「伊陸神楽」
山口県 柳井市
伊陸地区の伊陸南山神社
3月3日直前の日曜日
人間の持つ三欲を鬼神(飢欲神・貧欲神・障碍神)で表し、これを人間の理性で善い導きをしようとする「奉吏」がこの鬼神を鎮めて、三宝(仏・法・僧)を得る舞いです。
荒神を鎮める四人の舞いから「大己貴命」(おおなむちのみこと)が出て子孫繁栄・天下泰平を願う舞いです。
日本書紀に基づく、天地開闢(てんちかいびゃく)を祝って舞われる神楽です。
ここに紹介した神楽舞いの説明は、当日配布された演目表の、舞いの説明より引用しました。
こちらの神楽では天蓋を岩戸に見立て、天蓋を上げる事で岩戸が開かれた事を表現、天照大神のお出まし後はこの天蓋の下で舞います。
この伊陸(いかち)神楽は、岩国行波の神舞が玖珂盆地の長野に伝わり、それが伊陸へ伝えられたといわれています。
又、24年ごとに行われる大祭では、行波の神舞で舞われている「八関神楽」が、神社下の広場に神殿を架設して舞われるとの事で、次回は2028年に行われるとの事です。
毎年行われる例祭の神楽は2間四方ぐらいの拝殿で舞われます。
清めの舞いで中央の太刀を湯釜に見立てて舞います。
五郎王子との所望分けの舞いです。