Q | 外来受診といっても、先生とはほんの1〜2分のあいさつ程度のやりとりで、いつも同じ薬を出されるだけです。薬を郵送してくれる病院に変わろうと思います。 |
A | ほんの1〜2分の診察でも、それが積み重なれば多くの時間になります。やはり本人が直接主治医に会うことが重要です。主治医は、本人に会う時、ごく短時間であってもエネルギーを集中させ、さまざまな情報を得、病状を的確に判断し必要な助言を行います。特に変わりなくても、変わりないことを確認できることが大切です。順調に経過していることを知ること、笑顔を見ることができるのは主治医にとってとてもうれしいことです。私は外来診療の中で「以前はあんなに大変だった人がここまで回復したんだ」と感激することがしばしばあります。「病院へ行く」という行動そのものにも意味があります。交通機関を利用したり、社会の外的な刺激を受けることになります。病院に着けば、それまでに知り合った他の仲間やお世話になった看護婦さん、ケースワーカーに会うことができます。心配事や不安なことを相談することだってできます。引きこもりがちな生活の方でも「病院に行く」ために生活にアクセントをつけることができます。なお、「薬の郵送」は正式には認められていません。 |