TOPIC No. 9-2 類人猿/猿人

No.
時代
名称
化石発見の年月日及び場所
01.
1,800万年前
プロコンスル類人猿1948年アフリカ東部ビクトリア湖ルシンガ島で発見、
チンパンジーと人類の共通の祖先
02.
600万年前
猿人2000年ケニア北西部のバリンゴ地方で発見、「ミレニアム・アンセスター(先祖)」?
03.
590-580万年前
オロリン猿人2000年ケニア中西部のツゲン・ヒルで発見
04.
580-520万年前
カダバ猿人エチオピアで発見
05.
450-430万年前
ラミダス猿人
(Ardipithecus ramidus)
1992年エチオピアで発見
06.
400万年前
アナム猿人
(Australopithecus anamensis)
二足歩行
07.
350-300万年前
ケニアントロプス・プラティオプスケニア北西部のトゥルカナ湖近く
08.
350万年前
アファール猿人
(Australopithecus apharensis)
1974年エチオピアで発見
愛称ルーシー「二足歩行」
09.
280万年前
アフリカヌス猿人南アフリカで発見
10.
270万年前
エチオピクス猿人エチオピアで発見
11.
250万年前
ガルヒ猿人1999年エチオピアで発見
12.
230万年前
エチオピクス猿人エチオピアで発見
13.
180-100万年前
ロブストス猿人南アフリカで発見
14.
178-195万年前
セディバ猿人
(Australopithecus sediba)
2008年08月 南アフリカの世界遺産「スタークフォンテン、スワートクランズ、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」から発見
15.
144万年前
ホモ・ハビリス2000年ケニア北東部トゥルカナ湖東岸で発見

01.人類の進化 by 生命と宇宙(Ken Yao のページ)
02.エチオピア、コンソ遺跡群の古人類学調査 by 諏訪 元 fromOuroboros(ウロボロス) 第3号(東京大学総合研究博物館ニュース)
03.ヒトがサルと分かれた日 by 生命40億年はるかな旅5(NHK出版)from THE SELFISH GENE
04.類人猿の進化と人類の成立 by京都大学霊長類研究所
05.人類史 FROM社長室 by片岡電業社
06.
アナム猿人が語る直立二足歩行の起源by 日経サイエンス1997年9月号
07.
AFRICAN HISTORY
08.
類人猿ゲノム計画 "Silver"
09.
謎の類人猿 by超常現象研究最前線
10.
猿人 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


セディバ猿人、ヒト属の祖先か猿人か

April 9, 2010 Ker Than for National Geographic News

 新たに発見された200万年前の人類の祖先の化石、“アウストラロピテクス・セディバ(Australopithecus sediba、セディバ猿人)”。研究チームによると、猿人に近いアウストラロピテクス属と、最初期のヒト属(Homo)との間をつなぐ重要な種の可能性があるという。

 今回の研究チームのリーダーでヨハネスバーグにあるウィットウォータースランド大学のリー・ベルガー氏は、研究成果の掲載誌「Science」(2010年4月8日発行)で、「初期の人類としては、これまで確認されたことがない特徴がある」とコメントしている。

 南アフリカ共和国の地下に広がる洞窟で発見された2体の化石は、年齢30歳前後の女性と8〜13歳の少年と推定されている。2人の血縁関係は不明だが、ほぼ同時期に洞窟内の穴に墜落死したようだ。穴の底にはサーベルタイガーなどの捕食動物の獣骨も散乱していたという。

“セディバ”は南アフリカのソト語で「泉」を意味し、現生人類の祖先である可能性を研究チームは報告している。ただしベルガー氏は、別の可能性にも期待しているという。

 同氏は古代エジプトの象形文字の解読に道を開いたロゼッタ・ストーンを例にして、「これは私と同僚の考えだが、セディバはヒト属の謎を解明する重要な手掛かりを提示してくれるかもしれない」とコメントしている。

 最大でも身長1.2メートル程度と見られるセディバには、ホモ・ハビリスのような初期人類に分類できる重要な特徴が数多くある。長い足や骨盤の筋肉などの下半身を備え、優れたエネルギー効率の歩行や走りが可能だったのではないかと研究チームは述べている。また、小さな歯と現生人類に似た鼻の形も大きな特徴であるという。さらに保存状態が極めて良好だった頭蓋骨からは、右脳、左脳の形が人間と同じように不揃いだったとわかる。

 現在は顔の復元中で、「あまりにも人間らしいセディバに、きっと多くの人々が驚くことだろう」と、ベルガー氏は4月7日の記者会見でコメントしている。

 しかし、ここまで類似点があるにもかかわらず、なぜ研究チームはセディバをヒト属に分類しないのだろうか。

 それについて同チームは、セディバにはアウストラロピテクス属に似た特徴もあり、猿人に分類せざるを得ないと考えているという。例えばアウストラロピテクス属と類似する特徴として、脳が極めて小さい点が挙げられる。原始的な手首と長い腕という木登りに適した猿人の特徴も兼ね備えている。

