13歳になる娘が学校に行きたがりません。
 不登校は激増しています。以前は、怠けだとか、学校に適応できない特別な子供と考えられがちでしたが、現在は、どこにでもある現象です。見方を変えれば、「どうして学校に行かないといけないのか」という問題にぶちあたります。行きたくない時には、無理に行かそうとしない、とりあえず行きたくなるまで待つことが大切と考えられるようになっています。ただ、決して強制することなく、登校を始めるきっかけを周囲が作ることは必要だと思います。その時期ときっかけの作り方にむずかしさがあります。確かに、学校へ行くことだけがすべてではないし、大検や通信教育などさまざまな道ができてきました。でも、学校という集団では、人づきあいや社会性を学ぶという大きなメリットがあることも知っておく必要があります。
 以下、個人的なことを述べます。自分のことを振り返ってみると、私自身、決して学校は好きではありませんでした。かなり無理をしてずいぶん苦痛を感じながら通学した記憶があります。学校を破壊してやりたいという激しい攻撃的感情がわきあがったことがしばしばあります。おそらく、現在のように不登校の生徒が増えている時代なら、私自身が不登校を起こしていたのではないでしょうか。当時、その勇気がなかっただけなのです。具体的に記載することはひかえますが、人が楽しめても自分には決して楽しくないことがあまりにもたくさんありすぎた、想い出はほとんど嫌なことばかり、学校には先生にしても同級生にしても自分にとってあまりにも無神経で意地悪な人達が多すぎた・・・。そして、今こそ鈍感になってしまいましたが、私自身が「強迫性障害」や「社会恐怖」を経験しました。中学生、高校生は、ものすごく過敏な時期だと思います。もっとさまざまなことが配慮されるべき時期です。学校はすべての生徒にとって本当に楽しい場所であって欲しいと望みます。
 さて、不登校を起こす生徒の中には、ごく一部ではありますが、精神分裂病やうつ病などの病気や、学習障害、多動など発達上の問題が隠れていることがあるので注意も必要です。
 なお、相談先としては、児童相談所、教育相談期間、児童精神科医、病院の臨床心理士などがあげられます。また、以下のホームページも参考になるでしょう。
ココロの風景 不登校と発達・療育のウェブページ