眠れない日が続き、とてもしんどいのですが。
ここでは、一般的に睡眠について考えてみたいと思います。
睡眠は、人間にとってとても大切です。
必要な睡眠時間は、かなり個人差があります。
1日5時間ぐらいでも平気な人から、1日10時間ぐらい必要とする人もいます。
眠れないのは、とてもしんどいことです。
眠れないと、集中力、思考力が落ち、疲労感が増し、ちょっとした物音や人の声などがわずらわしくなり、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。
眠れないときには、まず、睡眠薬にたよるというよりも、ゆっくりと睡眠がとれる環境かどうかを考え直してみましょう。
周囲が静かか、明るすぎることはないか、室温は適当か、枕の硬さは適当か、などを確認してみましょう。
日中、適度な疲労があるかどうかも大切なことです。
日中、何もせず疲れることがなければ、夜間、眠れないのも当然です。
健康な人でも、気になることがあれば、時に眠れなくなることがあります。
以上のようなことを検討して、それでも眠れないようならば、気軽に精神科・神経科を訪ねて下さい。
治療を要する病気が隠れていることがあります。
軽い病気からそうでない病気まで、不眠は必ずといってもいいほど非常によく見られる症状です。
必要に応じて、お薬を使うことになるかもしれません。
睡眠薬にたよりたくないという人がけっこうおられるものですが、我々が使用するお薬は、非常に安全性が高いものです。
医師の指示どおりに正しい服用方法をとれば、若干の注意事項を除いてまず大きな問題はないと思われます。
それと、背景に何らかの病気がある場合は、不眠そのものの治療だけでは済みません。
病気の結果、不眠という症状が出ているわけですから、原疾患の治療をきちんとする必要があります。
結局は、精神科医師により適切な診断を受け、指示に従うことが重要です。