ロータリーエンジン搭載車に代表されるようなスポーツカーや大排気量のクルマに乗っている人たちにはあまり関係のない話かもしれないが、大部分のドライバーにとって「燃費」と言うのは非常に大事な要素だと思う。オマケに、最近急にガソリンが大幅値上げしてしまったので、この言葉はますます幅を利かせるようになるのではないかと。 一般的にコンパクトカーというのは「燃費が良い」と思われがちだが、実はそうでもない。パワー、トルクが無い分、普通のクルマに比べて余計にアクセルを踏まねばならないので、意外と燃費は良くないらしい。ウチのクルマもそうで、お世辞にも燃費が良いとは言えない。さらに生活道が道幅の狭い峠道なので、どうしてもアクセルを踏まざるを得ない上に、バスやら平気で道の真ん中を走ってくる●△×■などど遭遇するたびにストップしなければならないなど、燃費走行には最悪の条件が揃っている。さらに、自分自身結構踏んで走るタイプなので、平均燃費はリッター9キロ前後。真夏になると、クーラーをガンガン使うために、リッター8キロ強まで落ち込むことも。それでも、この状況下でこの燃費が出るのはおなじデミオの中では良い方だといつもお世話になっている整備士さんに言われたので、そうなんだろうと思う。 だが、そうだからといって何もしないのもイヤなわけで、燃費対策をしてみようと思い、やってみたのが題の通り「マグネットチューン」。そこで取り付けたのが有名な「マグチューン」。ホームセンターやカー用品店なんかで「イチ・キュッ・パ」で売られてるあの商品だ。強力版の「スーパーマグチューン」の場合は「サン・キュッ・パ」ってところか? その効果ってのは、 「全ての物質は分子が結合して出来ていて、その物質(この場合は燃料)中には少なからずきれいに結合していないものも存在し、それを磁力できちんと整え直して、完全燃焼を促進し云々・・・」 と、理系専門用語のオンパレード。そんな難しいこと?を言われてもねえ。要するに、 「サイコロステーキは普通のステーキより食べやすい」 ってのと同じコトだろ。 と、そんなことはどうでも良いとして、取り付け後のインプレとしては「効果あるのか?」が正直なところ。「気持ち滑らかになったかな?」程度のもので、効果の程は不明。スーパーマグチューンと併せて3連装してみたけど、ハッキリしなかった。 と言うわけで、磁石効果に疑問を持っていたのだが、その後「耐熱ネオジウム磁石」なる「超」強力な磁石が存在することを知り、情報収集。その結果、マグチューンなど比較にならないくらいの効果があるという評価が殆どなので、購入を決意。 で、購入した結果送られてきた物は上の写真(磁石のサイズは縦40mm×横10mm×厚さ5mm)。どれほどのモノなのか、確かめてみると、評判通り、ものすごく強力。10cmくらいからでも、ものすごい勢いでお互いに引っ付き合う。「下手な扱いをすると痛い目を見るので注意するように」って注意書きは本当だった。手が滑って思いっきり指を挟まれて、痛い目を見てしまった。本当に痛かった。 どれくらいの強さなのか、大量の食品で満杯状態の冷凍庫のフタにくっつけて引っ張ってみたのだが、見事に開いてしまった。さらに、手の表と裏にくっつけてみたら、見事にそのまま固定。下に落ちなかったのだ。 この2例で分かるように、とにかく強力。テレビに近づけたら画面は歪み、フロッピーやテレカなんか近づけたら一瞬で使えなくなるなど、扱いにはとにかく注意が必要。デジカメでの撮影にもかなり気を遣った。デジカメが壊れたら、最悪だから。 これほど強力なら期待できるかもと思い、早速クルマに取り付け。丁寧に扱わないと、クルマの中の金属部にあっという間に吸い寄せられて、大変。エンジンブロックなんかに張り付いた日にゃ、大変だから。と言っている間に、また指を挟まれて、痛い目を見た。 と、多少のトラブルに遭いながらも、燃料ホースに巻付けを済ませて、早速走ってみた。最初は「どうなのかな?」って感じだったのだが、しばらくしたら「おっ!」ときた。加速が鋭く、滑らかになっているのだ。いつものように踏み込まなくても、巡航速度に乗っていたのだ。ということは、アクセルを踏まなくてすむ分、燃費も良くなるのではないかと思う。 その後、ちょっとした用事で高速を走る機会があったので、その時の感想を。 まず、最初に書いたように、加速が滑らかで、スピードの乗りが良い。マフラー交換のおかげで結構良い音を出すクルマなのに、乗っていて静か。時速×××キロオーバーの走行でも、以前に比べて余裕がある。とまあ、こんな感じで、悪い感じは全く無し。 実燃費はどうなんだろうと思うのだが、まだ取り付けて数日しか経っていないので、正直分からない。だが、今回走った道は、何度も通っているので、燃費の計算もやりやすいし、どれくらい燃料を消費するかも丼勘定で大体分かっている。 普段は満タン状態でスタートするのだが、今回は約50キロ走行後で、ガソリンも多少減った状態でスタートした。オマケに途中で建築資材を運ぶトラック2台に引っ張られてしまい、燃費走行には悪い条件が重なってしまったにも関わらず、戻ってきてみると、条件が良い時と比べても殆どガソリン残量が変わっていなかった。と言うことは、燃費面においても、効果があると予想できる。 詳しいことはこれからの給油で検証してみたいと思う。市街地100%の状況下でどういう結果が出て来るか楽しみ。 走れるようになると、燃費走行よりもむしろ楽しむ方に傾いてしまって、もしかしたら大差ない結果が出て来るかもしれないが、少なくとも走りの面においては加速力のアップや、トルク感の向上など、良い意味で体感出来たので、出費に見合う効果はあったと思う。 その後、取り付けが甘かったので、取り付け直そうとしていた時、ミスって皮膚の端っこを挟まれてしまった。磁石の端っこだったので、結果としてピンセットで思いっきり挟んだような感じになり、血が出てしまった。挟んで血が出る磁石なんて、見たこともない。本当に強力だなあ。 |