 多くの人類学者たちも興奮を隠せない様子だ。だが、セディバを先史時代の猿人種と現生人類の間をつなぐ種とする研究チームの考えには、疑問の声も上がっている。

 ジョージ・ワシントン大学の人類学者バーナード・ウッド氏は、「アウストラロピテクス属とヒト属をつなぐ有力な証拠はほとんどない」と指摘している。同氏は今回の研究には参加していないが、「セディバは、われわれが予想していたヒト属の祖先と一致しない」と話している。例えば、猿人類そっくりの非常に長い腕だ。またセディバの身体は最初期の人類の祖先のように直立歩行に適していないという。

 さらに同大学の人類学者ブライアン・リッチモンド氏は、178万〜195万年前のセディバは、ヒト属の祖先にして単純に”若すぎる”と主張している。同氏は230年前のホモ・ハビリスを念頭に置いて、「50万年近くも遅れて登場したセディバはヒト属の祖先と断定できないだろう」と述べている。

 ベルガー氏は、別のアウストラロピテクス属に近い可能性を主張している。セディバの骨格は木登りに向く特徴を備えているからだ。「セディバは、ヒト属へと進化する前の段階の種だ」と同氏は説明する。

 年代について同氏は、今後の研究でセディバがさらに数十万年溯ると予想しているという。初期のホモ・サピエンスの祖先として十分考えられる年代ということになる。「セディバはある時間の断面に存在していた。彼らが種の最初、または最後の生き残りというわけでもない」と同氏は話している。

 アメリカ、オハイオ州にあるケース・ウェスタン・リザーブ大学のスコット・シンプソン氏は、「今回発見された化石は極めて重要だ。あらゆる議論のきっかけになるだろう」と述べている。「疑問を一刀両断に解決する答えなどありはしない。新たな観点を示してくれたセディバについて、長いディスカッションが交わされることになる」。

南アフリカに眠る新種の猿人、Google Earthが見つけ出す

2010/04/09 マイコミジャーナル

発見された新種の猿人の骨の一部

 南アフリカに眠る新種の猿人、その発見に貢献したのは「Google Earth」だった──。Googleの発表によると、ウィットウォーターズランド大学のLee Berger教授は、Google Earthの情報共有や衛星画像を駆使し、190万年前の猿人の骨の発見に至ったという。

 南ア・ウィットウォーターズランド大学の研究チームはこのほど、南アフリカの世界遺産「スタークフォンテン、スワートクランズ、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群」から猿人の頭蓋骨など骨の一部を発見した。178万〜195万年前のアウストラロピテクス属の新種「アウストラロピテクス・ゼティバ」、ヒト属の身体的特徴と似た部分が多く、直立歩行を行なっていた。

 この「最も古い人類の祖先ついて重要な疑問に答える」発見に、Google Earthが貢献したという。Lee Berger教授の研究チームは、研究者間での情報共有を目的に、Google Earthを利用して洞窟や化石産出層の地図を作成。さらに衛星画像を利用した遺跡識別やナビゲーションを活用することで、もっとも調査が進んでいた地域にもかかわらず、約500の洞窟と化石遺跡を発見した。そうした調査で見つかった遺跡の一部から、新種の猿人が発見された。

 Googleではこの発見に関し、「Google EarthやGoogle マップのようなフリーのマッピングツールを使って、著名な科学者から子供たちまで、すべての方が自分たちの住む世界を探検したり、なにかを学び続ける機会になっていることを嬉しく思う」とコメントしている。

ヒト属祖先? 南アフリカで新種の猿人化石を発見

2010.04.08 MSN産経新聞

新種の猿人「アウストラロピテクス・セディバ」の少年の頭蓋骨(ウイットウオーターズランド大、リー・バーガー氏提供)

 南アフリカの洞窟(どうくつ)で、190万年前ごろの猿人の化石が発見された。この化石は猿人から原人への進化の過渡期的な特徴を持ち、現生人類(ホモ・サピエンス)を含むホモ(ヒト)属の祖先にあたる可能性があるという。南アフリカ、米国などの国際研究チームは新種の猿人として「アウストラロピテクス・セディバ」(セディバ猿人)と名付け、8日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。

 現生人類やネアンデルタール人、ジャワ原人などが含まれるホモ属は、およそ200万年前にアウストラロピテクス属の猿人から進化したという説が有力だが、その起源はよく分かっていない。

 研究チームは2008年8月、195万〜178万年前の洞窟堆積(たいせき)層から、2体の部分的な化石骨を見つけた。30歳前後の女性と8〜9歳の少年と推定され、身長はともに約130センチ。寄り添うような発掘時の状態などから、ほぼ同時に死亡したとみられる。

