第3章,第4項。 ブレードピッチ,カバーカク。 1。 ブレードピッチ,カバーカク。 ブレードの面と鉛直面のなす角度を、ブレードピッチ、ブレードカバーカクといいます。ブレードの水中での安定性を決定する、重要な要素です。 ブレードピッチは、次のような要素で変化します。 1.ボートの傾き(前後方向のピッチングやトリムと、左右方向のローリングやバランス) 2.オールロックのソールピンの傾き(軸のゼンケイカクとガイケイカク) 3.ドライブにおけるソールピンの剛性/たわみの影響。 4.オールロックの固有カバーカク(5°前後) 5.オールロックとオールのスリーブの整合性 6.オール固有のカバーカク(0〜2°程度) 7.ローイングにおけるオールシャフトのねじれ。 以上の、7つです。   2. 計測方法。 ピッチの計測は、ボートを水平に置くことが大切です。 そしてまず、パーツごとに測ることが必要です。軸(ソールピン)のゼンケイとガイケイを測定し、次にオールロックをセットして、オールロックの固有角度を計測します。詳細は実地で覚えましょう。 また、オール固有のピッチは、それぞれのブレードに適合した計測方法で測定します。 これは、オールメーカーのウェブサイトなどにも載っているので、ここでは省略します。 最終的に組みあがったら、直接、オールをセットして計測し確認します。 補助が必要ですが、ブレードピッチを直接測ることは大切です。 キャッチ、ミドル、ファイナルの3ポイントだけでなく、それらの中間も測ることが大切です。 3. 変動範囲と調整方法。 ピッチを調整するための機構を、紹介します。 さまざまな方法がありますが、ここで説明するのは代表的なものだけです。 3-1. 軸のゼンケイとガイケイの調整機構。 ゼンケイは、L板の孔のあそびなどを利用して少し調整でき、またガイケイを調整できるタイプもあります。 調整できないタイプでは、リガーへの取り付けにスペーサを用いたり、ソールピンのベースにテーパーになったスペーサを用いたりして、調整します。 3-2. オールロック固有ピッチの調整機構。 オールロックの固有ピッチの調整機構の、最も代表的なものは、ブッシュ,インサートを交換する機構です。 軸を傾けられるブッシュを選択し、ただしくとりつけることで、オール固有のカバーカクを調整できます。 この部分は、間違って取り付けている例が多いので、しっかり理解しておいてください。 他に、フェイスを交換するタイプもあります。 以上で、「カバーカクの基礎」の説明を終わります。