TOPIC No.3-7 吉野川第十堰/可動堰問題

01.吉野川第十堰 2007.3.10 by吉野川 第十堰散歩
02.第十の堰物語
03.第十堰ってどんなところ? byNPO法人吉野川みんなの会
04.吉野川第十堰 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
05. 吉野川第十堰の可動堰計画に代わる研究成果報告書(2008年03月17日)
06.森の手入れで洪水はどのくらい防げるか− 吉野川における「緑のダム」研究 −
07.[吉野川可動堰]を問う
08. 吉野川可動堰問題リンク集

銀色に輝く稚アユの群れ 吉野川で遡上始まる

2008/04/24 徳島新聞

 吉野川で稚アユの遡上(そじょう)が始まっている。上板町の吉野川第十堰(ぜき)や第十樋門(ひもん)では、銀色に輝く稚アユの群れが、懸命に堰や魚道を乗り越えている。

 吉野川中央漁協の有井孝夫組合長(54)によると、遡上が始まったのは十日ごろ。渇水に見舞われた昨年よりも二週間ほど早い。例年よりも多めの一日平均十万匹の稚アユ(体長約八センチ、重さ約四グラム)が遡上している。

 遡上は五月いっぱい続き、六月一日には勝浦川など一部の河川を除いて、アユ漁の解禁を迎える。

マラソンに備え吉野川堤防沿い清掃 1市3町のアドプト参加団体

2008/04/21 徳島新聞

 二十七日に開かれる「とくしまマラソン」(県、徳島市、徳島新聞社など主催)を前に、吉野川水系の環境美化を推進する「アドプト・プログラム吉野川」の参加団体が、コースとなる吉野川堤防沿いの清掃奉仕に汗を流している。本番まで一週間。各団体とも「ランナーに美しい吉野川沿いの風景を堪能してもらいたい」と意気込んでいる。

 清掃奉仕をしているのは、コース沿線の徳島市と石井、藍住、上板三町の企業や住民グループなど二十五団体。三月中旬から、団体ごとの担当区間とその周辺のごみを拾い集めている。うち十五団体は大会当日、沿道に繰り出してランナーに声援を送る。

 マラソンコースの大半を占める吉野川堤防からは、第十堰(ぜき)のほか、トラス橋の吉野川橋や斜張橋の四国三郎橋など多彩な橋を見ることができる。実行委は素晴らしい景観を県外ランナーにアピールする絶好の機会ととらえ、流域の企業や行政組織などでつくる「吉野川交流推進会議」に清掃と応援の協力を依頼した。

 徳島市国府町の南岸堤防で八百メートルの区域を担当する建設業「永建」(宮田永二社長)の従業員十二人は十三日朝、堤防や河川敷に捨てられた空き缶やペットボトルなどを一時間半かけて拾い集めた。アドプト責任者の竹縄正利工務部長は「景色を楽しみながら完走してもらいたい。当日は応援でも後押しする」と話している。

 アドプト・プログラム吉野川は、交流推進会議が全国初の河川アドプト事業として一九九九年に開始。今年三月末現在で百三十六団体、一万六千四十五人が吉野川水系五河川の河川敷で美化活動に取り組んでいる。

優雅な船旅復活 「撫養航路」に遊覧船、新町川守る会が定期便

2008/04/14 徳島新聞

 NPO法人・新町川を守る会は、昭和初期に徳島−鳴門間を結んだ河川航路「撫養航路」を楽しむ定期船の運航を十三日、始めた。

 初日は、事前に応募のあった二十一人が参加。午前八時、遊覧船二隻に分乗し、徳島市内の新町川水際公園を出発した。吉野川の南岸から北岸へ横断。今切川や旧吉野川、撫養川を航行し、鳴門市撫養町の文明橋で折り返した。

 船上では、守る会の会員が撫養航路の歴史や航路途中にある可動堰(ぜき)の仕組み、川にすむ生き物などについて説明。穏やかな日差しの下、乗客は約四時間の船旅を楽しんだ。