 頭蓋(ずがい)骨の大部分や骨盤、足首など見つかった化石の状態は良好で、研究チームは、脳の容量や上半身の骨格からアウストラロピテクス属の猿人と分類。歯の大きさや骨盤など初期のホモ属と同じ特徴がみられることから、ホモ属の祖先である可能性があるとした。

 年代的には、代表的なアウストラロピテクス属のアファール猿人よりも約100万年新しい。この時期の化石資料は極めて乏しく、今回の発見は猿人からホモ属の原人への進化の過程を探る手がかりになりそうだ。研究チームは「樹上生活が多く小柄だった祖先(猿人)から、大柄で完全二足歩行動物となったホモ属へと、徐々に進化を遂げていったことが、今回の発見で明らかになった」としている。

最古の「人類の祖先」はルーシーではなくアルディ(ラミダス猿人)

2009年10月02日 WIRED VISION

 『Science』誌10月2日号、ラミダス猿人の化石人骨『アルディ』――『アルディピテクス・ラミダス』[ラミダス猿人の英語名]から取った愛称――に関する論文を多数取り上げている。

 [1992年以降エチオピアで発見された諸化石から全身像などを復元した研究者グループによると、]アルディは、人間という種族に属する最初の猿人だと認められた種の有名な化石人骨『ルーシー』より100万年以上も前に、直立歩行をしていた可能性があるという。

 「人類の最初の祖先」という地位は今やルーシーではなくアルディのものとなったわけだが、これは、人類の系図を表面的に書き換えるだけでは済まない。ルーシーの発見以来、人類の起源はサバナ[疎林と潅木を交えた熱帯草原地帯]にあるとされてきたが、アルディは森林地帯に生息していたと見られる。さらに、科学者らはルーシーの骨格から、人類と他の類人猿の最後の共通祖先はチンパンジーに似たものだと判断していたが、アルディの発見で、そうした判断は否定されることになる。

 アルディなどのラミダス猿人は、ルーシーなどのアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)より前の時代のものだ。ルーシーの祖先の一部は数百万年前に枝分かれして1つの種族となり、現在はチンパンジーやピグミーチンパンジーとなっている。ラミダス猿人がすべてのヒト科の動物の起源ではないとしても、のちに人間となったヒト科の動物の起源だという可能性はある。

 ダーウィン以来、ほとんどの科学者は、人類、チンパンジー、およびゴリラの最後の共通祖先を「チンパンジーに似たもの」と推測していた。チンパンジーのDNAが人間のDNAと99%一致し、チンパンジーがルーシーの骨格的特長の多くを持っていたことが、こうした考え方の裏付けとなっていた。

 しかしラミダス猿人は、チンパンジーの典型的な特徴(オスが持つ大きな犬歯など)をほとんど持っていない。これは、チンパンジーに見られる非常に攻撃的な社会的行動を、ラミダス猿人が早い段階で行なわなくなったことを示していると研究者らは言う。[犬歯の縮小は人類の大きな特徴とされる]。こういったことは、チンパンジーや大型霊長類には、ヒトと枝分かれしてからかなりの変異が起こったことを示している。

 [ラミダス猿人の化石を最初に発見し、今回の研究にも参加している諏訪元・東京大教授によると、「チンパンジーは、樹上では懸垂運動をし、地上では前肢の中指を地面に付けて歩くが、ラミダスにはそうした特徴の名残はなく、チンパンジーとは相当異なった祖先から進化したようだ」という]

 「これまでの研究ではアウストラロピテクスを、サルに似た先祖と初期のヒトをつなぐものと見る傾向が強かったが、ラミダス猿人はこういった推定を覆すものだ」と、ケント州立大学のC. Owen Lovejoy氏は『Science』論文で述べている。

 土踏まずがなく、親指のような大きな爪先を持つラミダス猿人の足は「掴む動作」が可能で、木登りもまだできていたようだが、骨盤は直立歩行に適した形と見られる。アルディは、木の上での生活にも地上での生活にも適応していたようだ。ただし、二足歩行説には異論もある。

 [「ルーシー」は約320万年前の化石で、全身に近い人類骨格としてはこれまで最古とされてきた。440万年前のラミダス猿人より古い人類化石には、チャドで見つかったサヘラントロプス・チャデンシス(約700万年前)、ケニアで見つかったオロリン・ツゲネンシス(約600万年前)などがあるが、化石が部分的で、姿や生活についてはよくわかっていない] {この翻訳は抄訳です}[日本語版:ガリレオ-佐藤卓/合原弘子]

