新病棟をオープンして
平成12年3月8日

 平成12年3月1日、勤務先の病院は、予定通り新病棟を完成した。それに先立って2月末に行われた見学会では、2日間で1200名近くの方が来られた。これで、精神科429床、一般37床を含め、トータルで466床となり、この当たりの精神病院では最大規模の病院になった。
 外来に来られた方は皆、口をそろえて「奇麗になりましたね」「すごいですね」「別の病院に来たのかと思いました」と言われる。「こういうところに来ると嬉しくなります」と言われた方もおられた。診察室に入って来られる患者さんの顔も気のせいか、明るく感じられる。
 環境は抜群に良くなった。嫌々ながら病院に来たり入院するよりも「来てよかった」という思いで治療を受ける方が絶対効果的に違いない。治療環境の変化は、治療経過に必ずよい影響を与えるだろうと思う。
 オープンして5日間で、23名の新患が来られた。また、1週間で30名を超える入院があった。患者さんの一部移動に伴い、従来の精神科閉鎖病棟にかなりの空床が出て、新しい精神科の患者さんをかなり受け入れられる予定であったが、まもなく満床になるであろう。
 病院が大きくなり空間も広くなり、見知らぬ職員も多く、なかなか病院全体がつかめない。こういうごたごたしている時には、気分にゆとりがなく怒りっぽいスタッフが増え、また細部まで十分な注意がゆきわたらず事故につながりやすいので、余計気分を引き締めないといけないであろう。それにしても、もう少しゆとりが欲しいものである。

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