 北島町中村の主婦山田美江さん(61)は「自分の町を川から見たことがなかったので、新しい発見ばかり」と喜んでいた。

 撫養航路を楽しむ遊覧船は今後、毎月最後の日曜日に運航する予定。ただし当面は予約で埋まっている。守る会の中村英雄理事長は「航路周辺の地域にも連携を呼び掛け、活動の輪を広げていきたい」と話した。


渇水でアユ遡上できず 上板の吉野川第十堰、関係者ら不安

2007/04/11 徳島新聞

 上板町の吉野川第十堰(ぜき)では、記録的な水位の低下により、稚アユが遡上(そじょう)できず、漁業関係者らを不安がらせている。六月に解禁するアユ漁にも影響が出そうだ。

 第十堰に三カ所ある魚道(幅六メートル、長さ四十メートル)のうち、二カ所の水位が平常水位の五十センチには程遠い五センチしかない。残りの魚道も平常の水位よりはるかに低く、稚アユが遡上できる状態にはなっていない。例年、第十堰での稚アユの遡上は、四月に入るとすぐ始まるが、渇水が影響して、その姿さえ全く確認できないという。

 県流域整備企画課によると、一月から三月末までの吉野川・早明浦ダム上流域の降雨量は二八八ミリで、平年の75%程度にとどまっている。同ダムの貯水率は65・1%(十日現在)で、取水制限はしていないものの、二月六日以降、徳島用水は毎秒四トンの自主節水を続けている。

 吉野川漁協の藤本登志夫組合長(75)は「こんな渇水は記憶にない。水温は遡上に適した一五度程度あるので、できるだけ早くまとまった雨が降ってほしい」と話している。


市民団体が可動堰中止に協力申し入れ

2003年05月20日 The Sankei Shimbun
 NPO法人「吉野川みんなの会」の姫野雅義代表理事は20日、吉野川可動堰(ぜき)建設計画の代替案について県民の意見をまとめた上で、国土交通省に申し入れるよう、飯泉嘉門徳島県知事に求めていく考えを示した。

 姫野氏は「飯泉新知事も可動堰を選択肢に入れないとの考えを示し当選した。可動堰を選択肢から外すことは県民の総意」と述べた。

 姫野氏は、徳島県知事選で飯泉氏に敗れた大田正前知事の支持母体「勝手連県民ネットワーク」の代表世話人。勝手連は同日解散した。

大田氏が吉野川可動堰の中止宣言

2002年04月29日 The Sankei Shimbun
 徳島県知事選で初当選した大田正氏は28日の記者会見で、環境を壊す大型公共事業と指摘され、論議を呼んできた吉野川可動堰(ぜき)建設の完全中止を宣言した。

「話し合いの方針変わらず」吉野川可動堰で国土交通次官

2001.02.05(17:47)asahi.com
 小野邦久国土交通事務次官は5日の定例記者会見で、徳島市長選で吉野川可動堰(ぜき)に反対する小池正勝氏(49)が3選を果たしたことについて、「現在の可動堰計画も含めてどういう方法があるのか、地域の方と話し合う場を早急に立ち上げたいという従来の方針が変わるものではない」と述べた。

徳島市長選に現職の小池氏 再び「可動堰ノー」の審判

2001.02.04(21:27)asahi.com
 吉野川可動堰(ぜき)の是非が争点になった徳島市長選は4日投票、即日開票の結果、可動堰建設反対を掲げた現職で民主、公明、自由、社民推薦の小池正勝氏(49)が、自民推薦で前県議の原秀樹氏(45)ら新顔4氏を破って3選を果たした。昨年1月の徳島市の住民投票に続き、再び民意は「可動堰ノー」を示した。

 今回の選挙は小池氏を含めた可動堰反対派が4人、容認派が1人の混戦になった。反対派票が分散するという見方もあったが、昨年1月の住民投票を実現させた市民団体「第十堰住民投票の会」のメンバーが、「共倒れ」を避けるため小池氏支援に回ったのが大きかった。

 小池氏は当初、住民投票を求める市民運動に否定的だった。一昨年の市議選で住民投票賛成派が過半数を超えたのを受けて中立になり、住民投票で計画反対が投票者の9割を占めたため、「市民の目線に立つ」として反対へ転じた。

