TOPIC No.6-11 ロボコン/ロボット


01. ロボット Yahoo! News
02. ROBOCON Official Home Page 
03. ロボット byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
04. Robo Cup
05. 日本ロボットチャレンジネットワーク
06. TUT Robocon Club Homepage
07. 九州大学ロボコンチーム
08. ☆ロボコン今昔物語☆ by広島商船高専電子制御工学科
09. まえばしロボコンホームページ
10. ロボコン・ロボット リンク集 byネギ研
11. ROBODEX 2003
12. 2003国際ロボット展(2003/11/19-11/22)
13. 日本のロボット研究
14. HUMANOID ROBOT byHONDA
15.日本ロボット学会誌

未来ロボットは352万人力…労働力不足8割強を肩代わり

2008年04月19日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 2025年の未来社会でロボットは352万人分の仕事をするという試算を経済産業省の関連団体「機械産業記念事業財団」がまとめた。

 少子高齢化に伴って見込まれる労働力不足の8割強をロボットが肩代わりできる計算で、新たな戦力として期待できる結果となった。

 同財団は、17年後におけるロボットの仕事量を、現在開発されている機能に基づき技術向上も加味して、労働人口に換算した。

 その結果、卸小売業では商品配達・レジロボなどが65万人分、サービス業では集客施設での案内・清掃ロボなどが141万人分、医療福祉分野では入浴支援ロボなどが97万人分の働きをすると予測された。

 農林水産業、運輸通信業も合わせるとロボットは計352万人分の業務をできる見通しとなった。

 01〜05年における産業別の生産性や就業者数の推移から、これら5業種では25年に427万人分の労働力が不足すると試算されている。同財団は「高齢者や外国人労働者のほかにも、ロボットが経済成長の担い手になる可能性をもっており、注目を」としている。

352万人分の労働力に 次世代ロボットの普及で

2008年04月03日 中国新聞ニュ-ス

 人間に代わって家事などを担う「次世代ロボット」が職場や家庭に普及すると、2025年には352万人分の労働力になるとの試算を、経済産業省の関連団体が3日までにまとめた。働き手の減少で25年時点では427万人分の労働力が不足すると予測しており、ロボットの普及でその約8割がカバーされる形となる。少子高齢化対策としての役割も期待できそうだ。

 試算は機械産業記念事業財団が実施。機械が人間に代わることができる業務で、25年までに人間とロボットが置き換わったと仮定した場合、どのくらいの労働力に相当するかを計算した。例えば、駅構内に案内ロボットを配置することで、将来的に担当職員の大半がロボットに置き換わるとみなした。

 医療・介護分野では、人を抱きかかえることができる介護ロボット(理化学研究所)などの導入が97万人分の労働力を生み出す。農林分野では耕運・収穫ロボットや枝打ちロボットの普及で45万人、サービス業では、顧客応対ロボット(テムザック)や清掃、搬送ロボットの活用が、141万人分の労働力につながる。

筑波大開発のロボットスーツ実用化へ

2006年10月29日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 筑波大学が開発した、手足の力を増強するロボットスーツ「HAL」が、国内外で評判となり、実用化されることになった。来年には茨城県つくば市内に生産工場を開設し、量産体制に入る。

 「HAL」は、装着した人が筋肉を動かす時に出る微弱な電気を感知、体の動きに合わせてモーターも動く。女性や非力な人でも70〜80キロ・グラムの人や物体を抱えあげ、100キロ・グラム以上の荷物を背負うことができる。足の不自由な人の歩行補助やリハビリ、介護、工場労働、災害救助など幅広い応用が期待されている。

 開発者の山海嘉之・同大教授によると、問い合わせが400件以上に達したため、量産化を決めた。

 ビジネス化はベンチャー企業「サイバーダイン」(本社・つくば市)が担当。当面は年20体程度の生産体制を敷き、2008年には年間400〜500体に生産ラインを拡大する。

 値段は医療機関向けには約500万〜700万円になるが、個人向けにはレンタル料(月7万円)と維持費だけに抑える予定だ。来月上旬、つくば市内の病院に実用化第1号の製品を納入する。

ロボット博物館が完成 名古屋、12日に開館

2006/10/10 中国新聞ニュース

 名古屋市の繁華街・栄地区に10日、ロボットの博物館「ロボットミュージアムin名古屋」が完成、報道陣に公開された。10数種類のロボットに触って遊べる施設は珍しく、12日に開館する。

 さまざまなロボットを展示し、歴史を紹介する「ロボシンク」や「ロボット未来デパートメント」などで構成。2階建てで、延べ床面積は約2600平方メートル。

 「ロボシンク」では、昨年開催された愛知万博で活躍した接客ロボットが出迎えてくれるほか、犬型の「AIBO(アイボ)」、アザラシ型の「パロ」などと遊べる。

 「ロボット未来デパートメント」では、ロボットの工作キットを組み立てる親子教室を開くほか、2足歩行できる高額なロボットも販売する。

 ロボシンクには入場料が必要で、一般が1300円、大学生から中学生が1000円、小学生が700円。

 ロボット関連商品を手掛けるジャイロウォーク(大阪市)などが運営し、年間40万人の入場者を見込む。2010年5月まで期間限定の予定。

ロボット産業活発化 実用性は「?」

2006/08/07 The Sankei Shimbun東京朝刊から

 日本の新しいビジネスとしてロボット産業に期待が集まっている。3年後をめどに国内初の新規上場例を目指すロボット専業ベンチャーもあれば、東西の電気街には家庭・趣味向けロボットを売る専門店も登場、ビジネスは活発化している。一方で、ロボットの実用的な活用法にはまだ“決め手”がなく、市場規模拡大にはクリアすべき点はいくつもある。(西川博明)

 ■上場1号めざす

 「今のロボットビジネスは人気先行型。バブルの状況だ」と分析するのは、趣味・教育向けロボットを開発・製造するロボット専業ベンチャー、ヴイストン(大阪市此花区)の大和信夫社長。日本では、ソニーの犬型ロボ「AIBO」が注目を集めた例はあったが、万人に役立つロボット製品の本格的な登場・普及は、まだ“皆無”に等しいとの指摘もあるためだ。

 日本ロボット工業会によると、国内のロボットメーカーは約130社。うち資本金1億円未満の中小・ベンチャー企業は50社程度ある。各社の研究開発は活発で、ロボットビジネス拡大の潮流はある。

 ヴイストンは「ロボット専業ベンチャーの国内上場第1号にこだわる」(大和社長)との目標を掲げ、平成21年春から夏をめどに、地元・大阪証券取引所の新興市場ヘラクレスに新規上場する方針を固め、株式の新規公開(IPO)の準備に入った。

 ロボット開発ベンチャーでは、お掃除ロボット「ルンバ」を世界で100万台以上販売した米アイロボット社が昨年、米ナスダック市場に上場した例があるが、日本の上場例はまだない。ヴイストンは「ロボットの新たな活用法を見つけたい」と試行錯誤しながら、“ジャパニーズ・ドリーム”を描く。

 ■専門店好調も

 東京・秋葉原、大阪・日本橋の各電気街に、ロボット関連製品だけで商売する専門店がある。

 12年8月、日本初のロボット専門店として開業したツクモロボット王国(東京・秋葉原)は、約30種のロボットを品ぞろえ。売れ筋はラジコンメーカーの老舗、近藤科学(東京都荒川区)の「KHR−2HV」など8万〜9万円台の組み立て式2足歩行ロボット製品が人気の中心だ。同店の売り上げも「年々20〜30%増」(荒井貞博店長)の伸びで、商売は黒字が続く。

 消費者の間では、昨年の愛知万博を契機に、ロボットの認知度は着実に上昇している。ただ、製品自体は趣味・教育向けと用途は限られ、参入企業も玩具メーカーが中心だ。現状では普及に限界も見え、「メーカー側には、ロボット事業参入に躊躇(ちゅうちょ)するところも出ている」(大阪・日本橋のロボ専門店)という。

 ロボット工業会は、4年後の22年には17年比4.3倍の3兆円に市場が成長すると予測する。産業ロボット以外の新たなロボット関連市場が急拡大するとの見方だ。ただ、こうした推計・予測の根拠は十分ではないと見る向きもある。

