そこに居るのは誰だ・・・
(忘れていたけど・・そこには下僕のお気に入りの薔薇の苗木があったんだ)
もしかして・・マズイ!!ルビーごめん・・いいか?」
ルビー「うん・・・・気をつけて」
ルビーを置いて下僕の部屋に向ったが・・
案の定そこには・・下僕の姿はなかった!
まだ傷も癒えてないのに・・・下僕はどう言うつもりだよ!
ムー「王子・・・なにがあったの?」
王子「ああムー教えてよ湖畔の城って・・昔ムーの話してた薔薇の城の事だと思うんだ・・・」
ムー「薔薇の城・・・ああ昔女が願いと共に眠りについたと言われる
眠りの城ね!」
王子「それドコにあるの?」
ムー「ドコだったかな・・・」
王子「ボケ入ったの?いやだな・・・痛い」
ムー「うるさい・・・あの××××だよ!ああ待ってそこには魔女が居ると
聞くから気を付けてね」
王子「わかった・・・・じゃあ」
それを聞いてたものがいる事を気が付いてない2人だった・・・


その城は××××にある・・本当に薔薇に囲まれた城だった
その薔薇が荒らされた形跡はない・・・
間に合ったか!!

 城の中に入ると本当に見事な薔薇達が咲き乱れていた!
俺はこれから起こる事も忘れ・・
下僕が泣いて喜びそうな薔薇をしばらく見ていた。
王子「ここに本当に・・いるのかなkeyしかし会っても
どうすればいいんだろう?」
薔薇を見ながら一人で呟いてる後を
黒い影が横切るーー
王子「まあなるようにしかならいよなぁ〜」
ムー「王子ごしょごしょ言ってないで・・早くしないと今!」
シャツのポケットに目をやるとムーの姿が
王子「あれ?なんでムーがこんな所に危ないんだぞ!!」
ムー「王子1人に方がもっと危ないでしょ!それも執事や碧にも
告げずに・・心配するでしょ」
王子「いんだよ・・・それより早くしないと」
ムー「自分が花に話し掛けてたんじゃない。私が言わなかったら何時まで
してたことやら」
と2人で漫才をしてる所に城の中からガラスの割れる音が、
響いた。
ガシャ―ン
王子「もしかして・・・下僕!あれ可笑しいな動かない
ムー動かないよ」
ム―「なに寝ぼけた事を・・ああ王子薔薇の・・・」

「ホ・ホ・ホーいらっしゃい可愛いぼーや」

王子「だれだ・・・」
その間も薔薇の蔓がだんだんと王子の体を絞めつけていった。

「あなたが・・・あの赤ん坊なの!いいものが捕まった者だわ」
そう呟いた黒尽くめの女は傍にいた湖畔の蛙に命じた。
「この子を城の大広間の祭壇に・・・」
命じられた蛙は大男の姿に変わり王子を言われるまま城に運んだ・・
王子「おえ〜気持ち悪いよ。この男肌がねちゃねちゃしてる」
ムー「王子!しー今は我慢して・・後でムーが何か見つけて来るから」
王子「うん・・でもおえ〜」
そんな会話をムーと交わしながら連れていかれた大広間には
奇妙な像が飾られ・・その前に祭壇と言うか
大きな大理石のテーブルが置かれていた。

その上に僕は寝かされ
両手をその脇の鎖に繋がれた。
大男と後から入ってきた髪の濡れた女に薔薇で飾られた僕は
とても気味悪くなった。
その2人の手の感触が何時までも思い出され・・
王子「ムーどうしょう?」
ムー「どうしょうて・・王子のソロモンの剣はこんな時には、
使えないんですか?」
王子「ん・・頑張ってみるよ!と言っても今、戦闘体勢にとてもなれないよ
まだあの感触が残って気持ち悪い。」
ムー「少し見て来ます。大人しくしててくださいよ。」
王子「これでどうやって・・動けと言うんだ」
辺りを見まわして・・・王子は溜め息をついた!
どう頑張っても・・剣はいうことをきかない・・
こうしてる間にも・・下僕のヤツはkeyの所に向ってるのでは
王子「あああ〜ふぅ!!」