 選挙戦で小池氏は反対派をアピールして無党派層に支持を呼びかけ、2期8年の実績も強調。従来の支持基盤である保守層も含め幅広い支持を取り込んだ。

 可動堰を推進してきた自民県連が1月上旬に擁立した原氏は「代替案の選択肢に可動堰も残すべきだ」と、国や県との協調を主張。野中広務・前自民幹事長が応援に訪れるなど党の全面的支援を受けた。しかし保守支持層のかなりが現職に流れ、出遅れはばん回できなかった。

 可動堰問題は国土交通省が代替案の中に可動堰を残す意向のため、反対住民との間でこう着状態が続いている。可動堰反対の小池氏が流域で人口の最も多い徳島市で信任されたことは、事業の進め方に影響を与えそうだ。

吉野川可動堰計画、市民の力で代案を 資金集めスタート

2000.10.29(22:29)asahi.com
 与党3党が「白紙」を勧告した吉野川可動堰(ぜき)計画(徳島県)に代わる住民案を、建設省予算に頼らず市民カンパで作ろうと、住民団体「吉野川第十堰の未来をつくるみんなの会」(世話人=姫野雅義さんら13人)が29日、徳島市で基金集めを本格的にスタートさせた。有権者のほぼ半数が「可動堰ノー」の意思を示した徳島市の住民投票から1年を迎える来年1月23日までに、3000万円を集めるのが目標。建設省が撤去の必要性を指摘している第十堰を残す方向で、専門家の知恵も借りながら科学的な検証もした代案作成を目指すという。

 「みんなの会」のメンバーはこの日午後、JR徳島駅前で基金スタートを知らせるビラを配り、趣旨に賛同する喫茶店や釣具店などに基金箱を設置した。すでに約120の商店や企業が協力を申し出ており、今後、徳島市以外の吉野川流域住民や全国の市民団体にも協力を求める。

 集まった基金で、建設省が洪水時の危険性を指摘している第十堰を、河川工学などの専門家と一緒に調査し、治水面にも配慮した保存アイデアを市民からも募ったうえで、コンサルタント業者に住民案の作成を委託する。

 住民投票後の今年3月、建設省は「可動堰がベスト」との見解を示す一方で、2000年度の可動堰関連予算約4億円を、地域住民の提案を含む代替案の検討に充てると表明した。これに対し、姫野さんらは「公費に頼っていては、公正、中立な代案づくりは難しい」として、民間の基金設立を準備していた。

 基金は郵便振替や銀行振り込みでも受け付ける。問い合わせは「みんなの会」(088・657・0722)へ。

吉野川可動堰「見直し避けられぬ」 亀井氏ら会見

2000.08.21(20:41)asahi.com
 自民、公明、保守3党の政策責任者は21日、公共事業見直しの焦点となっている吉野川可動堰(ぜき)計画(徳島県)の現地を視察後、徳島市で記者会見した。自民党の亀井静香政調会長は「住民の意見が大きく割れている。今の計画をそのまま進めるのに任せて(見直しの)検討材料にしないわけにはいかない」と述べ、地域住民の合意がないことを理由に、計画見直しは避けられないとの考えを示した。

 自民党の「公共事業抜本見直し検討会」はすでに、計画を白紙撤回し、地域住民を中心に現在の第十堰に代わる治水・利水対策を検討し直すよう、国と県に勧告する方針を固めている。与党3党は、22日には事業中止を勧告する方針を先に固めた中海干拓事業(島根県)を視察。28日にも両事業の見直し方針を正式に発表する運びだ。

 亀井氏は記者会見で可動堰計画について「推進派も反対派も、治水・利水のための施設は一切いらないとは言っていない。共通点がないわけではないという感を強くした」と述べ、住民らによる代替案づくりに期待感を示した。

 これに先立ち、亀井氏らは徳島県の円藤寿穂知事や賛成派の首長、経済団体関係者と、計画の白紙撤回を求めている住民団体「第十堰住民投票の会」から、個別に意見を聴いた。円藤知事は「地元で市民参加のあり方を考える懇談会を設置している。現時点で、可動堰の白紙撤回や中止を決めるのは納得できない」と改めて計画推進を求めた。

