TOPIC No.6-9 クローン(Clone)


01. クローン技術 by YAHHO!ニュース
02. クローン byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
03. クローンって何? by科 学 技 術 庁
04. 「クローン人間」リンク集
05. 死者のDNAからクローン人間誕生か イギリス(2004年08月31日) X51
06. アメリカがクローン家畜輸出の方向!本当に安全か?(2006/12/29)by金杉文夫のリョーガン・マーケット(竜頷市場)
06. 「クローン」って何? 合成生物学とは?by「進化研究と社会」科学ニュース&基礎用語


クローン牛と豚、当分流通認めず 農水省

2009年06月26日 中国新聞ニュース

 クローン家畜について農水省で記者会見する榊浩行参事官=26日午後

 農林水産省は26日、体細胞クローン技術を用いてつくられた牛、豚を安全であるとする食品安全委員会の答申に対し、当面は一般への流通を解禁しない方針を決めた。国内では畜産試験場などでクローン家畜を取り扱っているが、出荷しないよう引き続き求める。

 流通解禁を見送った理由について農水省は、一層の科学的知見の収集と消費者への情報提供が必要と説明しており、消費者からの不安の声に応えた形だ。現在の技術では生産率が極めて低く、商業生産への利用が見込まれないことなども挙げた。

 農水省はクローン家畜について、研究機関で生産率の改善手法の開発は続けるとしている。

「クローン牛・豚は安全」食品安全委が評価書

2009年06月25日 読売新聞 YOMIURI On-Line

 体細胞クローン技術で生まれた牛や豚の食品としての安全性について、内閣府食品安全委員会(見上彪委員長)は25日、「従来の家畜と同様に安全だ」とする評価書をまとめ、厚生労働省に答申した。

 これで同省の規制対象にならないことが確定した。今後は流通の可否について、農林水産省が改めて検討する。

 評価の理由として〈1〉遺伝子は従来の家畜と同じ〈2〉肉や乳の成分にも差がない――などをあげた。クローン家畜の子孫についても、同様に安全と判断した。

 ただ、安全委が評価書案を公表して意見を募集したところ、安全性に対する不安の声が数多く寄せられたため、見上委員長は「国民の理解を得られるように、情報提供を継続して行う必要がある」と話している。

 国内では、牛と豚合わせて約900頭が体細胞クローン技術で生まれているが、農水省が各研究所に出荷の自粛を要請しており、流通はしていない。だが、日本より早く「安全」と判断した欧米でクローン家畜由来の肉が流通し始めた場合は、日本に輸入される可能性がある。

クローン人間、近く誕生!?

2009年04月23日 読売新聞 YOMIURI On-Line

 【ロンドン=大内佐紀】22日付英インデペンデント紙は1面トップで、米国人医師が14個の人間のクローン胚を作ることに成功し、このうち11個を4人の女性の子宮に移植、近くクローン人間が誕生する可能性が出てきたと伝えた。

 同紙が、キプロス生まれで米国籍のザボス医師の話として伝えたところによると、女性は英国や米国などの出身で、いずれも同医師に不妊治療の相談に来た。まだ妊娠は確認されていないというが、医師は同紙に対し、「クローン人間誕生の第1章が開かれた。いずれ、クローン人間は生まれる」と答えた。

 同医師は2004年1月にもクローン胚を女性の子宮に移植したと発表したが、妊娠には至らず、信頼性を疑問視する声も強い。

クローン牛と豚は安全 食品安全委部会、流通容認の公算

2009/01/19 中国新聞ニュース

 内閣府食品安全委員会の専門家作業部会(座長・早川尭夫はやかわ・たかお近畿大薬学総合研究所長)は十九日、体細胞クローン技術でつくられた牛と豚について「食品として、通常の牛や豚と同等に安全」だとする報告書をまとめた。

 上部の調査会での検討を経て今後、食品安全委が結論を厚生労働省に答申する。それを基に同省が流通の可否を最終判断するが、専門家による今回の報告で、流通が容認される公算が大きくなった。

 ただクローン食品に対しては消費者の抵抗感も強く、流通をめぐっては論議も予想される。

 体細胞クローン牛や豚は、死産の率や出生直後に死ぬ率が高いため、食品としての安全性を疑問視する声があった。

 だが作業部会は、国内外の二百を超す文献などを調査。牛については「約六カ月以降まで成長すれば、通常の牛と同様に健全に発育する」とし、豚についても安全性に問題はないと結論づけた。

 クローン牛や豚から通常の繁殖によって生まれた子孫についても安全だとしたほか、肉や乳の栄養成分なども、クローン、子孫ともに「通常の牛や豚と変わらない」とした。

 ただ、体細胞クローンは新しい技術であるとして、今後も安全性に関する情報を引き続き収集することが必要だと指摘した。

 海外では、米食品医薬品局が昨年一月、クローン牛や豚などについて食品としての安全宣言を発表。将来的にはクローン食品が日本へ輸出される可能性も浮上した。

 こうした状況も踏まえて厚労省は昨年四月、食品安全委に安全性評価を諮問していた。

マンモス復活に道 クローン新技術

2008/11/08 FujiSankei business-i

 16年間冷凍保存されていた死んだマウスの脳組織から、生きたクローンマウスをつくることに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の若山照彦チームリーダーらが成功し、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 マウスのクローン技術は確立しているが、冷凍死骸(しがい)からの成功は世界でも初めて。永久凍土に近い零下20度で保存したもので、若山さんは「凍土から発掘されたマンモスなどの絶滅動物を復活させる技術に将来つながるかもしれない」としている。

 研究チームは、冷凍マウスの脳組織をすりつぶして細胞核を取り出す技術を開発。これをマウスの卵子に入れるクローンの手法で胚(はい)性幹細胞(ES細胞)をつくり、さらにこの核を別の卵子に入れて雌のマウスの子宮に戻した。4匹が正常に生まれて成長し、生殖能力があるのも確認した。

 絶滅動物の復活には、死骸から採取した精子を現存する近縁動物と交配させるアイデアが古くからあるが、クローン技術を応用すれば純粋種をつくることができる。若山さんは「マンモスのクローンの場合、ゾウの卵子を利用する方法が考えられる。技術的課題は多いが原理的には可能だ」と話している。

日本で冷凍マウスからのクローン作成に成功

2008.11.05 中央日報 Joins.com

 日本の科学者らが冷凍保存したマウスからクローンマウスを誕生させるのに成功した。日本のメディアが4日に報道した。これにより冷凍状態で発掘されたマンモスなど絶滅した動物を復活させることも可能になるとの期待が高まっている。

マウスのクローン作成は、16年間にわたりマイナス20度で冷凍保存されていたマウスの脳細胞核を、健康なマウスの卵子に移植する方式で行われた。日本理化学研究所の研究陣は最近、米科学アカデミー紀要(PNAS)を通じてこの研究結果を発表した。

研究チームの若山照彦チームリーダーは、「実験成功により長期間凍結していた細胞組織を核移植技術で復活させたり、ゲノム標本を得られるだろう」と話す。若山さんは、「マンモスが発見されたロシアの永久凍土地域のような温度で保存されていたマウスを利用してクローンに成功したことも、動物のクローンの可能性を高めた」と評価した。

研究陣が使った方法は、卵子細胞から核を取り出した後、クローン対象動物の一般細胞核を埋め込む一般的な核移植方式だ。核が置き換えられた卵子は化学的・電気的な刺激を受けると受精したように分裂を始める。

クローズアップ2008:死滅細胞でクローン 絶滅種、復活は?

2008年11月05日 毎日新聞 大阪朝刊 Mainichi INTERACTIVE

 ◇マンモスも、ニホンオオカミも、タスマニアタイガーも

 死後16年間凍結保存されていたマウスの死骸(しがい)の細胞からクローンマウスを作ることに理化学研究所のチームが世界で初めて成功した。シベリアの永久凍土に眠るマンモスの復活が現実味を帯びてきただけでなく、はく製で保存されているニホンオオカミなど、絶滅動物の復活にも道を開く成果だ。一方で「安易に復活させるべきではない」などの懸念とともに、国際的なルール作りの検討を指摘する声もある。絶滅種復活の可能性と課題を探った。【下桐実雅子、元村有希子、永山悦子】

 ◇専門家「数年内にも」

 「これで計画に弾みがついた」。1万年前に絶滅したとされるマンモスの復活に取り組んできた入谷明・近畿大先端技術総合研究所長はマウス誕生を歓迎した。

 シベリアには、推定1万頭のマンモスが眠っているとされる。「(実験で使ったマウスを凍らせていた)氷点下20度の環境は永久凍土とほぼ同じ。数年内にクローンマンモスが誕生する可能性はある」と入谷さんは話す。

 今回の成果を受け、来夏、タイ・スラナリ工科大と共同で、シベリアのマンモスを発掘予定だ。凍結死骸の細胞から核を取り出し、ゾウの卵子を使ってクローン胚(はい)を作り、ゾウの子宮で育てるという。

 従来の試みで検討されたのは、死骸から精子を取り出し、遺伝的に近いゾウの卵子と受精させる方法。純粋なマンモスを復活できるわけではなく、実現もしていない。クローン技術を使っても、凍結死骸の細胞は完全に死んでおり、氷の結晶によって細胞の核が損傷を受けているので実現不可能と考えられていた。

 だが、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの若山照彦チームリーダーらは、長期凍結で激しい損傷を受けた細胞の核を使い、昨年11月から今年にかけてクローンマウス4匹を誕生させた。さらに、凍結乾燥(フリーズドライ)したマウスの細胞を使ったクローン胚作りも成功させた。

 これらにより、はく製からの復活も理論上可能になった。若山さんは「防腐剤を使ったはく製は難しいが、自然乾燥させたものもあり、研究を進めている」と話す。はく製が残るニホンオオカミなどの復活の可能性も広がりそうだ。

 絶滅種の復活を目指す動きは活発だ。環境省は02年度から絶滅の恐れのある野生生物の細胞などを凍結保存している。アホウドリ、ヤンバルクイナ、コウノトリ、トドなど50種類の絶滅危惧(きぐ)種を集めた。将来の復活も念頭に置いた事業だ。

 海外では、1930年代に絶滅が確認されたオーストラリアの有袋類タスマニアタイガーの復活計画が有名。アルコール漬けの胎児からDNAを取り出し、近縁種のタスマニアデビルを使ったクローン作りが試みられたが、DNAが不完全だったため実現していない。

 研究は個体復活だけにとどまらない。「過酷な環境を生き延びた絶滅動物の細胞を再生して調べれば、病気に強い遺伝子や繁殖能力を高める遺伝子が見つかるかもしれない」と若山さん。成果を家畜の改良に生かすなどの応用も期待される。

 ◇倫理上の問題山積

 今回のクローン技術で、どんな動物でも復活できるのか。若山さんは「ネズミの一種ラットのクローンはほぼ不可能といわれている」と説明する。同じマウスでも、クローン作成に成功していない種もあり、クローンによる復活には「種の壁」があるといえる。

 クローン人間については、日本を含む世界各国が法律などで禁じており、生存者はもちろん遺体からもできない。若山さんは「クローン動物では遺伝子異常が出やすい。法規制されるまでもなく、ありえない」と話す。

 絶滅種を復活させることへの批判もある。

 タスマニアタイガー復活の取り組みには、地元オーストラリアでも「100年前と今では生態系が変化し、もはや生息できる環境ではない」「クローン技術が広がれば、動物を大切にする心が失われるのではないか」との声が上がった。

 大野正人・日本自然保護協会保護プロジェクト部長代行は「トキの例を見ても分かるように、野生に戻すのはたやすくない。絶滅種を復活できたとしても、その生活環境を含めて元の状態に戻すには課題も多い。まず、減少している生物をしっかり守ることが大前提だ」と話す。

 絶滅種復活が現実となる前に取り組むべき課題もある。山極寿一・京都大大学院理学研究科教授(進化論)は「最近は人間活動によって大量の種が絶滅しており、これらの種の復活を目指す取り組みはありえるだろう。その場合、種の地域性や歴史を無視した復活は許されない。一定のモラルを世界で共有するための国際的なルール作りを検討すべきだ」と指摘した。

絶滅動物の復活も?凍結死体からクローン技術でマウス誕生

2008年11月04日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 16年間、凍結していた死体から、クローン技術でマウスを誕生させることに、理化学研究所のチームが成功した。

 凍結死体からのクローンは世界初。凍結マンモスなど絶滅動物の復活が期待できるが、死体からのクローンは倫理的な議論も呼びそう。米科学アカデミー紀要に4日発表される。

 クローンは、核を抜き取った卵子に、コピーしたい動物の体細胞の核を入れ、これを代理母の子宮に移して誕生させる。凍結死体のクローンは技術的に難しく、これまで報告されたクローン動物はすべて生きた細胞から作製された。

 研究チームは、細胞を培養液内で軽くすりつぶし、核だけを押し出すように抜き取る手法を開発。氷点下20度で16年間凍結保存されていたマウスを解凍し、脳細胞や血液細胞の核を健康なマウスの卵子に注入した。この卵子から胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を作製して、細胞を増やし、その核をマウスの卵子に入れる方法で、4匹を誕生させた。

 チームリーダーの若山照彦さんは「クローン人間の作製はマウスなどより難しく、現在の技術では不可能だ」と話している。

クローン食品 米、自粛は「初代」のみ

2008年04月04日 読売新聞 Yomiuri On-Line

「子孫」日本輸入の可能性も

 体細胞クローン技術で作った牛の肉などの「クローン食品」について、米国が出荷自粛措置を継続しているのは、同技術で作った「初代」の動物だけで、子孫や精液は含まれていないことが3日、わかった。

 日本政府の問い合わせに対し、米国側が回答していた。米国市場で出回れば、日本に輸入される可能性もある。体細胞クローン食品は安全性に問題がないとの研究結果が出ているが、消費者の不安も強いだけに、表示などのルール作りが議論になりそうだ。

 米国では、食品医薬品局(FDA)が今年1月、牛、豚、ヤギなどの体細胞クローン食品について「従来の家畜に由来する食品と安全性は同等」とする最終評価を公表し、安全宣言を出した。その一方で、米国農務省は、市場の混乱を避けるため、出荷の自粛は当面続けると発表した。