その頃
下僕は、城の周りに生息する見事な薔薇の生気を食し
頬は久々赤みをおびその艶やかな髪ももとの潤いを宿していた。
下僕「これで少しは戦える・・」
そう呟きながらも勝てる自信は、全然なかった・・・
それでも避けてる事の出来ない戦いと覚悟を決め!
城の階段を1歩づつあがっていく!
後から・・つけられてるのに気付きながら・・・


王子「ちくしょう・・・とれない!どうすればいんだぁ・・ムー!ムー!」
王子は繋がれた鎖を切ろうとして・・なんども無理やり手を動かした
そのため・・手首はすり切れ赤く血が滲んでいた。
ムー「王子ああったよ」
王子「どこに行ってたんだ・・早くこの鎖を!」
ムー「見つけてきたものは・・この剣だけなの!でも下手すると
王子の手を傷つけてしまう!それに私には運ぶのが精一杯
とても振り下ろせないわ」
王子「使えないな・・・
ムー「静かに・・今誰かここに来ます。」
王子「ん・・」
声を潜めて・・様子をうかがってると
扉を開け入って来たのは・・・・下僕だった!

王子「あああ下僕〜・・ん」
下僕「何してるのです・・まさかそれは新しい遊び?」
王子「そんな事言わないで・・助けてよ」
下僕「ん・・・世話のやける!」
そういいながら下僕がその鎖に触れた瞬間!!

奇妙な像が笑った・・

「フォフォフォ・・・それはちょっとやそっとじゃあ切れないよ〜
その子を助けたかったらkey様と戦って勝つことだね!」
下僕「その声は、バサラさんですね!何故このような事を」
「あの王も・・おまえ達も邪魔なんだよ!」
王子「こんな事を・・keyは望んじゃあいないぞ」
「何がわかる・・お前に!城の中で焼け爛れたあの妹君の遺体を抱いて
立ちすくんでいたkey様のあの姿を!なんの罪もない幼い妹君」
王子「なんか違うじゃないか・・じゃあ同じことをしてもいいのか?」
「あの王では・・平穏な世界は無理だ!立ち向かうにはお優しいkey様では無理なのだ・・事が終れば私がすべてを忘れさせてあげればよい」
王子「簡単に忘れられるものか!!」
「ノワールがいい例じゃないか!覚えてないのだろう!薄情な
あの炎の中誰に抱かれていたんだ!その傍らにあった遺体は・・」
その言葉に・・下僕が反応した・・
王子「気にするな・・下僕!ほら大丈夫だから!下僕・・」
下僕は・・僕の言葉など聞こうとしない!
王子「ムーだめだ・・誰か呼んで来てよ!そうだこの指輪で碧を呼んで」
ムー「碧ですね・・」


碧は、今リハーサルをルビー達としていた。
碧「悪い・・ちよっと抜けるわ・・・」
そう言うと・・楽屋に戻った。


楽屋では・・指輪に向い
碧「あれどうしたの?なんでムーなの・・ええ王子がわかった今から
すぐ王子が置いていったドラゴンに乗って向うよ」
ギーと言う音に降りかえるとそこにはガクトの姿を解いたルビーが
立っていた。
碧「ルビー・・僕は少し城に戻って来るよ。」
ルビー「ガクトに何かあったんでしょ・・私も行く」
碧「危ないから・・ああ!」
思わず口を滑らした碧は、ただ1人だけルビーの気持ちを知っていた。

ルビー「お願いだから・・ライブは少しなら時間を変えれるでしょう
今のままじゃあ・・歌えない」
碧「わかったよ・・じゃあみんなに話しをして戻ろう。」
何時もはとろい碧が、素早く事をメンバーにはなし
お城に寄り王子達の待つ・・薔薇の城に向かった。