吉野川可動堰計画で自民党検討会が現地視察

2000.08.10(18:49)asahi.com
 徳島県・吉野川の可動堰(ぜき)計画の中止を含めて議論している自民党・亀井静香政調会長の直属機関「公共事業抜本見直し検討会」の座長、谷津義男政調会長代理らは10日午前、建設省が計画で撤去を予定している吉野川第十堰を視察した。検討会で焦点になっている計画について、計画賛成、反対両派の意見を聴いて、見直し論議の判断材料にする。亀井政調会長は、21日に与党3党の政策責任者と現地を視察し、28日にも中止の対象にする事業を正式に発表する方針。

 谷津氏ら5人の視察団は、この日午前11時すぎ、第十堰に着き、同省徳島工事事務所の大平一典所長から可動堰計画の説明を聞いた。

 続いて県庁で、可動堰賛成派の円藤寿穂知事や自民党県議団と懇談。午後からは吉野川流域2市8町の首長、議長でつくる計画賛成団体「第十堰建設促進期成同盟会」、住民投票運動を進め計画の白紙撤回を求めている「第十堰住民投票の会」など、関係者から、それぞれ意見を聴く。

 可動堰計画を巡っては、今年1月、徳島市の住民投票で有権者のほぼ半数が反対した。同検討会は、計画が地域の合意を得ていない点を重視し、島根県の中海干拓事業とともに中止を検討する象徴的な事業に挙げている。

 亀井政調会長は可動堰計画の可否を決める判断基準について「洪水を防ぐうえで可動堰が絶対なのか、他の方法でも可能かどうかの検証が必要」との認識を示している。

吉野川可動堰計画、予算上は棚上げ 建設省

6:27p.m. JST March 24, 2000
 建設省は24日、吉野川可動堰(ぜき)計画で、計画を具体化させる予算を新年度予算に組み入れず、地域住民からの提案を含めた現計画以外の代替案の検討に、4億円の予算枠を確保することを決めた。同省が「最良の策」とする可動堰計画を予算上、いったん棚上げするものだ。

 建設省は今年度、可動堰関連予算として、可動堰化に伴う環境影響評価の検討に3億500万円、住民との対話の経費として3500万円、可動堰のさまざまな構造の検討費として6000万円、合計4億円を使っている。しかし、1月に行われた徳島市の住民投票の結果、「可動堰反対」が9割以上を占めたため、中山正暉建設相が「代替案も含めて、ゼロから話し合う」と表明。今年度のような可動堰計画を前提とした予算の使い方は「住民の納得を得られない」と判断、「可動堰が最適」としながらも、新たな代替案の検討にも乗り出すことにした。

 とりあえず、吉野川河川改修費の約44億円の中で4億円の枠を確保した。今後の住民対話の進み方や代替案の内容、種類によって増減する可能性があるという。

住民投票の制度化目指す

2000年3月10日 17時03分
 徳島県・吉野川可動堰建設問題などで注目された住民投票の制度化を目指して、富野暉一郎・元神奈川県逗子市長らの「住民投票立法フォーラム」は10日までに、投票結果に法的拘束力を持たせることなどを盛り込んだ「住民投票特別措置法案」をまとめた。

 3日に発表し、衆参の全国会議員と次期衆院選の立候補予定者に法案への賛否をアンケートし、結果を公表する予定。

第10堰生かす川づくりを

2000年3月5日 18時04分
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)の建設反対が、9割を占めた住民投票を受けて、建設に反対する「第10堰住民投票の会」の姫野雅義・代表世話人らは5日、徳島市内でシンポジウムを開き、現在の第10堰を生かした川づくりを議論する新しい会を発足させることを決めた。徳島市民に限らずだれでも参加でき、勉強会などで、第10堰をどのような形で残すか議論していくという。4月15日に発足会を開く予定。

こう着状態の可動堰計画

2000年2月21日 16時41分
 反対票が9割を占めた徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設をめぐる徳島市の住民投票から、23日で1カ月となる。国の大型公共事業に住民が初めて圧倒的な反対の民意を突き付けたわけだが、法的拘束力はないことから、計画の白紙撤回を求める市民団体と、「撤回はできない」(中山正暉建設相)とする建設省の溝は埋まらないまま、こう着状態が続いている。