 市場成長のカギとなるのは、消費者に値ごろ感があり、生活を便利にするロボット関連商品を、メーカー側がいかに提案できるか。今後の注目点になりそうだ。

ロボットW杯は日本健闘3位 総合優勝ドイツ

2006/06/19 The Sankei Shimbun

 サッカーのワールドカップ(W杯)が開かれているドイツの北部ブレーメンで、ロボットによるサッカー競技を中心とする「ロボカップ」が開かれ、18日の決勝戦で、日本のチームが7部門で1位に入る健闘を見せた。  試合は「足付きロボットリーグ」など33の部門で行われ、世界36カ国、400以上のチームが人工知能の研究成果を競った。総合優勝は地元ドイツで、2位は中国、日本は3位に入った。

 ロボカップは「2050年までに人間のサッカー世界チャンピオンに勝てるロボットチームをつくる」のが目的で、今年で10回目。関係者約2600人が参加して20日まで研究成果を報告する会議が続けられる。(共同)

高さ35センチ! 人間型2足歩行ロボ開発

2006/05/27 The Sankei Shimbun

≪研究機関に1体50万円程度で販売も≫

 産業技術総合研究所からの技術移転を受け、ゼネラルロボティックス社(茨城県つくば市)など4社が、教育や研究向けに小型の人間型2足歩行ロボット「チョロメテ」を共同開発し、26日発表した。

 まだ試作機だが、秋ごろからロボットを研究する大学や研究機関に1体50万円程度で販売したいとしている。

 チョロメテは高さ35センチ、重さ1.5キロ。産総研の人間型ロボットHRP―2をベースに小型化、既存のホビー用モーターなどを使い安価に仕上げられている。HRP―2も研究機関向けに販売されたが、約4000万円と高価なこともあり、あまり広まらなかった。関係者は、安価を武器に広く普及させたい考えだ。

 デモンストレーションでは、前後への歩行や屈伸運動、おじぎ、起きあがりの動作など、滑らかな動きを披露した。

 産総研知能システム研究部門の比留川博久副研究部門長は「チョロメテは、きちんとプログラムしないと2足歩行させるのが難しいので、教育用に適しているのではないか」と話している。

コイロボ、魚と遊泳 宮島水族館

2006/04/13 中国新聞地域ニュース

 本物そっくりの新型コイロボットが十二日、廿日市市宮島町の宮島水族館のピラルク水槽でデモ遊泳した。

 菱明技研(広島市西区)など三社で開発されたロボットは、体長八十センチ、重さ十二キロで、旋回や立ち泳ぎ、バックなど自由自在。幅七・五メートル、奥行き四メートルの水槽で二メートルを超えるピラルク三匹やアリゲーターガーと仲良く泳ぎ回った。

 家族で訪れていた広島市東区戸坂南二丁目の沓木(くつき)大作さん(32)は「見た目はロボットだけど、動きはリアルですね」と驚いていた。十五、十六日に一般公開する。(藤井康正)

自分で判断して走行する監視ロボット 日立製作所が開発

2006/03/04 The Sankei Shimbun

 日立製作所は7日、監視カメラを搭載して屋内を自分で判断して動き回り、映像を撮影できるロボットを開発したと発表した。固定型の監視カメラに比べ、死角がないのが特長で、早期に商品化を図りたいとしている。

 ロボットは高さ57センチ、幅50センチ、重さ33キロ。タイヤが2本付いており、電池を動力に時速1キロで自走する。レーザー光線を使ったセンサーで室内の障害物などを避け、あらかじめセットした目的地まで自らルートを決めて移動する。

 自ら走行できる監視ロボットはこれまで、レールや白線などのガイドに沿って動くタイプや、設置した目標物をカメラで確認して動くタイプなどがあったが、日立によると、今回のロボットは、ガイドや目標物がなくても動ける点が新しい。

 警備会社やビル管理会社向けの販売を想定しているが、発売時期や価格は未定。

水槽用お掃除ロボットお目見え、大阪の中小企業が開発

2006年03月04日 読売新聞 Yomiuri On-Line

プールでの走行実験に成功した水槽清掃ロボット「ロボフィッシャー」

 大阪の福地金属など中小企業8社が共同で開発している水中ロボットの走行実験が4日、大阪市内のダイビングショップで行われ、水深8メートルのプールの底でウミウシのような滑らかなジグザグ走行を披露した。

 海遊館(大阪市港区)の大型水槽用お掃除ロボとして、年内デビューを目指す。

 磁気が魚を刺激するのを防ぐため動力に電気を使わず、ホースから送り込む水の圧力でモーターを動かすのが特徴だ。170度の角度で旋回もでき、分速2メートルで自在にプールの底をはった。

 将来は他の水族館に販売することも検討する。

全国中学ロボコンへ矢野中闘志

2006/01/17 中国新聞地域ニュース

 茨城県つくば市で二十一、二十二の両日開かれる創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会に、広島市安芸区の矢野中技術部の二チーム七人が初出場する。アイデアを凝らした手作りロボットの操作を競う本番に向けて、練習に励んでいる。

 二・七メートル四方のコートでアイデアロボットが百枚のCDを奪い合うB部門に出場する三年二人、二年一人の「プラスマイナス」と、二台のロボットを操作して紙筒を引き抜いたり、得点棒に差したりするAII部門に出る二年四人の「チームエンジニア」の二チーム。昨年十二月に愛媛県で開催した中国・四国地区大会で「プラスマイナス」は部門優勝、「チームエンジニア」は三位に入賞し、全国大会への出場を決めた。

ロボコン優勝 「広島商船A」

2005/10/24 中国新聞地域ニュース

 <柳井で中国地区大会>

 手づくりロボットで対戦する全国高専ロボットコンテストの中国地区大会(高等専門学校連合会など主催)が二十三日、柳井市の市体育館であった。八校十六チームが熱戦を繰り広げ、広島県大崎上島町の広島商船Aが優勝した。

 競技は、ロボット二台がバトンリレーする「大運動会」。一台が平均台とはしご、ハードルの障害物をクリアし、もう一台が高さ三メートルの壁を登って決められた場所にバトンをはめ込む。トーナメント戦で、三分以内にどれだけ進んだかを競った。

 ロボットはアームが伸び縮みするなど、障害物に対応できるようそれぞれ工夫を凝らしていた。参加者らはロボットの転倒や故障に見舞われながらも、三分間を懸命に戦った。

 決勝戦は広島商船Aと同校Bの対決。安定したロボット操作などで有利に試合を進めた広島商船Aが栄冠をつかんだ。

 広島商船Aと、推薦で選ばれた津山市の津山B、松江市の松江Aの三校は、十二月四日に東京・両国国技館で開かれる全国大会に出場する。

ロボット:激しいバトル展開 埼玉で格闘技戦

2005年10月16日 毎日新聞 Mainichi INTERACTIVE

 埼玉県川口市上青木のSKIPシティ・県産業技術総合センターで開催された「川口総合産業展」(川口産業振興公社・川口機械工業協同組合共催)で15日、次世代技術者を支援する「マシンメイト ロボット異種格闘技戦」があった。大学・高専生、会社員ら41人が参加した。

 ロボットは重量3500グラム、幅25センチ、奥行き35センチ以内が条件。リングは1.9メートル四方で、発泡スチロールでデコボコになっている。リモコンを操作し、相手をリングから押し出すか、ひっくり返せば勝ちだ。

 激しいバトルを勝ち抜いて優勝したのは都立工業高専機械科3年、小清水大介さん(17)の「ネメシス」。「よく練習したのがよかった。ロボットは低重心化に一番頭を使った」と話していた。【森国郎】

棒のぼりロボ競い合う 周南

2005/09/18 中国新聞地域ニュース

 中学生にものづくりの楽しさを味わってもらおうと、周南市の徳山高専が企画した「棒のぼりロボット製作講座」の最終回が十七日開かれ、一人一台ずつロボットを完成させた周陽中の生徒二十人が、コンテストで性能を競い合った。

 「棒のぼり」の予定だったが、二、三台を除くと直径約五センチの鉄パイプを上れないため、コンテストは「棒渡り」も加えて実施。割りばしやハンガーの針金など使う素材や形をそれぞれ工夫し、三人一組でリレーした。学んだ技を再現しコツコツと歩を刻むロボットもあれば、自由な発想で快走させる生徒もいた。

 講座は八月二十五、二十六の両日、機械電気工学科の西村太志助教授(41)らが歯車やロボットを制御する仕組みについて講義。動力のギアボックスなどを組み立て、各自で製作を続けていた。