 この発表当初、米国の出荷自粛の範囲が不明確だったが、厚生労働省は3日の内閣府・食品安全委員会で、委員の質問に対し「1月までFDAで出荷自粛要請が行われていたが、その後は初代だけなっている。実際に市場にどう現れてくるのか明確な情報はない」などと答えた。関係者によると、米国側から2月、対象は体細胞クローン初代だけで、子孫や精液は対象外と通知された。FDAは安全宣言を出す1月までは初代と子孫の出荷自粛を要請していたが、その後は農務省が初代の自粛要請だけを継続させたという。

 このため、米国では体細胞クローン動物の子孫から作った肉や乳製品は販売できる。厚労省は「安全性に問題がない以上、輸入制限は難しい」とし、「子孫の出荷自粛が解除されて間がないため、全くとはいえないが、それほど流通していないのではないか。日本に入って来るまでにもしばらく時間がかかるだろう」との見方も示している。

 体細胞クローン 未受精卵の核を抜き取り、動物の皮膚や筋肉の細胞から取り出した核を移植して、代理母の子宮に入れ、その動物と同じ性質を持つコピーを誕生させる技術。その子孫は、通常の生殖により誕生する。

クローン牛 解禁を諮問

2008年04月02日 読売新聞 Yomiuri On-Line

厚労省 食品安全委、最終評価へ

 体細胞クローン技術で作った牛や豚とその子孫について、厚生労働省は1日、食品としての健康影響評価を内閣府の食品安全委員会に諮問した。

 国内外の研究や調査で安全性に問題がないとの結果が出ていることを受け、最終評価を得るのが目的で、食品安全委が安全と判断すれば市場への流通に道が開けることになる。

 しかし、厚労省によると、体細胞クローン食品は、各国が出荷を自粛するなどしているため輸入品も含めて流通していない。消費者の不安感も根強いだけに、論議を呼びそうだ。

 体細胞クローン食品を巡っては、米食品医薬品局(FDA)が今年1月、牛や豚、ヤギなどのクローン食品について「肉、乳製品とも従来の家畜と変わりがない」とする最終評価を公表し、安全宣言を出した。欧州食品安全機関(EFSA)も同月、同様の意見書案を公表した。

 国内でも、2003年に厚労省研究班が体細胞クローン牛について「安全性が損なわれることは考えがたい」とする報告書を提出。農水省所管の独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」の畜産草地研究所も先月、クローン牛や豚、その子孫について問題ないとの報告書をまとめた。

 こうしたことから、厚労省は「安全性を最終確認する機が熟した」として諮問に踏み切った。ただ、市場の混乱を避けるためとして、米国では安全宣言が出た後も出荷を自粛中だ。国内でも農水省が、体細胞クローン牛を誕生させた各研究機関に対し、出荷自粛を要請している。

 食品安全委は3日以降、審議に入り、国民からの意見も募集したうえで、厚労相あてに評価結果を通知する。過去の審議期間は数か月から数年とばらつきがある。食品安全委が最終評価を出すまでの間、他国が自粛を解除する可能性もあるが、厚労省は「安全性に問題ないとする科学的知見が出ているのに、輸入制限はできない」として輸入禁止などの措置は取らないという。農水省は「食品安全委の評価結果を踏まえ、今後の対応を協議する方針」としている。

 体細胞クローン技術 核を抜き取った未受精卵に成体の体細胞の核を入れ、代理母の子宮に移すことで、その成体とほぼ同じ性質の個体を誕生させる技術。高品質の肉や乳量の多い牛などを大量生産できると期待されている。

[解説]商業化への道は不透明

 体細胞クローン技術で生まれた家畜の肉の流通が現実味を帯びてきた。国内では昨年9月末までに535頭の牛がこの技術で誕生している。日本の黒毛和種のように、肉の値段がほかの牛の倍近くになる牛は海外にない。クローンで高級牛を増やしたいという畜産研究者の思いは強い。

 だが、農水省がクローン牛の出荷自粛を求めていたのは、BSE(牛海綿状脳症)問題で見られた消費者の食の安全への関心を考慮したからだった。その関心は、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などを受け、さらに高まっている。

 クローン肉などを食品安全委が安全だと認めた場合、厚労省は「通常の食肉と差がない以上、(体細胞クローン技術という)食品表示を新たに作るのは難しい」と、クローン表示の義務化には消極的だが、消費者がそれで納得するだろうか。食品が科学的に安全かどうかと、消費者が受け入れるかは別問題だ。遺伝子組み換え食品は消費者から拒否反応を示され、市場からほとんど姿を消した。クローン家畜の商業化が成功するかはまだわからない。(科学部 高田真之)

クローン牛、解禁の可能性 子どもも差異なしの調査結果

2008年04月01日 中国新聞ニュース

 体細胞クローン牛から生まれた「次世代牛」の安全性について、農水省所管の独立行政法人「畜産草地研究所」(茨城県つくば市)は1日、「一般の牛と比較して、肉質や乳の成分に生物的な差異はない」との調査結果をまとめた。

 これを受け、農水、厚生労働両省は近く、内閣府の食品安全委員会に体細胞クローン牛の安全性評価を諮問する。同委員会が調査結果を尊重して安全と判断すれば、国内での流通が解禁される見通しだ。

 体細胞クローン牛は親と同じ遺伝形質を持ち、優秀な肉質などを誇る牛のコピーをつくり出せる。消費者の間には安全性を不安視する声もあり、流通解禁をめぐっては議論を呼びそうだ。

 体細胞クローン牛について、米国は今年1月、次世代も含め、安全性に問題はないとの報告書を発表したが、米国内の業者にクローン牛からつくった肉や乳製品の販売自粛を要請しており、日本にも輸入されていない。日本国内でも農業試験場などでつくられているが、農水省が、出荷自粛を指導している。

ローン牛肉・牛乳は安全 FDAが最終報告書

2008/01/15 中国新聞ニュース

 【ワシントン15日共同】十五日付の米紙ワシントン・ポストは、クローン技術を使って生まれた家畜やその子孫から生産した肉類や乳製品の安全性に関する最終報告書で米食品医薬品局(FDA)が、通常の家畜と同様に食べても安全と指摘していると報じた。報告書は十五日中にも正式発表される見込み。

 同紙によると、FDAは千ページ近くある報告書で、クローン技術が使われた牛肉や牛乳、豚肉などの脂肪、タンパク質、ビタミン類などを検査した結果、値は通常のものと変わらなかったと結論付けた。また三カ月以上にわたって動物にこれらのクローン食品を与える実験を行ったが、動物に異常は見られなかったとしている。

 クローンヒツジについては、安全性を判断するための十分な情報が得られなかったという。

 FDAは、クローン食品について倫理、宗教上の懸念があることは認識しており、判断は純粋に科学的見地から行ったとしている。

 同紙によると、欧州連合(EU)当局は先週、オーストラリアやニュージーランドに続く形でクローン食品は安全との報告を発表。米国もそれに追随した形だが、議会や消費者の間ではクローン食品の安全性に対する不安が根強く、早期の販売認可が実現するかどうかは不透明だ。

クローン牛肉、販売認可へ 米FDA、方針表明か

2008/01/06 中国新聞ニュース

 【ワシントン5日共同】五日付の米紙ワシントン・ポストは、米食品医薬品局(FDA)が早ければ六日からの週内にも、クローン技術を使って生まれた家畜やその子孫から生産した肉類、乳製品の販売を認可する方針を表明する見通しだと報じた。牛肉や豚肉、牛乳などが対象になるとみられる。

 FDAは二〇〇六年十二月、クローン食品は安全との見解を発表。消費者の意見も聞いた上で、生産や販売を認可するかどうか結論を出すとしていた。

 ただ米国の消費者の間でもクローン食品の安全性に対する不安は根強く、米議会は早期の販売認可に慎重な姿勢を示している。このため実際にこれらの食品が流通するようになるかどうか曲折も予想される。

 同紙によると、オーストラリアとニュージーランドの当局は既に、クローン食品は安全との報告を発表しており、欧州連合(EU)、カナダ、アルゼンチンも近く同様の見解を表明する見通しという。

イラン初のクローン羊、生存15カ月達成と

2008.01.01 CNN.co.jp

イラン・イスファハン(AP) イランの科学者は12月31日、同国初のクローン羊「ロヤナ(オス)」が、生後15カ月の生存期間を達成したと発表した。普通に生まれてきた羊たちと変わらない様子で、よく食べ、元気よく飛び跳ねているという。

 ロヤナは2006年9月30日に、イラン中部の都市イスファハンで誕生した。ロヤナが生まれる約2カ月前にも、クローン羊が誕生したが、生まれてすぐに死亡している。

 中東諸国初のクローン動物として注目を浴びていた。隣国トルコでは昨年9月に、同行初のクローン羊が誕生している。

 イスラム教シーア派が多数を占めるイランでは、人間のクローン研究は禁止されているが、動物のクローンについては認められている。ロヤナなどクローン研究には、シーア派の宗教指導者も支援している。

 一方、スンニ派は人間ではなく、動物のクローンも禁じており、近隣のサウジアラビアなどでは、クローン研究は進んでいないと見られる。

 クローン羊として世界中に知られているのは、1996年に英国で生まれた「ドリー」。ドリーは6年間、生存した。

韓国の科学者、光るクローン猫を作り出す

2007年12月13日 ITmedia

赤色蛍光タンパク質を持ち、暗い場所で紫外線を当てると光る猫を韓国の科学者が作り出した。

 韓国の科学技術省は12月12日、同国の科学者が、暗闇で光るクローン猫を作り出したことを明らかにした。

 このクローン猫は、キョンサン国立大学の動物クローン専門家コン・イルグン氏率いる研究チームが、トルコ・アンゴラ種の猫の皮膚組織の赤色蛍光タンパク質(RFP)を操作して作り出した。RFPは、細胞のマーキングなど、人間の遺伝病治療に活用できる可能性を持つ。

 科学技術省によると、これは世界初のRFP猫という。通常の光の下では普通のアンゴラ猫と同じに見えるが、暗い場所で紫外線を当てると光る。RFP猫は1月と2月に3匹生まれて、1匹は死産だった。生き残った2匹は現在、体重3.0キロと3.5キロにまで育った。

 「蛍光タンパク質を操作し、クローン猫に使うことができれば、人間の遺伝的疾患を持った動物を人工的に作り出す新たな可能性が開ける」と韓国政府は述べ、それにより人間の患者ではできない研究や実験が可能になるとしている。

 コン氏は、2004年に韓国で初めてクローン猫を作り出した科学者。その後、治療のために動物クローンを研究する国家プロジェクトの指導者に任命された。

魚類 初の体細胞クローン メダカ成体で成功 名大チーム

2007年11月03日 読売新聞 YOMIURI On-Line

マグロ養殖など期待

 名古屋大生物機能開発利用研究センターの研究チームが、メダカの体細胞を使ったクローン(複製)づくりに成功した。魚類では、熱帯魚のゼブラフィッシュで胚(はい)の細胞を使ったクローンが作られているが、成体の体細胞を使ったクローンは世界で初めて。大人になった状態から細胞を取り出すため、良質のマグロ養殖など、水産業に大きく貢献することが期待される。論文は日本発生生物学会誌電子版に掲載された。

 成功したのは、若松佑子教授らの研究チーム。クラゲから取り出した緑色の発光遺伝子を組み込んだメダカの尾ビレの細胞を取り出し、その核を別のメダカの卵子に移植した。この卵子から発生したメダカは緑色に光り、移植した体細胞の核が1個の個体を作ることが確認された。生殖能力もあり、発光遺伝子はその子供にも伝わった。

 孵化(ふか)の確率はまだ低く、実験では計798個の卵子に移植し、約1%の8個が孵化しただけだったが、7個が成魚まで育った。このうち5個はその子孫にも発光遺伝子が受け継がれた。

 魚類は卵の細胞分裂のスピードに、移植した成体の体細胞の核分裂が追いつかず、核が壊れてしまうため、これまで成功例はなかった。研究チームは移植される卵子の核を取り除かない新しい手法を開発し、体細胞でのクローンに成功した。

 近畿大農学部の角田幸雄教授(動物発生工学)は「体細胞でのクローンは難しく、思いがけない、新しい観点での成果となった。動物の遺伝資源の保存にとって大きな業績だ」と話している。

クローン食品を「オーガニック」と呼べる? 消費者団体反発

2007/02/05 The Sankei Shimbun WEB-site

 【ワシントン=渡辺浩生】米食品医薬品局(FDA)が安全性を認めたクローン食品について、有機飼育した場合に「オーガニック(有機食品)」と表示できるか否かの論争が起きている。米紙ワシントン・ポストが報じた。クローンは、「遺伝子複製」で、FDAはオーガニック表示ができない「遺伝子組み換え」とは別ものとしているが、消費者団体は「クローン食品は、オーガニックと認められない」として反発している。

米で論争、今春にも結論

 遺伝的に同一の個体を作るクローン技術で生まれた牛などの食品について、FDAは先月末、「安全性に問題がない」と食用として承認する方針を決めた。

 良質な肉やミルクがとれる牛の量産が期待でき、バイオ業界は「有機法で育てたクローン牛の肉やミルクは『オーガニック』と表示できる」と主張している。

 FDAは、1997年に「オーガニック」の認定基準を作成。家禽(かきん)類は「生後2日目から有機管理下に置く」とし、有機生産された飼料や牧草で育て、成長促進ホルモンの投与は禁じている。クローン牛をこれらの基準に従って育てることは可能というわけだ。

 これに対して、消費者団体は、クローン食品は、オーガニックに認められていない「遺伝子組み換え食品」に該当するなどと反発している。

 確かにFDAの基準では、家禽類の遺伝子組み換えや細胞融合による生産を除外している。

 一方でFDAは、クローン技術を遺伝子の「複製」とし、遺伝子の「組み換え」とは区別。先月クローン食品の予備的承認を下した際にも、遺伝子組み換え食品の適用はしていない。