下僕の気がおかしくなる前にkeyが現れた。
keyは、怖いぐらい静かな目で2人を見つめそして下僕に対して
呟いた。
key「ノワール・・勝負しょうか?それとも私がアスランを倒すのを
黙って見ててくれますか?」
静かに語るその姿が余計に無気味だった。
下僕「うるさい・・罪もない草花を焼き女子供までアスランの手下の者なら
殺すのがお前のやり方なのか?」
key「仕方ないだろう・・それも作戦だ」
下僕「勝負・・望むところだ・・」
「お前は・・可愛い坊やが捕らわれてるのを忘れてないか」
その言葉で鎖が絞まった。
王子「うああ・・・」
手首からまた血が滲み・・指は鬱血して色を変えいく・・
「このままだと・・坊やの両手は使えなくならないかい?
自慢のソロモンの剣も出てこないしねぇ」
いくら憎くもうと思っても・・keyに対し憎しみを抱けない限り
ソロモンの剣は姿をなそうとしなかった。
下僕はどうしょうも出来ないままその場に立ち尽くすしかなかった。
蛙がその・・下僕の手首をとり・鎖に繋ごうとした時!
王子「ダメだ・・key思い出してくれよ・・下僕も本当の敵は
誰かよく考えろよ・・ううぁあ〜」
その場にいた・・濡れた髪の女が急に喋り出した。
「僕が助けてあげましょうか?ノワール?貴方は邪魔だけど!
貴方の中の愛しい××××までうしなうことは・・困るから」
下僕「その声は・・・」
王子「ダメだ・・・下僕!!聞くな」
「もちろん・・ガクトも助けてあげましょう!私の可愛い息子だから」
王子「可愛いなんて・・思ってないだろう」
「なに・・ぎゃああ・・・」
keyが一瞬に長く延びた自分の爪を振り下ろし女の首をかき切った
血の吹き出るその女の口から・・蜘蛛が這い出し
ぽとっと落ちると・・素早く姿を人型とかえた。
王子「アスラン・・・」
アスラン「見物しておこうと思ったけど・・このままだと戦わず!
ノワールが破れる事に!それだと××××を私の元に迎えられないからね
ノワールは死なないぐらいでいてもらわないと・・」
下僕「なんだって・・先ずは貴方から戦ってみますか?」
そう言うと下僕が・・その左手から青白い炎と共に剣を出した。
王子「その前に僕を助けてよ・・・ああ聞いちゃあいない」
王子はそのまま黙って・・戦いを見ているしかなかった。

下僕は、何かに恐れるようにアスランに剣を向けたが、
あんな精神状態じゃあアスランを倒せるわけがなかった!
傷つき息のあがる下僕

王子「下僕・・ほら僕のまわりの薔薇!key何してるんだよ」
key「貴方には、無理だ・・ノワール!!アスラン!
今度は私が相手をしょう」
アスラン「思い出したのか?お前!」
key「何が?私の敵が貴方だと言う事を、忘れた事はないですよ!
でもノワールと手を組んで貴方を打つつもりもないので・・
見ていただけです。さあ・・行きますよ。」
keyはそう言うと・・アスランに向けて攻撃を開始した!

「凄い・・・ふああ・・」

誰しもが2人に戦いに目を奪われてるその時
扉を開け・・・祭壇の下にヘビの姿の碧と猫の姿のルビーが現われた。
王子「碧・・あれルビー」
碧は人型に戻りグラン・マより戴いたナイフで王子を繋いでる鎖を切った!
王子「ふ〜ありがとう・・・」
ルビー「あの・・アスラン実体じゃあないわよ」
王子「ええ・・・じゃあ実体は?」
ルビー「待って・・ええと今下僕の後に」
王子「ええ・・」
すぐさま下僕に目をやると・・その後に1匹の蜘蛛が・・
王子「下僕・・あぶない!離れろ後にアスランが」
その言葉で下僕が前に飛ぶが速いか・・アスランの爪が振り下ろされるが
速いか!!
肩口から鮮血が迸る!!
王子「下僕・・こっちにこい!・・碧ルビーを頼む!」
ルビー「ガクトだめ・・いかないで」
碧「ルビーいう事を聞きなさい・・あぶないから」
ルビー「戦わしてはだめ・・碧」
必死でその手から逃れようとしても、
とても碧の腕はびくともしなかった。


王子は・・下僕の傍に寄り剣を抜いた!
アスラン「動けるようになったのですね・・
しかし!そのなまくらな剣で、私を倒そうなどと・・
本当に思ってるのですか??ガクトあなたは、
私の手下とでも戦ってなさい。」
王子はじりじり・・下僕を抱いて後ろに下がり・・
碧とルビーに、下僕を託し・・そのまま左に飛んだ!