 三年の大森朗徳君(14)は「設計図がなく難しかった。あきらめそうになったけど、棒を上れた時はうれしかった」と手応えをつかんでいた。

豪雨の中でも作業できます 人間型ロボットを公開

2005/09/08 The Sankei Shimbun

 橋梁(きょうりょう)大手の川田工業と独立行政法人の産業技術総合研究所、川崎重工業は8日、共同開発した人間型作業用ロボット試作機「HRP―3P」を、栃木県芳賀町の川田工業工場で報道陣に公開した。

 身長160センチ、体重65キロの軽合金製で、バッテリーで動く。建設現場など危険な場所での活用を念頭に置いた高い作業能力が特徴で、人間による遠隔操作とプログラムに従った自動動作の両方が可能だ。

 発表会では(1)台の上に左手をつき右手を伸ばしてレバーを操作(2)氷と同程度に滑りやすくした路面上を歩行(3)時間雨量100ミリに相当する雨の中での運動―といった難しい動きを披露し、過酷な条件下での実用性をアピールした。

 今後さらに機能向上を図り、来年度中に後継機を開発、5―10年後の実用化を目指したいとしている。

 「HRP―3P」は、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構が、川田工業、産総研、川崎重工に開発を委託した。開発費は約5億円。(共同)

9月16日から販売予約 三菱重工の家庭用ロボット

2005/08/29 The Sankei Shimbun

 三菱重工業は29日、同社製の人間型家庭用ロボット「wakamaru(ワカマル)」の販売予約を9月16日から10月31日まで受け付けると発表した。価格は157万5000円。

 東京23区内在住者向けに100台を限定発売し、都内3カ所に設ける専用ギャラリーで直接申し込みを受ける。電話やインターネットでの応募は不可。問い合わせは9月12日午前9時以降、フリーダイヤル(0120)170086。

 本体とは別に、サポート費用などとして月額1万500円がかかるほか、設置場所に無線LANを導入する必要がある。予約多数の場合は抽選を行い、12月上旬から出荷する。

 ワカマルは身長1メートルで簡単な会話ができ、自力で車輪走行する。決められた時間に声を掛けるなどの“秘書役”や、不審者の侵入を監視する“ガードマン役”などの用途があるという。(共同)

世界最大の子供国際ロボット競技会開催

2005/08/24 The Sankei Shimbun 東京朝刊から

 世界最大の子供国際ロボット競技会「FLLグローバルエキシビジョンワンデートーナメント」(青少年科学技術振興会主催、フジサンケイビジネスアイ共催、産経新聞、愛知県立大後援)が23日、開かれた。

 競技会は、9歳から15歳までの子供たちが、作ったロボットでさまざまな競技を行い、優秀さを競うもの。海外7チームと国内7チームの約90人が参加した。

 子供たちは、ロボットでCDを片付けたり、ボールをバスケットに入れたり、ペットに餌を与えたりと、大きな声を上げながら熱戦を繰り広げていた=写真。

留守番はロボにお任せ 携帯操作で室内を移動

2005/08/18 The Sankei Shimbun

 留守番はロボットにお任せ―。ロボット開発会社のテムザック(北九州市)は9月に発売する家庭用ロボット「ロボリア」の先行予約受け付けを18日に百貨店の高島屋各店で開始し、日本橋高島屋(東京都中央区)でお披露目した。

 ロボリアは携帯電話を通じて遠隔地からコントロールし電動モーターで移動可能。搭載したカメラの画像を携帯画面で見ることができる。子どもやペットを追い掛けながら留守宅の様子を見るといった使い方のほか、通話機能もある。

 また、大きな音や人の存在をセンサーで感じ取り、家族の帰宅や留守宅での異常発生を携帯電話に通報。センサーが反応した前後10秒間を録画する。ネーミングの由来はロボットとインテリアを組み合わせたもので、青や赤などに発光しインテリア性もある。

 高さ26センチで重さ3.25キロ。29万4000円。3000台を販売する予定。(共同)

家庭用ロボット販売で連携 三菱重工など7社

2005/08/17 The Sankei Shimbun

 三菱重工業は17日、人間型の家庭用ロボット「wakamaru(ワカマル)」の商品化に向け、伊藤忠商事、住友商事、三菱商事など計7社による販売支援共同体を発足させたと発表した。

 販売チャンネルや消費者へのアピール方法などについての商社のノウハウを生かし、年内にも一般向けに発売したいとしている。価格は「100万円台」(三菱重工広報)になる見通し。

 三菱重工が開発したワカマルは「身長1メートル、体重約30キロ」で簡単な会話ができ、充電によって車輪を動かし自力走行する。2003年に公開し、東京・港区の三菱重工本社や愛知万博(愛・地球博)会場で来客の応対などをしている。

 家庭用としては、所有者のスケジュールを管理し、決められた時間に声を掛けるなどの“秘書役”や、不審者の侵入を監視する“ガードマン役”など、さまざまな用途が考えられるという。(共同)

大阪の人間型ロボがV2 ロボカップ、来年はドイツ

2005/07/17 The Sankei Shimbun

 大阪市で開かれたロボカップ世界大会は17日、最終日を迎え、ヒューマノイド部門は昨年のリスボン大会に続き、大阪のチームのロボットが総合優勝を果たした。

 大学や企業などが参加したチームが開発、昨年のロボットを改良した「ヴィジオンネクスタ」で、PK戦、2対2の試合、整地されていない場所の歩行など技術競技の3種目をいずれも制した。

 シンガポール国立大チームとのPK戦の決勝では着実に全ゴールを決め、相手チームの放つシュートを、手でボールをはじくなどして見事に止めた。

 全方位型の視覚センサーや姿勢を制御するジャイロセンサーを備えたのが特徴で、情報処理能力を昨年の8倍にアップした。大和伸夫監督は「高度な技術をつぎ込んだ。応援してくれた子どもたちが将来ロボット技術を伸ばしてほしい」と話した。

 中型リーグは慶応大チーム、4本足と小型リーグはそれぞれドイツのチームが優勝した。

 来年はドイツ・ブレーメン市でワールドカップ(W杯)サッカー期間中の6月に開催。この日大阪市の会場でヘニング・シェルフ同市長は「1年間でロボット技術がどの程度進歩するか楽しみだ」と話した。(共同)

災害救助ロボ 縦横無尽 「ロボカップ世界大会」

2005/07/17 The Sankei Shimbun

 大阪市で開催中のロボカップ世界大会で、救助用ロボット部門の決勝が16日行われ、国内外の7チームが災害救助技術を競った。競技の舞台は木材やがれきなどを散乱させた“災害現場”。ロボットのカメラの映像で現地の様子を見ながら遠隔操作し被災者を見つける。体温や呼吸の様子など健康状態をチェック、救助隊がたどりつけるよう周囲の地図を作る。

 優勝した桐蔭横浜大(横浜市)のチームは、6つの無限軌道、レーザー装置、体温を測るサーモグラフィーを備えた高性能ロボットを出場させた。韓国・科学技術研究院チームの姜聖哲責任研究員は「角材の凸凹したエリアで曲がるのが難しい」と、ロボットの動きを心配そうに見ていた。

車いす型福祉ロボット開発

2005/07/06 中国新聞地域ニュース

 <広島大やドコモ 2年後実用化目指す>

 筋肉を動かそうとする際に体に発生する微弱な電気信号(筋電)を通じて家電を遠隔操作できる車いす型ロボット「クリス」を、広島大大学院工学研究科(東広島市)とNTTドコモ中国(広島市中区)などが開発した。障害や高齢でリモコン操作が難しい人たちの生活を支える福祉型ロボットとして期待は高く、今後、低価格化を図り二年後の実用化を目指す。

 クリスは、手首を倒したり左右に曲げるなど車いすに座った人の筋肉の動きをセンサーで感知し、車いすに取り付けたパソコン画面のカーソルが動く。音量調節、チャンネル変更などの画面を選び、こぶしを握るなどの動きで希望する選択ボタンをクリックできる。

 家族の外出時にも無事の確認や緊急連絡ができるよう、NTTドコモ中国の通信技術を活用し、パソコンに無線カードを差し込めば、携帯電話の受発信もできるようにもした。

 個人差がある筋電の識別が難関だったが、使う人ごとに筋電のパターンを自動的に学習する機能を備え、量産しやすくした。ほおやまぶたなどの体のどんな部位の筋電も測定でき、多様な家電製品に対応できるという。