人類祖先、同時期に2種 定説覆す化石発見 ケニア

2007/08/09 The Sankei Simbun WEB-site

 ケニア北東部で、いずれも約150万年前のものとみられる2種類の人類祖先の化石を発見したと、英米などの国際チームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 2種類のうち一方は猿人と原人の特徴を併せ持つホモハビリス、もう一方は原人ホモエレクトスとみられる。現在、人類はこの200万年の間に、ホモハビリスからホモエレクトスに進化、さらに現代人のホモサピエンスになったと考えられている。今回の発見で、ホモハビリスとホモエレクトスは同時期にほぼ同じ地域で暮らしていたことになり、定説の見直しが迫られるという。

 チームは2000年、トゥルカナ湖東岸で上あごと頭骨の化石を発掘。上あごには6本の歯があり、犬歯や臼歯の形状からホモハビリスと判断した。地層の火山灰から144万年前のものとされ、これまで165万年前までとされていたホモハビリスの存在時期を20万年以上更新した。

 頭骨は頭頂部やあごとの結合部の形状などから155万年前のホモエレクトスと判断された。

 この結果、ホモハビリスとホモエレクトスは50万年間にわたって、ほぼ同じ地域で生きていたことになり、チームは「ホモエレクトスはホモハビリスから進化したのではなく、共通の祖先から分かれたのだろう」としている。

人類の祖先「ルーシー」の化石が米国へ、6年間の旅に

2007.08.08 - CNN/REUTERS/AP

 アディスアベバ──人類の起源を探る上で貴重なアウストラロピテクス属の化石「ルーシー」の化石骨格標本が間もなく、米国へ6年間の旅に出る。これまで、国外に持ち出されたことはなく、エチオピア国内では出立を前に、壊れやすい貴重な標本が長旅で破損する恐れがあると、懸念の声が挙がっている。

 「ルーシー」は1974年にエチオピア北東部で米国の研究者ドナルド・ヨハンソンらが発見した、約350万年前の猿人の化石。見つかった骨格から、現代人と同じく直立二足歩行をしていた個体と考えられ、アフリカで誕生した人類の祖先と見られている。分類上は、現代人と同じヒト科ヒト亜科の、アウストラロピテクス属に含まれる。

 人類の進化を探る上でも非常に貴重な標本をエチオピア国外に持ち出すことについて、同国の古生物学者ゼライ・アレムセジドさんはロイター通信に対し、「国にとって大きな利益になることがあれば、持ち出しても良いと考えているのだが」と、今回の米国行きに賛成しかねている様子。

 アレムセジドさんは2000年に、ルーシーが見つかった地点から近い場所で、ルーシーと同じアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)の、約3歳女児の化石を発見しており、「ルーシーをアメリカで展示するという危険を冒すに値するだけでの大金を、得られるかどうかだ」と話している。

 また、アディスアベバの公務員ディル・ケベデさん(34)も、「エチオピア人が2回しか見ていないのに、どうしてアメリカ人に見せなきゃいけないんだ?」と語っている。

 ルーシーの化石は通常、厳重に保管されており、エチオピア国立博物館でも、複製が展示されている。

 米国のスミソニアン博物館も、ルーシーのエチオピア国外持ち出しに反対。科学的に重要な理由がなければ、壊れやすい化石を移動させるべきではないと主張している。

 一方、エチオピア政府は昨年、ルーシーの化石が2013年までに米国の10都市を回ることについて、エチオピアの知名度を上げて観光客の増加につながると、好意的に容認している。

 米国の最初の展示場所は、テキサス州ヒューストンの国立自然科学博物館となっている。

ラミダス猿人、さらに9人 エチオピアで発見

2005/01/20 asahi.com

 最も古い人類の祖先の一つ、ラミダス猿人の歯や手足の一部の化石がエチオピアの約450万〜430万年前の地層から見つかった。ラミダス猿人の化石の発見は、94年に数十キロ離れた同国内で見つかって以来2件目で、この猿人が当時ある程度広く分布していたことがわかった。20日付の英科学誌ネイチャーに米国とスペインの研究チームが発表する。

 99〜03年に見つかった化石で、少なくとも9個体分ある。犬歯の上部がダイヤモンド形をしているなどの特徴から、ラミダス猿人と分類された。初めて足の指の骨も見つかり、横に広いなど二足歩行の特徴が確認された。

 ラミダス猿人を初めて発見した諏訪元・東京大助教授は「化石が別の場所からも見つかり、特異的な存在ではなかったことが証明された。今後、住んでいた環境などの研究が進むと期待できる」と話している。

 ラミダス猿人の発見後、チャドなどアフリカの別の国で、さらに古い約600万年以上前の猿人化石も見つかっている。

1300万年前の類人猿化石、バルセロナ近郊で発見

2004/11/19 読売新聞 Yomiuri On-Line

 【ワシントン=笹沢教一】人間やチンパンジー、ゴリラなどすべての大型類人猿につながる約1300万年前のサルの全身化石を、スペインの発掘チームが、同国バルセロナ近郊で発見した。「大型類人猿の共通祖先か、共通祖先に非常に近い存在」と推定されている。成果は19日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載される。

