ビッグサイズソフビフィギュア アナザーアギト

すごいよ木野さん!とうとうアギトになったんだね!!

 

 

 

「仮面ライダーアギト」のストーリーにおいて最大の謎となっていたのが、「オーパーツから生まれた青年の正体」と「あかつき号事件」であった。
特に、「あかつき号事件」は、仮面ライダーである三人の主人公達にも、それぞれ何らかの形で直接的に関連があるので、視聴者も興味をそそられた事だろう。

あかつき号で「何か」が起こった後、事件に関わった人々は皆、不可解な行動をとり始める。どうやら、「木野さん」と呼ばれる人物が彼らをまとめ、あれこれと指示を出しているらしい。
だが、この「木野」なる人物は、比較的早い段階でその名が登場していながら、「あかつき号の人々」の間で名前が挙がるだけで、本人が劇中に姿を見せる事は全く無いまま、いったいどこで何をしている何者なのか、ということが視聴者に明かされない状態でストーリーが進んでいった。
しかし、物語が終盤に近づいた頃になって、ついに木野が登場する時が来た!謎に包まれた木野の正体、それは…もう一人のアギトだったのだ!!

アナザーアギトが登場した35話あたりは、今まで引っ張ってきたストーリーがラストに向けて収束しつつある時期で、毎週目が離せないという感じだったが、木野の出現でその盛り上がりっぷりは最高潮に達し、もう一週たりとも見逃せない状態になっていった。
あまりにも盛り上がり過ぎて、木野が物語から退場して話が一段落した後、最終回までのラスト5話は、一挙にテンションが下がり、とってつけたような展開に視聴者は思いっきり肩すかしを食らわされてしまったくらいである。
まあ、そういったヘッポコな所も含めて、「仮面ライダーアギト」という作品が一年間おおいに楽しませてくれたのは確かだし、そのなかで「木野さん」が果した役割は極めて大きかった。少なくともわしはそう思う。

 

アナザーアギトは、木野さんの渋い大人の魅力と、変身後の旧1号ライダーを思わせる怪奇色を強調したスタイルが、昭和ライダー世代のハートを直撃した。
だが、玩具展開を念頭に置いたキャラクターではなかったので、関連商品は少ない。定番のソフビ人形「ライダーヒーロー」シリーズの一種として発売されている他は、カプセルトイ「HGシリーズ」と、食玩「ザ・ライダーマシン」が出ているくらいで、大型商品は全く無い。
まあ、玩具化を前提にしていない存在だからこそ、こういうデザインが許されているのだろうし、仕方のない事ではある。
とはいえ、アナザーアギトのカッコイイ活躍にシビレたファンとしては、もっと大きい木野さんも欲しい、というのが正直な気持ちだ。
全国の木野さんファンの、そんな願いが通じたのか、プライズマシン用のアイテムとしてビッグな木野さんがついに登場した!

 


定番ソフビ「ライダーヒーロー」版との比較。でっかいぞ!

 

プライズマシン用の景品は年々大型化してきている。というか、マシン自体も大型化しており、多少デカイ景品を見ても、近頃ではそれほど驚くこともなくなってきた。
バンプレストの「ビッグサイズ ソフビフィギュア」シリーズも、これまでにウルトラやライダーなど色々なキャラクターが多数製品化されており、すっかり定番アイテムと化している。だから、アナザーアギトが登場しても、それほど驚きはしなかった。
驚かなかったけれども、やはりウレシイ事には違いない。でっかい木野さんを見て、心がときめかない男がいるだろうか。いや、いない!いるはずがない!!

 

 

 

このシリーズはどれもこれも、みな出来がいい。今回の木野アギトも、あいかわらずよく出来ていて、大満足だ。
ライダーヒーロー版のアナザーアギトは、渋めの色合いとクリーチャーっぽい造形で素晴らしい出来映えだったが、ビッグサイズソフビ版は、全体にヒーローっぽさが強調されており、これはこれでカッコイイ。色もやや明るめである。
大きいだけあって、ヒジやカカトのトゲも、別パーツでちゃんと再現されている。なかなかいい尖り具合で、これもまたうれしいポイントだ。

 

 

アナザーアギトの背中には、マフラーのように二枚の羽がついている。これがまた仮面ライダーらしくて、昭和ライダー世代ファンを喜ばせた。
ビッグサイズソフビでは、この羽が布製になっているのも特徴だ。
背中に貼りつけてあるのではなく、ボディに切れ込みを入れて布を通してあるので、ちゃんと体内から生えているように見えて、なかなかよろしい。
ただ、いくらビッグサイズだとはいっても、本体と布の質感がスケール的に合わず、ややアンバランスな感じなので、かえって安っぽく見えたりもする。ライダーヒーロー版のように、造形で表現したほうがかえって良かったような気もしないではないが、風になびくマフラーというのは捨てがたいし、どちらがいいかは迷うところだ。

 

 

市販品ではないので、いつでも簡単に手に入るという訳にはいかないのが難点だが、こういうプライズものを扱っている店も多いし、玩具系のイベントなどで売られている事もある。ネットを利用するという手もある。プライズマシンの腕に自信が無い人でも、本気になって手に入れようと思えば、どうにかなるだろう。
木野さんの男の魅力にメロメロな人なら、ぜひとも手に入れたいアイテムだ。
悩み事があるときには「そうだ、木野さんなら知ってる!木野さんに聞こう!!」と叫んで、話しかけてみるのもイイかもしれない。

 

 

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