第9章、第2項。 艇庫内および発艇場でのサポート。 1。 みんながサポーター、そして同じボートをする仲間。 電車で、お年寄りに席を譲ろうと声をかけたら、「すぐ降りるから」、「まだそんなに弱っちゃおらん」などと断られた時の気まずさといったら。 でも、それでもまた次の日に声をかける人が、大好きです。 お年寄りにでさえそうなのに、普段あまり出会う経験のない(かもしれない)眼の不自由な人に対してはどうですか? 「協力したくても接し方がわからない」、「間違った言葉を使ったらいけないし」と、戸惑い、遠巻きにし、声をかけないでいるのではないですか? 幸いにして! ロウイングは今、みんなで楽しむスポーツを切り拓こうとしています。 その中で、視覚に障害を持つ仲間も少しずつ増えています。  同じボート仲間として、気軽に、気後れせず、断られても気にせず、失敗をおそれず、声をかけ、ぜひ支援の仲間にもなってほしいと思います。 2、 ポイント:まず声をかけよう、そこから始まる。 全く見えない人。 周囲に気をつけながら自分で歩ける人。 視覚障害の程度は様々です。 あなたの申し出は、その人にとっては、不要かもしれません。 でも、話しかけなければ何も判らず、先にも進めません。 何か手助けするといった発想にとどまるのではなく、ボート仲間として気楽に話しあうことがお互いに価値がある、という発想で、声をかけましょう。 初対面や、まだ日が浅いうちは、まず自分が誰か、名乗りましょう。 「こんにちは。 ○○高校の2年の○○です。」 歩道や発艇場ですれ違うときも、気軽に声をかけましょう。 眼を閉じて想像してみてください。 誰かの足音が近づき、そして無言で通り過ぎるだけって、どんな感じですか? ただ声をかけるだけでも、とても素敵なコミュニケーションの始まりです。 申し出を断られても気にしないこと。 また、次のときは、声をかけましょう。 3、 ガイドの基本。 ガイドの基本は、白い杖を右手で持っている人には、その人の左側に立って、空いている左手で、あなたの右肩か右肘あたりを持ってもらいます。 肩のほうが、進行方向が判りやすいようですが、身長差によっては肘のほうが自然な姿勢になります。 ガイドは危険を知らせるだけにして、行動自体は視覚障害者が自分でコントロールするのがベストです。杖や手を引っ張ってはいけません。 体を押してもいけません。 艇の運搬では、視覚障害者を前列ではなく、中間か後方に配置するのが良いでしょう。  周りの状況を伝えましょう。 「信号が赤です」、「青です」「段差があります」など。何気ない ちいさな段差にも気を配りましょう。 階段は、端により手すりに掴まって歩くのが良いでしょう。 しかし、手すりのないスロープでは、端によって転落することがないように、充分注意しましょう。  艇庫や周辺を整理整頓し、不用意なものの放置を改善していきましょう。 置きバショを決めておくことも大切です。 以上で、「ガイドの基本」の説明を終わります。