 課題はシステム一式で二百万円もかかる価格。量産により五十万円程度まで下げられるかが実用化の鍵を握っており、対応してくれる家電メーカーを探している。

 中核技術である家電制御装置「バイオリモート」は広島大を中心に、NTTドコモ中国、マクロデータ(東広島市)追坂電子機器(広島県神辺町)産業技術総合研究所(東京)が産学官連携で昨夏に開発。クリスは今年五月に完成し、愛知県で開催中の愛知万博(愛・地球博)で六月中旬にあったロボット展で初披露した。

 同研究科の柴建次助教授は「重度の障害者や高齢者に役立つロボットとして、早く実用化したい」と話している。

人を乗せ2足ロボットが階段昇降

2005/04/28 The Sankei Shimbun

 早稲田大ヒューマノイド研究所の高西淳夫教授とロボット開発会社のテムザック(北九州市)は、人を乗せた2足歩行ロボット「WL−16RII」による階段昇降に成功し、28日、福岡市内でデモンストレーションを行った。

 ロボットは高さ120−154センチで、重さ62キロ。下半身の上に搭乗者用の座席が装着された形態。成人男性を乗せ、腰を振るような動きをしながら片足に6本ずつあるシリンダーを伸縮させ、段差約20センチの階段をゆっくりと昇り降りした。

 2足歩行ロボットは数多く開発されているが、人を乗せるとバランスを崩しやすく、階段昇降といった複雑な動きは難しい。同大は、独自のコンピューター制御などで問題を解決した。

 まだ試作機の段階だが、将来は2足歩行車いすや2足歩行台車のほか、ロボットポロ競技など人間と機械が一体化したゲームに応用が期待できるという。2010年ごろの商品化を目指している。

 公道での実証実験ができる「ロボット開発・実証実験特区」になった福岡市の支援を受けて開発した。(共同)

2本足歩行のロボット発売  「家庭向けは初」

2005/04/12 The Sankei Shimbun

 ロボット製作などのベンチャー企業、ZMP(東京)は12日、時計メーカーのセイコークロックなどと協力し、2本足で歩く人型ロボット「nuvo(ヌーボー)」を開発、家庭向けに今月下旬から販売すると発表した。価格は58万8000円から。

 人型ロボットは電機や自動車メーカーが開発を競っているが、「家庭用を市販するのは初めて」(ZMP)という。

 ロボットの重さは2・5キロ、高さが39センチ。リモコンや声で動きを遠隔操作でき、「起動」などと声を掛けると起き上がったりする。(共同)

ロボットと宇宙活動 宇宙機構が日本独自の長期ビジョン

2005年04月02日 asahi.com

 ロボットと宇宙飛行士が協力して日本独自の有人宇宙活動を進めることなどを柱に据えた、宇宙航空研究開発機構の長期ビジョンがまとまった。6日の宇宙開発委員会に報告する。実現には技術面だけでなく、財政面でも課題が多く、宇宙機構は今後、市民集会などでビジョンを示し、広く理解、協力を求めていくとしている。

 有人宇宙活動では、10年後に、人が乗れる安全なロケットを実現させる。20年後には、宇宙を行き来できる再利用型宇宙船の開発着手を目指す。宇宙船開発は、国際宇宙ステーションに物資を運ぶために08年度に打ち上げる無人補給機(HTV)を基にする。

 宇宙では、日本が得意とするロボットや人工知能技術を使い、人間とロボットが役割分担・協力する「日本ならでは」の活動を展開。資源探査や宇宙からの授業などを想定している。月面に長期滞在できる国際基地ができていれば、太陽エネルギーを利用した発電システムの開発も探る。

 国の総合科学技術会議は昨年9月の「宇宙開発利用の基本戦略」で「20〜30年後、独自の有人宇宙活動を準備」と盛り込んでおり、これを補強した形だ。

 また、現在、ジェット機で10時間かかっている東京と米ロサンゼルスとの間を2時間で結ぶマッハ5クラスの極超音速機の技術開発にも挑む。液体水素を燃料に、二酸化炭素を出さない構想だ。

 ただ、課題は山積している。宇宙機構は実現に今後10年間で年平均2500億〜2800億円が必要と試算したが、現在の予算は1800億円。宇宙関連産業の従業員も95年度の約1万人から03年度は約6000人まで減った。

 宇宙機構は「長期ビジョンは宇宙開発に対する希望であり、危機感の表れでもある。これをきっかけに内外で広い議論を始めたい」(報告書)としている。

介護・接客…家庭用ロボット普及へ用途別安全基準

2005/01/10 読売新聞 Yomiuri On-Line

 経済産業省は9日、ロボットを家庭などへ普及させるため、介護や警備、接客などロボットの用途別に安全基準を作る方針を明らかにした。

 構造改革特区を利用して様々な規制の撤廃も検討しており、5年以内に介護ロボットなどの実用化を目指す。月内に省内に研究会を設置し、今春までに中間報告をとりまとめる方針。さらに1年かけて最終的な結論を出す。

 ロボットを消費者が使うには、安全性の確保が課題となっていた。経産省は工場内で使われている産業用ロボットのように、使う環境なども含めて、国で安全基準を作る必要があると判断した。

 具体的には、消費者にけがなどをさせないための設計構造や、移動、走行時に暴走しない機能の付加などが検討の対象となる。

 公共の場所などでロボットを使うには道路交通法など様々な規制が障害になるため、構造改革特区を活用して規制を緩和し、普及を図る。

 大学の教授や企業の代表らで構成される研究会は、「愛・地球博」(愛知万博)で行われる介護や警備、接客、掃除ロボットの実用化に向けた試験も参考にする方針だ。

 経産省はロボット市場が2010年に1兆8000億円、2025年に6兆2000億円に拡大するとみている。

ロボット専門店がオープン 大阪・日本橋に関西初

2004/12/17 The Sankei Shimbun
 「大阪からロボット文化を発信しよう」を合言葉に、二足歩行ロボットなどを販売する、関西初の専門店「ロボットファクトリー」が17日、大阪・日本橋の電気街にオープンした。

 200万円以上の“高級機”から、中高生のロボット選手権で使われる1万円ほどのものまで、さまざまな完成品や部品が並ぶ。売り場は16・5平方メートルと狭いが、関連商品は何でもそろう店を目指し、製作の講習会なども開く予定だ。

 大阪市では2005年にロボットのサッカー世界大会「ロボカップ」が開かれることもあり、ロボット産業を盛り上げようと、電気街の有志が開店にこぎつけた。(共同)

人型ロボットで科学を学ぼう 群馬・高崎で体験教室

2004/12/13 asahi.com
 ソニーの二足歩行人型ロボット「QRIO(キュリオ)」を使った体験教室「QRIOサイエンスプログラム」が12日、群馬県高崎市役所であり、午前の部には地元の中学生ら約120人が集まった。

 子どもたちに科学の楽しさを知ってもらおうと、日本ユネスコ協会連盟が主催。QRIOがダンスやクラシック音楽の指揮を披露したほか、開発担当者に質問するコーナーもあり、会場からは「どうしてロボットを作ろうと思ったのですか」といった質問が寄せられた。

 また、QRIOに直接触れることができる時間もあり、生徒たちは目を輝かせながらQRIOとの交流を楽しんだ。

 このプログラムは9月に仙台市であったほか、10月にはインドでも開いた。来年1月にはベトナムでも開催を予定しているという。

お年寄り向けロボット発売 対話数万通り、常に敬語

2004/12/01 The Sankei Shimbun
 
 ロボット開発のベンチャー企業、ビジネスデザイン研究所(名古屋市)は1日、話し掛けたりしてお年寄りを癒やす高齢者向けロボット「よりそいifbot(イフボット)」を松坂屋本店(同)で売り出した。

 ロボットの身長は45センチ、重さは約8キロ。目やまぶたの動きで感情を表現する。数万通り以上の対話パターンが組み込まれており、例えば「体調が悪い」などと話し掛けると「お疲れさまです。きょうはゆっくり休んでください」と答える。

 使う言葉は常に敬語で、クイズやなぞなぞを出題することもでき、頭の体操にもなる。

 自動車部品製造のフタバ産業(愛知県岡崎市)などと共同開発したもので、1体の価格は60万4800円。ビジネスデザイン研究所の子会社ドリームサプライ(名古屋市)ではレンタルの受け付けも始め、3年契約で月々1万6800円。問い合わせはドリームサプライ、電話052(939)2222。(共同)

