保護室(隔離室)について教えて下さい。
外からは鍵がかけられるが、内側からは開けることのできない一人部屋です。中には、トイレと布団があります。隔離中は頻回に巡室します。食事は部屋まで運ばれます。入浴や洗面や喫煙の際には一時的に出ていただくことがあります。また、状況に応じて私物の持ち込みが許可される場合があります。
精神症状が悪いために、すなわち、幻覚や妄想に支配されたり、思考がまとまらなかったり、感情のコントロールができないために、他の患者さんの迷惑になったり、暴力など危険な行動が予測される時、あるいは死にたい気持ちが強く、目を離すと自分の首を絞めようとしたり頭を壁にぶつけたりするような場合に隔離室を使用します。理由もなく閉じ込められることは絶対にありません。また、隔離を通知する文書をお渡し致します。
隔離室は著しく行動範囲や自由が制限されることになりますから、使用する時には医師の判断、特に12時間以上に及ぶ場合は必ず精神保健指定医の診察に基づかなければいけません。
また、必要がなくなればすみやかに通常の部屋に出ていただきます。この時も医師の判断が必要です。
24時間ずっと入りっぱなしが続くことは通常なく、ある程度落ち着くと日中、決められた時間だけ室外に出ていただき様子を観察することがあります。
なお、たとえば「人が多いところでは落ち着かない」からと本人自らが希望して隔離室に入ることもできます。入室願いを書いていただきます。この場合は隔離扱いにはならず、希望すれば通常の部屋に出ることができます。ただし、希望で入室しても精神症状の悪化のため、途中から隔離扱いに移行することはあり得ます。