トランスフォーマーG2 バトルコンボイ

次世代のトランスフォーマー

 

 

実は、ブラックコンボイはカーロボットの為に新規開発された商品ではない。
「トランスフォーマーG2」というシリーズで発売された「バトルコンボイ」という商品がもとになっている。
この「バトルコンボイ」の成形色等を変更し、別のキャラクターとして再販したのが「ブラックコンボイ」というわけだ。

「トランスフォーマーG2」がいかなるシリーズであったか、その経緯を細かく説明すると長くなるのでここでは省略するが、簡単に言えばビーストウォーズがスタートする以前、一期前に展開していたシリーズだ。
非常に完成度の高い傑作が多く、ファンの間では好評だったが、日本国内での売上げは今ひとつだったらしい。

この「バトルコンボイ」は、かつての傑作「コンボイ司令官」を現代の技術でリメイクしたものだといえる。
「バトルコンボイ」という名前も、コンボイのもとになったダイアクロン時代の商品名を復活させたもので、なかなか興味深い。
その驚異的な完成度の高さは、今見ても本当に凄い。五年も前の商品なのに、現在の商品と並べても全く遜色がないほどだ。
それほどの傑作であるにもかかわらず売れなかったのだから、なんとも残念な話である。

 

タンクに書かれた文字を見ると、積載しているのはどうやらガソリンらしい。
カーロボ仲間の燃料を戦闘区域や基地まで運んだりしているところを想像すると、なかなか楽しい。

基本的には色が違うだけで、ギミックなどはブラックコンボイと全く変わらない。
ただ、こちらのほうが色の塗り分けが細かいことや、バトルベースの内部に貼るシールが付いている事などがやや勝っている。それから、クリアパーツの色がやや薄いため、窓の中のシートやハンドルがよく見えるのもうれしい。
とはいえ、ブラックコンボイはメッキタンクのド迫力が魅力的だし、脚部のロックが甘いという欠点が改修されている事など、モトよりよくなっている部分があるので、どちらがいいかはちょっと決めかねるところだろう。

 

 

この「バトルコンボイ」は、海外では「レーザーオプティマスプライム」の名で発売された。
海外版は、ヘッドライトや手に持たせた武器が発光するギミックがついており、これがメチャクチャにカッコイイ。
日本での発売にあたってこのギミックが削除されてしまったのは非常に残念である。

ブラックコンボイとして再販される事を知った時、発光ギミックが復活する事を(ちょっとだけ)期待したのだが、今回も光らなかった。
やはりムリだったか。ちょっとガッカリ。

しかし、光らなくても充分魅力的な逸品である事は間違いない。
実際、この「G2版バトルコンボイ」を欲しがっている人は結構多いのだ。
G2バトルコンボイを入手するのにはちょっと苦労するかもしれないが、ブラックコンボイならカンタンだ。
せっかくのチャンスを逃さないよう、今のうちにブラックコンボイを入手しておく事をオススメする。

 

 

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