ルビー「下僕・・大丈夫!今私の力をあげる・・」
そう言うと・・ルビーは傷口に手をかざし優しく!止血をし
そのまま下僕の唇に自分の唇を落とした・・
半分意識の飛んでる下僕はセーブをするのも忘れ
ルビーの生気にむしゃぶりついた・・
碧「ノワール様!それ以上されると・・ルビーが」
碧が声をかけて気が付いた時には・・ルビーのピンク唇も肌も
透き通るほど青かったー
下僕「ああ・・ごめん!ルビー大丈夫か?」
ルビー「うん・・それより今のままだとガクトがー」
下僕「わかった・・碧頼むよ」
碧「わかりました・・ノワール様」

戦線に戻って下僕の見たものは・・傷だらけの王子の姿だった!
下僕「王子・・離れなさい!アスラン!貴方の相手は私です。」
アスラン「おおイイ所に・・いくら言ってもわからない
この子に、言ってくれるかい?私は可愛い息子を殺したくはないのだよ」
王子「何を言ってるんだ・・さっきから楽しんでるだけだろう!
じわりじわり・いたぶりやがって!」
アスラン「言葉使いが悪いな・・誰の教育かな??」
下僕「うるさいな・・かかってこないなら行くぞ」
そう言うと・・下僕は左手より剣を出しアスランに飛びかかった。
この薔薇の城では・・バサラの力かアスランも下僕も魔物を出すことが
出来なかったから・・勝負は剣のみ・よかったのか?悪かったのか?

アスラン「貴方は私の子供この魔界の王を生む
大事な体なのだから・・無理しないでそこで見ていなさい。」
下僕「誰がお前の子供を生むって言った!」
アスラン「お前の中の××××の望んでること・・」
下僕「・・・・・・・」
王子「そんな話し聞くな・・下僕考えてると危ないぞ・・」
カキ〜ン
下僕の剣が中を舞った。
丸腰の下僕にアスラン近づき・・
アスラン「イイ子だ・・・大人しくそこで見ていなさい。」
そう言って剣を下僕の首元に置きその唇を軽く舐める・・・
王子「それ以上下僕に近づくなぁ・・何が俺の子を生めだ!」
そう叫びながら・・王子はアスランにかかっていった。
アスラン「ソロモンの剣も出せないお前に何が出来る
そんなに死にいそぎたいなら・・わかった!!お前から殺してやろう」
王子「・・・・下僕逃げろ」
戦いは目に見えていた・・強くなったとは言え
王子は、アスランの敵ではなかった。

アスランの剣が振り下ろされる瞬間!!

「きゃあぁ・・・・・」
一瞬何が起こったのか解らなかった???
すべての五感が奪われたように・・体が動かない・・・
最初に戻ってきたのは!触覚
体・両手には、ぬるっとしたものが・・それに目をやる、
目に色が戻る・・・「血?・・・誰の?じ・ぶ・ん・・」
次の瞬間覚醒した王子は、あたりを見まわし・・
王子「アスランは???」
碧「王子・・早くこちらへ今ノワール様が戦ってます!」
王子「僕も戦うよ・・下僕を助けないと」
碧「王子!!それよりルビーを・・早くこちらへ」
王子「ええ!ルビー?」
碧の声で傍らに目をやると・・ルビーが血だらけで倒れていた!
アスランが剣を振り下ろす・・その瞬間!
ルビーが王子を庇ったのだ・・・
王子が動こうとしないため・・碧は王子とルビーに近づき
碧「王子・・ほら!早くこちらへ・・」
碧はルビーを抱き・・王子をつれ、祭壇の傍に・・
そこに優しくルビーを降ろすと
碧「王子・・ルビーに話し掛けてやってください。」
王子「・・・・ルビー!ルビー!どうして?」
碧「ルビーにずっと口止めされてましたが・・
ルビーは王子の事が・・」
ルビー「ん・・・・」
王子「ルビー!!」
ルビー「ガ・ク・・ト!ああよかった・・予知夢として、
最近あなたが亡くなる夢を見てたの、
でも今見てた夢はライブ会場で元気に歌ってる夢だったわ・・
頑張って・・」
王子「もう喋るな・・元気になってお前も傍で見ててくれよ。」
ルビー「私は何時でも・・あなたの傍で見てるわ・・
誰にも負けないで・・私の・・・」
王子「ルビーーー」
碧「王子!!」
王子「ちくしょう・・・」