空港で客の案内、誘導も 富士通が新型ロボット

2004/09/13 The Sankei Shimbun
 富士通研究所と富士通フロンテックは13日、空港やデパートなどで利用者を案内誘導したり、郵便物などを運ぶことができる作業支援用ロボットを開発したと発表した。来年6月をめどに1台200万円で販売する計画。

 新型ロボットは高さ1.3メートル、重さ63キロ。上半身は人型で、車輪で移動する。頭部にカメラ8個、マイク3個を内蔵。首を上下左右に動かしながら、独自開発の3次元画像高速処理システムで、障害物を避けながら自分で目的地まで進む。

 エレベーターに自分で乗り込み、腕を伸ばして目的階のボタンを押したり、両腕で荷台を押して書類などを運ぶこともできる。電池がなくなると、自分から充電場所に行き充電する。

 人を識別し音声で応答するため、客を案内誘導したり「館内の巡回、警備業務などにも利用できる」(開発担当者)としている。

 こうした人支援型ロボットの市場は、経済産業省の試算では2025年には7兆円以上に達する見込み。富士通グループは既に二足歩行や家庭用ロボットの販売を始めており、今回の新型も企業や公共施設に売り込みたい考えだ。

水の上をスイスイと、体長1・5センチのあめんぼロボ

2004/09/11 読売新聞 Yomiuri On-Line
 【ワシントン=笹沢教一】水の上をアメンボのように走る超小型ロボットを、米カーネギー・メロン大学の研究チームが開発した。

 ロボットは長さ約1・5センチの炭素繊維製の胴体に、水をはじく素材で覆われた鋼鉄製の足8本が生えている。電圧をかけると変形する金属を重ねた“筋肉”を使い、かいの役を果たす2本の足を動かして水の上を走る。本物のアメンボさながらだ。

 研究チームによれば、化学センサーを取り付けて水質汚染を監視したり、小さな網を付けて水面を掃除するロボットなどに応用できそうだという。

12グラム…世界最軽量の飛行ロボット エプソン公開

2004/08/18 The Sankei Shimbun
 「機械仕掛けの昆虫のように飛び回り、不審者がいないか監視」−。セイコーエプソンは18日、2枚の羽根を回転させて飛ぶ重さ12・3グラムの飛行ロボットの試作機を報道陣に公開した。

 「μFR−II(マイクロ・フライング・ロボット・ツー)」で、小型ロボットを開発する同社の最新機。同社によると、海外の飛行ロボットは100グラム超が主流のため、これは「世界最軽量」。

 高さ8・5センチで上下2枚の羽根の長さは各13・6センチ。主にリモコンで飛び、短時間の自動飛行にも成功した。空中で静止するホバリングもできる。画像情報を集める機能がある相補型金属酸化膜半導体(CMOS)のカメラを持ち、無線で静止映像を送る。

 エプソンは、発電所や工場などにある人間が入りにくい危険で狭い空間の監視・探査作業用や、ラジコン感覚の娯楽用を想定。宇宙船内での作業用も可能とみている。2年後をめどに実用化に必要な技術水準を確保し、将来はトンボ程度の大きさまで小型化したい考えだ。

 同社のロボットには、世界最小としてギネスブックに登録されている機種もある。

「対話ロボット」開発目指す、ソニーが研究所設立

2004/07/28 読売新聞 Yomiuri On-Line

 脳科学を応用し、自分で考えて行動するロボットの開発を目指し、ソニーが「ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所」をきょう28日、設立する。
 約350台ものコンピューターを連結した大規模計算システムと脳科学の最新理論を使用。人と自然なやりとりができるロボットを目標にするという。

 現在のロボットは、動きや会話の内容はあらかじめ記憶してあり、決められた以上のことはできない「操り人形」だ。対して人間は、周囲の状況を認識し、学び考えながら、未知の場面でも柔軟に対応する。新たに設立される研究所は、所長に、ペットロボット「アイボ」の父といわれる土井利忠・ソニー特別理事が就任する。

 理化学研究所や国際電気通信基礎技術研究所など最先端の脳科学に取り組む機関と連携していく。新しいロボットは今のところ、ソニーの人間型ロボット「キュリオ」をモデルに、それを改造する形で作る。

 1秒に1兆回の計算能力がある大規模計算システムを組み合わせるなど、知識と知恵をいかに持たせるか工夫を凝らす。研究成果は、利用者の好みにきめ細かくこたえる、より賢い家電作りにも応用するという。

 土井さんは「5年後には人間が飽きずに対話し、ともに暮らせるロボットを実現したい」と話している。

ロボット:宇宙から家事、介護まで幅広い分野での技術を展示 東京で

2004年6月15日 Mainichi INTERACTIVE
 経済産業省の外郭団体、機械産業記念事業財団(TEPIA、東京都港区北青山、浜岡平一会長)で現在、「ロボットと近未来ホーム〜日本を元気にする新技術〜」展が開かれている。この催しは生活に関わるロボット技術の可能性を見せるのが目的。昨年9月から始まった長期展示で、現在は締めくくりといえる第3部「新領域を拓(ひら)く最先端技術」が開かれ、テーマごとに計88体のロボットが展示されている。ロボット技術が示す未来像をのぞいてみた。【富田 洋一】

<ルーツは「茶運び人形」>
 会場は3ゾーンで構成され、入り口近くの「エントランスゾーン」には、日本のロボットのルーツと言われる「茶運び人形」「弓曳(ひき)童子」などが展示されている。江戸時代末期の発明家、「からくり儀右門」こと田中久重が作ったからくり人形を3分の2に縮尺したレプリカだ。弓曳童子では、1本のぜんまいの動力をカムで振り分け、矢を取って弓につがえて的を射る一連の動作をする。「日本のロボット技術の原点として展示した」(TEPIA展示事務局)といい、女性や高齢者がロボットに親しみを持つきっかけになっているという。

 97年7月に火星に到着したアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「ソジャーナ」の模型や、技術試験衛星の「おりひめ・ひこぼし」に搭載したドッキング用のロボットアーム(宇宙航空研究開発機構)などの宇宙関連ロボットや、筋力の弱った高齢者などを助ける「マッスルスーツ」(東京理科大工学部小林研究室)なども展示されている。

<人間の手の動きを再現>
 製造分野や農業、介護、家事などの非製造分野におけるロボット技術の取り組みを示した「ロボットゾーン」では、人間に似た動きなどをさせる高度なロボット技術などを紹介している。映画やアニメの1シーンを思わせる5本指の機械の手は、筋電制御義手「SH-アルファー」(朝日インテック、原田電子工業)だ。筋肉が動いて起きる微小な電流(筋電信号)をとらえ指を動かすもので、握る、つかむなどの動作ができ、前腕を失った障害者が取り付けて使えることを目指している。やはり機械の手の「Gifu Hand 3」(岐阜大工学部川崎研究室)は、片手で20関節16自由度と、より人間の手に似せた構造で、サーボモーター内蔵などで小型化し、指や手のひらに計859点の触覚センサーを持ち、人間の指より高速に動かせる。

 ユニークさで目を引くのが産業技術総合研究所のモジュール型ロボットだ。モーターとコンピューターを内蔵したモジュールが連結して自由に形を変えることができ、ヘビのようにくねくねと動いたり、組み替えて四足歩行したりできる。狭い穴からヘビ型で入って中でより活動しやすい形に組み変わったり、故障部分を除いて別のモジュールを代わりにして活動を続けることができる。

 毛髪状の形状記憶合金を用いた金属系人工筋肉「バイオメタル」(トキ・コーポレーション)は、熱による伸縮を利用した。合金の結晶構造をナノメートル単位で制御でき、金属製の蝶を羽ばたかせることができる。

<生活の中のロボット>
 ITの一般家庭への普及を受けたロボットの応用例を示したのが「近未来ホームゾーン」だ。パーソナルロボット「パペロ」(NEC)や感性コミュニケーション「ifbot(イフボット)」(ビジネスデザイン研究所)など、音声や相手の姿の画像認識などで人間とコミュニケーションをはかるもので、すでに市販されている。ぬいぐるみとIP電話を組み合わせて、音声だけでなくぬいぐるみの動作も伝える「IPロボットフォン」(イワヤ)やキャラクター性を生かした「ドラえもん・ザ・ロボット DTR-01B」などユニークな製品もある。

