農薬情報
専門的な用語が並びますが,農薬といっても多くの種類があり,目的により使うものが違います。大きく分けて殺虫剤、殺菌剤、展着剤、忌避剤、植物成長調整、誘引剤、除草剤、農薬外、その他天然素材など機能で分けています。医者に行けば医者が症状に合わせて薬を選択するわけで、ここではあなたが医者になり、自分の畑で起きていることを判断して適切な処置をしなければいけません。症状に合わない薬は百害あって一利なしです。もちろん何もしなくて見て見ぬふりをして枯らしたり収穫できなくなっても自由ですが,周囲に迷惑をかけないようにだけはしましょう。
殺虫剤にしても相手に対して特定のものしか効果が出ない専門の薬が増えています。そのほうがピンポイントで使え,環境影響を少なくすることにも効果があります。何でも効くということは効いて困る益虫天敵まで殺してしまうことになる。よく考えて最低限の使用でがんばりたいものです。
個々から先は特に専門的になりますから,知っておくと役には立ちますが,必要に応じて覚えておきましょう。
薬のことが良くわからないことの第一に表現方法が色々あること、その為本やその他の資料で書かれている対応する薬がおなじ物であっても書き方が違うことになります。
(表示例)
目的 系統 薬剤名 商品名
農薬 薬 殺虫剤 有機リン系 マラチオン マラソン乳剤
殺菌剤 有機塩素系 キャプタン オーサイド水和剤
おなじ薬剤を使ってもメーカが異なれば商品名が違うこともありますし,おなじ商品名でも薬剤の形態が違うこともある。形態が違えば散布方法も異なるし、用途も変わることがあります。もちろん使用方法が異なる形態の違いは別の話ですけど・・・・下に形態のことは情報があります。安全に散布するために加工された状態を言います。パテントが切れればおなじ商品名が多くのメーカーから出ていることにもなります。安価なゾロ品はそんなとこです。撒く前に撒いた後のことも考えて使いたいものです。
さてさて、もっと専門的なってきましたからわかりにくいでしょう。わかりにくい場合は読み流しても良いですが、少なくてもおなじ薬剤や系統の繰り返し使用は避けるようにしましょう。
有機塩素系(劇薬扱いなので通常は販売されないか印鑑が必要のときも、現在販売中止の薬が多い)取り扱い注意
総BHC 総DDT
ジコホール クロルベンジレート ダイホルタンテトラ
キャプタン エンドスルファン ジホン
CNA
有機りん系(殺虫剤の汎用タイプの多くはこの系統が多い)
パラチオン EPN クロルピリホスカーバメート系
合成ピレスロイド系
ベルメトリン
天然系
除虫菊抽出物
抗生物質
スプレクトマイシン
有機銅系
硫黄系
ベンゾイミダゾール系
無機
その他専用薬剤
ピレスロイド
などなど・・・
薬の形態(製剤の種類の情報参照 正しい農薬の知識を身につけるページ より)
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