王子は、碧にルビーを託し
下僕とアスランの戦っている場所へ
静かに向った・・・・
左手からソロモンの剣を出し・・・
次々とアスランの手下を殺して近づいて行く姿は・・
恐ろしいぐらいアスランに似ていた。
その横からは、アスランの影武者と何百といた手下を
倒したkeyも・・ゆっくりと歩んできた。

その姿を見たアスランは・・・
アスラン「今のガクトとあなた・・
そしてアイツでは分が悪いですね。ノワールまた会いましょう!」
王子「待て・・アスラン!」
消えようとした瞬間を切りつける・・・
アスランの髪がはらりと落ちる。
そして頬に鮮血が・・・
アスラン「憎らしいぐらい・・私に似てるね。ガクト・・でも
まだまだだよ・・・」
バサラ「お待ち・・・」
薔薇の蔓がアスランを襲う!!
アスラン「ばばぁ・・死にぞこないのクセにいい気なるなよ。」
遊びでは、逃げられそうにないと悟ったアスランは
戦闘体勢をとり・・本来の姿をとった。
アスランが・・すべての薔薇を焼き!
バサラに攻撃をかける・・・
アスラン「なんで・・効かない?お前ぇ!実体じゃあないな
おっと・・実体のないばばぁまでと戦うには、分が本当に
悪いわぁ・・じゃあ」
王子が切りかかったのをかわし・・・
アスランは、今度こそ消えていった・・
最後にこの言葉を、残して
アスラン「私の城に来れば・・何時でも相手をするよ!
ガクト・・そしてノワール」

王子「ちくしょう・・・どうして・こんな事になるんだ!」
王子は・・ルビーの傍に駆け寄り、
優しくルビーの髪を撫ぜた。
バサラ「key様・・王は、逃してしまったが
この邪魔なノワールと坊やを、早く倒してしまいなさい。」
key「・・・・・・」
バサラ「key様!!」
下僕「やるのか・・・」
王子「やめてよ・・・ルビーの前でそんな事しないで!!
keyあなたの可愛がってたルビーだよ!忘れたのーー」
key「・・・ううぅあああ」
バサラ「・・・私がやろう」
痺れを切らした・・バサラは下僕に攻撃をかけていった。
ガクトの目からみても・・実体のないバサラと
傷だらけの下僕勝負は見えいた・・・
王子「危ない・・」
そう思った瞬間・・ルビーが輝いた!!
そして・・・下僕に向けられた刃は
keyの体を貫いていた・・・
「あああ・・・・」
そのまま下僕の腕に倒れこむkey!!
光りが、そのまま空中に浮き映像を写した。
それは、ルビーの母親リズナだった。
実体のないバサラを包みこう言った。
リズナ「もうやめましょう・・バサラ!あなたの気持ちも解るけど
こんな事をして、一番苦しんでるのはkeyなんですよ」
バサラ「うるさい・・放せ」
リズナ「ノワールさん!私がこうしてバサラを封じてるウチに
彼女の本体魂の入った箱を探して・・」
下僕「魂の入った箱??」
王子「ああ・・あのオルゴールだ!!下僕はkeyを見てて」
リズナ「あの祭壇の所の像の中・・」
王子「わかった!!」
素早く王子は・・祭壇に登りジャンプ!!
ソロモンの剣で・・その像を叩き割った
 コトン・・オルゴールの箱が落ち
音を奏でる
バサラ「待って待ってくれ・・key様私のした事は間違いだったの
でしょうか?」
key「うぅ・・バサラごめん!私はこの世界の王になるより
1人のヤツの幸せを見ていたいんだ。」
バサラ「あああ〜」
リズナ「王子早く壊して・・」
王子「わかった・・」
そう言うと王子は・・その箱をソロモンの剣で切ろうとした。
key「待ってくれ・・フルール」
下僕「なんだ・・・」
key「泣いているのか?」
下僕「違う・・・」
key「嬉しいぞ・・お願いだどうかお前の右手の剣で
あのオルゴールを壊してやってくれ」
下僕「右手の剣!」
key「お前には邪悪な左手に宿る剣の他に、魂を浄化させる
右手に剣を宿してる筈だ。・・覚えてないだろうが
願ってみてくれ!俺の最後の願いだ。」
王子「なに言ってるんだよ・・key!」
key「フルール!!」
下僕「勝手なこといいやがって・・右手に剣だと!」
下僕は何やらブツブツ言いながら、
右手に力をこめた・・んんん・・
虹色に光りと共に右手から剣が表れた
そしてそれを振るう下僕姿も一瞬昔の姿に戻った。
「わあああ・・・・・・」
リズナ「私が、バサラの心を天界へとマリアさんの元へと
つれて行きます。王子今までルビーの事
ありがとう・・幸せでした。」
王子「え?あなたはルビーなの?・・前みたいに猫にも戻らないの?」
リズナ「ルビーの心もここで眠ってます。
今度生まれる時もあなたの傍に生まれるでしょう
気付いてくださいね。」
key「バサラをよろしく頼む!リズナ」
リズナ「もう・・話さないで!ノワールさん・・keyをよろしく」
そう言い残すとリズナは、静かに空へ帰っていった。