 ロボットをセキュリティー分野に使ったのが「ユーティリティロボット 番竜」(三洋コマーシャル販売)だ。ロボット開発専業のテムザックと三洋電機の共同開発で留守宅の監視などに使う。内蔵センサーで室内の異常を感知し、携帯電話を通じて歩かせてほえ声による威かくができ、ビデオカメラを通じて動画も見られる。対極がメンタルコミットロボット「パロ」(産業技術総合研究所)で、触覚、知覚、聴覚を備え人工知能で自立的に動く白いアザラシのぬいぐるみだ。衛生上の問題で動物と触れ合えない小児病棟や高齢者施設での癒しの利用を想定している。

 一見するとロボットらしくない家庭内ロボットの研究も進んでいる。ロボット情報家電「ApriAlpha」(東芝)は、目玉のようなCCDカメラで個人を認識し、音声応答ができるタイヤ付きのボール型だ。ネット接続された専用端末と連動し、メールの着信を知らせたりIT機能付きのエアコンやレンジを動かしたり、冷蔵庫の収納物の管理などができる。室内の巡回監視も可能だ。こうした生活に密着したロボットは、食事支援ロボット「マイスプーン」(セコム)など介護用ロボットなどとともに、高齢者家庭などへ最も早く入ってくることになるだろう。

<ロボット技術の進歩にまだ警戒感も>
 同展は財団が発足してから16回目の展示だが、ホンダの「ASIMO」やソニーの「AIBO」などの人気を受け、注目が高いという。これまで約3万5000人が訪れ「ロボット普及で暮らしがより良くなると夢をもてた」など好意的な感想が多いという。

 一方、高齢者などには、冷蔵庫内の食材から作れる料理がロボット端末に表示されるなどロボット側が人間の意思をくんで自動的に判断する機能などに対し、見学者からは「人間が怠け者になってしまう」「ロボットに人間が使われるようになってしまうのでは」との声があり、「まだ、(ロボット技術の進歩に)抵抗や警戒感を持つ人もいる」と、都関徳江・TEPIA展示事務局ディレクターは話す。

 同展は入場無料で7月23日まで開き、月〜金曜は午前10時から午後6時まで、土曜、祝日は午後5時まで、日曜は休館となる。

アトムに近づいた? 軸足曲げず歩くロボット開発

2004/06/07 The Sankei Shimbun
 京都大の学内ベンチャー企業「ロボ・ガレージ」(京都市左京区、高橋智隆代表)は7日、軸足のひざを伸ばしたまま二足歩行する人間型ロボット「クロイノ」を開発した。

 クロイノはプラスチックとカーボンファイバー製で、身長35センチ、体重約1キロ。全身に24の関節があり、左右に重心を移動しながら歩く。

 従来の人間型ロボットは歩行時、踏み出した足を地面につけるために軸足のひざを常に曲げておく必要があった。クロイノは腰の位置を低くする工夫として軸足が外側に傾くように設計されており、軸足のひざを伸ばしたまま、より人間に近い歩行が可能になった。開発費用は約300万円。

 ひざを曲げない技術は「SHIN−Walk(シン・ウオーク)」と名付けて特許出願中。同社はクロイノを今月下旬からポルトガルで開かれる「ロボカップ2004」で一般公開。将来は製品化も検討している。

 高橋代表は「鉄腕アトムのような、違和感のない歩き方ができるようになった。新技術をほかのロボットにも応用してほしい」と話している。

災害レスキューロボ、発進せよ 文科省、6種実用化へ

2004/05/09 asahi.com
 都市型災害に備えて、文部科学省は、逃げ遅れた被災者を捜したり、異変の有無を探査したりできるレスキューロボットの開発・実用化に取り組む。今年度から3年間で毎年2種、計6種程度の実用化を目指し、総務省消防庁と協議して、全国に配備したい考えだ。

 すでに試作品ができているものもある。

 ヘビ型の探査ロボットは全長120センチ、幅14.5センチ、重さ10キロ。倒壊した建物の中や地下街などを移動して、赤外線カメラで被災者がいないか調べたり、センサーで有毒ガスなどの発生を探知したりする。2輪型ロボットは30センチ立方ほどの大きさで、カメラやスピーカーを搭載できる。凹凸の激しいがれきの上を自由に移動し、高さ80センチの段差をジャンプして跳び越えられる。小型の情報収集ヘリコプターは全長3.6メートル。震災の発生で自動発進し、災害現場の画像を送れるようにする。

 研究・開発は、大学や企業の研究者らが設立したNPO法人の国際レスキューシステム研究機構に委託し、国内32の大学や研究所が参加する。今年度は4億円を投じる。

人を乗せ時速1キロで歩く二足ロボット開発 早大など

2003/11/22 asahi.com
 早稲田大学の高西淳夫教授の研究室と、ベンチャー企業のテムザック(北九州市)は21日、人を乗せることができる二足歩行のロボット「WL−16」を開発したと発表した。

 上部がいすになった下半身だけのロボットで、人を座らせて時速約1キロの速さでゆっくり歩く。高さは1.2メートル。60キロまで乗せられる。

 脚は関節で曲げ伸ばしするのではなく、アクチュエーターという、伸び縮みする機器を片脚に6本使って移動を可能にした。いまは平地しか歩けないが、段差を乗り越えられるようにして介護や災害時の救助・物資輸送に役立てたいという。

二足歩行式ロボット、トヨタも開発…愛知万博で披露

2003/11/22 読売新聞 Yomiuri On-Line
 トヨタ自動車は21日、二足歩行をする人間型ロボットを開発していることを明らかにした。2005年に愛知県で開催される愛・地球博(愛知万博)で披露する。将来はロボットの製造を事業化し、人を介護したり、遊び相手になる家庭・福祉用ロボット市場に参入する方針だ。

 二足歩行ロボットの開発には、トヨタの生産技術部門を中心に、デンソーなどのトヨタグループが参加。産業用ロボットやITS(高度道路交通システム)技術など、自動車の生産で培った最新技術を駆使して進めている。人の声を識別する音声認識装置も搭載して、人と高度な会話を行うなど、遠隔操作を必要としない自律型ロボットを目指している。

 ライバルの自動車メーカーであるホンダはすでに二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」を開発、ソニーも小型の二足歩行ロボットを一般公開している。

国際ロボット展が開幕 “人工女優”ロボット人気呼ぶ

2003年11月19日 The Sankei Shimbun
 ロボットでは国内最大規模の「2003国際ロボット展」が19日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。

 製造分野での利用が期待される産業用ロボットが多く展示された一方、医療や福祉、警備などの非製造分野や、人間とのコミュニケーション用のロボットも出品された。中でも、大阪大などが製作した人間そっくりのしぐさをする“人工女優”ロボットが人気を呼んでいた。

 今回は117社27団体が出展。中心の産業用ロボットは川崎重工業や三菱電機、ファナック、安川電機などのメーカーが展示。重い鋼板を高速移動させる実演もあった。

 女性そっくりのロボットは大阪大の石黒浩教授の研究室と設計会社ココロ(東京)が開発。名称は「アクトロイド」で、まばたきをしたり、視線を変えたりする。事前に入力された文章を話したり、手ぶりをすることもできる。

 しぐさと細部の仕上げがリアルなためか、来場者が思わず足を止めて見入るシーンもあった。関係者は「将来は受け付け業務や“癒やし系”のロボットとして活用できるのでは」と話している。展示は22日まで。

2足歩行ロボット、ソニーが一般公開

2003/11/08 読売新聞Yomiuri On-Line
 ソニーは8日、2足歩行ロボット「QRIO(キュリオ)」を東京・銀座のソニービルで一般公開した。「チャーリー」などの愛称がついた4体の人間型ロボットで、観客の前で簡単な自己紹介や軽快なダンスを披露した。

 ソニーは、技術力の結晶である「QRIO」を「アンバサダー(親善大使)」に任命、企業イメージのアップや商品の宣伝役として活用する方針だ。

 ソニーは、ペット型ロボット「AIBO(アイボ)」を既に販売しているが、当面、「QRIO」の商品化計画はない。「QRIO」は、転倒しても自分で起きあがり、歌ったり踊ったりする。内蔵されたカメラやマイクを通して、簡単な映像や音声を識別でき、所有者を「覚える」ことができるという。

 2足歩行ロボットでは、ホンダがすでに「ASIMO(アシモ)」(身長120センチ)を開発しているが、「QRIO」は身長58センチ、体重7キロと小さめ。ソニービルでは9日も「QRIO」を一般公開する。

病院用運搬ロボットを開発 松下電工

2003年11月04日 The Sankei Shimbun
 松下電工は4日、病院内で自分で経路を判断してエックス線フィルムやカルテ、薬品を人の代わりに運ぶロボット「ホスピー」を年内にも受注開始すると発表した。エレベーターに単独で乗り降りする機能も追加できる。