 世論調査では消費者の半数がクローン食品を「購入しない」と答えている。安全性のお墨付きである「オーガニック」食品にクローン食品が含まれれば、消費者の信用を失いかねない。

 FDAは諮問委員会の判断を待ち、今春にも結論を下す方針だ。

クローン牛肉を米が認可へ…ミルク、豚も

2006年12月30日 読売新聞 YOMIURI On-Line

表示義務づけ巡り曲折も

 【ワシントン=増満浩志】米食品医薬品局(FDA)は28日、体細胞クローン技術で生み出した牛、豚、ヤギの肉とミルクについて、「通常の肉などと違いはなく、食品として安全だ」とする報告書案を発表した。

 一般の意見を90日間受け付けた後、報告書を正式にまとめ、食品としての販売を世界で初めて認可する。しかし、表示の義務づけなどをめぐって消費者団体などが反発しており、今後、曲折が予想される。

 クローン動物の食品化について、FDAは2003年に「ほとんど危険はない」との報告書を出したが、さらに安全性を確認するまでの措置として、業界には食品化の自粛を要請した。クローンやその子孫に関するデータを集め、分析を続けてきた。

 今回、「通常の肉などと違いはない」と結論を出したことで、FDAは製品に「クローン」との表示も義務づけない意向。ただ、「クローン不使用」と言った表示は、条件付きで認められる可能性があるものの、消費者からの反発に加え、食品業界にも消費者の肉・乳製品離れを懸念する声がある。

 認可されれば、日本など海外へも輸出される可能性があるという。

 農林水産省によると、今年3月末までに体細胞クローン技術で495頭の牛が日本国内で誕生しているが、安全性に対する消費者の懸念が強く、出荷は自粛している。

 農水省系の研究機関が、肉質や乳についてはほぼ安全との結論を出しており、現在、子孫への影響がないか調べている。安全性が確認できれば、農水省と厚生労働省が、食品安全委員会に諮問し、出荷の承認を求める。

 体細胞クローン 核を抜き取った未受精卵に、成体の体細胞の核を入れて、仮親の子宮に移し、出産させる技術。成体と遺伝的な性質がほぼ同じ個体を作れるので国内では、肉質や乳量に優れる高級和牛などを大量生産できる技術として、注目を浴びている。

食卓に上るか“クローン牛” 米FDAが「安全宣言」

2006/12/18 Iza

 早ければ来年にも、クローン動物のステーキやハンバーガーが食卓に上るかもしれない。米食品医薬品局(FDA)は28日、クローン技術で誕生した牛や豚など家畜の肉や牛乳は食品として安全であると発表した。しかし、消費者側からの反発は根強く、世界で最も厳しい安全基準をもつといわれるFDAの「安全宣言」は今後、大きな論議を呼びそうだ。

 FDAは、90日間のパブリックコメント(意見公募)を経て、食品として販売するかどうか最終決定する。時事通信によると、認可時期は未定だが、来年中の認可も「考えられる」という。記者会見したFDAのサンドルフ博士は、米国内での販売が認められれば「通常の食肉と同様に海外へ輸出されることになるだろう」と話した。

 FDAは6年前から専門家らによる安全性の検証を続け、クローン技術で生まれた牛、豚、ヤギ、さらにその子孫を含めた食肉やミルクについて、通常の家畜の食品と比較した結果、「食品として特別なリスクは認められない」と判断した。ただ、羊については、情報が不十分なため結論を先送りした。

 乳牛や肉牛は通常、優秀な種牛の精液を使った人工授精で生産される。クローン技術を使えば、高品質の肉の遺伝子を持った牛の大量生産が可能になり、酪農家やバイオ産業は「脂肪分が少なくやわらかい肉や、高品質のミルクを継続的に供給できる」と承認を歓迎している。ただクローン家畜は生産コストが高く、米国内でも1000頭程度しか存在しない。実際には、クローン家畜は種付け用に使われ、その子孫が食肉用に供給される公算が大きい。

 しかし、消費者団体や宗教グループには「生物学上の影響はなお解明できていない。生命倫理上の問題も残されている」などと拒否感を示し、過去の世論調査でも半数以上が「安全といわれても購入しない」と答えた。

 また、クローン関連商品は外形上普通の食品と全く見分けがつかない。消費者団体などは、クローン関連食品であることを表示するか、普通の食品に「(クローン技術と関係ないという意味で)クローン・フリー」と表示すべきと主張している。だが、FDAはクローン表示の義務付けには消極的で、その是非は今後の焦点となりそうだ。(ワシントン 渡辺浩生)

                 ◇

 【クローン】遺伝的に同一である個体や細胞(の集合)を指す。クローン技術により、父親、母親どちらか一方だけと全く同一の遺伝的特徴を備えた子供を産み出すことができ、人為的に選んだ遺伝的特徴を持つ動物の大量生産などが可能になった。優秀な肉牛などを増やす畜産目的の応用も期待される。1996年に英国でクローン羊「ドリー」が誕生したのをきっかけに研究が進み、牛、豚、サルなどで誕生している。(ワシントン 共同)

雌のクローン犬誕生に成功 ソウル大獣医学部チーム

2006年12月18日 中国新聞ニュース

 【ソウル18日共同】韓国紙、朝鮮日報は18日、ソウル大獣医学部の研究チームが世界で初めて、雌犬のクローン犬を誕生させるのに成功したと報じた。

 同紙によると、同チームは成長した雌犬の耳から取った細胞を基にして「ボナ」という名前の雌犬のクローン犬を6月18日に誕生させた。

 耳の細胞を、核を除去した卵子と融合させた後に、代理母役の雌犬の子宮に着床させたという。

 同チームは同じ方法で7月10日に「ピース」、同15日には「ホープ」という名前の雌のクローン犬を誕生させることに成功した。

 ソウル大の黄禹錫元教授は昨年8月、世界初のクローン犬「スナッピー」を誕生させたと発表したが、スナッピーは雄犬だった。黄元教授の胚性幹細胞(ES細胞)をめぐる論文は捏造とされたが、スナッピーは本物とされている。

クローン牛の肉や牛乳、商品化 米政府が容認へ

2006年10月19日(産経新聞)YAHOO!News

 【ワシントン=渡辺浩生】米政府が年内にも、クローン技術で生まれた牛など家畜の肉やミルクを食用として商品化することを承認する見通しとなった。米食品医薬品局(FDA)が安全性に問題がないと判断したためだ。しかし、消費者グループや乳製品業界からの反発は強く、市場に流通するまでには曲折も予想される。

 FDAでは、クローン技術で生まれた牛の肉とミルクの成分を、通常の交配で生まれた牛のものと比較した結果、ほとんど違いが見当たらず「同様に安全であることが判明した」としている。米政府は年末までに、クローン家畜の食品をめぐる規制やリスク管理計画について草案をまとめる方針。

 乳牛や肉牛は通常、優秀な種牛の精液を使った人工授精で生産される。クローン技術を使えば体細胞核から種牛を増やすことができるので、酪農家やバイオ産業は「高品質の肉や牛乳を継続的に消費者に供給できる」と歓迎している。

 しかし、過去の米国内の世論調査では、約6割がクローン家畜の食用化に不快感を示している。「宗教上や倫理面の問題」を指摘する声も根強くある。

 乳製品業界も商品化に強く反対している。「全米牛乳生産者連合」はAP通信に対し、「牛乳が健康に良いという消費者の信用が傷つけられることを懸念している」と語った。

 消費者団体などは、商品化する場合にはクローン家畜の肉やミルクであることをラベルなどで表示すべきだとも主張。その是非は今後の論議の的になるとみられるが、通常のものと見分けがつかず、「区別は事実上不可能」との指摘もある。

 一方、米紙ワシントン・ポストは専門家の証言として、すでにクローン技術で生まれた家畜の精液が酪農家の間で売買され、飼育された家畜の食肉が売られていると報じている。

ニャ〜ンともあっさり廃業 猫クローン受注2件のみ 米ジェネティック

2006/10/14 FujiSankei Business i.

 ■コスト高が逆風

 ペット猫のクローンを世界で初めてサービス化したことで知られる米バイオテクノロジー(生命工学)企業ジェネティック・セービングズ・アンド・クローンが12日までに、廃業に追い込まれた。倫理的懸念やコスト高が逆風となり、注文がほとんど取れない状態が続いていた。

 同社は2000年、サンフランシスコ近郊サウサリートで創業。テキサス在住の女性から注文を受け、死んだ愛猫「ニッキー」から採取しておいた組織でクローン「リトル・ニッキー」を誕生させ、クローン技術のペット応用の是非をめぐる論争が過熱した。

 クローン作成料金は当初5万ドル(約600万円)だったが、3万2000ドル(約384万円)に値下げ。それでも、これまでに2件しか受注できなかった。

 動物保護団体の米ヒューマン・ソサエティーは声明で、「クローン猫に対する需要が皆無に近かったのは、驚きに値しない」と指摘し、ジェネティック社の廃業を歓迎した。(シリコンバレー 時事)

韓国でクローンイヌの誕生に成功

2005年08月04日 WIRED VISION(AP通信)

 科学者たちが初めて、イヌのクローニングに成功した。だがそっくりな姿の賢い『名犬ラッシー』があちこちで見られるといった平和な世界はまだ望めないようだ。

 というのも、韓国のクローン研究における第一人者、ファン・ウソク(黄禹錫)教授が複製したイヌは、犬の世界では光り輝くスーパーモデルだが、犬の調教師の間では数百の犬種の中で最も人になつかず冷淡な種類にランク付けされているアフガンハウンドだからだ。

 今回の実験で、ファン教授による目覚しい数々の研究の成功実績がまた1つ増えたが、同時に急速に進歩するクローニング技術に対する倫理・科学両面の激しい論争が再燃することになる。

 昨年、ファン教授の研究チームは世界で初めてヒトクローン胚を作製した。5月には、脊髄損傷や先天性免疫不全に苦しむ患者と遺伝的に同一の胚性幹細胞(ES細胞)を初めて作り出した(日本語版記事)。

 科学者たちはこのクローンイヌに、「Seoul National University puppy」(ソウル大学の仔犬)を縮めた『Snuppy』(スナッピー)というニックネームをつけた。このイヌの作製者の1人である、ピッツバーグ大学医学部のジェラルド・シャッテン教授は、現在生後14週のスナッピーを「陽気で健康な普通のやんちゃな仔犬だ」と説明した。

 将来医療で役に立つであろう技術を韓国の研究チームが前進させたことに、科学者たちは喜びを示した。だが一部の人々――羊の『ドリー』をクローン技術で誕生させた科学者もその1人――は、生殖目的の人間のクローニングを世界中で禁止するという従来の主張を新たにしている。

 エジンバラ大学のイアン・ウィルムット教授(生殖生物学)は、「クローニングに成功する動物の種類が増えれば、人間を含む哺乳類のクローニングも可能だろうという全体的な印象が強まる」と述べた。ウィルムット教授は、およそ10年前にドリーを作り出した人物だ。

 それ以降、科学者たちがクローニングを実施してきた動物は、ネコ、ヤギ、ウシ、マウス、ブタ、ウサギ、ウマ、シカ、ラバ(日本語版記事)、ガウル(東南アジアの巨大な野生のウシ)など多種にわたる。クローン技術で作り出された動物の健康状態や寿命が安定しない状況は解消されていない。ドリーはガンと関節炎を発病したため、寿命の半分の若さで安楽死という結果を迎えた(日本語版記事)。

 「この根底となる技術を、開発中の研究モデルに利用し、最終的には治療にまで応用できるとなれば、とてつもない可能性がある」と米国生殖医学会のロバート・シェンケン会長は述べた。「だが論文には、大半の種と同様にイヌの場合も、生殖目的のクローニングは安全ではないことも指摘されている」

 この実験の成果は、商業目的のクローンペット業界を活気づかせただけにも思える。この業界では、クローン技術で誕生させたペット1匹に5万ドルの値段をつけている。米国で初めてクローニングの依頼を受けて販売されたペットは、バイオテクノロジー企業の米ジェネティック・セービングズ・アンド・クローン(GSC)社(カリフォルニア州ソーサリート)が作り出した生後9週間の子猫(日本語版記事)だった。

 同社の関係者たちは、動物病院で卵巣除去手術から採取された卵子を使って、1年以内に商業目的のイヌのクローニングを実施したいと述べた。韓国は米国よりも規制が少ないため、研究者たちは外科的に研究動物から卵子を取り出すことができる。

 「これで、この分野へのわれわれの投資が無駄でなかったことが証明される」と同社の広報担当者は語った。「われわれよりも先にこの偉業を成し遂げる者がいるとしたら、ファン教授の研究チームだろうと前々から思っていた――その理由の1つには、この研究チームの科学における優れた能力があることは確かだが、もう1つ、韓国ではイヌの代理母と卵子がずっと手に入りやすいこともある」

 だがファン教授を中心とするチームは、この研究成果を、商業目的のクローニングからは距離を置かせようとしている。「これは幹細胞における科学と医療を進歩させるものであって、不自然な方法で犬を作るためのものではない」とシャッテン教授は述べた。

 科学的な意味では、この実験は大成功だとは言えない。1000個以上のクローン胚が代理母の子宮に移植され、妊娠したのは3匹だけだった。これは、クローンネコやクローンウマの実験を下回る成功率だ。詳細は『ネイチャー』誌の8月4日号に掲載されている。[日本語版:天野美保/小林理子]

クローン・遺伝子組み換え、ヤギと豚の生産に成功

2005年06月25日 asahi.com

 体細胞クローンと遺伝子組み換えの技術を組み合わせてヤギとブタをつくることに成功した、と農業生物資源研究所(茨城県つくば市)が発表した。がん抑制効果のあるたんぱく質など薬の原料を効率的に生産することや、医療用モデル動物の開発が期待できるという。

 同研究所と名古屋大医学部、バイオベンチャー「プライムテック」(茨城県土浦市)の共同研究。ヤギなどが胎児の段階に体細胞をとり、目的の遺伝子を入れ、うまく入った細胞を選んで核などを卵に移植することで、成功率を高めた。

