Q | 精神科の薬を飲むようになり、便秘で困ります。 |
A | 抗精神病薬や抗うつ薬を飲むと、抗コリン作用と言われるものにより、腸管の運動が悪くなるために便秘が起こりやすくなります。我々のかかわっている患者さんをみても、下剤の服用者がかなりたくさんおられます。便秘を放置すると、腸閉塞につながることがあり、下剤などを服用して常に便通を良くしておくことは大切です。しかし、ただ下剤にたよるのではなく、生活習慣などにも注意を払うべきです。すなわち、朝食を必ず食べ、朝食後に排便する習慣をつけておくこと、海藻や野菜などの食物繊維を多く食べることがあげられます。下剤では、センナ系(プルゼニド、センナシド、ヨーデル)が多く使われるようですが、連日の服用ではしだいに効きが悪くなり依存性になることもあるので、数日おきの方がよいとされています。下剤として漢方薬を使用することがあります。また便秘が続いた場合、浣腸をしたり座薬を使用する場合があります。なお、うつ病の場合、「うつ」による身体症状として便秘を生じることがあります。 |