 事前に病院内の地図を記憶させて、行き先を入力すれば、最適な経路を判断し、人がゆっくり歩く程度の速度で移動する。通路上に患者や器具があっても、センサーで感知して避けることができる。カルテなど資料の出し入れには暗証番号の入力が必要で、情報保全にも力を入れた。

 デパートや飲食店でも応用でき、再来年をめどに開発するという。価格は800万円前後。無線通信でエレベーターを呼び出し、自動的に乗り降りする機能も来年1月から追加可能で、付加機能が付くと約1000万円になる。

 松下は昨年から滋賀医科大学付属病院と共同開発、「単純作業をロボットに任せ、医師や看護師に医療に専念していただければ」と話している。

ロボット力士中国場所 広島工高で7日開催

2003/9/4 中国新聞地域ニュース

 ▽技披露へ多彩な仕掛け

 電動のロボット力士が直径一・五メートルの鉄板の土俵で戦う全日本ロボット相撲中国大会(全国工業高等学校長協会など主催)が七日、広島市南区の広島工高で開かれる。高校生やメカ好きが手づくりした愛機三百九十台がしのぎを削る。

 ロボットの規格は重さ三キロ以内で、形は縦横二十センチ、高さは無制限。三番勝負で、相手が土俵を割れば勝負あり。高校、一般の二部門で、遠隔操作の「ラジコン型」、色や光を感知して自分で動く「自立型」の各二種目が行われる。

 会場校の広島工高チームは、電気科の生徒八人が夏休み返上で四台の「力士」を作製。高校の部のラジコン型に参加する。四輪駆動にパワーアップしたり、すくい投げの仕掛けを作ったり、工夫を凝らしてある。

 百四十台が出場する高校の部には、四年前に日本一となった田布施工高(山口県)など強豪校がひしめく。昨年に続く挑戦となる広島工高二年の中原大輔君(16)は「前回はまるで歯が立たなかった。改良マシンで雪辱したい」と意気込む。

 取組は午前十一時半から。勝ち残った高校の七台と一般の十七台が全国大会に進む。

鉄の土俵に飛び散る部品…ロボット力士が激闘

2003年08月31日 The Sankei Shimbun
 
 直径約1・5メートルの鉄製の土俵から押し出されたら負け−。技術とアイデアを凝らした手作りロボットを闘わせる「第十五回全日本ロボット相撲大会」の北海道、東北両大会が31日、全国10地区のトップを切って旭川市と青森県弘前市で開かれた。

 ロボットは幅と奥行きが20センチ、重さ3キロ以内に制限。センサー内蔵で自ら動く自立型と、コントローラーで動かすラジコン型に分かれてトーナメントが行われた。

 北海道大会には125台のロボットが参加。土俵でロボット力士が激しくぶつかり、モーターから煙を出したり、部品が飛び散る場面も。勝敗が決するたびに参加者や観客からは拍手とため息が入り交じった。

 高校の部の自立型で優勝した旭川工業高1年の堀井啓利さん(16)は「全国大会では1勝を目指したい」と話した。

 今大会は全国で約3000台が参加予定。高校の部は10月に札幌市、全日本の部は12月に東京都で全国大会が開かれる。

災害「救助」ロボコンで工学大賞/広島大

2003/08/14 中国新聞地域ニュース
 大阪府豊中市で今月初め、開かれた「レスキューロボットコンテスト」で、広島大教育学部のチームが最も優れた救助をしたとしてレスキュー工学大賞を受賞した。機械系専攻の大学・高専からの参加者が大半を占める中、技術教師を目指す学生たちの救助者に対する思いやりが評価された。

 コンテストは阪神大震災を契機に、がれきの下敷きになった被災者を救助するシステム研究の一環として開かれており三回目。模型の街で約三十センチの人形を助け出す。ヘリコプターを想定した天井からの映像と、ロボットに取り付けたビデオカメラの情報を見て、学生が遠隔操作。速さや人形に与えたダメージの少なさなどを競う。

 広島大は三、四年生を中心に十人でチーム編成した。主に三台のロボットを使うため毛利元就の「三本の矢」にあやかって「毛利孫s(モリソンズ)」と命名。がれき除去用、救助・搬送用、オールラウンド用の三機を使いこなした。

 ほかのチームが救助の際、人形をつり上げて搬送態勢に移るのに対し、広島大チームは「被災者の恐怖感やストレスに配慮」し、上半身を持ち上げただけで、車体の下から出てくるハンモックに載せ、宙に浮く時間をなくしたのが特長だ。

 キャプテンを務めた大学院教育学研究科博士課程二年徳田誠さん(26)は「最高の賞をもらえるとは思っていなかった。コンセプトを高く評価され、自信につながる」。

 指導した山本透助教授は「足回りをより速くするなど、技術面での改良の余地はあるが、一応のシステムはできた。産学連携により実用ロボットの試作に入ってもいいと思う」と満足している。

口ぱくぱく 「黄金コイ」ロボ 広島の企業が開発

2003/08/01 中国新聞地域ニュース

 3関節 泳ぎもスイスイ

 ギネスブックで「最も本物に似ている」と認定されている三菱重工業グループの魚ロボットに、新たな仲間が加わった。菱明技研(広島市西区)が開発した体長一メートル、重さは十七キロの黄金色のコイだ。

 タイ、シーラカンスに続く三魚種目で、最大サイズ。表面は金ぱくを張ったシリコーン樹脂。従来の魚ロボットは二関節だった背骨を三関節に増やし、より滑らかな泳ぎを実現した。コイらしく初めて口が開閉するようにした。

 リモコンで操作し、充電すれば四十分間の遊泳が可能。尾びれをくねらせながら本物そっくりに泳ぎ回る。

 魚ロボットは、三菱重広島研究所などが一九九七年に開発。国内や海外の約二十イベントに出演した。昨年八月、事業を菱明技研に移管し、中国や台湾でも営業展開するため、コイの開発に取り掛かった。菱明技研の藤原邦久取締役は「いつか広島城のお堀を泳がせたい」と話している。

3日からロボット博覧会

2003年04月02日 The Sankei Shimbun
 人間のパートナーとなる最新のロボット95種類を集めた世界最大級の博覧会「ROBODEX2003」が3日から6日まで、横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれる。

 3回目の今回は企業や龍谷大、岐阜県など国内外38の団体・個人が出展。2日の内覧会では、ホンダの二足歩行人間型ロボット「ASIMO(アシモ)」の障害物競走などが行われた。

 期間中はロボットのパフォーマンスショーのほか、講演や討論会を開催。漫画家の故手塚治虫氏が生み出した「鉄腕アトム」の原作上の誕生日(今年4月7日)にちなみ、最終日の6日には誕生前夜祭も行われる。

 主催者側は約7万人の来場を見込んでいる。問い合わせはROBODEX事務局、電話045(223)6655。

人間型ロボット:短時間で複雑な動作学習 富士通がソフト開発

2003年03月27日 [毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE
 富士通は27日、二足歩行する人間型ロボットに、複雑な動作を短時間で学習させるソフトを開発したと発表した。うつぶせの状態から起き上がる動作の場合、動きを制御する設定値を計算し、約20秒で自動的に調整し、ロボットが動作するようになる。これまでは設定値の計算に数日から数カ月かかっていた。

 動きを制御する設定値の計算量が多く時間がかかっていたが、人間や動物の動作の仕組みをまねた制御法を研究。この結果、簡単な動きの基本パターンを組み合わせ、計算量を少なくすることに成功した。

 富士通は年内にも、このソフトを搭載したロボットを発売する。技術を公開して、研究機関やベンチャー企業などと連携してロボット開発を進める。 【熊谷泰】

次世代ロボットで産業育成 関経連などがフォーラム

2003年03月24日 The Sankei Shimbun
 関西の技術力を生かして次世代型ロボット産業を育てようと関西経済連合会と近畿経済産業局が24日、大阪市内でフォーラムを開催した。

 太田房江大阪府知事は、三洋電機とテムザック(北九州市)が開発した留守番用ロボット「番竜」について「すごい、恐竜みたい」と感想を語り、「関西には次世代ロボットを生み出す潜在力がある。関西を元気にする原動力に育ってほしい」と期待を示した。

 国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町)は、人間と会話できる「ロボビーII」を持参。萩田紀博知能ロボティックス研究所所長は「音声認識は300語で、3−4歳の子供程度。今後ロボットがわれわれの生活に入っていくだろう」と展望した。

