仮面ライダーファイズ ファイズアクセル

音速の領域へ…加速せよファイズ!!

 

 

ベルトを奪われ、ファイズに変身出来ない乾巧。オルフェノクに囲まれ、絶体絶命!
その時、仮面ライダーカイザ・草加雅人が突如として現われ、窮地に追いこまれた巧に、オルフェノクから奪回したベルトを渡した。
「別に君を助けるわけじゃない…そのベルトは、今は君が持っていたほうが都合がいいんだ。」
「なんでもいい。礼をいうぜ。」
だが、たとえファイズに変身しても三体のオルフェノクが相手では、苦戦は免れない。地に伏し、ようやく起きあがった巧に、カイザは「何か」を放り投げて、言った。
「それを使え」と…。

 

 

アクセルフォームで超加速だ!!

 

「ファイズアクセル」はリストウォッチ型コントロールデバイスだ。いわば、仮面ライダーファイズのパワーアップアイテムである。
これを腕にはめて、本体に装着されている「アクセルメモリー」を引き抜き、ファイズドライバーのスロットにセットすることで、アクセルフォームのプログラムが起動する。
アクセルフォームへと変身した後、ファイズアクセルのスタータースイッチを押すと、アクセルモードが発動する。アクセルモードに突入してから十秒間、ファイズの全ての動きは加速され、超スピードで行動する事が出来るのだ。

戦隊ヒーローでは、変身ブレスのほかに、能力をパワーアップさせる戦闘ブレスが何度か登場している。
ゴーゴーファイブの「Vモードブレス」などがそうだ。
しかし、仮面ライダーでそういうアイテムが登場するとは思わなかったので、ちょっと意外だった。
まあ、龍騎のドラグバイザーを思えば、このくらいは全然普通なような気もするが。

今回のシリーズでは、デジタルカメラをメリケンサックにして殴ったり、携帯電話で変身したりと、日常的に存在する電器製品を使うのがウリなので、パワーアップアイテムも時計という事になったのだろう。右端の丸い部分を見れば、G-SHOCKなどのデジタルウォッチをイメージしているのがわかる。しかし時計というには、あまりにもデカすぎると思うのだが…。ブレス玩具と思えば、そんなにメチャクチャなサイズでもないから、まあいいかな。

 


言われてみれば、右のほうは確かに時計の形をしている。

 

ファイズアクセルの外観は、他のファイズギアと同じく、リアルなものになっている。
時計としてはヘンテコな形だが、デザイン自体はメカニック的なリアリティを考慮したものになっているし、ヒーローらしい赤い色が使われたりはしているが、戦隊のブレスなどに比べると、同じ赤でも渋い色合いになっている。

腕につけるバンドは戦隊のブレスとは違って、ちゃんと時計らしいものになっている。本物の時計に使われているバンドと比べれば見劣りするが、この手の玩具の中では、けっこう出来はいいほうだと思う。
子供向けにしては、そこそこ長さもある。大人でもある程度は装着可能だろう。ただし、腕の太い人などは、少々厳しいかもしれない。
バンド部分の固定方法は本物の時計とは違うので、時計屋に持って行っても交換は不可能なのが厳しいところだ。改造は各自が工夫して行う必要がある。さほど難しい作業ではないが、ちょっと面倒だ。

時計部分のバンドだけでなく、本体の中央辺りにも、もう一本ベルトを通すようになっている。
戦隊のブレスなどは、中央に太いベルトを一本通すようになっているが、ファイズアクセルの場合は時計らしく見せる為に、バンドが本体に対して細いし、位置も右寄りになっているので、それを補助する為だろう。なんだかマヌケなような気もするが、気になるなら付けなくても問題はないかも。

 


裏側。見えないところなのに、ちゃんとモールドが入っているのがいい。

 

 

アクセルモード発動!10カウントで決めろ!!

 

電源をオンにすると、、「ピポッ!…ギュワーン!」という起動サウンドが鳴って作動を開始する。ファイズフォンの起動サウンドと同じなのが嬉しい。
本体に装着されている「アクセルメモリー」を引き抜くと、「REFORMATION」と声と同時にアクセルモードの待機状態に入る。
時計部分の下側についている赤いボタンを押すと、「START UP」の声がして、アクセルモードが起動する。起動すると、「ギュワギュワギュワ…」という、なにやら物凄い音がして、なんだかとんでもない事が起こっているような気分にさせる。
そして、文字盤の中央にあるデジタルカウンターがカウントダウンをスタート、十秒間だけ作動するアクセルモードの残り時間を示す。

残り時間が三秒以下になると、「THREE…TWO…ONE…」と残りカウントを読み上げる。そしてゼロになると「TIME OUT」の声と同時に「ギュウゥーン」という停止音がなり、アクセルモードは終了する。
ファイズのアクセルフォームは、劇中でも非常にカッコイイ描写が印象的だったが、玩具もそれを思わせる、なかなか気持ちのいいギミックだ。

 


アクセルメモリーを抜いた状態。

 

実は、アクセルメモリーを抜かなくても、ボタンを押せば「スタートアップ」と言ってアクセルモードの音が出る(リフォーメーションの声は聞けないけど)。
なあんだ、と思ってしまったが、いちいち引っこ抜かなくても手軽に楽しめるので、それはそれでいいかもしれない。

それから、デジタルカウンターの表示が異常に凝っていて、すげえカッコイイ。
電源を入れたときや、待機中や、停止した時など、いちいち違ったパターンを見せてくれるのだが、非常にセンスがいいと思う。
これはさすがに写真では説明できないので、実物を見てもらうしかない。

 


ファイズドライバーにアクセルメモリーをセットした状態。

 

その他、オリジナルの遊びとして、チェンジモードとゲームモードがある。
チェンジモードは、時計部分の上にある黒いボタンを押すと作動する。
一回押すたびに、デジタルカウンターの点滅パターンが変化し、違った効果音を発する。パターンは十種。
黒いボタンを二秒以上押すと、ゲームモードになる。カウンター上を走る光点を操作して、ポイントを通過する事で得点を得る。45秒で何点ゲットできるかを競うのだ。

両方とも、そうたいして面白いギミックではないが、それでもやはり色々あったほうが楽しい。

 


文字盤のアップ。下の時計表示はダミーだが、時刻がちょっとナイス。

 

デジタルカウンターの下のほうには時計のカウンターがあるが、残念ながら時計機能は無く、ダミーとなっている。
せっかく時計型なんだから、実際に時計としても使えれば最高だったのに、と思う。
近頃は安いデジタル時計が色々出ている。500円の食玩にも時計が付いているくらいなんだから、どうにかならないこともない、と思うのだが。

時計のくせに時計がついていないのと、やたらにバカでかいのが個人的にはちょっと残念だったが、時計型だったからこそ気になるポイントなわけで、それさえ気にしなければ、かなりよく出来ているのも確かだ。

メカニカルな外観やカッコイイサウンド、渋いボイスなど、魅力的な部分はたくさんある。
ファイズギアの魅力にシビレた人ならば、見逃せないアイテムだといえるだろう。

 


パッケージ状態。

 

 

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