対話のルール作りへ

2000年2月12日 19時35分 共同通信社
 徳島市の住民投票で9割が反対した吉野川可動堰建設をめぐる問題で、建設省が提案した「市民参加のあり方に関する懇談会」が12日、徳島市内で開かれた。

 可動堰計画を含めた今後の吉野川の河川事業について、建設省と流域の住民が対話していくためのルール作りが目的。一般公募者35人と建設省、徳島県の代表が参加した。

徳島入りして説得したい

2000年2月3日 17時52分 共同通信社
 中山正暉建設相は3日午前の衆院予算委員会で、徳島市の住民投票で建設反対が9割以上となった吉野川可動堰(ぜき)計画について「科学的、工学的専門家が考えたことを住民投票で左右するのは民主主義を逸脱する問題ではないか,(反対住民に)申し上げた。これから地元に入って一生懸命説得したい」と述べ、防災対策の観点から引き続き住民に理解を求めていく考えを表明した。

計画は撤回しない

2000年1月31日 13時30分 共同通信社
 日本共産党は31日、徳島市の住民投票で吉野川可動堰建設計画に反対票が多数を占めたことで、白紙撤回するよう中山正暉建設相に申し入れた。これに対し、中山建設相は「今の計画が最善のもので、白紙撤回することはできない」と答えた。

中山建設相「私の心も可動堰」 吉野川問題で揺れる発言

00:43a.m. JST January 30, 2000
 徳島市の住民投票で反対が9割以上を占めた吉野川可動堰(ぜき)計画について、中山正暉建設相の発言が揺れている。住民投票実施直後は、官邸の「進言」もあり、白紙撤回に含みを持たせたものの、1週間足らずで元の強硬姿勢に戻った。「歩いていたのが立ち止まったという感じ」と言っていたのもつかの間、また「可動堰推進」に歩き始めた大臣に、計画に疑問を持つ地元住民の代表が週明けにも面会する。

 住民投票前、中山建設相は会見で「(投票は)民主主義のはき違え」と切り捨て、住民投票について「民主主義における投票行動の誤作動」と言い、「(結果で)私の考えは揺るがない」と強気の発言を繰り返していた。

 しかし、圧倒的反対に終わった直後の24日には、一転して柔軟姿勢に。計画の白紙撤回の可能性に「ほかにいいものがあったら転換したらいい。何のこだわりもない」と方針転換の姿勢を見せた。住民投票の結果には「私も数で生きてきた。票は神の啓示」と尊重する発言も。こわもての大臣として「意見は変わらないもの」と受け取られていただけに、省内にも戸惑いの声が上がった。
記者会見前に青木幹雄官房長官から「ソフトに対応した方がいい」とアドバイスを受けたことも影響したようだ。

 しかし、28日の会見では、「白紙撤回したら賛成署名を持ってきてくれた人がずっこけてしまう」と、もとの調子に戻った。「今も可動堰がベストか」との問いにも「河川局が一番いいと言っているのだからそういうことだ」と答えた。

 発言が「強硬」と「柔軟」を行き来している点について、本人は「私の心の揺れを表している。心も可動堰だ」と冗談めかして、苦しい説明をしている。

 中山建設相の前任の関谷勝嗣氏も一度は「(住民投票で)反対が過半数を超えれば直ちに中止する」と発言、その後、軌道修正したことがある。

 住民投票を実現した「第十堰住民投票の会」の姫野雅義代表世話人は「発言が変わるのは前大臣からのことで、何も驚かない」と淡々と受けとめている。

住民投票の法制化を

2000年1月24日 20時10分 共同通信社
 吉野川可動堰をめぐる住民投票で、市民団体の「住民投票立法フォ−ラム」(大阪市)は24日、建設省を訪れ、中山正暉建設相あてに「投票結果は徳島市民の民意とするに十分。ただちに計画を白紙撤回すべきだ」という要望書を提出するとともに、住民投票の法制化をアピールした。