 ロボット同士のサッカー大会「ロボカップ世界大会」が2005年に大阪市で開催される見通しだが、大阪大大学院の浅田稔教授「関西のロボット産業を盛り上げる」と強調した。

最強のロボットはどれだ 愛好家が格闘技大会

2003年02月01日 The Sankei Shimbun
 
 最強のロボットはどれだ−。日本やカナダの愛好家らが作った二足歩行ロボットの格闘技大会「ROBO−ONE(ロボワン)」が1日、日本科学未来館(東京都江東区)で2日間の日程で始まった。

 昨年2月から始まった大会は今回で3回目。アニメをモデルにしたものや、配線がむき出しになったロボットなど計70台が参加した。

 この日は予選で、各ロボットは規定演技の歩行や屈伸、横移動などを披露。三点倒立や前転など難易度の高い動きを見せるロボットが登場すると会場はどよめきに包まれた。

 予選を勝ち抜いた16台がトーナメント形式で2日対戦する。企画したROBO−ONE委員会代表の西村輝一さんは「3月にソウルでアジア大会を開く予定で、できれば夏に世界大会を開催したい」と意気込んでいる。

2足歩行型ロボットがシュート! 19日から「ロボカップ2002」

2002-06-12 Mainichi INTERACTIVE
 ロボット工学や人工知能の研究を推進し、2050年までにサッカーワールドカップの優勝チームに勝てる自律型ロボットチームを作ろうという国際研究プロジェクト「ロボカップ」の世界大会「ロボカップ2002 福岡・釜山」が19日から、福岡市の福岡ドームで開かれる

転んでも起き上がるソニーの新型ロボットはコーラス好き

2002年03月19日 ZDNet Japan
 ソニーが新型ヒューマノイドロボット「SDR-4X」を披露した。以前の「SDR-3X」に比べ,性能が格段に向上。ハードウェアのスペックはもちろんだが,倒れても起き上がったり,顔を覚え感情を表現したり,コーラスしたり……パートナーの役割を十分に果たしてくれそうな予感である

バンダイが人間の顔や言葉を認識するロボットを試作

2002年03月18日 Japan.internet.com
 バンダイは18日、人間の顔や言葉を認識し、会話や手の動作でコミュニケーションを取ることができるロボット『BN-7』の試作機を公開した。3年以内の製品化を目標に開発している。

 1度に家族7人の顔を認識し、家族全員の性格や生活パターンに合わせて会話などのコミュニケーションを取ることができる。また、特定の文字や記号、色を識別可能で、目的を持った行動を自発的に行うことができる。

 さらに、試作機では、人間が話し掛けた言葉の中からキーワードとなる語彙100語を認識し、それに対して1000種類の単語を組み合わせて6万5000語の言葉で返答ができる。語彙は追加も可能。また、話す言葉の内容に応じて、手を動かしたり顔色を変化させる。

 本体サイズは身長約68センチ、体重約20キロで、足に組み込まれた車輪によって自走する。また、ラジオ・コントロールでの操作も可能。

 試作機には、メインCPUとしてPentium III 1GHzを搭載。ハードディスク20GBとメモリ128MBを装備し、Widows 2000上で同社が開発した人工知能エンジン『SSE』(サブ・サンプション・エンジン)を稼動する。ただし、製品がこのままの仕様となるかは未定。

 バンダイでは、エンターテインメント・ロボットがペットや玩具としてだけではなく、「人間の良きパートナー」として共同生活することを目指しているという。28日に開催する『ROBODEX 2002』に出展し、実際に会話デモなどを行う予定。

米国版「高校生ロボコン」で大興奮

2001年03月17日 Wired News
 土曜日の朝、テレビのチャンネルを回していると、まるでプロレス会場みたいに観衆が熱狂しているロボット・コンテストが目に飛び込んできてびっくりするかもしれない。そいつは、きのうの晩からのアルコールが続いているせいじゃない。

 その番組はNASA TVが中継するロボット・コンテスト『ファースト』の南カリフォルニア地区予選だ。

 この予選では、4月初めにフロリダで行なわれる全米チャンピオン決定大会への出場権を目指して、49校のロボットが死闘を繰り広げる。

 『ファースト』(FIRST: For Inspiration and Recognition of Science and Technology)は、高校生にロボット工学の実地体験を与えることを目的としたコンテストだ。

 しかし、堅苦しい科学的イベントではない。審判、タイムキーパー、チアリーダー、それに騒々しい観衆が揃い、スポーツイベントそっくりなのだ。

 「これはコンピューターのイベントというより、バスケットボール高校対抗試合に近いイベントだ」というのは、カリフォルニア州サンノゼにあるベラーミン・カレッジ・プレパラトリー・スクールでテクノロジーを担当するクリス・マイヤーコード副校長。ベラーミン校は、ロサンゼルスのスポーツアリーナで開かれる今年の地区予選にカリフォルニア州とアリゾナ州から参加する49校のうちの1校だ。

 ファースト・プログラムの目的は、単に科学との関わりを深めさせることだけではなく、熱狂させることだ。学校対抗のバスケットボールのような雰囲気を創り出すことは、格段のやる気を引き出すことになる、とマイヤーコード副校長は言う。

 コンテストは毎年開催されており、1月に行なわれる説明会から始まる。参加チームはそこで、どんな部品が使えるか、ロボットに求められるアクションは何か、どのような条件でロボットを作るべきか、などを知らされる。

 最初の地区予選の開始から決勝大会までは6週間。

 「生徒たちはこのコンテストのために膨大な時間を費やす」とマイヤーコード副校長。

 「このイベントは素晴らしい。それぞれの生徒が、本当に好きなことを探究できるからだ。メカ的な面白さに魅了される生徒もいるし、コンピューターを使うことに夢中になる生徒もいる」

 今年のコンテストではチームワークが試される。1回の競技ごとに、無作為に4チームによるグループが編成される。同じグループになったチームは4台のロボットを連携させて、競技場の隅の投下装置から出てくるボールをできるだけたくさんゴールに入れる。ボールは大小2種類あり、小さなボールをゴールした場合は1点、大きなボールの場合は10点が与えられる。制限時間は2分間だ。得点はグループの全チームに与えられ、競技はグループ編成を変えて何度も繰り返される。

 競技場で各チームに与えられるロボット設定時間は1分間だけだ。

 参加チームには、米航空宇宙局(NASA)や後援企業からの指導エンジニアが割り当てられる。ロボットの設計や構成のアイディア作りや、最終モデル構築を支援するためだ。こうしたエンジニアたちとの交流は、ファースト・プログラムの重要な部分だ。同プログラムは、生徒たちに科学技術分野で実際に働くというのがどのようなものであるか知ってもらうことを、目的の1つに上げているからだ。

 マイヤーコード副校長は、「うちの学校の生徒たちは、NASAに行って、そこのラボでロボット製作を進めている。だから、実際のエンジニアリングの世界がどのようなものか、ある程度垣間見ることができる」と語った。

 このロボット・コンテストは、謎の発明『ジンジャー』で最近大きな話題を呼んだ(日本語版記事)発明家、ディーン・カーメン氏の指導のもとに開始され、今年で11年目。現在は、全米の高校を巻き込んだイベントになっている。今年は全米13ヵ所で地区予選が行なわれ(うち17日の週末に開催されるのは4つ)、参加総数は530チームに上る予定だ。

 南カリフォルニア予選は、カリフォルニア州パサディナにあるNASAジェット推進研究所がスポンサーとなっている。この地区予選だけでも、高校生2000人と観客2000人を集めると予想されている。

演奏、曲芸…人間顔負け/川崎でロボフェスタ

2000.11.04 The Sankei Shimbun
 さまざまなロボットがパフォーマンスや芸術性などを競い合うロボットの“オリンピック”「ロボフェスタ神奈川2001プレ大会」が、川崎市中原区の「川崎市とどろきアリーナ」で四日、始まった。

 大道芸人のようにダンスや楽器演奏、曲芸などを披露する「大道芸ロボット競技」、機械仕掛けのからくりロボットが動きの面白さや芸術性などを競う「からくりロボット競技」といった」技会のほか、宇宙で鉱物を採取、分析する小型無人探査車「MICRO5」など話題のロボットも展示している。

 五日まで。午前九時半から午後五時半。問い合わせはロボフェスタ神奈川2001実行委員会TEL045・210・3153へ。

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