klahaくんの回想かな
マリスに入るまでの・・想い

ナレーション
深い深い闇であった
彼の心を覆う闇は、どこまでも果てなく遠く
このまま行けば・・谷底へと落ちるしかない
klaha  後にマリスミゼルの正式メンバーとなる彼の
4年にもわたる混沌の時代が
幕を開けようとしていたのである。

すべてから消息を絶ち空白の時へとその身をおく
何が彼を孤独へと、かりたてたのだろうか

klaha「以前に、まあマリスミゼルと違ったバンドをやってたんですけど
その音楽に対する・その情熱!あの・・音楽が好きだというだけで
その情熱だけで、あの・・音楽に携わってたんですけど
好きになりすぎて、その好きだという気持ちを
それ以上に、表現するには それ以上伝えるには
ん・・歌うことももちろん・・その歌という存在が、好きでたまらない
ていう・・ん〜ことですね!
歌うことが好きで始めたんだけど、その歌以外の要素ってやっぱりどうしても
そのバンドをやってゆく上で、入ってくるじゃないですか
その要素が、ん・・ある時ある時期で、ふとそれが疑問に思えたんですよ
僕はそのぉ・・バンドを脱退するていう結果になったんですけど」

ナレーション
歌への想いと現実の狭間に苦悩する日々
しかしバンドから遠ざかることで、その葛藤が潰える訳では
なかった。
むしろ彼の心は、逆巻く波のごとき
より深き闇へと呑まれていったのである。
歌という魔物に魅入られたがゆえに
それは試練であったのかもしれない

klaha「まあ自分には音楽しかないていう、あの想いでやってるのか
それとも音楽を自分が選んだのかて言う、そこでまあ本当に
その音楽以外何も出来ないか?て言うとまだ何もためしてなかったんで
他に何も出来ないから音楽をやってるんじゃあなくて
その・・まあ音楽以外の事を、事でも出来る?その上で
まあ自分が音楽を、選んだと言う、その確信が欲しかったんですよ
だからそれを、ええ・・確めたかったて言うか
まあ・・考える時間が欲しくて
それまでの自分の環境ていうものから
飛び出して自分自身を、隔離したんですよ。
その・・まあ知人友人等連絡を絶って
ゼロからはじめたんですよ
やっぱり孤独感とかありましたけど、ん・・そうですねぇ〜まあ
ん・・まあ辛いこともそれはありましたけどねぇ!
ん・・思い悩んだ事とか音楽に対して
音楽と自分て言うか、ん〜いったいどうなって行くんだろうとか
ん・・もしかしてこのまま歌うことが出来ないのだろうかとか
思った時期もありましたけど、」

ナレーション
音楽と完全なる隔絶
そこまで自分を追い込まなくてならないほどの
運命の岐路に彼は立っていたのである。

しかし

klaha「まあ最終的に、ん・・まあその社会の中で、
飛びこんだ社会の中で、中でもちゃんとなんて言うんですか
自分を確立できたて言う実感が
あってそれでまあその中で、やりがいのある事も沢山あったし
その達成感と言うのも感じる事が出来たんですけど
でもやっぱり・・ん〜それ以上の何か
ん・・まあそれ以上何もない
僕はそこのその場所で、夢を見つけることが出来なかったんですよ
最後まで、初めてじゃあ結局何を、やりたいのかてところ
やっぱり突き詰めるまでもなく、歌を歌いたいって言う
ん・・音楽を選びたいと思ったんですよ。
まあ・・存在価値というかまあ・・
自分の居場所が何処なのかて言う
やっぱりそれは音楽にたどり着く
結果にはなったんですけど
ん・・だからそれは、凄い果てしない・・こう!
その理想が果てしなく高いところであったとしても
その為にその理想を、追い求める為に
歌を歌うこと、ん・・これだけはやっぱり!
まあ・・唯一譲れない気持ちだなって言う」

ナレーション
己の存在を封印し
あまつさえ自ら孤独のふちにたたずむ日々
いつ再び開かれるともわからぬ
心の扉は、硬く閉ざされたまま
静かに運命のカギを待つしかなかった
そしてそのカギは、思いもよらぬ者達によって
不意に開かれたのである。

klaha「約4年の年月を経て、音楽を選んだ時に、
その時に、まあまさに奇跡的な?奇跡的なまあ
ん・・タイミングでまあ・・マリスミゼルて言う音楽に
選ばれたんですよ。」