可動堰にこだわらない

2000年1月24日 18時53分 共同通信社
 中山正暉建設相は24日記者会見し、吉野川可動堰建設をめぐる徳島市の住民投票で、反対票が9割を占めたことについて「可動堰以外で、ほかに良い治水方法があるのなら、建設にこだわりは全然ない。柔軟に政治家として対応していきたい」と述べ、建設推進を前提としながらも、計画の変更に含みを持たせる発言をした。近く現地を訪れ、関係者や住民らと話し合う場を持つことも明らかにした。

建設計画変更なし、と首相

2000年1月24日 12時52分 共同通信社
 小渕恵三首相は24日午前、徳島県・吉野川の可動堰(ぜき)建設をめぐる住民投票で建設反対票が9割を超えたことについて「この事業は流域全体にとって重要な施策と聞いている。建設省としてはさらに住民の理解を求める努力が重要だ。投票結果によって事業を中止するとは聞いていない」と述べ、建設計画に変更はないとの考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

民主主義が正常作動―菅氏

2000年1月24日 13時16分 共同通信社
 民主党の菅直人政調会長は24日午前、徳島市の住民投票で吉野川可動堰(ぜき)建設への反対票が多数を占めたことについて「民主主義が正常に作動した結果だ。建設省が(投票結果を)覆すなら、すべての情報を公開する必要がある」と述べた。

徳島県知事は計画推進を強調、市長は「市民無視できぬ」

3:03p.m. JST January 24, 2000
 建設省の吉野川可動堰(ぜき)計画の賛否を問う徳島市の住民投票から一夜明けた24日、円藤寿穂・徳島県知事は記者会見して「引き続き可動堰計画に県民の理解を得られるよう努力したい」と述べ、投票前と変わらない姿勢を繰り返し強調した。

 投票結果を受け、23日夜に「計画反対」への方針転換を打ち出した小池正勝・徳島市長はこの日、円藤知事と建設省徳島工事事務所長を訪ねて、反対票が圧倒的多数を占めた投票結果を伝え、「市民の意思は無視できない」と理解を求めたが、知事らは「具体的にどうするのか聞かせてほしい」などと応じた。

 午前10時から県庁で会見した円藤知事は「科学的、技術的な問題なので、これまで以上に分かりやすい言葉で説明していきたい。問題は流域全体の治水に関係する」と述べた。市長の方針転換については「反対するなら、どのような方法で問題を解決できると思っているのか聞きたい」と話した。

 小池市長は午前9時半すぎ、市役所で市選管委員から投票結果の文書を受け取り、「55%という高投票率で、市民の可動堰問題への関心の高さが示された。合意形成の場が必要で、検討会のようなものができれば参加したい」と述べた。市長から報告を受けた佐々木健三・市議会議長は「議会にもいろいろな考えがあり、配慮して進めてほしい」と応じた。

 その後、小池市長は円藤知事と大平一典・建設省徳島工事事務所長に順番に会った。大平所長は市長と会ったあと、「(市長の反対表明は)洪水になれば3万人が被害を受けることを考えたうえで、選挙で選ばれた政治家が決めたこと。一役人がコメントするべきではない」と感想を述べた。受け取った投票結果の通知書については「大臣に伝えます」とした。

政府は事業継続の方針 吉野川住民投票で首相ら

2:43p.m. JST January 24, 2000
 徳島市の吉野川可動堰(ぜき)計画の賛否を問う住民投票は反対票が賛成票を圧倒的に上回ったが、政府は24日、住民投票の結果にかかわらず、事業は中止しない方針を固めた。中山正暉建設相が24日夕、記者会見し、「治水は国の責務であり、住民の生命、安全にかかわることを住民投票で決めることは適当でない」との従来の立場を改めて表明する。

 これに関連して小渕恵三首相は24日午前、「流域全体の安全を確保する上で必要な事業であり、投票結果によって事業を中止するとは聞いていない」と述べ、事業を中止する考えがないことを強調した。「流域の方々にとって重要な施策と聞いている。建設省としては、さらに住民への理解を求めていく努力をすることが重要だ」とも語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また青木幹雄官房長官は記者会見で「事業は流域全体の住民の生命、財産にかかわり、徳島市だけでなく2市6町にかかわる広範囲の問題でもある。専門的、技術的な面からの検討も必要だ」と述べ、事業続行の意義を強調した。

