Q | 外来診療費が安くなる制度があると聞いたのですが。 |
A |
★通院医療費公費負担制度という制度があります。これを申請すると、外来通院患者さんが直接支払う医療費がずいぶん安くなります。自己負担額は、総医療費の5%となります。たとえば仮に、保険診療で3割負担の患者さんが薬剤一部負担金を除いて1500円を支払っている場合を考えると、実際の医療費は5000円かかっていることになるわけですが、この制度を使えば窓口で支払う金額は、5000円の5%の250円でよいことになります。薬剤一部負担金もありません。1500円+(薬剤一部負担金)が250円になるわけです。 ★自治体によっては、この5%分を補助してくれる制度(精神障害者通院医療費補助制度)があります。たとえば、広島市に住所地がある場合は、自己負担は0となります。ただになるわけです。 ★デイケアや訪問看護にも通院医療費公費負担制度が使えます。 ★精神科にかかっておられる方は、病名によらず、すなわち精神病であろうと神経症であろうとアルコール依存症であろうと利用できます。 ★しかし、同じ病院の精神科以外の科にかかる場合は、この制度は適用されないことがありますので注意が必要です。また、1つの病院でしか利用できません。ただし、A病院に通院しB病院のデイケアに通っている場合は、手続きをすればともにこの制度を利用することができます。 ★この制度を利用する場合は、各医療機関の窓口で手続きができますが、申請に3000円前後の料金がかかります。この料金は医療機関により異なります。2年ごとに更新が必要です。 ★この制度の利用に関しては決して強制されるものではありませんが、窓口で支払うお金も重なれば膨大な額になりますから、利用できる制度は利用するのが賢明だと思います。特に国公立系の病院にかかっておられる方は、この制度をご存じない方がけっこうおられるという印象を私は持っています。 |