 ミゲール・クルサフォン古生物学研究所の発掘チームによると、発見した化石は、頭骨や肋骨(ろっこつ)など全身にわたり、保存状態がよい。

 オスと見られ、体格はチンパンジーより少し小さい。推定体重は約35キロ。柔軟な手首の関節や腰、胸部などの構造が現在の大型類人猿と共通していることから、木登りが得意だったと考えられる。

 学名は発見された地名にちなみ「ピエロラピテクス・カタラウニクス」と命名された。近くのアフリカにも生息したと推定され、大型類人猿のアフリカ起源説を支持する証拠という。

 大型類人猿の共通祖先は、約1100万―1600万年前にテナガザルなどに近い小型類人猿から分岐し、その後、段階的にオランウータン、ゴリラ、チンパンジーが派生したと考えられている。しかし、化石の発見例が少なく、研究上の空白期となっていた。

 ◆大型類人猿=ヒトに最も近い類人猿のグループ。チンパンジー、ボノボ(ピグミーチンパンジー)、ゴリラ、オランウータンの4種類が知られている。これにテナガザル科を加えたグループが類人猿と呼ばれる。遺伝子分析の進歩で、チンパンジーがヒトと非常に近縁であることが判明、「ヒト科」に分類する研究者もいる。

580万年前の歯「新種の猿人」…米・東大チーム

2004/03/05 読売新聞 Yomiuri On-Line

 約580万―560万年前の人類の歯を見つけ、米クリーブランド自然史博物館や東京大などの研究チームが、5日付の米科学誌サイエンスに発表する。

 見つかった犬歯は、類人猿よりも小さく人類への進化を示しつつも、形は鋭く、下あごの歯(小臼歯)に研がれるような、類人猿に特徴的な構造が認められた。こうした特徴から、これらの化石は新種の猿人「アルディピテクス・カダバ」であると結論付けた。

 研究チームはエチオピアで2001年、この猿人の下あごや上腕などの化石(約580万―520万年前)を見つけて報告していたが、新たな調査でさらに6本の歯を発見した。

 また、ほぼ同時代の猿人である「サヘラントロプス・チャデンシス」「オロリン・ツゲネンシス」の犬歯と比較したところ、3種の猿人は同じ「属」である可能性が高いとし、人類が誕生初期から様々なグループに分かれていたとする説を疑問視している。

 研究チームの東京大総合研究博物館の諏訪元・助教授は「見つかった歯は、人類が類人猿から分岐したばかりのころのもので、人類起源を明らかにする上で貴重な化石だ」と話している。

260万年前最古の石器と使用跡、エチオピアで発見

2003/10/27 読売新聞 Yomiuri On-Line

 【ワシントン=笹沢教一】米・南コネティカット州立大などの国際発掘チームが、エチオピア北部で約260万年前の人類最古の石器とその使用跡を発見した。数百個の石器群と解体された痕跡を残す動物の骨がまとまって見つかり、ヒトの文化の起原とされる肉食の始まりを示す重要な発見として注目される。人類進化学の国際専門誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション」最新号に発表した。

 発表によると、発掘チームは、同国のゴナ川支流域の1か所から、石同士をたたきつけて作った剥片(はくへん)石器と石器で傷つけられた跡のある獣骨を発見した。石器はナイフとして動物の皮や肉を切ったり、骨を割って中の骨髄を取り出すのに使われたと推定されている。

 ゴナ川地域からは、最も古いとされた約250万年前の石器が発見されている。近くの火山灰に含まれる鉱物の分析から年代を判定し今回の石器はさらに10万年さかのぼることがわかった。これまで、石器と使用痕のある骨が一緒に見つかることはなく、石器の使途や信ぴょう性をめぐり専門家の意見が分かれていた。

 この石器を使用した人類の化石は見つかっていないが、ほぼ同時代に生息していた猿人の一種「アウストラロピテクス・ガルヒ」などが考えられる。人類は石器の使用を始めたことで、栄養価の高い肉食が可能になり、石器文化の獲得とともに脳容積も飛躍的に増大したと考えられている。

 馬場悠男・国立科学博物館人類研究部長の話「どんな動物が解体され、食されていたのかがわかり、謎に包まれていた石器の特徴が詳細にわかってきたことは興味深い。年代が古くなったことより、石器がどう使われ、食文化をどう獲得したかを探る上で有意義な発見だ」

猿人化石:「ゴリラ」説に「明らかに人類祖先」と反論 仏教授

2002年07月13日 Mainichi INTERACTIVE

 アフリカ中部チャドで見つかった約700万年前の最古の猿人化石について英メディアなどは12日までに、ライバル研究者を含む一部専門家が「ゴリラの化石にすぎない」と指摘したと報じ、発見者の一人であるフランス・ポワチエ大のミシェル・ブルネ教授は同日の会見で「明らかに人類祖先としての特徴を備えている」と反論した。

