ローイングのための食事・水分補給

[Ozawa Rowing Top Page] [Seminar Library INDEX] update:2000-01-12


 スポーツ医科学研修会(99.12.18/広島市体協)での配布資料(研修U:村上文代氏)をもとに,一部ローイング用に加筆修正.

1 スポーツをする人の食事のポイント

1.運動量に見合う食事量疲労回復が遅い場合は,栄養不足の可能性も検証しよう.
2.消化,吸収の良いものを摂る.
よく
ごはん,プリン,半熟ゆで卵
3.繊維質を過度に多く摂らない腸内ガスの発生が内臓を圧迫し腹痛の原因になる.
4.水分補給は糖質の少ない飲み物で.多すぎる糖質は脱水症状を起こし,かえって喉が乾く.
5.酸味のある食品を摂る.かんきつ類,酢の物,果汁100%など.含まれるクエン酸が,疲労回復に有効.
6.運動の前後日は糖質とビタミンの補給を充分に.穀類・いも類,野菜,果物
7.運動前の食事は3時間前までに済ませる.(こまかな栄養補給は下記参照.)
8.サプリンメントを過信するな利用するときはコーチや栄養士と良く相談しよう.

2 スポーツをする人の食事

 スポーツをする人の食事は,基本的な健康的なバランスの良い食事に注意するほか,最も効率よく使われるエネルギー源である「糖質」を充分に摂ることが必要である.糖質は,グリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵され,発揮する力の大きさや持続力に大きくかかわる.また唯一の脳のエネルギー源でもあり,不足すると集中力や判断力が低下する.
 糖質をとるための食事としては,以下の3種類の糖質をそれぞれ摂ることを心がけよう.

  1. 穀類・いも類・糖質の多い野菜
  2. 乳・乳製品・甘味飲料:すばやくエネルギー源に変わる
  3. 果物・100%果汁:すばやくエネルギー源に変わり,またグリコーゲン合成を促すクエン酸も豊富
 また,糖質を効率よくエネルギー源に変換するために必要なビタミン・ミネラル(特にビタミンB群,カルシウム,鉄など)や,筋肉の材料となるたんぱく質(動物性たんぱく質としては脂肪の少ない部位を,また植物性タンパク質ではごはん,パン,豆腐・納豆など)もあわせて十分に摂取しよう.

3 運動と栄養補給・水分補給のタイミング

タイミング栄養補給水分補給
朝食ご飯,パンなどの糖質をかならず摂ることお汁などを通じ,水分の補給も充分に
2〜1時間前食後3〜4時間経過し空腹のときは,糖質を多く含んでいるものを摂る.食べなれたものを選ぶ.果物,100%果汁,飲むヨーグルト,スポーツ飲料コップ2杯の水(2時間前)
1時間〜直前甘いものをとらないように注意する.砂糖のような単純糖質を摂ると,血糖値急上昇に反応してインスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌により急に血糖値が下がる場合がある.そうすると脱力感などで思うように練習できなくなる. コップ1〜2杯の水(10〜15分前)
運動中(90分以上続くハードな練習では,水分とあわせて糖質を補給;果物+水,100%果汁など)喉の渇きを感じないうちにこまめに補給する.水,麦茶,ウーロン茶など.
乗艇時など「まわし飲み」は(風邪などの)感染リスクが高いのでダメ!各自が専用のボトルにすること.
直後〜30分(グリコーゲンの合成が急速に行われる時期)30分後までに,糖質,ビタミン,ミネラルの補給.できるだけ早い時期に糖質を補給すると疲労回復が早くなる.運動後の空腹は我慢せず軽く食べる.(例:バナナ+ヨーグルト,おにぎり+100%果汁,サンドイッチ+お茶等) 糖質が入った飲み物をとる.
4時間以内糖質を充分に摂る 

4 コンビニエンスストアやファストフードを利用する場合の注意点

 食事は,家庭で摂るのがいちばんだが,社会環境の変化で特に都市部ではコンビニエンスストアやファストフードの利用も多くなりがち.これらのメニュー選びの注意点を整理する.

時間栄養素コンビニエンスストアファストフード
(要点) (1)食品の種類が多く,脂肪の少ないものを選ぶ.
 (2)単品を主食+主菜+副菜+汁物の形で選ぶ.
(1)セットメニューを避ける.
 (2)単品を主食兼主菜+副菜+汁物の形に組み合わせる.
練習4時間前糖質を充分に
適度の脂肪+たんぱく質
ビタミン・ミネラルの補給
スパゲティミーとソース,だし巻き卵,コーンサラダ,野菜ジュースピタパン,フライドポテト,サラダ,ドリンクヨーグルト
練習2〜3時間前糖質補給を優先
適度のたんぱく質
ビタミン・ミネラルの補給
鉄火巻き,青菜の胡麻和え,ヨーグルト,お茶ライスバーガー,スープ,サラダ,お茶
練習1〜2時間前糖質の補給+水分補給果物,おにぎり,水焼きおにぎり,フルーツ飲料


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