無農薬と減農薬
農薬を使わないで済むならばそれはそれでいいことでしょう。ただ、いろいろな作物を作ることを考えると病気や虫に影響されることは考慮しなければならないことです。もちろん必ずしも被害があるわけではないですし,被害が大きくなる前に収穫もせず引き抜いて処分する覚悟があるなら何の手当てもせずに育てることも可能でしょう。ただし、被害が出てそのままにしておくことは周囲に対してまたは次年度に対してより影響が出ることを覚悟することも必要です。もちろん、農薬使用を減少させること、人体や環境に影響の少ないものでカバーするためにはそれなりの対策で効果をあげることは出来ます。その対策をもって無農薬や減農薬が可能なのであって、ただ単にそのまま栽培して薬を使わなければいいということではない。個人的に栽培されるのであれば注意する点。
1.虫や病気の初期症状で適切な判断がいる。軽い症状では薬を使わない方法や軽い薬で済む。タイミングよ。
2.無駄な農薬や指示にあわさない濃度で使ったり、残留期間を守らないとあぶない。撒くあなたも・・・
3.あわない薬は百害あって一利なし。薬の多用は天敵も減少させる。
4.薬での予防は相手がはっきりしている場合を除いてよく考える
5.万能薬は無い。どんな効く薬でも、使いすぎると抵抗性が出て効果が無くなる。使い方に注意。
6.忌避処理を対策してなるべく農薬使用を避ける。防虫ネットやマルチシート、反射テープなど虫を忌避したり進入を避ける方法がある。
7.極力虫や病気に強い作物を検討する。もともと強い作物や耐性がある品種もある。
8.健康であれば病気や虫に対して抵抗力がつきますが,そのためにも種まきから苗の時期に飛び切り健康に育てる。ここでしっかり処置をしておけば後が管理が簡単になります。
9.相手をよく知ろう。虫や病気については別のページとかLINK先などから情報を蓄積しましょう。
10.障害と病気を区別しましょう。対策がぜんぜん違います。
収穫期間が早い、葉物はタイミングがよければ農薬の力を借りずに、適当な虫食い程度で食せるものもありますが,収穫までに期間がかかったり、作物が弱いものはどうしても考えなければ思うような収穫が期待できないでしょう。処理をしたとしても自分が管理できているわけですから、適正な使用を行えば安全に食べることは出来ますが,頭を使わなければ市販されているものと大差ないことになります。
実際、店で商品として販売されている野菜などを見ると、どの薬がいるどれだけ使われているかがわかりませんから,その点だけでも自分で作った作物は安心できるといえます。とくに輸入物などは栽培時に使用する農薬に加えて防疫上使用される殺虫剤や殺菌剤がかけられることになり、より危険性が増すことになります。
もちろん、分析すれば物によっては規格外の残留性(農家の食卓HP)がある商品もあるということですから、急性毒性がないといっても長い期間、食したときの人間に対する影響は人体実験中です。(現在販売してますからね)
そこで危機管理できる自前の野菜が安全性が高いということになります。もちろんちゃんと管理栽培できてのはなしですけど・・
参考資料(上記無農薬野菜の情報参照 正しい農薬の知識を身につけるページ より)但し現在はほかの色々な参考資料情報もあり
現状では削除されているようである。20080503
無農薬野菜を食べる? | ||||||||||
1,農薬の検出頻度 まず、科学的に慣行栽培野菜が健康に悪いというデータはないし、無農薬野菜が健康に良いというデータもありません。「いや、無農薬が良いという本や記事を読んだ」という方もおられると思いますが、それは「宣伝」であって、その根拠は非常にあやふやなものです。
2,味 無農薬栽培の作物がおいしいという話はよく聞きます。味は主観的なものでその人が無農薬栽培の作物がおいしいと言えば、それは事実であって違うということはできません。しかし、もしも無農薬・慣行の区別なく皿に並べて、食べ比べさせてみたら結果はどうなるでしょうか?味を決める決定的な要素は、見た目とイメージと香りであって、口に入れる前に9割がたは決まっているものです。テレビで芸能人に安物のワインと超高級ワインを目隠ししてあてさせる番組をやっていますがわからないものです。 3,好きな人は選べばよい 1,2を踏まえた上で、「それでもやっぱり無農薬」という人がいても別にかまわない。なにを食べるか選ぶ自由はあるので他人が指図する問題ではないと考えます。ただし、他人や農家を巻き込まないで欲しいと思います。農家は無農薬でやるとなると手間が非常にかかります。それを強制しないようにして欲しいと願います。一方、好んで無農薬でやりたいという農家もあります。無農薬でできるに越したことはありませんから、その人たちが作った作物を値段を高く評価してやって欲しいと思います。 |