精神病院と言えばこわくて暗いイメージがあるんですが。
精神病院も昔とはずいぶん変わりました。
実際に、私が勤務している病院の病棟に入っていただければ、これまであなたが持っていたイメージとはずいぶん違うことにすぐ気づくでしょう。
精神病院には、病棟全体として鍵のかかる閉鎖病棟と、鍵のかからない開放病棟がありますが、閉鎖病棟に入ったらもう出られないというわけではありません。
閉鎖病棟内は自由に動くことができます。
ホールがあってテレビを見ることができます。
私の勤務する病院の見学者や面会者は、よく「普通の病院ですね」「明るくてきれいですね」と言われます。
院内には花がいっぱい咲いています。
また、いたるところで患者さんやスタッフが楽しそうにおしゃべりしている場面に遭遇するでしょう。
閉鎖病棟でも開放病棟でも、毎日のように手工芸、コーラス、カラオケ、ビデオ鑑賞、ゲームなどさまざまな活動が行われています。
スポーツをすることもあります。
また、乗り物を使って行楽地にでかけることもあります。
最近の病院は、閉鎖病棟でも格子がありません。
電話も自由にかけられます。
基本的には面会も制限しません。
病状に応じて、閉鎖病棟からも外出や外泊ができることもあります。
病院に勤めているスタッフもしだいに若くなっており、さまざまな相談にのってもらえます。
ただ、多くの病院が開放的になるように昔の精神病院のイメージを一掃すべく努力していますが、病院によってかなり差があるのは確かなようです。