 英科学誌ネイチャーに論文が掲載された11日から一部で「ゴリラ説」が出されていることに、同教授は化石の実物を示しながら「世界的な人類学者とネイチャー誌の検証を経て認められた。この化石を見て類人猿と混同することは不可能だ」と語った。(パリ共同)

<人類化石>最古の頭がい骨アフリカで発見 進化の手がかりに

2002年07月11日(毎日新聞)YAHOO!ニュース

 【ワシントン斗ケ沢秀俊】600万〜700万年前の猿人の頭部化石6個を中央アフリカのチャドで発見したと、フランス・チャドの合同調査団が11日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。年代測定が確定すると、最古の人類化石となる。人類発生の初期に当たる化石とみられ、人類の進化史解明の大きな手がかりになりそうだ。 

 化石が発見されたのはチャド北部のジュラブ砂漠。仏ボワチエ大を中心とした調査隊は01年以降、ほぼ完全な頭骨1個、下あごの破片2個、歯の化石3個を発掘した。

 周辺で見つかった動物群の化石の分析から、600万〜700万年前の化石と判定された。ほぼ完全な頭骨としては過去の最古の化石より約300万年さかのぼる。

脳の容量が少ないなどの形態は類人猿に似ているが、顔面の長さが短く、犬歯が小さい点は人類に近い。頭骨から背骨につながる穴の位置から直立二足歩行をしていたことが分かり、額が隆起していることなどがヒト属の直接の祖先の猿人の一種であることを示しているという。

 調査団は、頭骨化石には厚みがあり男性のものと推定している。顔が平らで、口が出っ張っていない特徴から新種と判断し、学名は「サヘラントロプス・チャデンシス」と命名。この地域で乾期の直前に生まれた子供に付けられる名前「トゥーマイ」(生命の希望)を愛称にした。

 これまで、エチオピアで発掘された約440万年前の「ラミダス猿人」(アルディピテクス・ラミダス)や、その仲間の約520万〜580万年前の「アルディピテクス・ラミダス・カダバ」、ケニアで発見された約600万年前の「オローリン・ツーゲネンシス」の化石が最古級とされていた。

ヒトと類人猿のチンパンジーはDNAの分析では、約500万年前に分かれたとされている。トゥーマイはこれより古く、ヒトと類人猿の分岐時期が見直される可能性がある。

 また、人類祖先はアフリカ東海岸で発生したとする説があるが、今回の発見から、調査団は「600万年前より前に、アフリカ全体で広範囲に発生した」と分析している。

                  ◇

 中央アフリカのチャドで見つかった600万〜700万年前の猿人「トゥーマイ」の頭骨化石は、ヒトと類人猿の分岐がアフリカの東海岸をただ1カ所の起点として、人類はここから世界に広がったという考えに対し、分岐はアフリカの広い範囲で同時期に起きていたという新たな説を提示するものだ。今回の化石が人類最古と確定すれば、どの起源が現代人につながる1本の道筋となるのか新たな論議となりそうだ。

 「ミッシング・リンク(失われた環)」という言葉に代表されるように、人類起源の研究では、ヒトと類人猿の共通祖先からチンパンジーと猿人が分かれた後も進化経路は1本の道をたどったとの考えが重視されている。そのため、各地で見つかる猿人化石によってその道筋をつなぐことに重点が置かれている。

 その起点は、アフリカ東部に南北に走る大地溝帯(大地の裂け目)の東側の草原で、ここで人類は生まれ世界に広がったという説が広がった。この一帯から猿人化石が多数見つかっていることが根拠だった。

 最古とみられる人類化石「トゥーマイ」が、大地溝帯から離れた中央アフリカで見つかったことは、アフリカ各地に人類の祖先がいた可能性を示す。馬場悠男・国立科学博物館人類研究部長は「はるか昔、いろいろな種類の人類の祖先たちがいて、それぞれが進化した結果、我々につながったといえるのではないか」と話す。

 ほぼ完全な頭骨化石としては、約350万年前の猿人とみられる「ケニアントロプス・プラティオプス」や「アウストラロピテクス・アファレンシス」の化石以来の発見になる。ただ、「トゥーマイ」の「平らな顔」という特徴は、これまで進化ルートの主流と見られているアウストラロピテクス・アファレンシスとは異なり、ケニアントロプス・プラティオプスと共通するという。フランスとチャドの合同調査団は、「トゥーマイ」が「ケニアントロプスとヒトに似ている特徴を持つ」と強調しており、これが猿人からヒトへの進化の本筋である可能性があるとしている。 【永山悦子、去石信一】