 ヤギは雄で、5月に生まれた。世界で2例目、国内では初。生理活性を高める働きのたんぱく質をつくる遺伝子が組み込まれており、この雄を親に雌が生まれれば、こうした有用なたんぱく質を乳から大量に採集することが可能となる。

 ブタは4匹生まれた。ブタの臓器を人間に移植すると拒絶反応を起こすが、今回の4匹のうち3匹は、拒絶反応を抑えるように遺伝子を組み換えてある。今年中に、交配で生まれた子ブタを使ってサルなどへ移植をし、拒絶反応が出ないか調べる方針だ。

優勝馬のクローンが誕生 伊で世界2例目とBBC

2005/04/15 The Sankei Shimbun

 英BBC放送(電子版)などによると、イタリア・クレモナのスパランツァーニ畜産研究所は14日、耐久レースに優勝した馬(アラブ種)の遺伝子をコピーしたクローン馬の生産に成功したと発表した。

 クローン馬は2003年5月に同研究所で生まれた雌に続いて世界で2例目だが、優勝馬のクローンは初めて。競馬界や馬術競技会にも影響を与えそうだ。

 ピエラズ2と命名されたクローン牡馬は2月25日生まれで、出生時の体重は42キロ。

 “親”のピエラズは去勢された牡馬で、1994年と96年に耐久レースで優勝。現在は米国で引退生活を送るが、去勢されたため子孫を残せず、フランスの研究機関が細胞を採取し保存していた。

 ピエラズ2はレースには参加しないが、種馬としてピエラズのような実力を持った子どもの誕生に貢献することが期待されている。

 耐久レースは10数キロの距離の持久力を争う競技で、特にアラブ首長国連邦などで人気という。

 同畜産研究所は03年5月、世界で初めてクローン雌馬のプロメテアを誕生させた。(共同)

国連総会、クローン人間禁止を採択 日本は反対票

2005/03/09 The Sankei Shimbun

 国連総会は8日、治療目的も含むすべてのヒトクローン技術の禁止を加盟国に求めた政治宣言を、賛成84、反対34、棄権37の賛成多数で正式に採択した。宣言に法的拘束力はない。

 治療目的に限り同技術を認めるよう主張してきた日本は「宣言は加盟国のさまざまな見解を反映していない。日本の国内政策に影響を与えるものではなく、厳しい条件を課した上で治療目的のクローン技術の開発を進める」と述べ、反対票を投じた。

 この問題では、イタリアや米国、中南米諸国などヒトクローン技術の全面禁止派と、日本や中国、ベルギーなど部分容認派が激しく対立したが、国連総会の第6委員会は2月18日、賛成多数で同宣言を採択していた。(共同)

愛猫のクローンの値段は?

2004年12月24日 WIRED VISION

 米国で初めて、一般の人からの依頼を受けたクローン猫が販売された。『リトル・ニッキー』という名の生後9週間の子猫で、17年間飼っていた猫を亡くして悲しんでいたテキサス州在住の女性に届けられた。

 この子猫のクローニング料は5万ドル。元になったDNAは、この女性の愛猫で昨年死んだ『ニッキー』のものだ。

 リトル・ニッキーは女性の家で無邪気にはしゃいでいるが、今回のクローン作成とその販売によって、急速に発展するクローニング技術に関する激しい議論が、倫理・科学の両面で再燃している。

 商業目的のクローニングとしては、すでに優良牛のクローンが1頭およそ2万ドルで作成されている。また、研究目的では、マウス、ウサギ、ヤギ、ブタ、ウマ――さらには主にインドネシアに棲息する絶滅寸前の野牛『バンテン』など――のクローニングが成功している。[日本語版:天野美保/長谷 睦]

クローン猫ビジネス、米でスタート…1匹550万円

2004/08/07 読売新聞 Yomiuri On-Line
 【シアトル(米ワシントン州)=森田清司】米サンフランシスコ・クロニクル紙(電子版)によると、サンフランシスコ近郊の企業が顧客の注文に応じてペットの猫のクローンを作る商売を始めた。費用は1匹5万ドル(約550万円)で、年内に5匹のクローン猫が誕生する予定という。

 「コピー元」となる猫の皮膚から取り出した遺伝子をもとにクローン胚(はい)を作り、「代理母」の猫に産ませる手法で、同社はすでに3匹のクローン猫を生み出すのに成功しているという。

 同社によると、これまでに生まれたクローン猫には健康上の問題はない。将来、クローン猫に問題が生じた場合、料金は払い戻すという。すでに5人の顧客が愛猫の「コピー」を同社に発注。このほか数百人が将来のクローン作製に備え、ペットの組織の保存を同社に依頼している。同社は犬のクローン作製にも取り組んでおり、年内には成功する見通しという。

国内初のクローン2世牛誕生 静岡畜産試験場

2004/07/23 The Sankei Shimbun
 静岡県畜産試験場(富士宮市)は23日、体細胞クローン牛の雄、雌の人工授精による子牛の出産に成功したと発表した。両親ともにクローンの子牛の誕生は国内で初めて。

 交配は、皮膚などの体細胞をもとにつくられた体細胞クローン牛の繁殖能力や生理機能の正常性を確認するための実験として行われた。

 雌のクローン牛に雄のクローン牛から採取した凍結精液を昨年10月に人工授精し、7月22日夕に無事出産した。

 子牛の体重は約29キロと標準的で、異常などはみつかっていない。畜産試験場は「今後の発育や遺伝的正常性を検証し、体細胞クローン牛の種畜としての有効性を確認したい」としている。

 体細胞クローン牛同士の交配、出産はフランスでは成功例があるという。

伊で「クローン人間3人誕生」と医師、詳細は明らかにせず

2004/05/06 asahi.com
 イタリアの不妊治療医セベリノ・アンティノリ氏は5日、ローマで記者会見し、体細胞の核を移植したクローン胚(はい)技術で3人の「クローン」赤ちゃんが誕生したと述べた。同氏が直接関与したかや3人の性別、国籍などについては「タブーなので答えられない」として明らかにしなかった。

 同氏は02年11月、「3人の女性がクローン人間を妊娠している。来年1月に1人目が誕生する予定だ」と発表したが、その後は口を閉ざしていた。今回の会見では「クローン人間が誕生したか」と質問されたのに対して「少なくとも3人は成功した。核移植がうまくいったとの情報を入手した」などと答えた。

遺伝子操作とクローン技術で「BSEに耐性のある牛」を開発

2004年01月23日 WIRED VISION AP通信

 バージニア州ブラックスバーグ発――牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)を根絶するための確実な方法を模索している科学者たちが、この脳をむしばむ致命的な病気に耐性を持つよう遺伝子操作を施した牛のクローニングに取り組んでいる。

 ワシントンDCに本部を持つ業界団体、バイオテクノロジー産業機構(BIO)によると、少なくとも3つの研究チームがクローニングを試みているという。そのうちの1つである韓国の研究チームは先月、「狂牛病に耐性を持つ」子牛4頭を誕生させたと報告している。

 バージニア工科大学では、ウィラード・アイストーン博士とウィリアム・ハックル博士が、やはりまもなく成功する見込みだと述べている。

 「すべて順調にいけば、今年中か来年初めにはクローン牛が誕生すると思う」とアイストーン博士は話した。

 牛肉業界や消費者保護団体は、そのような手の込んだコストのかかる方法を用いて将来的に牛肉の安全を確保することは、実際的とは思えないと述べている。とはいえ、この取り組みに関心を寄せていることも事実だ。

 米国家畜生産者牛肉協会(NCBA)デンバー事務所のジェイムズ・「ボー」・レーガン氏は次のように話した。「われわれはクローン牛を支持しない。しかしどんな物事についても、より多くの知識を持つほうが意思決定の際に役に立つ」

 米食品医薬品局(FDA)は、クローン牛ないしその子孫の肉は食品として認可していない。将来的にFDAが認可したとしても、畜産農家がいっせいに遺伝子操作が施された牛の購入に走るようなことにはならないだろうとレーガン氏は話す。狂牛病は米国の牛肉にとって小さな脅威でしかなく、大量の動物に遺伝子操作を施すには莫大なコストがかかるためだ。

 しかし仮に、狂牛病が深刻な脅威となり、「大きなリスクがあると考えられるようになれば、そのときは、大勢の人が興味を持つだろう」とレーガン氏は言う。

 米国消費者同盟の一部門で、ニューヨーク州に本部のある消費者政策協会の責任者、ジーン・ハロラン氏は、「狂牛病に耐性を持つ」として売り込まれるクローン牛肉の購入を検討する消費者が出てくると予想する。ただし、そうした方向に動くのは勇み足のようにも思われると注意を促した。

 「これは、問題に対処するにあたって、あまりに頑迷なアプローチだ」。ハロラン氏はクローニング研究についてこう話した。「そもそも、もっと容易な解決策があるのだ。つまり、もともと与えるべきではなかった汚染された飼料を動物に与えるのをやめればいいのだ。牛はベジタリアンなのだから」

 アイストーン博士とハックル博士によると、タンパク質「プリオン」についてさらに多くの知識を得るために、およそ2年前に子牛のクローニングに取り組みはじめたという。人間や動物の脳をむしばむ病気のいくつかは、異常プリオンが原因だと考えられている。

 狂牛病の原因とされる異常プリオンは、紫外線、電離放射線、さまざまな滅菌温度、殺菌用の化学薬品にも耐性がある。

 異常プリオンが体内に入り、正常なプリオンタンパク質に感染すると、それらの折りたたみ方を変形させ、他のタンパク質にも感染させる。そして最終的には、脳に小さなスポンジ状の穴を開けてしまう。感染した動物はよろよろ歩いたり、よだれを垂らすようになる。同様に異常プリオンに起因するとされる人間の疾患、クロイツフェルト・ヤコブ病の場合、患者は筋肉のコントロールを失い、死に至る前は痴呆にかかる。

 牛が狂牛病に感染するのは、他の牛から製造した、異常プリオンに汚染された飼料を与えられることが原因とされる。こうした飼料の使用は1997年に禁止された。狂牛病に感染した牛の脊髄や神経組織が含まれた牛肉加工食品を食べた場合に、人間がクロイツフェルト・ヤコブ病に感染する可能性があると科学者たちは考えている。

 BSE耐性を持つ子牛のクローニングに成功したことを発表した韓国の研究者チームは、『サイエンス』誌において、実験に使用した牛は、病原性を持つ形に変化しないプリオンタンパク質を生成するよう遺伝子操作を施されたと説明している。

 バージニア工科大学の研究者チームは、異なったアプローチを取っている。牛の細胞の中から、プリオンタンパク質の遺伝子情報を司るDNAを除去しようとしているのだ。それらが除去されたDNAを子牛のクローニングに用いるため、クローン牛はこのタンパク質を生成できない。病気の原因を根本から断ち切ってしまうわけだ。

 プリオンタンパク質を除去することで、子牛の生体機能にどういう影響をもたらすかは、今のところ研究者たちにもわからない。ハックル博士によると、プリオンタンパク質を持たないマウスのクローンはすでに作られており、これらのマウスには不眠症を含む副作用が生じたという。

 ハックル博士とアイストーン博士は、米国立衛生研究所(NIH)から30万ドルの助成金を得ており、オスとメスを1頭ずつ、子牛のクローンを作りたいと述べている。

 「われわれは、遺伝子操作とクローニングが家畜の病気への耐性にどのように利用できるかを示す見本となるような研究を目指している」とアイストーン博士は言う。「この研究によって、古典的なワクチン投与という手法に代わる、より効果的な対処法を提供できるかもしれない」[日本語版:湯田賢司/多々良和臣]

クローン人間禁止条約の草案作成、2年先送り 国連

2003/11/07 asahi.com
 国連総会第6委員会(法律)は6日、クローン人間禁止条約の内容を方向付ける決議案の採決を、05年まで2年間延長する動議を可決した。クローン技術の人間への応用の全面禁止を求める米などと、医療目的のクローン胚(はい)研究の除外を求める英国、日本などの主張が対立しているためで、同条約の策定は大幅に遅れることになる。

 国連総会は一昨年、クローン人間禁止条約づくりを求める決議案を採択した。加盟国ほぼすべてがクローン人間(個体)の作製禁止に賛成しているが、再生医療用のクローン胚作製も一律に禁止するか否かで意見が分かれ、委員会には全面禁止と部分禁止の二つの決議案が提案されていた。

 このためイスラム諸国会議機構を代表してイランが提出した、採決は時期尚早でさらに論議を尽くすべきだとする動議を、賛成80、反対79で可決した。日本は賛成に回り15カ国が棄権した。

 これまでの協議では、全面禁止案に約60カ国が賛成、部分禁止案に20カ国が賛成を表明し、国際社会の見解は二分されていた。米は宗教右派を支持基盤とするブッシュ政権の意向で、全面禁止条約へ向けた決議案の採決を強く求めていた。

米、クローン牛肉解禁へ 来年にも承認 「安全性問題ない」 食品医薬品局

2003年10月31日 西日本新聞

 【ワシントン30日共同】体細胞クローン家畜の安全性を審査してきた米食品医薬品局(FDA)は「体細胞クローン技術でつくった家畜の肉やミルクなどは、通常の食品と同様、安全性に問題はない」とする報告書をまとめた。報告書の要約を入手したロイター通信が三十日、伝えた。

 FDAは、これまで安全性の評価が不十分だとして、クローン家畜やその子孫の肉などの商品化を自粛するよう企業側に要請してきた。だが、今回の結論で、クローン牛肉や乳製品などの販売承認に向け、大きく踏み出す。業界関係者によると、来年前半にも承認が得られる可能性があるという。

 日本など各国でのクローン肉解禁論議にも影響を与えそうだ。

 市民団体などは「長期的な安全性の評価が不十分で、表示の可否など未解決の問題が多い」とクローン家畜製品の市販に強く反対しており、今後、大きな論議を呼ぶのは確実だ。

 ロイター通信によると、FDAの専門家がまとめた報告書は、クローン家畜の誕生直後には、病気を発症する危険性が通常より高いことは認めたが「成長すれば差異は少なくなり、正常な出産も可能」と指摘。肉などを検査しても「通常の動物と実質的に区別がつかない」と指摘し、安全性を認めた。