後には・・・ルビーの消えた後に彼女にやったクロスの
ネックレスだけが・・光っていた。
碧「酷だけど・・王子・・
みんなが待ってます!ルビーの望んだステージが・・行きましょう」
王子「・・・・・・」
碧「王子・・・早く!いくら時空が違っても、もうこれ以上は
遅れる事は出来ませんよ。」
ルビーのクロスのネックレスを胸にかけ・・
王子「わかった・・行こう!碧・・その前に・・」
下僕に歩み寄る・・・
王子「keyは・・どうなの?」
下僕「わからない・・でも死んではいない!」
王子「城に連れて帰れる?僕行くけど・・」
下僕「ああ・・」
ムー「さっき執事さんに連絡とったよ!だから大丈夫
がんばってね・・」
王子「あれ・・どこに行ってたの?ムーでもサンキュ
じゃあ・・・」
その場を足早に碧と去る王子
ムー「なんか王子・・大人になってね。」
keyを抱いたまま・・小さく頷く下僕だった。

ライブ会場
蒼「遅いぞ・・早く!」
空「あれ?王子だ・・ルビーじゃないの?」
碧「ごめん後30分待ってて・・」
王子「・・・・・・」
碧「覚えて貰う曲があるから・・みんな先にそでに行っててよ」
藍「わかった・・でもファンの子待ってるから早くね。」
みんなが楽屋を後にした・・
碧が1枚の楽譜を王子に渡し・・
碧「これ・・ルビーの書いた曲だから」
渡された楽譜に目を通す王子の目から
涙があふれた・・・
王子「気が付くのが遅すぎるな!何時も・・
ああ・・もっと強かったら!守ってやれたのに」
碧「外で・・待ってますよ!その歌をファンのタメに
ルビーのタメに歌ってあげてください。」
・・・・・・

まぶしい光の中・・
僕は・・・君のタメに歌うよ・・心を込めて
ガクト!!きゃあ〜」
ガクト!!


追伸
僕は、毎日忙しくしてる。
key?keyは城で眠ったままだ・・・
思い出してはないけど・・下僕がかいがいしく
看病してる前みたいな憎しみは、ないみたいな着がする。
きっとkeyは、僕らのピンチにはその羽広げ
飛んで着てくれるだろう!!
まだ・・アスランとの戦いは・・終わってないから


おしまい・・・懐かしい!
この後は、HP作って
マヨシルレポに明け暮れて・・・・
わすれてしまったな〜〜
今やキーを打つのも遅くなってしまった(笑)
2003.6.14.   バー薔薇