ヤダリンのひとりごと
満床
平成11年7月25日

 私の勤務する病院はここのところ、ずっとほぼ満床状態が続いている。定床が269であるが、在院患者数は常に267から269である。退院があっても、その日のうちに別の患者さんが入院され、結局満床になってしまう。通常、7、8月の暑い時期は入院患者数は減るのであるが、なぜか、ずっと多いのである。病院がはやっていることは結構なことであるが、実は非常に困ったことがあるのである。必要な時にすぐ入院できないことである。これまでずっと我々の病院に通院されていて、急に状態が悪化して入院が必要な状態になっても、お断りしないといけない。警察に保護されるような緊急事態でもお断りしないといけない。あいているところどこでもいいから入院させて欲しいと頼まれてもお断りしないといけない。入院予約して待ってもらっているうちに悪くなる場合もある。必要な時に入院できなければ病院とは言えないと思う。サービスの低下は明らかである。できるだけ満床にするにはどうするかが話題になっても、どうやってベッドを空けるかとなるとなかなか話がすすまない。不思議である。状態が良くなり、ご家族に退院をすすめても、なかなか引き取っていただけない場合もある。困ったものである。現在、新病棟を増築中であるが、早くオープンしてもらうしかないのであろうか。

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