肥料について

さて、肥料について話しましょう。肥料は植物に対して栄養素になるもので、成長段階にしたがって必要な成分が異なります。また、必要なときに必要な分がいるのですが、不足したり,一部の成分が多くても少なくても弊害が出ます。一般的に化学肥料がいけないとか有機栽培が良いとかいわれますが本当にそうだと一概に言えるかどうか考えてみましょう。

肥料は人間で言えば食事ですが,植物もそれぞれ必要な栄養素が異なります。多ければ良いってもんじゃないし,バランスが悪いと栄養ドリンクで補充しないといけない場合もあるでしょう。与える肥料も土に残っている肥料と今からいる肥料のバランスで必要量が決まるし,途中で不足するときは追肥を行ったりします。実際肥料の分析が出来ない場合がほとんどですから生育状態を見て、必要があれば化成肥料で不足成分だけを補充するのも良い考えです。畑全体にあってユックリと利く元肥料にポイント的に追肥し、不足があれば成分肥料を加えたりします。使い分けなのです。栄養ドリンクや栄養補助食品が良いかどうかを考えることとおなじではないかと・・・

だから科学肥料はナンセンスといわれることより、堆肥も有効に使って効率よく育てましょう。通常化学肥料は利きはよいが持ちが悪いので,元肥のように土に残ってユックリ土地が肥えてくるといタイプではない。だから化成肥料だけで育てるのはあまりよいことではないが,現状の土地の状態(やせているのにすぐ栽培するとき)から検討する必要があるでしょう。

ご注意 有機栽培野菜  有機肥料だけで栽培してブランドのようにして販売している野菜がありますが,肥料は有機肥料だけでしょうが,無農薬ではありません。お役所が適当に決めた範囲で使ってよい農薬が許されていますので、安全であるかどうかとは各自で判断しましょう。詳しいことはこのサイトからでも・・・

現在私が使っている肥料(使用量と使うタイミングは作物で違います)

野菜用元肥  野菜用追肥  発酵牛糞  生ごみ発酵肥料(コンポスト利用、生ごみ乾燥の発酵) 成分肥料(チッソ リン酸 カリ これは障害対策用)

まず用語から

化学肥料  必要な成分を使う植物に合わせて組み合わせてある肥料です。

肥料    一言に行っても3要素 窒素N りんP カリウムKの成分に初め カルシュウムCa  マグネシュウム Mg 硫黄S 微量要素で鉄Fe マンガンMn ホウ素B 亜鉛Zn モリブデンMo 銅Cu 塩素Cl なんか人間の食事の栄養素とビタミンに似てるでしょ。

成分吸収  肥料成分を植物は根から吸収しますが、肥料があるだけでは吸収できません。吸収するためには水分が必要なのです。水分に溶け込んだ栄養素を水分と一緒に吸収するからです。

肥料形態  肥料を急に利かさないために、ユックリ解けて与えるために形状がことなります。固形ーペレットー粉末ー液体  もちろん液体肥料が利きが早いですが、持続性が無いことになります。

元肥    畑にしろプランターにしろ、土を使う場合、土の中に混ぜておく持続性のある肥料のこと。購入した土にはあらかじめ腐葉土など堆肥が混在してあるものやわざと肥料を混ぜていないものもありますから注意が要るわけです。

腐葉土  落ち葉や雑草などを微生物で発酵させた肥料。

堆肥   生ごみや落ち葉、牛糞、鶏糞などを発酵させた肥料。元肥に使う場合が多いので利きはユックリ

発酵牛糞  牛糞とわらなどを混ぜて発酵させた肥料 利きはユックリで即効性は無い

発酵鶏糞  鶏糞とおがくずなどを混ぜて発酵させた肥料  利きはユックリだがこの肥料を嫌う植物がある。ジャガイモなど

肥料成分  有機材(生ごみや野菜くず牛糞など)をそのまま土に入れた場合,分解されていないため、栄養として吸収されません。一度微生物で分解されないと吸収される肥料成分にはならないのです。生ごみも肥料になるため数ヶ月かかります。また未発酵の有機材は作物に害を与えますので直に作物に使うには注意が要りますので,一度発酵させましょう。

生ごみ 肥料にするためにエコロジーで利用する場合,野菜くずはいいのですが,調理をしたおかずなどが多い場合は注意しましょう。なぜならば塩や調味料が入っていると塩分濃度が上がり、生育に影響が出る場合があります。家庭ごみの場合は多少はかまわないでしょうが、極力調理された生ごみは出ないように食しましょう。

追肥  元肥と違って成分もすこし違いますし,利きを早くする必要から形態も粉末状態が多いかな。共用は出来ません。また場合によって作物で構成が違うようです。

tomato.jpg (35306 バイト) トマト もう少しで色が・・2002/7

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