第3章,第1項。 リギングとは何か?。 この第3章では、ボートの各部の調整、「リギング」について説明します。 視覚に障害がある場合、リギングの実際の計測や調整には、サポートが必要かもしれません。 しかし、ある部分は、視覚に障害があっても自分で出来る方策をさぐりたい,と考えています。 基本的なリギングを記述しながら、改訂を重ねて、自力でのリギングの可能性を開拓していきます。 この第1項ではまず、主なリギングの要素と使用する計測器具について解説します。 実際には、ボートと計測器具に触れながら、概念を理解していきましょう。 1。 リギングとは何か。 リギングとは、艇・オールの各部分を、漕手や水面の状況などに対応して、最適な状態に調整することです。 次のような要素があります。 ワーク高、ワークハイトは,オールロックの高さのことで、ブレードの深さやハンドルを引く高さに影響します。 スプレッドは艇の中心からオールロックまでの間隔のこと、スパンとは、スカルの両側のオールロックの間隔です。 ハンドルの左右位置やインボードとも関係します。 ワークスルーは、オールロックの前後位置のことで、オールの移動角度、力の推進効率、キャッチ・フィニッシュの容易さ、ハンドルの左右変動などに関係します。 ブレードピッチは、 ブレードと鉛直面とのなす角度で、ブレードの深さに関係します。 効率的なロウイングにとって重要で、フカすぎるブレードはブレーキとなり、逆にアサすぎると水中に充分固定できません。 ストレッチャーの傾斜、高さ(ヒールデプス)は、ストレッチャーボードの傾斜カクや、ストレッチャーシューズ(かかと)の上下位置は、前傾姿勢の形成や脚力の発揮の最適化に関係します。 インボード、てこ比は、ロードレシオとかギア比とも言いますが、テコとして働くオールのテコ比のことで、オールのカラーの位置を変えることで調整します。 最適な出力状態を達成するために重要です。 テコ比を調整すると、インボード,カラーからハンドルのはしまでの長さ,も変化し、これはハンドルの左右の移動幅に関係します。 2. 計測器具。 角度計、水準器、メジャーなどについては、すでに解説した第2章第1項のBを再確認してください。 ハイトゲージ,Lゲージは,主にワーク高を測定するもので、ガンネル上端の水平面をオールロック間近まで伸ばすために、約130cmの直線的な棒状のゲージです。 Lゲージなどと呼ばれるように、鉛直部を持つものがよくみられます。 以上で、「リギングの概説」を終わります。