Q | 精神分裂病の症状について教えてください。 |
A | この病気にかかると、実際に有り得ないようなことを考えたり他人には感じられないようなことが感じられたりします。物音や声、臭いなどなどに対し、ものすごく敏感になります。そして何とも言えないような恐怖感を感じます。思考は被害的になり、誰に対しても不信感をいだくことが多いようです。また理路整然と物事が考えられなくなり、話や行動がまとまりを欠くようになります。従って周囲からみると不可解な言動が目立ちます。感情が不安定になり些細なことで怒ったり一方的になるため、周囲の人との円滑なコミュニケーションがとれなくなります。結果的に家族や友人、さまざまな社会活動から孤立し、自分の世界に引きこもってしまうことになります。また長く経過していくうちに、生活の仕方や人づきあいが下手になるといった生活障害が生じてくることがあります。さらに、さきほど述べたのとは逆に、感覚が生き生きとしなくなったり、意欲がなくなったりします。以上に述べたのは、一般的な症状であって、必ずしもすべての分裂病患者さんに共通するものではありません。ここに書かれた症状があるから精神分裂病だとか、ここに書かれた症状がないから精神分裂病ではないと言うことはできません。診断に関しては、あくまで精神科の専門の医師によるべきです。 |