「棧俵神楽」
新潟県 新潟市江南区
旧 横越町
木津地区の賀茂神社
9月の第1土曜・日曜日
木津地区の諏訪神社・日吉神社・賀茂神社のお祭り「木津祭り」では、諏訪神社・日吉神社には、普通の獅子舞が奉納されるのに対し、
賀茂神社には「棧俵神楽」(サンバイシカグラ)と言う面白い頭の獅子舞が奉納されます。
この獅子頭は、今はほとんど見られなくなった、稲ワラを編んで作った、米を運搬・保存する米俵のふたの部分「棧俵」(サンダワラ)を2つ合わせて大きな口とし、カボチャの顔にナスの目・熊桿(クマビエ)の髪・竹を割って作った歯に金紙を貼った、愛嬌のあるものです。
「道切り」は山車を引いて街を練り歩き、各神社の境内や主だった辻で、獅子を舞います。
この時、2頭は仲良く舞います。
昔、木津地区3神社の内、賀茂神社だけ獅子頭が無く、
大神楽を舞えなかった事から、明治30年頃の秋祭りの晩お宮に集まった若者の一人が、古棧俵2枚と蚊帳を持ってきて、大勢の氏子を前に滑稽な舞いを舞って、参拝者を爆笑させた、のが始まりと言われています。
この伝統を引き継ぎ、宵宮の宮上りや本祭では、
諏訪神社・日吉神社に獅子舞が奉納されるのに対し、この賀茂神社には、今でも、この「棧俵神楽」が奉納されています。
聞こえている音声は、この賀茂神社の宵宮で舞われたお囃子を、49秒の繰り返しにしています。
日吉神社でも、諏訪神社と同じ獅子舞が奉納されるのですが、2年前に訪ねた時日吉神社にも寄っていて、時間と体力の都合で今回は行きませんでした。
すみません。