 体細胞クローン技術でつくられた家畜の肉が大量に市場に出回る可能性が低いことも考慮すれば「クローン動物やその子孫の肉やミルクを、食品として消費することがもたらす危険性は非常に小さい」と結論づけた。

 FDAは来月四日、この問題での公聴会を開き、意見を求める。

クローン牛、安全性認める 厚労省研究班が報告書

2003/04/11 中国新聞ニュース
 親と同じ遺伝形質を持つ体細胞クローン牛をめぐり、厚生労働省の研究班は十一日までに、「肉や乳の成分に特異な点はなく、何らかの要因で安全性が損なわれるとは考えがたい」との報告書をまとめた。体細胞クローン牛は農水省が出荷自粛を指導しているが、約三年の研究を基に食品としての安全性に一定の科学的根拠を与える内容で、本年度内にも流通解禁される見通しが強まった。

 ただ、高い死産率の原因が解明されていないなど問題点もあるため、厚労省内には内閣府に設置予定の食品安全委員会で最終判断するべきだとの意見もある。流通に抵抗感が強い消費者の理解をどう得るかも課題だ。

 旧厚生省は二〇〇〇年六月に「多数のデータによる安全性の裏付けが必要」とする研究班の中間報告を公表。体細胞クローン牛の研究が続けられてきた。

 この間、研究班は国内で生まれた体細胞クローン牛の成育状況や生理機能のほか、肉や乳の成分を分析。農水省が昨年公表したラットへの給餌試験で異常が見られなかったとの結果も踏まえ、安全性を懸念するデータはないと判断した。

 しかし新たな知見が明らかになった場合は迅速に対応できる体制をつくっておくなど「慎重な配慮が必要」と注文も付けている。

 農水省によると、国内で生まれた体細胞クローン牛は二月末時点で約三百四十頭で、うち約百四十頭が飼育中。ほかに、体細胞クローン牛の精子を使った人工授精で生まれた牛もいるが、いずれも流通していない。

 共同通信が昨年十二月に実施したアンケートでは、国内で体細胞クローン牛を誕生させたり飼育したりしている四十施設のうち、約八割に当たる三十三施設が出荷に積極的な姿勢を示した。

クローン羊『ドリー』の早すぎる死で、さらに高まるクローン技術への懸念

2003年02月17日 WIRED VISION (AP通信)

 ロンドン発――スコットランドのロスリン研究所は14日(現地時間)、6歳になっていたクローン羊の『ドリー』を安楽死させたと発表した。ドリーは老化が早く、肺の疾患を患っており、クローン動物の実用性を疑問視する声があがっていた。

 6歳というと羊の一般的な寿命のおよそ半分だ。ロスリン研究所によると、肺に進行性の疾患を抱えていたため、安楽死を決断したという。ドリーは同研究所で「創造」され、育てられていた。

 「ドリーの早すぎる死の原因がクローン技術と関係があるか否かは、解剖結果を待たねばならない」と、オックスフォード大学のリチャード・ガードナー教授(動物学)は述べた。同教授は王立協会で幹細胞に関するワーキング・グループの議長も務めている。「もし関係があれば、生殖目的のクローニングの危険性と、クローン技術を人間に応用しようとしている人々の無責任さがさらにはっきりと示されることになる」

 ドリーの研究チームを率いるイアン・ウィルムット教授は、ドリーの病気はクローン技術とは関係ないようだと話す。

 「ゆっくり進行する疾患にかかっていた可能性が最も高く、この疾患には効果的な治療法がない。残念なことだが、飼育場で飼っている他の羊もこの疾患にかかっているので、それがいちばん確実そうな説明だが、はっきりとはわからない」とウィルムット教授。

 ウィルムット教授は病名の公表を避けたが、それは一般的な呼吸器感染症で、ドリーと同じ飼育場にいる別の1頭が感染していたものだと話す。

 「その羊から感染した可能性が最も高い。ドリーの安全を守り、観察をするために室内で飼育していたことが、不運な結果を招いた」とウィルムット教授。「言うまでもなく、研究チームの全員がショックを受け、悲しんでいる」

 同研究所のハリー・グリフィン博士によると、ドリーは1週間ほど前から咳をするようになり、14日午後に容態が悪化したため獣医を呼んだという。

 ドリーは1996年7月5日にロスリン研究所で生まれた。1997年2月23日にドリーの誕生が発表されると、世界中が大騒ぎになった。

 ドリー以前にも、研究者たちは胎細胞や胚細胞からの羊のクローニングに成功していたが、成体の細胞から新たな個体を作り出せるかどうかはわかっていなかった。

 ドリーの登場により、クローン人間の誕生も必至との憶測が高まった。

 しかし、最大の懸念の1つは、ドリーは老化の進んだ状態で生まれたのではないかというものだった。

 成体の遺伝物質を使ったクローン動物の細胞は、すでに歳をとった状態にあるのではないかと懸念されていた。一方、遺伝子の時計が誕生の時点まで「巻き戻される」かもしれないという期待もあった。

 フィン・ドーセット種の羊ドリー――米国人歌手のドリー・パートンにちなんで名付けられた――は、ウェルシュ・マウンテン種の雄羊『デビッド』と2回交尾して、1998年4月に第1子の『ボニー』を、1999年にはさらに3頭を出産した。

 子羊の誕生により、クローン羊も繁殖できることが証明された。

 ところが1999年、ドリーの体細胞に、高齢の羊によく見られる徴候が発見された。ドリーは、6歳の雌羊の乳腺細胞からのクローニングによって誕生している。

 さらに2002年1月、ドリーが5歳半という比較的若い年齢で関節炎を患ったことが発表されると、クローン技術には欠陥があるのではないかという論争が巻き起こった。

 このことは、基になる遺伝子の設計図をすり減らさずにクローン動物を作るのは不可能だということを示している、と主張する遺伝学者も現れた。

 現在、牛、豚、マウス、山羊など数百のクローン動物が世界中に存在し、その多くは丈夫で健康に暮らしているようだ。

 しかし、動物のクローニングの失敗例も多い。器官の肥大する奇形があって胎内で死亡したり、誕生直後に死んだりすることがある。誕生から数日後に死亡する場合もあり、中には通常の2倍近い大きさで生まれた例もあった。

 「ドリーの貢献を振り返ることも重要だ」とウィルムット教授は指摘する。「ドリーの登場によって、細胞がどのようにさまざまな組織に発達するかという問題に関する生物学者たちの考え方が一変した。ドリーを作り出した実験は、パーキンソン病などの難病を治療するための細胞の生産方法について、以前と全く異なる考え方をするきっかけになったのだ」

 ロスリン研究所によると、ドリーの遺体はエジンバラのスコットランド国立博物館に送られ、ゆくゆくは展示されることになるという。[日本語版:山本陽一/高森郁哉]

クローン人間:今週中に2人目誕生か ラエリアン科学者が公表

2003年01月03日 THE MAINICHI NEWSPAPERS

 新興宗教団体ラエリアンの「クローンエイド」社の科学者ブリジット・ボワセリエ代表は2日、フランス国営テレビ、フランス2のインタビューに応じ、2人目のクローン人間が「数日中に欧州で誕生するだろう。私は今週中だと思う」と述べた。

 ボワセリエ代表は、最初のクローン人間誕生との発表が真実かどうかを調べるため第3者の専門家がDNA鑑定をすることができるかとの質問に、「おそらく欧州で生まれる2人目の子供の方が(鑑定は)やりやすいだろう。その国は(米国よりクローン人間に対して)過敏でないから」と答えた。(パリ共同)

クローン女児、米の自宅へ

2002年12月30日 The Sankei Shimbun

 クローン人間を初めて誕生させたと発表した「クローンエイド」社のブリジット・ボワセリエ代表は29日、「イブ」と呼ばれるクローン人間の女児が30日に家族とともに米国の自宅に戻ることを明らかにした。AP通信が報じた。

 ボワセリエ代表は「女児が自宅に入れば、(クローンエイドとは)独立した専門家が訪問することになる」と述べ、焦点になっている第3者によるDNA鑑定での真偽の検証作業が30日にも始まるとの見方を示した。

 DNAサンプルが得られれば、今週末か、来週初めには結果が出るという。

 一方で代表は、母親の出身地や女児の出生地など詳細については「女児と家族を守るため」として言及を避けた。

 米国ではクローン人間づくりを禁止する特定の法律はないが、米国内でクローン人間をつくる場合は事前に食品医薬品局(FDA)の許可が必要。このためFDAは同社による違法行為の有無について調査に乗り出す意向を示している。(共同)

クローン女児誕生

2002/12/27 中国新聞ニュース

 【ワシントン27日共同】新興宗教団体ラエリアン(本部スイス)が設立した「クローンエイド」社の広報担当者は二十七日、共同通信に、世界で初めてのクローン人間となる女児を誕生させた、と明言した。

 初のクローン人間誕生か、真偽不明 仏紙報道

 【パリ27日共同】フランス紙ルモンド(電子版)は二十七日、ヒトのクローンづくりを目的に新興宗教団体ラエリアン(本部スイス)が設立した「クローンエイド」社が世界で初めてのクローン人間となる女児を誕生させた、と報じた。

 母親は三十代の米国人女性で、自分の体細胞によるクローンという。出産は帝王切開で、母子とも健康としている。

 AP通信によると、同社は二十七日に米フロリダ州で会見し、ビデオを公開するという。

 真偽は現時点では不明で、専門家も「信用できる証拠が何も示されておらず、事実とは思えない」と同社の主張を懐疑的に受け止めている。

 クローン人間づくりは倫理的にも、安全性の面でも重大な問題があり、試みること自体が許されないとの考え方が世界のすう勢。今回の発表が大きな波紋を広げるのは必至で、クローン人間づくりを禁止する国際条約の早期制定などを求める声が強まりそうだ。

 同社はこれまで、三十代の米国人女性が夫との間で子供ができなかったため、自分の体細胞からつくったクローンを自ら妊娠した、と発表していた。

 クローンは通常、皮膚や血液などの体細胞の核を、あらかじめ核を取り除いた卵子に入れて、受精卵とよく似た性質を持つクローン胚(はい)を作成。それを母体に戻して誕生させる。一九九六年に世界初の体細胞クローン羊ドリーが生まれて以来、牛など他の複数のほ乳類でも成功している。

 ラエリアンは「地球上の全生命は異星人が遺伝子工学で創造した」などと主張する団体。「永遠の生命の実現につながる」と、教祖のラエル氏が九七年にクローンエイドを設立し、生後十カ月で死亡した米国人男児のクローンをつくるなどと公言していた。

 イタリアの不妊治療医セベリノ・アンティノリ氏も、来年一月に最初のクローン赤ちゃんがセルビア共和国で誕生予定だと発表している。

「クローン人間1月誕生」

2002年11月27日 The Sankei Shimbun
 クローン技術を使って3人の女性が妊娠したと今年4月に発表したイタリアのセベリノ・アンティノリ医師は26日、ローマで記者会見し、「クローン」赤ちゃんが来年1月に生まれる予定であることを明らかにした。
 同医師によると、超音波検査をした結果、胎児の体重は2500〜2700グラムとみられ、成育は順調という。女性の国籍や出産場所、またこの女性が先に発表した3人のうちの1人かどうかは明らかにしていない。

 医師や科学者の多くは、クローン技術による赤ちゃんは実現の可能性が低いとしているほか、奇形の確率が高く、倫理上の問題も多いとして、否定的見解をとっている。アンティノリ医師は当初、女性の子宮にクローン胚(はい)の着床を試み、数人が成功したとしていたが、自らは行っていないと後に発言を修正した。(共同)

来年にもクローン牛のミルク店頭へ 米紙報道

2002年09月16日 The Sankei Shimbun
 16日付の米紙ワシントン・ポストは、体細胞を利用したクローン技術を使って生まれた乳牛のミルクが、早ければ来年にも一部のスーパーの店頭に並ぶ可能性があると報じた。

 米科学アカデミーが最近の論文で、遺伝子操作をした魚類や昆虫は自然界に流出し害をもたらしかねないが、家畜に関してはクローン動物を安全管理できるとの見解を発表。米食品医薬品局(FDA)が、年内にも行政としての判断と対応を示す見通しが出ているためだ。

 日本の農水省は8月、体細胞を利用したクローン牛について「一般の牛と差はない」と安全性を確認。肉牛、乳牛など体細胞クローン牛の利用が米国より一足先に解禁される可能性がある。

 ポスト紙によると、牛乳に次いでクローン牛の子の肉も製品化される見通しで、2004−05年にはクローン豚の子の肉も現れそうだという。

 約2年前につくったクローン牛が成長し、生産者側が投資資金の回収を望んでいる経済的背景もあるという。現在、米国で飼育されているクローン家畜は計100頭足らずで、ミルクなどが製品化されてもわずかな量とみられる。(共同)

クローンは遺伝子異常多発

2002年09月04日 The Sankei Shimbun
 体細胞クローンの技術を使って生まれたマウスで遺伝子の発現異常が高頻度で起こっていることを、米ハワイ大の柳町隆造教授やホワイトヘッド生物医学研究所(マサチューセッツ州)などのグループが突き止め、11日、発表した。

 グループは「クローン動物は外見上正常でも、遺伝子レベルでは異常があり、死亡率や奇形の発生率が高いことの理由の一つと考えられる」と指摘。「クローン人間づくりは危険で、倫理的にも許されない」と警告した。

 研究グループは、培養したマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と、卵丘細胞と呼ばれる細胞の2種類を使って体細胞クローンマウスを作製。約1万個の遺伝子について、肝臓と胎盤での発現状況を通常のマウスと比較した。

 クローンマウスの胎盤では25個に1個の割合で遺伝子の働きが極端に盛んだったり、逆に遺伝子の発現が抑えられているなどの異常が確認された。発生率はやや低かったものの、肝臓でも、通常のマウスに比べて遺伝子発現の異常が多かった。

 グループは異常が起こる理由として、クローンを作る際、遺伝子の働きを調節する仕組みがうまく初期化できないことなどが考えられる、としている。(共同)

