ウルトラマンガイア
変身ブレード アグレイター

光る!鳴る!ウルトラマンアグルに変身だ!!

 

 

高山我夢の前に突然あらわれた男、藤宮博也。
かつてアルケミースターズに所属していた彼は、地球を守る為に戦う、もうひとりの光の巨人「ウルトラマンアグル」だったのだ。
だが彼には、地球を守る意思はあっても、人類を守るつもりは無かった。
それどころか、人間を「地球を蝕むガン細胞」と呼び、人類を滅ぼす事こそ地球を守るために必要な事であり、選択の余地は無い、と考えていたのだ。

考え方の違いから、ある時は共に協力し、またある時は対立し戦う、我夢と藤宮……ガイアとアグル。
ふたりのウルトラマンをめぐる物語の行方は、果たして……?

 

 

もうひとりの巨人

 

ウルトラマンアグルの変身アイテム「アグレイター」は、手首に装着するブレスレット型だ。戦隊ヒーローではよくあるパターンだが、ウルトラマンでは珍しい。
アグレイターの他には、ウルトラマンナイスの「ナイスドリーマー」くらいしか例が無い。また、ナイスドリーマーの場合は変身ブレスというよりは「腕時計型」といった感じだったので(食玩の腕時計を流用しているので当り前なのだが)、同じように腕に着けるタイプでも、見た目の印象はかなり違っている。

デザイン的には、ガイアのエスプレンダーと同じく、胸のライフゲージがモチーフになっているようだ。
しかし、それよりも印象的な最大の特徴は、本体から鋭いブレードが突き出している事だろう。いかにもアグルのアイテムらしい、攻撃的なスタイルだ。
藤宮は普段、ブレードを腕の側に向けて装着している。変身する時には本体が反転してブレードが拳の側を向き、左右に展開する。

 


パッケージ写真の一部。ブレードが反転して左右に開き、変身する。

 

そのまま武器として使えそうな、かなり危険な形だ。しかも、回ったり開いたりして動くので、よけいに危ない。さすがに劇中では武器として使う事は無かったが…。
近頃は、商品の安全性に対して色々うるさい世の中になってきているのに、よくこんなものを玩具として発売する気になったなあ、と感心するほどである。
だが、男の子というものは、尖ったものや危険なものを好む生き物と昔から決まっている。ガイアのエスプレンダー以上に、このアグレイターは人気があったようだ。

アグルというキャラクター自体が、ガイアと同じか、ヘタをすればそれ以上の人気だったのに、それに加えて、アイテムのデザイン自体がカッコイイうえに、見た目にも印象的なアクションギミックを装備しているのだから、子供がエスプレンダーよりこっちを欲しがるのも当然だ。
人気はあっても、主役はあくまでガイアだから、生産量はエスプレンダーより少ない。そのため、すぐに売り切れてしまい、店頭からあっという間に姿を消してしまった。

子供の誕生日に買ってあげると約束していたのに、いざその時が近づくと既にどこにいっても全く売っておらず、お父さんとお母さんが二人で散々探しまわったのに結局見付からなかった…。などという可哀相な話も聞いた事がある。

子供や、男性のマニアだけではない。アグルに変身する藤宮は、特殊な嗜好をお持ちの女性(笑)にも人気があったりしたので、そういったファンの中にも、アグレイターを欲しがる人は多かったらしい。
そんなわけで、放送終了後にはレアアイテムとして、オークションなどでは結構な値段がついていたものである。
その後、バンダイが再生産を行った為、一時期に比べると値段の高騰も沈静化し、ちょっと頑張れば割とまともな値段で入手出来るようになったようだ。

 

劇中では特に説明が無かったが、このアグレイターも、我夢のエスプレンダーと同じく、藤宮が自分で作ったものなのだろうか。
だとしたら、我夢よりも藤宮のほうがデザインセンスは上、といえるかもしれない。それとも単なるカッコつけ野郎か。いずれにせよギミック大好き男なのは間違い無い。

