SSTとは、何のことですか。
■SSTは、social skills training の略であり、生活技能訓練とか、社会生活技能訓練と訳されています。最近、精神科の病院でかなり積極的に行われるようになり効果をあげています。簡単に言えば、自分の考えや気持ち、相手に対する要求などをもっとうまく伝えられるように、また実生活で悩んだり困難を感じていることを、実際に演じながら(これをロールプレイと言う)練習していくことです。数名の方が輪になって、リーダーのもとで練習します。グループで、いろんな意見を出し合い、お互い良いところをみつけ、また、もっと良くするためにどうするかを考え練習します。そして実際の生活で実行します。一人一人目標を決めて、ロールプレイする場面を作っていきます。「うまくあいさつができるようになる」「友達を作る」「相手の要求を断れるようになる」「家族とよいコミュニケーションができるようになる」など日常生活上のさまざまなことを目標にすることができます。と言ってもなかなかわかりにくいでしょうから、ここでは実際の場面を画像で見てみましょう。また、練習の流れを図で示します。今後、具体的なシナリオも書いてみる予定です。私も、数年前にSSTのリーダーをしばらくやりましたが、ずいぶんといろんなことを学びました。

下の写真は、電話でのやりとりをおもちゃの電話機を使って練習しているところです。
SSTセッションの様子