クローン人間:「不妊治療なら容認」が半数 医療系大学生

2002年08月17日 Mainichi INTERACTIVE
 国内の医療系学生の7割以上がクローン人間づくりを「好ましくない」とする一方、不妊治療目的に限れば半数が「認めてもよい」と考えていることが、学生グループがまとめたアンケートで分かった。ただし、クローン技術の応用について周囲と話したことがない学生も7割を超えており、同グループは「クローン技術を安易に考えず、議論を深める必要がある」と話している。

 アンケートは、イタリア人医師が「クローン人間の妊娠に成功した」と今年4月に発表したことをきっかけに、全国の医療系学生らで作る「メディカル・スチューデント・カンファレンス」(約30人)が実施した。

 慶応大、京都大、長崎大など全国30大学の医学系、薬学系、獣医学系の学生を対象に今年6月、調査用紙を配布し、1006人が回答した。

 クローン人間づくりについては74.6%が「好ましくない」と回答。「好ましくないと思わない」の13.2%を上回った。

 しかし、不妊治療目的で、夫か妻のクローンをつくることについては、「無制約で認める」「一定の条件下で認める」を合わせ50.5%が「認める」と回答した。

 クローン人間づくりが「好ましくない」理由としては「優生思想につながる」「人間の尊厳上問題がある」などが挙げられた。肯定する理由としては「科学技術の発展の結果で、やむを得ない」などが多かった。

 クローン問題について友達・家族と話すかどうかについては「あまりない」「ほとんどない」を合わせ71.2%に上った。「かなり」話すは2.5%しかいなかった。

 日本は、クローン規制法でクローン人間づくりを禁止している。グループ代表の東京医科歯科大大学院博士課程3年、藤原武男さん(27)は「大学ではクローン技術の倫理的な問題について議論する機会が少ない。よく考えないまま不妊治療への応用を容認する学生が多いようだ。今回の調査をもとに、大学祭などで議論の場を作りたい」と話している。 【永山悦子】

韓国でクローン人間誕生か 宗教団体発表

2002年07月23日 The Sankei Shimbun
 新興宗教団体「ラエリアン」が設立したクローンエイド社の韓国支部スポークスマンは23日、同国で約半年後にクローン人間が誕生する見通しだと発表した。

 発表によると、韓国では約10人が代理母になることを申し出て、うち3人が同社の計画に参加中という。事実なら、すでにクローン胚(はい)が代理母の子宮に移植され、着床していることになる。

 韓国政府はクローン人間づくりを禁止する法案を9月にも国会に提出予定だが、同スポークスマンは「法的な制限が加われば、代理母は(第3国に)出国する」としている。同社は2000年10月にラエリアンの本拠があるスイスでクローン人間をつくる計画を発表していた。(共同)

クローン:「不妊治療に限り認めて」実験参加予定夫婦訴え2002年07月22日 Mainichi INTERACTIVE

 21日付の英紙サンデー・ヘラルド(電子版)は、不妊治療のためのクローン人間づくりを公言しているザボス米ケンタッキー大元教授の治療に参加する予定の夫婦とのインタビューを掲載。夫婦は「不妊治療に限りクローンを認めてほしい」と語った。

 同紙は、元教授が年内にこの夫婦を含む6組の男女についてクローン実験を行う、と伝えた。

 北米大陸東部に住む夫婦は夫が50代半ばの高校教師、妻が40代半ばの販売員。2人は子供を授かろうと体外受精などを試みたが万策尽き、ザボス元教授のクローン不妊治療への参加を決断した。治療のため、元教授からクローンを禁止していない「秘密の国」に行くよう指示されるのを待っているという。

 夫は「クローン技術は無原則に使われてはならない」としながらも、「クローンで生まれるのは、わたしたち2人の子供。クローンは私たちにとって進歩した体外受精技術だ」と述べ、理解を求めた。(ロンドン共同)

今度は魚のクローン

2002年07月22日 Yomiuri On-Line
 小型の熱帯魚のゼブラフィッシュで、遺伝子を組み換えたクローン(複製)を作り出すことに、米カリフォルニア大学などの研究チームが成功した。羊や豚などではクローン技術による遺伝子組み換え動物が作られているが、魚類では初めて。22日付の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に発表される。

 研究チームは、ゼブラフィッシュの発生初期にあたる胚(はい)の細胞を培養し、クラゲから取り出した発光遺伝子を組み込んだ。この細胞を遺伝情報が入っている「核」を取り除いた約550個の卵子に移植したところ、約2%にあたる11個の卵が無事に育った。

 稚魚の段階では、クローンのゼブラフィッシュが緑色に光り、組み込んだ遺伝子が正しく働いていることが確認できた。生殖能力もあり、発光遺伝子はその子供にも伝わった。

ヒトクローン胚:「多数作った」 新興宗教関連企業が発表

2002年07月10日 Mainichi INTERACTIVE
 クローン人間作りを目指している新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」(本部・ジュネーブ)と関連する企業「クローンエイド」は10日、東京で開かれている国際バイオEXPOの会場で、計画の進展状況を報道陣に説明した。この中で、同社のトマス・カエンジグ副社長は、これまでに、クローン技術を利用して100〜150細胞に育ったヒトクローン胚(はい)(胚盤胞)を多数作った、と説明した。

 同社は会場で、韓国のバイオ企業と共同で開発したクローン胚作りのための新装置を公開した。クローンエイド社の所在地や実験を進めている場所、胚を子宮に移植したかどうかなど詳細については「今は話せない」と述べた。

クローン: 遺伝子に何らかの異常 羊ドリー生みの親が警告

2002年04月28日 Mainichi INTERACTIVE
 28日付の英紙サンデー・タイムズによると、世界初の体細胞クローン動物の羊ドリーをつくった英国のイアン・ウィルムット博士が、これまでにつくられたクローン動物すべての遺伝子に何らかの異常があるとみられるとの調査結果を発表した。

 博士は、イタリアや米国の医師が進めているクローン人間づくりに対し、遺伝子の欠陥を伴う危険が極めて大きいと強く警告した。

クローン人間:イタリア人医師が3人の妊娠を明かす

2002年04月24日YOMIURI On-Line
 【ローマ支局】世界初のクローン人間の誕生を目指しているイタリア人医師のセベリノ・アンティノリ氏は24日、同国の国営テレビに出演し、クローン技術で3人の女性が妊娠していることを明らかにした。 

クローン人間妊娠? 「8週」とイタリア医師が発表[2002年04月06日](共同) asahi.com

クローン人間:妊娠に成功 イタリア人医師が不妊治療

[2002年04月06日] ( 毎日新聞 ) Mainichi INTERACTIVE
 【モスクワ田中洋之】アブダビ(アラブ首長国連邦)発のタス通信によると、イタリア人医師のセベリノ・アンティノリ氏は5日、不妊対策としてクローン技術を使った女性の妊娠に成功したことを明らかにした。女性は現在、妊娠8週目に入っているという。クローン人間の妊娠が明らかになるのは初めて。クローン技術の人間への適用を禁止する国が相次ぐなか、世界的に議論を呼びそうだ。

 アンティノリ氏は妊娠にいたる経過や女性の国籍など具体的なことは明らかにしていないが、約5000組の不妊カップルが今回の計画に参加したという。

 アンティノリ氏はこれまで「クローン人間はクローン羊ではない。人類にとって有益だ」と指摘。さらにクローン人間は不妊に悩む多くのカップルに子供を授けるだけでなく、遺伝病対策にも役立つと意義を強調していた。

 不妊治療を手掛けている諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は「不妊治療に限れば、クローン人間づくりも許容されるのではないか。技術的にはいつ誕生してもおかしくないと思っていた。ただし、クローン人間の出産が定着するまで、生まれた子供が奇異な目で見られることも考えられる」と話している。

 【ことば】クローン人間 特定の人間とまったく同じ遺伝情報を持った人間。受精卵を細胞分裂の初期段階でバラバラにして母親の子宮に戻す受精卵クローンと、皮膚や臓器など体を形作る特定の細胞を利用する体細胞クローンとがある。通常は精子が卵子に受精して個体が生じるため、2人の遺伝情報が受け継がれるが、クローン人間の場合は1人だけの情報を受け継ぐのが特徴。日本では01年に、クローン人間を禁止する法律が施行された。

 ▽セベリノ・アンティノリ医師はイタリアの不妊治療の権威。昨年1月、米ケンタッキー大のパノス・ザボス元教授らとともにクローン人間を作る計画を発表した。男性の無精子症などを原因とする不妊夫婦を対象に、体細胞クローン技術を用いて赤ちゃんを誕生させるというもの。昨年8月には米科学アカデミーでのクローン人間をテーマにしたパネルディスカッションに参加、クローン人間作りの正当性を訴えたほか、同年11月にはヒトクローンを禁じている英国の規制の抜け穴を利用してクローン人間を作る意向を表明、論議をかもした。 【奥野敦史】

<クローンブタ>誕生させることに成功 台湾動物科学技術研究所

2002/04/20(毎日新聞)YAHOO!ニュース

<北朝鮮>クローンウサギ誕生していた 2月には子ウサギを出産

2002/04/15(共同)(毎日新聞)YAHOO!ニュース北朝鮮

クローンネコ:米の研究グループが初めて誕生させる 名はCC

2002年02月15日 [毎日新聞]
 【ワシントン斗ケ沢秀俊】体細胞クローン技術を使ってクローンネコの赤ちゃんを誕生させることに、米テキサスA&M大の研究グループが初めて成功した。21日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。体細胞クローンが成功した動物は6種類目で、ペット動物では初めて。将来は、かわいがっていたが死んでしまったペットをクローンでよみがえらせるペットビジネスに結びつきそうだ。

 研究グループは、雌のネコの卵丘細胞など体細胞から遺伝情報を含んだ核を取り出し、核を取り除いた別のネコの卵子に移植した。これを培養してクローン胚(はい)をつくり、代理母である雌ネコの子宮に入れた。

 延べ87回の試みで、2匹の代理母ネコが妊娠を継続した。うち1匹は胎児の成長が止まり流産したが、もう1匹のトラネコは昨年12月に赤ちゃんを産んだ。赤ちゃんは遺伝子構成が体細胞を提供した三毛猫のドナーネコと同一で、クローンだと確かめられた。

 「コピーキャット(複製ネコ)」の頭文字を取って「CC」と名付けられ、健康に育っているという。ドナーとは毛色が少し違うが、毛色は遺伝子だけでなく、胎内環境に左右されるためだという。

 動物の体細胞クローンはこれまで羊、マウス、牛、ヤギ、豚の5種類で成功している。他の動物と同様、ネコでも成功率は極めて低かった。

クローンマウス:寿命は通常より短命 国立感染症研究所

2002年02月11日 Mainichi INTERACTIVE
 小倉淳郎(あつお)・国立感染症研究所室長(発生工学)=現・理化学研究所室長=らのグループが、クローンマウスと通常のマウスを飼育して比較したところ、クローンマウスの寿命が短いという結果が出た。主な死因は肺炎や慢性の肝不全で、研究グループは今後クローン技術との因果関係を調べる。11日、米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」オンライン版で発表された。

 グループは、数匹の健康なマウスの精巣の体細胞から遺伝情報を含む核を取り出し、核を取り除いた卵子に移植して子宮に戻す方法で、もとのマウスとそれぞれ同じ遺伝情報を持つクローンマウスを12匹作った。この12匹と、普通に生まれたマウス7匹、細い管で卵子に精子を入れる顕微授精で誕生したマウス6匹を同じ条件で育て、寿命や体重の変化、肝機能などを比較した。

 その結果、通常のマウスの平均寿命は約900日だったが、クローンマウスは生後800日までに約8割の10匹が死亡した。通常マウスで生後800日までに死亡したのは7匹のうち1匹だけで、顕微授精マウスは6匹のうち2匹だった。

 クローンマウスと通常マウスの間で体重に差はなかった。ただ、肝機能障害の指標となる血中の乳酸脱水素酵素の値とアンモニア濃度を生後3カ月と14カ月で調べたところ、クローンマウスは通常のマウスに比べて1・6〜2倍高く、肝不全などの症状がみられた。多くが肺炎も起こしていた。

 こうした症状や死因と、クローン技術との関係は未解明だが、世界初のクローン羊「ドリー」は染色体の両端部分(テロメア)が短く、通常より老化が進んでいると指摘されている。また、クローン牛には死産や先天異常が多い。

 小倉さんは「種が変われば違った結果になるかもしれないが、クローン技術はどんな影響を及ぼすのか予想がつかない。人などに応用するのは危険だ」と話している。

中国:初の体細胞クローン牛が誕生

2001/11/08 中国情報局
 『中新網』5日付報道によると、今月3日午後6時頃、山東省莱陽農学院で中国で初めて胎児の皮膚細胞を使ったクローン牛が誕生した。

 山東省莱陽農学院動物発生工程センターによると、この実験は細胞の培養、マイクロ操作、細胞融合、体外培養、胚胎移植といった様々なクローン技術を駆使し、肉牛の胎児の皮膚上に細胞核を移植し、発情期にあった5頭の母牛の子宮に着床させ、そのうちの2頭が妊娠したもの。

 今回誕生したクローン牛は康康(カンカン)と名付けられ、雌で黒色、体重30キログラムで身長は64センチメートル、胸囲72センチメートルと、順調に育っているという。

 専門家によると、体細胞クローン技術は未だ完全ではなく、奇形や死産、流産といった難しい問題が多く、生存率は低い。

「クローン人間」

(2001/08/16)時事通信社
 通常の子供は父と母の双方から遺伝子を受け継ぐが、クローンは片方からしか遺伝子を受け継がない「複製」。1996年に英国で初のクローン羊「ドリー」が誕生し、クローン人間の技術的可能性が高まった。ドリーと同じ体細胞クローンは、遺伝情報を担う核を取り除いた卵子に人間の体細胞の核を入れ、母胎に移植する。

 クローン人間づくりは日本のほか英、仏、独などで禁止されており、米国でも下院で禁止法案が可決された。イタリアの医師らのグループや国際的な新興宗教団体がクローンの子供をつくる計画を明らかにしており、批判されている。