                   ◇

 東京大総合研究所博物館の諏訪元(げん)助教授(形態人類学)の話

 700万年近く前の頭骨の化石が、ほぼ完全な形で出たのは素晴らしいことだ。化石は森林では残りにくいし、地殻変動があったり、地表に現れれば風などで壊れてしまうからだ。時期としては、最初期の人類の祖先だろう。DNA分析によるヒトと類人猿が500万年前に分岐したという説に、いよいよ無理が出てきたといえる。

 京都大理学部の中務(なかつかさ)真人・助教授(自然人類学)の話

 アフリカの大地溝帯の西側で人類化石が見つかったという点が興味深い。地溝帯の東側で人類が、西側で類人猿が進化したとする人類起源の仮説「イーストサイド物語」をもう一度検討し直す可能性が出てきた。重要な発見なので、今回発見された化石が人類の系統なのかきちんと調べる必要がある。

「最古の人類化石エチオピアで発見」 米チーム発表

2001.07.13 (CNN)

 エチオピアで発見された猿人の化石が、約580万―520万年前のものだったと明らかになった。米カリフォルニア大バークレー校などの研究チームが報告を、12日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載した。同チームは「人類につながる最古のもの」と主張している。

580万年前のものとみられる猿人の化石は、1997年以降、エチオピアの首都アディスアベバから北西約230キロのミドルアワシュ地区で発見された。下あごや歯、上腕など最低5体のもの。2足歩行を推定するのに重要な、左つま先の骨も含まれていた。

発掘調査を報告したバークレー校の研究者ヨハネス・ハイル=セラシエさんによると、下あごの骨は現在のチンパンジーくらいの大きさ。臼歯は大きく、門歯が細いことから、果物や野菜よりも繊維質の多い食物を主食としていた可能性があるという。

発見場所は、320万年前のアファール猿人「ルーシー」の全身骨格が1974年に発見された場所から、南約80キロの地点でもある。

ハイル=セラシエさんは、1993年に同じエチオピアで見つかり、これまで最古とされてきた約440万年前のラミダス猿人(アルディピテクス・ラミダス)の祖先にあたるのではないかと推定しており、ラミダス猿人の学名に続けて、「カダバ」という亜種名が付けられた。

人類の祖先である猿人の化石については、仏などの研究チームが、ケニアで昨年末に発見した約600万年前の骨格化石を、最古の猿人「オロリン・ツゲネンシス」として報告している。

500万年以上前の猿人化石/「確証ある中では最古」/共同研究チーム、エチオピアで発見

【ワシントン11日共同】(2001/07/12)by山陰中央新報
 今から520万-580万年前の人類の祖先、猿人の骨とみられる化石を米カリフォルニア大とエチオピアの共同研究部ループがエチオピアで発見、12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 ケニアで昨年、約600万年前とされる猿人化石の発見が報告されているが、グループは、確証が得られたものとしては今回のが最古で、チンパンジーなどの類人猿と共通の祖先から、人類が分かれた直後の貴重な資料だとしている。

 化石は、アディスアベバの北東約230キロの地点で見つかった。歯の残ったあごの骨や、腕や脚の骨などで、少なくとも五体の猿人のものだった。

 つま先の骨の鑑定結果で520万年から580万年前の化石と判明した。

 あごの骨は現在のチンパンジーほどの大きさ。へらのような形をした犬歯や、平らな乳臼(きゅう)歯の形から、類人猿ではなく、人類の祖先である猿人の化石で、1994年に東大などのグループが発見した約440万年前のラミダス猿人の亜種とみられる。

 研究グループは「ケニアで600万年前の猿人の化石を発見したとの報告があるが、本当に猿人かどうかは疑問がある」と指摘。今回の化石が最古の猿人の化石だと主張している。

猿人を「完全な形」で発見

1999年12月16日【ヨハネスブルク共同】

 南アフリカの科学専門誌、南ア科学ジャ−ナルは15日声明を発表し、南アの人類学者グループがこのほど、ヨハネスブルク近郊の、スタークフォンテーン洞くつで、約330万年前のアウストラロピテクス(猿人)の腕と手の化石を「完全な形」で発見したことを明らかにした。完全な形での発見は初めてで、人間の祖先の体の構造などを調べるうえで画期的な成果だという。

ミャンマーの中期〜後期始新世の地層から見つかった新しい真猿類の化石

 by京都大学霊長類研究所
Takai, M., Shigehara, N., Aung, A.K., Aung Naing Soe, Soe Thura Tun, Tsubamoto, T., and Tin Thein
A New Anthropoid from the Late Middle/Late Eocene of Pondaung, central Myanmar.
Journal of Human Evolution, 40(5):393-409.(2001年5月号)/(JUL/17/2001)

