Q | 精神分裂病で薬を飲んでいますが、最近、目がぱちぱちして開けにくくなってきました。薬の副作用でしょうか。 |
A |
■薬の副作用である可能性は否定できません。「眼瞼けいれん」と呼ばれている状態と思われます。 ■抗精神病薬の副作用の一つとしてジストニア(筋肉の緊張の異常で、自分の意思とは無関係に首や体がつっぱったり捻れたり曲がったりする)というのがありますが、この眼瞼けいれんの病態は基本的にジストニアに属するものとされています。 ■頻度としては非常にまれなものです。正確なデータはないようですが、抗精神病薬を飲んでいる人の数百人に2〜3人いるかいないかでしょう。1年以上服薬している比較的若い女性に発生することが多いとのことです。 ■対策としては、抗精神病薬をできるだけ減量あるいは中止すべきですが、それが困難な場合は、抗パーキンソン薬であるトリヘキシフェニジル(アーテン、ストブランなど)が有効なことがあるようです。 |