クローン人間禁止宣言/京都で開催中の発生生物学会

(共同通信)2001.07.11 Kyoto Shimbun
 京都市で開催中の国際発生生物学会議(組織委員長・竹市雅俊京都大教授)で十日、クローン人間づくりの自主的な禁止を宣言する決議が行われた。

 決議は、牛やマウスなどの体細胞クローン動物で深刻な発育異常が多発しているのを受け、人間への応用は「重大なマイナスの結果を招く」と指摘。クローン人間づくりを国際的に禁止すべきだとしている。

 クローン人間の禁止は世界的な潮流になりつつあるが、会議関係者によると、クローンを含む研究に携わる専門家の国際的団体によるこうした決議は初めてという。

 国際発生生物学会議は四年に一回開かれ、今回は世界三十七カ国から約千三百人が参加。前回の会議以降、クローン技術の危険性が徐々に明らかになってきたのに加え、イタリアや米国の医師らが今年一月、不妊治療の一環としてクローン人間をつくる計画を明らかにしたことなどを受け、禁止を宣言する機運が高まったという。

90%がクローン人間反対

2001.02.12【ニューヨーク11日=共同】The Sankei Shimbun
 米誌タイムとCNNテレビが行った世論調査で、回答者の九○%が人間のクローンをつくることに反対していることが明らかになった。十二日発売の同誌最新号に掲載される。

 また、回答者の八八%は、科学者がクローン人間をつくることを禁止すべきだとし、羊など動物のクローンについても六七%が「良い考えではない」と否定的だった。

 クローン人間に反対の理由には、三四%が「宗教上の信念」を挙げた。「個人の尊厳を傷つける」「好ましくない目的に使用される恐れがある」はそれぞれ二二%だった。

 ただ、今後十年でクローン人間が誕生すると予測した人は四五%に達した。

クローン人間、禁断か進歩か 欧米で「誕生予告」相次ぐ (2001.02.04) asahi.com

法規制ない国でなし崩しの危険

2001年01月29日Mainichi INTERACTIVE
 クローン技術を人間に応用する際の安全性や倫理的な問題は、まだ十分検討されていない。今回分かった米伊の不妊治療専門医による計画は、クローン禁止法などの法的規制をもたない国を舞台に、今後、なし崩し的にクローン人間作りが行われかねない危険性を浮き彫りにしている。

 これまで宗教団体の「ラエリアン・ムーブメント」や、米物理学者のシード博士らがクローン人間を作ると広言してきたが、いずれも不妊治療の専門家ではない。

 クローン人間禁止は世界のすう勢だが、禁止する法律をもつのは日本(今年6月施行)、ドイツ、英国、デンマークとまだ少ない。米国は大統領令で政府資金によるヒトのクローン胚(はい=個体になりうる初期の細胞)作りを禁止しているだけで、民間の研究は規制されていない。日本のクローン規制法も、国外で行う研究活動や不妊治療の利用には触れていない。

 今回の専門医チームには日本人医師が含まれ、参加を希望する不妊カップルの中に日本人がいるという。

 日本はクローン牛を120頭以上誕生させた実績があり、技術水準は高い。実際、海外の研究者から「クローン人間計画を手伝わないか」と声をかけられた畜産研究者もいる。クローン規制法の施行を前にした日本だが、さらに安全性や倫理的な論議を積み重ねる必要があるだろう。

米・伊の専門家がクローン人間づくり実行へ

2001.01.29 CNN.co.jp
 米「ワシントン・ポスト」紙などによると、米ケンタッキー大学の生殖生理学の専門家が29日までに、イタリア人医師と協力して今後1、2年のうちにクローン人間を誕生させる計画を明らかにした。クローン人間計画については、これまで新興宗教の団体が実行を示唆しているが、生殖の専門家によるのは初めてとされる。

クローン人間づくりの計画を明らかにしたのは、ケンタッキー大学のパノス・ザボス教授。米生殖医学会のメンバーとして、主に男性不妊病の研究を進める傍ら、産婦人科医の妻と共同で不妊治療クリニックと精子検査会社を経営している。

ワシントン・ポスト紙によると、ザボス教授はイタリアの不妊治療医、セベリノ・アンティノリ氏をはじめ各国の医師や研究者と協力してクローン人間づくりを実行するとしている。アンティノリ氏は閉経後の60代の女性を妊娠させるなど、数々の新しい不妊治療法で知られる人物。

ザボス教授はワシントン・ポスト紙に対し、計画は「地中海のある国」で実施する予定だと明かしている。無精子症の夫の体細胞から核を取り出し、妻の卵子に移植する技術を使用するものと見られる。

ザボス教授は、インタビューで、クローン人間が現実になることは避けられず、十分な技術のある専門家の手で公明正大に行われることが望ましいと持論を展開。また、「失敗は成功の母だ」と語り、流産や母体への危険も承知で挑戦するとしている。

 「無鉄砲な行為」との批判も
しかし、同教授の計画に対しては強い批判もある。ワシントン大学の教授で、米国生殖医学会のマイケル・ソウルズ会長は「非倫理的で無鉄砲な行為だ。まして、医学的に安全かどうかさえわからない。医療というより売名行為だ」と非難する。米生殖医学会は昨年11月、倫理委員会で、クローン技術で子供をもうけることは時期尚早で倫理上認められないとする見解を表明している。

これについてザボス教授は、計画はあくまで不妊症の患者を対象にすると主張。「我々は、だれかの複製を作ろうとしているのではなく、不妊治療しているだけ。(バスケットボールのスター)マイケル・ジョーダンのクローン人間をつくることに興味はない」と話している。

1、2年のうちにクローン人間 米・伊専門家が計画発表 (2001.01.28) asahi.com

クローン人間作り計画/米伊の不妊治療医チーム「2年以内に」

2001.01.28【ワシントン27日=共同】The sankei Shimbun
 米国とイタリアの不妊治療専門医のチームが、世界初のクローン人間を今後一−二年で誕生させる計画を二十七日までに発表した。

 これまでに宗教団体などもクローン人間作りを宣言しているが、不妊治療で実績を挙げている専門医が取り組むのは初めて。子供ができない不妊のカップルを対象とし、地中海沿岸の国で実施するとしている。

 米紙ワシントン・ポストなどの報道によると、クローン人間作りに乗り出すのは米ケンタッキー大のパノス・ザボス教授(生殖生理学)とイタリア人不妊治療医のセベリノ・アンティノリ氏らのチーム。

 計画はケンタッキー州レキシントンで開いた不妊研究会で発表された。不妊のカップル十組が計画への参加希望を寄せているという。

 ザボス教授はケンタッキー大動物科学講座に所属。レキシントンで不妊のカップルの治療に当たり、体外受精のための精子検査会社と不妊治療医院を経営している。この医院の主任医師は米生殖医学会に所属している。

 アンティノリ氏は、マウスの精巣内で成長させた人の精子細胞を使った体外受精を成功させたり、閉経後の女性の出産を可能にするなどの治療で知られる。

 ザボス教授はワシントン・ポストに対し、クローン人間作りに伴う流産や奇形などの危険性について、技術的に克服可能と指摘した。

希望者に日本人カップル

 2001.01.28【ロンドン28日=共同】二十八日付の英日曜紙サンデー・タイムズによると、初のクローン人間作りを目指しているイタリア人不妊治療医のセベリノ・アンティノリ氏は同紙とのインタビューで、計画への参加を希望している不妊カップル十組のなかに日本人が一組いることを明らかにした。

 また、専門医チームにも日本人医師が含まれているという。

世界的には禁止が主流/クローン人間作り

2001.01.28【ワシントン27日=共同】The sankei Shimbun
 日本や英国はクローン人間作りを法律で禁止し、米国でも生殖医学会が「安全性が不明で倫理的に受容できない」と自主的な禁止措置を続けるなど、世界的にはクローン人間作りを認めない考えが主流だ。

 宗教団体などがクローン人間作りを宣言した際には、学会などは「信ぴょう性がない」と黙殺してきたが、専門医が名乗りをあげたことで、激しい批判が巻き起こるのは必至だ。

 クローン人間作りに乗り出したパノス・ザボス教授らは地中海沿岸国で実施するとしか明らかにしていないが、当該国が禁止措置をとることも予測される。

 だが、批判を承知で計画を開始するのは「遺伝的につながった子が欲しい」とクローンに期待する不妊のカップルが多いことを示している。無事誕生した場合は、一気に実施数が増える可能性も否定できない。

 不妊カップルを対象にしたクローン作りの一つとしては、細胞核を取り除いた妻の卵子に夫の細胞を移植し、子宮に戻す方法が考えられる。この場合、理論的には遺伝形質のほぼすべてを父親から受け継ぎ、ミトコンドリアというごく一部の遺伝子だけを母からもらった男児ができる。

絶滅危機の野牛クローン誕生 米バイオ企業が発表 (2001.01.13) asahi.com

クローン規制法、来年6月にも施行へ (2000.12.01) asahi.com

国内初の体細胞クローンヤギ死ぬ 臓器の形成異常目立つ (2000.12.01) asahi.com

クローン人間「時期尚早で非倫理的」 米生殖医学会

2000.11.14 CNN.co.jp
 ワシントン(ロイター) 米生殖医学会(ASRM)の倫理委員会は13日、子どものできない夫婦がクローン技術を使って赤ちゃんをもうけることは、時期尚早で倫理上認められないとする見解を表明した。

ASRM倫理委員会のジョン・ロバートソン委員長はクローン技術の人への応用について、声明の中で「安全性が未確認で、倫理上の問題も十分に議論できていない」と指摘。その上で「今、専門家がこの技術を用いるのは倫理上認められない」としている。

クローン技術は、受精卵の細胞か皮膚や筋肉などの体細胞の核を、核を除去した未受精卵に移植し、子宮に戻すもの。体細胞を使うとDNAの構成は元の細胞とほぼ同一になり、1996年に生まれたクローン羊「ドリー」をはじめ、ねずみや豚、牛などの様々な動物のクローンが誕生している。

この技術を人に応用すれば、不妊の女性が、自らと同じ遺伝子を持つ子どもを産んだり、生殖機能のない男性でも事実上双子となる息子をもうけたりすることも可能とされ、その是非が議論されている。

ASRMは、安全性が確認されない中での人への応用は「人体実験だ」と、否定的な考えを表明。しかし、今後も研究自体は支持するとし、倫理上の議論を重ねる方針を明らかにした。

クローンヤギ、国内で初めて誕生 (2000.11.13) asahi.com

クローン人間作製/防止へ直ちに規制を

クローン技術規制法案が審議入り(2000.11.07)

クローン人間禁ずる規制法案、審議入り (2000.11.07) asahi.com 

大分県畜試、体細胞クローン・ウシの子牛誕生

(2000/10/19) 日経バイオテク by Biztech
大分県畜産試験場は10月19日、体細胞クローン・ウシ「夢福号」を父親とする子牛の第1号が誕生したと発表した。

クローン牛の精子で出産=鹿児島に次ぎ、国内2例目−大分

[ 時事通信社 2000年10月19日 18:49 ] by Daily Site Flash
 大分県畜産試験場(同県久住町)は19日、体細胞クローン牛「夢福」の精子を使った人工授精で妊娠した雌牛が、子牛を出産したと発表した。体細胞クローン牛の精子による子牛の誕生は、今月4日の鹿児島県肉用牛改良研究所に続き国内2例目。

 同試験場によると、生まれたのは同日午前3時50分。黒毛和種の雌で、体重は31キロ。生後20分で立ち上がり、母乳を吸うなど元気が良いという。 

ヒトクローン胚容認へ 英方針/医療目的に限定

2000.08.17 TThe Sankei Shimbun【ロンドン16日=時事】
 英政府は十六日、クローン技術でヒトの胚(はい)をつくる研究を医療目的に限って容認する方針を明らかにした。政府が任命した医療専門家グループが同日まとめた勧告を受け入れたものだが、最終的に容認するかどうかは議会での自由投票で決められる。

 専門家の報告では、損傷を受けた組織や器官の修復という治療目的のクローン胚研究について、「極めて大きな可能性があり、正当な理由がある」と結論付け、現行の「ヒト受精・胚研究法」の規制を緩和し、研究を認めるよう勧告。ただ、生殖目的のクローン胚づくりについては引き続き違法行為として禁止すべきだとしている。

 初期の胚からは、血管や肝臓などあらゆる組織や器官に分化できる胚性幹細胞(ES細胞)をつくることができる。クローン技術でつくられた組織や器官を移植に利用すれば、患者と同一の組織を持つため、移植時の拒絶反応がないという利点があり、移植用臓器不足の解消にもつながる。また、難病治療への応用も期待されている。

体細胞クローン羊の赤ちゃん、元気に成長

2000.07.12人民日報
中国西北農林科学技術大学で誕生した2匹目の体細胞クローン羊となる「陽陽」の体重は、6月22日に誕生してから20日間で3.5キロも増え、6キロになった。

体細胞クローン牛、国内で初めて出産 (2000.07.10) asahi.com

中国で体細胞クローンヤギが誕生

2000.06.18「人民日報網絡版」
 体細胞クローンヤギが16日、西北農林科学技術大学で誕生した。成年動物の体細胞クローンヤギの誕生は世界初。哺乳動物の体細胞クローン研究で中国が世界の先進レベルにあることが示された。

中国、ウサギのクローンに成功

2000年5月15日「人民日報海外版」
中国の科学者は、灰色のウサギの子宮を借りて、2羽の白いクローン・ウサギを誕生させることに成功した。これらの白ウサギは、灰色のウサギの遺伝的性質をまったく受け継いでいない。

河北農業大学と山東農業化学院・生物技術センターが共同で行なった「家畜原始生殖細胞胚胎細胞分離とクローン技術研究」という実験課題は、中国の「国家863計画」(科学技術研究に関する国家計画)の生物プロジェクトにおける重点項目である。それぞれ「魯星」「魯月」と名づけられた2羽のクローン・ウサギはこれまでのところ順調に育っている。