 京都大学霊長類研究所の調査隊は、1998年からミャンマー中央部のポンダウン地域で中期始新世末の地層の発掘調査をおこなっている。 この調査では既に複数の霊長類化石を発見しており、順次記載作業が進められている。 本論文では1998年に発見した真猿類の新属 Myanmarpithecus yarshensis (=「ヤーシェで見つかったミャンマーのサル」)を報告する。 見つかった標本は右上顎骨片(第4小臼歯〜第3大臼歯まで残存)と2個の左下顎骨片(犬歯〜第3小臼歯まで残存したものと第2〜3大臼歯が残存したもの)で、形や大きさから同一個体のものと推測される。

 Myanmarpithecus は現生のティティモンキー位の大きさ(約2kg )の果実食性のサルと思われる。下顎骨は比較的深く、上顎大臼歯は4咬頭性であることなどから真猿類と考えられる。下顎大臼歯の形態は北米大陸などからみつかっているユタイア族(tribe Utahiini、オモミス類の一種)と類似しているが、下顎骨体の形態からはっきりと区別される。下顎小臼歯は特殊化しており、同じポンダウン層からみつかっている Pondaungia や Amphipithecus と近縁である可能性も捨てきれない。 中期始新世の東アジアには、すでに原始的な初期真猿類が出現していたと考えられる。

元謀の考古学者、新発見

1999年12月27日「人民日報海外版」

中国の考古学活動家はこのほど雲南の元謀において調査を行ない、類人猿の左下顎骨を発見した。これは最近10数年行なわれてきた元謀類人猿研究における重大な発見である。

中国科学院の古脊椎動物・古人類研究所の祁国琴研究員によると、今回発見された下顎骨の歯と頭蓋骨の接触部分は保存状態が完全で、その湾曲の程度から、類人猿の進化のプロセスを推定することができ、元謀類人猿の顎骨と頭蓋骨の接触部分の研究における空白部分を埋めるものだという。

雲南には豊富な類人猿および古人類化石資源がある。1960年代に発見された「元謀人」は、中国ないしアジアにおける最も初期の人類の一種であると認められており、12百万年前の開遠類人猿、8百万年前の禄豊類人猿、4百万年から6百万年までの元謀類人猿および同時代の保山類人猿化石の、大量の発見は、一定の時代において継続した年代の順番を構成している。

600万年前、最古の猿人化石 ケニアで発掘

2000/12/05 信濃毎日新聞

 【ナイロビ4日共同】ケニア・コミュニティー博物館とフランスの合同学術チームは四日、ケニア北西部のバリンゴで約六百万年前の人類の直接の祖先である猿人の最古の化石を発掘したと発表した。

 これまでの最古の猿人化石は、東大の諏訪元・助教授らが一九九二年から九三年にエチオピアで発見した約四百四十万年前のラミダス猿人。

 今回の化石発見が学界で認められれば、人類の直接の祖先を約百六十万年もさかのぼらせる。さらに、ラミダス猿人が二足歩行をしていたことを示す足などの化石は未発見だが、今回は大腿(たい)骨=長さ約三十センチ=の化石が発見されたことなどから、二足歩行が裏付けられたとしており、人類進化の研究に画期的な成果をもたらすことが期待される。

 化石が最初に発掘されたのは今年十月末で、合同チームは「今年のクリスマス前には研究成果を学術雑誌で公表する」としている。同チームは化石を「ミレニアム・アンセスター」(千年紀の祖先)と名付けた。

 バリンゴは首都ナイロビの北西約二百五十キロ。チームは約四十五キロ平方の約二百カ所の発掘地点から足や手、指の一部や歯のついたあごの化石を多数発掘した。

 合同チームは、地層の溶岩の年代、一緒に見つかったカバやアンテロープなど他の野生動物の化石などから約六百万年前と断定した。一帯の地層の年代は英国や米国の他の研究チームによっても裏付けられているという。

 少なくとも男女の五体で、年齢は六歳から三十歳まで。チンパンジーほどの大きさの成人の大腿骨は食いちぎられたあとがあり、他の肉食動物に食べられたとみられる。

 手や指の形から木を機敏に登ることができ、歯の形状や摩耗の程度から堅い皮の果実を主食にしていたと推定される。

250万年前の新種猿人-ガルヒ猿人-

1999年04月23日 共同通信社

 エチオピアで出土した 250万年前の化石が新種の猿人のもので、現代人につながる直接の祖先の可能性が高いことを東大総合研究博物館の諏訪元・助教授ら日米エチオピアの国際共同チームが突き止め、23日発行の米科学誌サイエンスに発表した。

 器を使って肉食をしていたとみられ、石器の使用例としては最古。足も長く、猿人から現代人への進化を跡付ける新しい手掛かりとなりそう。研究チームは『驚き』を意味する現地の言葉からガルヒ猿人と名付けた。

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