「住民投票の結果、重く受け止める」亀井政調会長

2:40p.m. JST January 24, 2000
 自民党の亀井静香政調会長は24日、吉野川可動堰(ぜき)の建設に圧倒的多数が反対した徳島市の住民投票結果について「重く受け止める。地域住民の意見を聞きながら河川行政を進めるのは、新河川法の趣旨であり、投票結果を踏まえ、地域の安全を守るために他に方法があるのかないのかを検討すべきだ」と述べた。党本部で記者団に語った。

 亀井氏はまた「自然を破壊するのは、やむをえない場合だ。科学技術は進歩しており、石頭ではいけない。地域住民の側も、可動堰をつくらない場合に洪水の危険性はないのかどうか、行政と一緒に考える責任がある」とも述べた。

吉野川可動堰賛否問う徳島市の住民投票始まる

07:20a.m. JST January 23, 2000
 建設省の吉野川可動堰(ぜき)計画の賛否を問う徳島市の住民投票は23日午前7時から、市内62カ所で投票が始まった。条例で成立要件とされる投票率50%に達すると即日開票され、同日夜には結果が判明する。法的拘束力はないが、建設省はこれまで地元自治体首長らの要望を受ける形で計画を進めており、流域最大自治体の民意の行方は計画の進め方に影響を与えそうだ。小池正勝市長は「投票結果を尊重して行動する」と表明しており、結果を受けてどんな姿勢を打ち出すかが注目される。

 投票は午後8時まで。告示日の13日現在の有権者数は20万9320人。

 投票方法は公選法の規定に準じているが、市の条例に基づくために投票当日の運動制限はなく、住民投票を求めてきた市民団体は投票締め切りまで街頭などで投票を呼びかける方針。可動堰計画推進派の一部は投票不成立を望み、電話などで組織的に棄権を呼びかけている。

 投票終了後、市選管は午後8時半から市立体育館でまず開票前審査をして投票率を確定。投票率50%に達していれば開票管理者が成立を宣言し、午後9時45分から開票作業に着手する。約1時間で結果が出る見通し。

「投票率50%」が焦点

2000年1月21日 16時50分 共同通信社
 徳島県・吉野川の可動堰(ぜき)建設の賛否を問う徳島市の住民投票が23日実施される。国の大型公共事業をめぐる初の住民投票で、開票するための条件の「投票率50%以上」になるかどうかが最大の焦点だ。

 同市の住民投票では、現在の石積みの固定堰(第十堰)を撤去し、新たに可動式の堰をつくる建設省の計画に賛成か反対かが問われている。

中山建設相が吉野川可動堰問題で住民投票を批判

4:27p.m. JST January 21, 2000
 中山正暉建設相は21日の閣議後の記者会見で、吉野川可動堰(ぜき)の賛否を問う徳島市の住民投票について「(水害の)被災予想地の4分の1の方々の意見を誇大視していたら、30万の推進署名をしてくれた方々の気持ちを無視することになる。将来(水害で)命を落とす人がないようにしたい」として、可動堰計画推進を改めて強調した上で、住民投票について「民主主義における投票行動の誤作動と思う」と批判した。

 中山建設相は、地元で可動堰推進の市民団体などが「投票ボイコット」を呼びかける運動をしていることについて「公職選挙法の適用を受けないのなら、どんなことをしてもいいんじゃないか」と述べた。

投票ボイコット運動を批判

2000年1月18日 18時05分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設の賛否を問う徳島市の住民投票で、住民投票を求めて活動してきた「第十堰住民投票の会」の姫野雅義代表世話人らは18日、徳島県庁で記者会見し、建設推進派の一部による投票ボイコット運動について「条例で法的に認められた市民の権利を侵害するもの」などと批判する声明を発表した。

推進派がボイコット運動へ

2000年1月17日 16時42分 共同通信社
 23日実施の徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設をめぐる徳島市の住民投票で、計画推進を求める住民グループ「第十堰改築事業促進連絡協議会」の松本弘会長は17日、記者会見し、投票ボイコット運動を始める方針を明らかにした。