ナレーション
マリス ミゼルとの出会いは、実に8年も前にさかのぼると言う
彼自身奇跡的とさえ感じたこの再会を
当初彼らは、感じ取っていたのだろうか?

klaha「強烈な出会い?そうですねぇ〜その時はなかったですね
ん〜さほど強烈なものではなく・・もっとこう静かな!ものですよねぇ
ただ・・まあそれ以降からの・・yu〜kiくんとの付き合いがあったあんで
ん・・まあyu〜kiくんとは、何らかの形で、なんか一緒に表現できる
機会があれば・・ん〜いいよねぇ!と言う話しは
ずっとし続けてきてぇ〜
僕もyu〜kiくんもあんまり・・その・人と会話しない人だったんですよ
特に知らない人とは、ん・・その2人がなぜか
どちらからともなく、話しが・・弾むと言う事は、ななったんですよ
けして、(笑)ん・・ただまあ・・その・・間とかあるじゃないですかぁ〜
その間がいくらあっても・・心地悪くないと言うか
ん・・そのなんて言うんですかねぇ〜
凄く奇妙なて言うか、絶妙な・・ん感覚があったんですよねぇ〜
なぜかその親しみを、持てると言うか
まあ・・結果的にその理由はわからないんですけど」

ナレーション
数年の時を経て
前触れもなく訪れたマリスミゼルとの再会の奇跡
しかもその内容は、度重なる苦境からようやく生み出した
アルバムに参加して欲しいと言う重大なものであった
幾重にも折り重なった自分の存在への疑問
その中から真実の答えを見つけ
ついに確固たる信念のもと歩き出した彼の心に
それは完全にリンクしたのである

klaha「まず薔薇の聖堂って言うアルバムがあって
それのまあその中の1曲を、まあ歌ってもらいたいんだけど
どうだろうか?と言う話しがあったんで
それは面白い企画だと思って、」

ナレーション
当初彼は、再び歌を歌い始めるのなら
ソロで歌い出そうと考えていた
バンドの中で自分が自分らしく
音楽を表現するには、そうするしかないのだと
なかば決めていたと言う
マリス ミゼルからの誘いがもし
最初から正式ボーカリストとしてのものだったら
彼は、頷くことはなかったであろう
ところがそんな彼の心の中で、
ある劇的な異変が起こったのである


klaha「こんな作品出したんだけど、まあ見て
あの見てよと言う事で、その僕はその再会の血と薔薇の
ビデオシングルを見た時に、その3人が並んで
正面を見据えるその目を見た時に
凄い魂を射ぬかれたんですよ
ボーカルになるんだって、なんか多分確信したと
正式加入を求められたわけでもないのに
僕の中でもう自分がそうなるんだなって言う
ん・・て言うかやらなければ、確信がありましたね
逆にマリスミゼルが、いつ僕を確信するんだろうと
僕の存在を確信するんだろうて言うのを・・ん〜」

ナレーション
そしてその確信は、アルバムのレコーディングを進めるにつれ
棘のようにメンバー全員の胸の中に、突き刺さったのである。

klaha「君しかいないんだと、だから今後マリス ミゼルの一員として
一緒に、歩んで行きたいと思ってるんだけど、どうだろうか?と
言われて・・まあ僕は即答でん・・まあ臨むところですと
やっぱりマリス ミゼル一言でと言うか
ん・・僕が今見つけた僕が今存在すべき場所
ん・・一言で結論づけるには難しい存在ですね。」

ナレーション
マリス ミゼルの新ボーカリスト klahaは
最後にこんな事を語った。

声優の方の語りで

ほんの少し
夢を妥協する術を知っていれば
ほんの少し
社会の流れに身を委ねていれば
こうして共に
歩く事もなかったかもしれない。

ほんの少し
生まれた時代が違っていれば
ほんの少し
生まれた場所が違っていれば
こうして共に
歩く事もなかったかもしれない。

すべては、因果のもの
奇跡的なタイミングと、巡り合わせに
突き動かされたのだ
血族という薔薇の導きの中で・・・


ん・・早くマリスに会いたいな〜バー薔薇