科学技術職員によると、今回の実験は単なる胚胎クローンであり、技術的には体細胞クローン羊の「ドーリー」のレベルには及ばないが、中国のクローン技術進歩のための基礎を築くものとなっている。同時に今回の実験は、動物の育種分野に関する効果的な方法を提供しており、胚胎の「工場化」生産の実現にとっても、最も優れた遺伝子の組み合わせが形成された。

人間のクローン関連技術 特許の一部を取り下げ

2000年5月5日 10時53分【ベルリン・共同】
 欧州特許庁(EPO)が、人間のクローン関連技術に関する英エディンバラ大学の特許申請を許可していた問題で、環境保護団体グリーンピースは4日、大学側が特許の一部取り下げを申請していることを明らかにした。EPOは昨年末、大学側の特許を認めたが、グリーンピースやドイツ政府などは「クローン人間誕生につながる」として、EPOの特許認定を批判していた。

ヒトクローン、研究機関にも罰金 規制法案を今国会提出(April 11, 2000)

クローン人間作りは「5年以下の懲役」 政府罰則案(March 29, 2000)

クローン猫も誕生へ

2000年03月20日 共同通信
 「山口大農学部獣医学科(鈴木達行教授)のグループが13日までに、体細胞クローン技術でつくった猫のクローン卵細胞を着床可能な状態まで試験管で育てることに成功した。 

         

 順調に進めば、早ければ6月にも世界初の体細胞クローン猫が誕生する見通し。鈴木教授は「イリオモテヤマネコやシベリアタイガーなど、この技術をネコ科の絶滅危ぐ種の保存に生かせれば」としている。                      

    

 羊の「ドリー」誕生後、ほ乳類ではこれまで牛やマウスで体細胞クローンが生まれているが、猫は卵を包む膜が厚いため、技術的に難しいとされてきた。鈴木教授らは2月末、核を取り除いた猫の卵20個に、猫の死亡胎児から採取した皮膚細胞の核をそれぞれ移植し6日間培養した。その結果、このうちの1個が、細胞が約100個程度まで分裂、増加、着床が可能な「胚盤胞」と呼ばれる状態まで成長したことを確認した。

 研究グループは現在、この胚盤胞を凍結保存しており、4月ごろ、猫の発情期に合わせ、代理母猫の子宮に着床させる予定だ。」

体細胞クローン豚出産成功、「移植用臓器」へ期待も(March 15, 2000)

体細胞クローン人間作製は懲役刑 科技庁が禁止法案骨子(March 06, 2000)

クローン技術のジェロン、クローン技術について日本で特許出願

2000年1月24日日経新聞 (要旨のみ)by最近の特許関連ニュース 本庄国際特許事務所
 米国バイオテクノロジー企業のジェロン社と提携している非営利の英ロスりん研究所は、クローン羊を作った技術について日本に特許出願した。クローン技術を今後展開しようとしている日本企業にとって、今後の開発に影響を与える可能性がある。

 コメント:同出願の中身が未だ分からないので、なんとも言えないが、代替技術がなければ、ロイヤリティ支払いが必要になる場合も考慮が必要。

受精卵分割でクローン猿

2000年1月14日 12時28分【ワシントン共同】
 初期の受精卵を分割する方法で、遺伝的に全く同一なアカゲザルのクローンをつくる実験を米オレゴン地域霊長類研究センターのグループが行い、これまでに1匹を誕生させることに成功し、14日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 人工的に双子や三つ子などを誕生させる技術で、牛では既に実現しているが、猿など霊長類での成功は初めて。

鹿児島県大隅町の県肉用牛改良研究所 初の「再クローン牛」今月中に誕生へ(January 05, 2000)

再クローン牛の妊娠に成功

2000年1月4日 17時54分 共同通信社
 体細胞クローン牛の皮膚細胞を使って新たにクローン牛をつくる試みを、鹿児島県肉用牛改良研究所が進め、4日までに代理母となる雌牛数頭の妊娠に成功した。順調にいけば、今月後半にも「再クローン牛」が生まれる。

 農水省などによると、マウスのリクローンづくりは米国で成功しているが、牛のような大型ほ乳類は世界でも例がない。

来年2月に最終報告へ

1999年12月28日 19時53分 共同通信社
 あらゆる臓器や組織に分化できるため「万能細胞」とも呼ばれる、人間の胚性幹(ES)細胞の研究の規制について科学技術会議(首相の諮問機関)の、「ヒト胚(はい)研究小委員会」は28日、国の指針による規制の方法などを議論した。

 来年2月末までに最終報告をまとめる方針だ。

受精卵からの人クローン研究、ガイドラインで禁止へ(December 28, 1999)

ヒトクローンを法規制へ 科技会議小委が結論(November 17, 1999)

東農大のヒト細胞実験は指針違反 文部省学術審が結論(November 12, 1999)

受精卵クローン牛、任意表示へ 農水省(November 11, 1999)

文部省、細胞移植問題受けクローン指針見直しの可能性(November 10, 1999)

文部省、細胞移植問題受けクローン指針見直しの可能性(November 09, 1999)

試験販売されたクローン牛肉 焼き肉チェーンは静観決め込む1999/11号 日経レストラン

焼き肉

 試験販売したのは,JA全農(全国農業協同組合連合会)が東京都内で経営する焼き肉店「ぴゅあ」新橋店。9月9日,10日の2日間で,用意したサーロインステーキ(100g1580円)とロース(同780円),計160食分のクローン牛肉を完売した。「大半のお客が,見た目も味も普通の牛肉と何の違いもないと評価した」と,JA全農畜産販売部総合課新規事業開発室の護摩所一夫室長は満足気だ。

人の核を牛の卵子に移植

1999年11月08日 共同通信社

 東京農大バイオサイエンス学科の岩崎説雄教授らのグループが、クローン技術を応用、核を除去した牛の卵子に人の細胞から取った核を移植し人の万能細胞をつくる基礎実験をしていたことが8日、分かった。

 これらの実験手法は、昨年文部省がクローン人間づくりの禁止を定めた研究指針に触れる疑いが強く、論議を呼んでいる。

クローン牛:出荷証明書を義務づけへ 農水省

1999年11月01日 Mainichi INTERACTIVE

 受精卵クローン牛の表示問題で農水省は1日、出荷段階ではクローン牛であることが分るように出荷証明書を付けることや、クローンの名称が間違ったイメージを与えるとして新しい名前を公募するなどの原案を固めた。週内にも公表し、公聴会などで広く意見を聞いて最終決定する。また、牛の処理市場から枝肉などで流れる流通段階、小売店では任意で表示する自主表示が適当かどうかを詰めている。消費者団体などは、小売り段階でもクローン牛であることが分かるように義務表示を求めており、同省案には批判が起こりそうだ。

 同省は受精卵クローン牛は「安全で問題ない」ことを前提としており、末端まで表示するのはコスト的にも難しいと説明している。「クローン」という名称も、安全であるのに消費者に何か特別なものと誤解を与えやすいため、公募して名前を変更するいう。現在の協力小売店で行っている試験販売は年内は継続する方針だ。

玉沢農水相、「一卵性双生牛」発言を撤回(October 12, 1999)

農相が双子の親におわび

1999年10月09日 共同通信社

  農水省が表示の在り方を検討中の受精卵クローン牛について、玉沢徳一郎農相が「一卵性双生牛」と呼んだらどうかと発言したことで、双子の親から不快感を訴える電子メールが届き、農相は9日までにおわびの返事をメールで出した。

 玉沢農相は6日、報道各社のインタビューに、「クローン牛と呼ぶからイメージが悪い」として、呼称変更のアイデアを語った。

クローン牛、9日から売り出し 首都圏と新潟の6店で(September 06, 1999)

クローン人間を法規制へ

1999年7月28日 17時11分 共同通信社
 首相の諮問機関である科学技術会議のクローン小委員会(などは28日、クローン人間づくりを罰則付きの法律で禁止するべきだとの見解でほぼ合意した。

 見解は、9月にも開かれる上部組織の生命倫理委員会に報告され、ここで了承されれば、政府は法案の準備作業に入る。

 特定の研究を生命倫理の観点から禁止する立法は国内で過去に例がない。

乳を使ったクローン牛誕生

1999年4月26日 17時48分 共同通信社

 雪印乳業は26日、同社の受精卵移植研究所(北海道苫小牧市)で牛の初乳に含まれる細胞を使ったクローン牛2頭が誕生したと発表した。   

 同社によると、皮膚細胞などを用いたクローン牛の出産は国内で数十例あるが、初乳を使ったクローン牛が生まれたのは世界初という。同社は『乳を使うことで牛に傷を付けて皮膚細胞を取る必要がなくなるので、高価な動物のクローンを作るのに適している』と話している。

クローン牛食肉の流通問題で懇談 農水相と消費者団体(April 28, 1999)

クローン牛、食用に出回る

1999年04月14日 共同通信社

 実験用に生産されたクローン牛の一部が食用に出回り、消費者が口にしている可能性があることが14日分かった。出荷されたのは、英国で誕生したクローン羊『ドリー』で知られる体細胞クローンではなく、優良な受精卵の核を未受精卵に移す受精卵クローン技術で生まれた牛。

 農水省によると受精卵クローン牛は1990年から98年4月までに全国で 370頭生まれた。このうち、奈良県畜産試験場で生まれたクローン牛などが食用に流通したが出荷量は調査中という。

韓国のヒト・クローン胚作製実験−−何のため?疑問の声も

1998年12月22日 Mainichi INTERACTIVE
 韓国の産婦人科医が30代の女性と遺伝的に等しいクローン胚(はい)を作製したことが明らかになった。クローン人間の一歩手前であるヒト・クローン胚作製実験が公表されたのは初めてで、世界に波紋を広げた。実験に科学的・医学的な意味はあったのか、倫理的に許されるのかを探った。(全文

人クローン、「初期胚」を作製 子宮移植はせず−−韓国紙報道

1998年12月15日【ソウル14日時事】Mainichi INTERACTIVE
 15日付の韓国朝刊各紙(早版)は、同国の慶煕大病院が人間の細胞を使ったクローン実験で、細胞分裂を起こすことに成功したと報じた。同病院は「世界で初めてクローン羊を作った英国のロスリン研究所に次いで2例目」としている。

 しかし、ロスリン研究所が人間の細胞を使ったクローンに成功したという情報は公式には明らかにされておらず、同病院が本当に成功したとすれば世界初となる。研究チームは、人工授精の手術で残った30代の女性の卵子を利用。この卵子から核を取り除き、そこに別の人の体細胞から取った核を入れる「核移植」と呼ばれる技術で、4段階まで細胞分裂させた初期胚(はい)をつくることに成功した。これを代理母の子宮に入れ、胎児まで成長すれば、体細胞を提供した人と同じ遺伝子を持ったクローン人間ができるという。ただ、同病院関係者は「倫理規制に違反するため、子宮への移植はしなかった」と説明している。

ヒト細胞組織のクローン研究容認−−イギリスの専門家グループ

1998年12月09日【ロンドン8日三瓶良一】 Mainichi INTERACTIVE
 英国の専門家グループは8日、「臓器移植や病気治療のためにヒト細胞組織のクローン技術研究を認めるべきだ」とする報告書を発表した。報告書によると、クローン人間作りは厳格に排除したうえで、体細胞核移植技術を応用してヒトのクローン胚(はい)を作り、移植用の細胞や組織を作る研究は行われるべきだと結論づけている。(前面

クローン人間、研究全般禁止−−文部省・学術審最終報告、国レベル初の指針案

1998年07月28日 Mainichi INTERACTIVE
◇安全性が不確か

 文部省・学術審議会バイオサイエンス部会は28日、大学などで行うクローン研究についての最終報告とヒトのクローン個体の作製を規制する指針案を同審議会総会に報告した。指針案はクローン人間づくりにつながる研究全般を禁止し、この規定に違反する恐れのある研究は施設内と同審議会で2段階の審査を受けるよう義務付けている。指針は8月中に文部大臣が告示する予定で、ヒトのクローン研究について定めた初の国レベルの指針となる。 (前面

生体細胞でクローン牛 世界初、日本で誕生−−石川県畜産総合センター

1998年07月06日 Mainichi INTERACTIVE
◇「ドリー」の技術応用

 石川県畜産総合センター(同県押水町)は5日、英国で一昨年生まれたクローン羊「ドリー」の技術を応用し、雌の成牛の卵管の細胞を用いたクローン牛2頭が生まれたと発表した。同センターと近畿大農学部畜産学研究室(角田幸雄教授)の共同研究で、成牛の体細胞を使ったクローン牛の出産は世界初という。農水省畜産試験場(茨城県)などが共同研究している体細胞クローン牛の出産も近く予定されており、クローン技術の活用や規制を巡って新たな論議を呼びそうだ。(前面

クローン羊「ドリー」が出産、生殖能力を確認−−子供の名は「ボニー」

1998年04月21日【ロンドン23日共同】Mainichi INTERACTIVE
 一昨年、世界初のクローン羊ドリーをつくることに成功した英エディンバラのロスリン研究所は23日、ドリーがこのほど出産、正常な生殖能力があることが確認されたと発表した。(全文

シカゴの研究者が「クローン赤ちゃん」計画 近く専用診療所開設−−米の公共ラジオ

1998年01月07日【ワシントン6日瀬川至朗】Mainichi INTERACTIVE
 米公共ラジオ(NPR)は6日、シカゴ大都市圏に住む民間の不妊治療研究者が、英国で成功したクローン羊の技術を応用、人間の不妊カップルを対象にクローン赤ちゃんを誕生させる医療施設として人間クローン診療所の設立計画を進めていると報じた。(全文

ユネスコ総会、クローン人間を禁止−−ヒトゲノムと人権宣言を採択

1997年11月12日 Mainichi INTERACTIVE

成獣の細胞を使い、「クローン羊」の誕生に成功−−英紙報道

1997年02月24日【ロンドン23日共同】Mainichi INTERACTIVE
 23日付の英日曜紙オブザーバーは、英国の科学者が羊の成獣の細胞を使い、遺伝子的に親と全く同一の「クローン羊」を誕生させることに成功した、と報じた。 (全文

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