 

 

アグル誕生

 

玩具のアグレイターは、バンダイから「変身ブレード アグレイター」の商品名で発売された。

さすがに劇中に登場する小道具そのままとはいかなかったようで、見た目はかなり違っている。
ブレード部分はだいぶ短くなっているし、本体部分はギミックを仕込む都合からか、かなり分厚いものになっている。
まあ、それも仕方の無い事だろう。ノーギミックでは面白くないし、メインターゲットである児童のことを考えれば、安全性も考慮しなければならないのだから。

多少は物足りない気もするが、それでも非常にカッコイイ、素晴らしい変身アイテム玩具だ。
ゴチャゴチャした部分の無い、スッキリとしたシンプルさがこのアイテムをより魅力的に見せていると思う。

 
アグレイターの外観。実に美しい!

 

ゴールド部分はメッキではなく塗装によるものだ。ピカピカした安っぽい色は避けて、自然な色となっているのが好感触。
ブレードは全体が美しいクリアーイエローで、シルバー部分は塗装だ。このシルバーも、ゴールド部分と同じく、落ち付いた色あいだ。なにやら古代文字か何かのような模様も刻まれていて、神秘性を高めている。

また、もうひとつ見逃せないポイントが、青い発光部分だ。当然ながらクリアパーツで成形されている。
表面はツルツルだが、裏側は梨地というか、バブル状のモールドが施されている。このため、まるで宝石かクリスタルのように見えるのである。あるいは、本物のカラータイマーのようだ、というべきかもしれない。
内部メカが見えないように、このモールドが施されているわけだが、実に上手い処理で、感心させられる。

 

 


本体裏側と、ベルトを装着した台座部分。

素晴らしい外観のアグレイターだが、もちろんそれだけではない。ギミックも見てみよう。
セット内容は、ブレードと発光部分が一体になった本体、それから本体を装着する台座、あとは腕に着けるベルト、の三つが付属している。
台座にベルトを通して、本体を取りつければ、準備OKだ。早速腕に装着してみよう。ベルトは結構長いので、腕の太い大人でも楽に装着可能だ。
本体側面には電源スイッチが、反対側の側面にはブレードの誤動作を防止するロックスイッチがある。遊ぶ時には電源をオンにして、ロックを解除しておく。

劇中では、本体が自動的に「シャキーン!」と反転していたが、残念ながら玩具では再現されておらず、自分の手でグルリと回すようになっている。
反転させたら、青いクリスタル状の部分を押してみよう。ブレードがスプリングアクションでシュパッと左右に開き、同時にクリスタルが光る!変身サウンドが鳴る!!

 


ブレードが左右に開き、光る!鳴る!!

 

本体に付いているスイッチボタンを操作するのではなくて、クリスタル部分がスイッチとなっているのが実に秀逸だ。
劇中では、スイッチ操作などは行わず、拳を握って構えるだけで自動的に作動していたわけだが、これはこれでカッコイイと思う。神秘のパワークリスタルに触れると奇跡が起こる、といったイメージだろうか。
ブレードが左右に開くアクションギミックもカッコイイし、楽しい。やはり、動きがあったほうが見た目にも面白いし、絶対いいと思う。
LEDは一個しかないので、光はちょっと寂しい印象だ。発光部の面積が割と広いので、よけいにそう感じる。仕方のない事とは思うが、ちょっと残念。

 

 

アクションや発光も楽しいが、変身サウンドもカッコイイ音になっていて、イイ感じだ。
パワフルなガイアとは対照的な、硬質で鋭さを感じさせるサウンドになっているのが面白い。

見た目もカッコイイし、定番のライト&サウンドに加えてブレードの展開アクションと、ギミック的にも楽しめる。
厚みがありすぎることや、反転ギミックが無い事など、いくつか残念な部分もあるが、それを差し引いても魅力的な変身アイテムだ。
品薄になったのも頷けるというものだ。

 

 


パッケージ状態。

 

 

 

戻る