Q
気分変調性障害とは、どんな病気ですか。
A
軽いウツがずっと続く。
薬による治療も期待される。
気分変調性障害とは、比較的軽い抑うつ症状が、慢性的に持続するという特徴を持ちます。どのくらい続くかというと2年あるいはそれ以上、時に一生を通して抑うつ症状が見られることがあります。有病率は、約2%前後と多いとされますが、必ずしも受診に結びつき適切な治療を受けているとは限りません。昔は「抑うつ神経症」とか「神経症性うつ病」とか「抑うつ性格」と診断されていたものに相当します。経過中に高頻度にうつ病や躁病を生じることがあります。また性格の偏りが多く見られます。以前は、薬物療法の効果は期待できないとされていましたが、最近はまず、積極的に抗うつ薬の投与を試みる方向にあります。薬物療法を基盤にして、精神療法を行います。
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