ヤダリンのひとりごと
怒り

平成25年6月8日

今、怒りが最高潮に達している。そのあたりの物を破壊したいくらい頭に血が上っている。今日は、朝、8時45分から夕方6時20分まで一歩も診察室から出ることなく、昼食をとる暇もなく、96名の外来患者の診察を行った。夕方頃になると、頭がぼおっとして患者の話など全く頭に入っていない。調子の悪い患者もいたようだが、一緒に考える余裕もない。何がどうだったか覚えてもいない。ただ、機械的にパソコン操作をしているに過ぎない。こういうことは稀ではないが、同じことをやっていても今は以前より20%以上のエネルギーを要する。それは、この5月から外来は基本予約制になったため、一人ひとり次回の予約をとって電子カルテ上で入力しないといけなくなったからだ。この予約操作に関しては、今の電子カルテのアルファは非常に原始的である。たとえば20秒で診察が終わる人に次回の予約を毎回入力しないといけない。そのために数秒以上の時間を要する。非常に無駄な時間である。短い診察時間が予約の話でしめられてしまう。月1回定期的に受診している場合など、1回のクリックで次回の予約くらいとれないのか。あまりにもお粗末なシステムである。しかも、予側されることを検討せずに、病院は一方的に予約制を我々に押し付けてきた。なぜ、そこまで急いで予約制を導入したのか。患者にとっても、再来受付機に受診券を通す手間が増えただけである。確か、医局会では再来受付機を導入することで、患者がすぐにでも外来ホールに行けるかのような説明がされたが、結局、自立支援の受給者証などを受付に提示する必要があるらしい。ただ、受付が受診者の入力する手間が省ける以外のメリットはないらしい。まるで、我々が希望してこのシステムが導入されたようなことを言われるが、当方としては、ほとんど議論なく、一方的に導入を押しつけられたようなものである。こうなったら、逆にこのシステムを徹底して使ってやろうじゃないか。限りなく自分の都合のいいように予約を設定しよう。患者さんには申し訳ないが、それに乗らない人は私の外来に来なくてもいいとまで思っている。サービスは明らかに低下するであろう。事務方はもっと診療する者の状況を把握してから提案したり実行すべきである。

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