 松本氏は「(固定堰の)第十堰から可動堰への改築は人命にかかわることで、住民投票で判断される問題ではない」としている。

投票率50%は微妙な情勢

2000年1月16日 15時43分 共同通信社
 13日に告示された徳島県・吉野川の可動堰建設の賛否を問う徳島市の住民投票は、23日の投票日まで1週間を切った。15日までの不在者投票は1487人で、住民投票条例制定問題が争点となった昨年4月の徳島市議選(投票率59.67%)の同時期の1361人を上回っているが、市民の関心はいまひとつ盛り上がりに欠けている。このため開票条件の「投票率50%以上」になるかどうかは、なお微妙な情勢。

徳島・吉野川可動堰の賛否問う住民投票が告示

0:02p.m. JST January 13, 2000
 建設省の吉野川可動堰(ぜき)計画の賛否を問う徳島市の住民投票が13日、告示された。23日に投票がある。自治省によると、条例制定による住民投票は全国10例目。国の大型河川事業を対象にした初のケースで、住民が公共事業の進め方について直接どんな意思表示をするかが注目される。ただ、投票率が50%を切った場合は開票しないことになっており、投票率も焦点になる。国や地方自治体の財政難や環境保護の高まりから、公共事業を問い直す動きが全国で相次いでおり、投票結果はこうした動きに影響を与えそうだ。

 13日午前8時半、徳島市役所の掲示板に投票日を記した文書が張り出され、不在者投票も始まった。同市の有権者数は同日現在で20万9320人。

 住民投票を求めてきた市民団体は、投票率によって開票されないことに危機感を募らせ、告示後さっそく市役所前で集会を開いたり、街宣車を走らせたりして「投票に行こう」と呼びかけた。自治省行政課によると、把握している住民投票で今回のような制限がついた例はないという。

住民投票告示まで1週間

2000年1月5日 16時00分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設の賛否を問う徳島市の住民投票は13日の告示まで1週間となった。大型公共事業を対象とする全国初の住民投票で、23日に投開票される。建設省は投票結果にかかわらず住民との対話を進め、可動堰建設の理解を求めていく意向を示しているが、反対票が上回れば、事業計画の見直しを迫られる可能性もあり、今後の公共事業の在り方にも影響を与えそうだ。

1月23日に住民投票

1999年12月20日 19時45分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設の賛否を問う住民投票について、徳島市議会は20日の本会議で、実施日を来年1月とする条例案を可決した。これを受け、同市の小池正勝市長は「議会の意向を踏まえ、1月23日実施に向け準備に万全を期す」と表明。大型公共事業を対象とした全国初の住民投票が、来年1月13日告示、同23日投票(即日開票)の日程で行われることが確定した。

住民投票期日案を可決へ

1999年12月20日 12時52分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)建設の賛否を問う住民投票の実施日を来年1月とする条例案を審議している徳島市議会は20日、同条例案の採決に向けて各会派間で最終調整をした。住民投票の告示後、ビラ、チラシの配布などの運動に一定の制限を加えるという議員間の申し合わせについて協議。共産党が申し入れに難色を示しており、全会一致が原則との考えから、今後の扱いは委員長一任となる。

可動堰推進の意見書

1999年12月17日 16時20分 共同通信社
 徳島県議会は17日、建設省が計画している吉野川可動堰建設計画の推進を求める意見書を賛成多数で採択した。自民党系会派の議員ら30人が提案。徳島県議会で可動堰推進に関する意見書が採択されるのは3回目。意見書によると、可動堰建設を求める「第十堰・署名の会」が推進署名を約30万人分集め、要望書を県議会に提出したことを受け「強い決意で事業促進に取り組む」などと表明している。

 

実施方法で最終調整

1999年12月13日 18時08分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰の賛否を問う住民投票の実施日を来年1月とする条例案の審議が13日午後も、徳島市議会の総務委員会で続けられ、条例案提出の公明党市議団と市側の双方が具体的な実施方法についての考え方を提示した。住民投票条例で規定された「投票資格者の2分の1以上の投票で成立」という要件に満たない場合の取り扱いについて、公明党市議団案は「開票は行わない」としている。

「住民投票は異常」

1999年12月10日 13時13分 共同通信社
 徳島県・吉野川の可動堰(ぜき)建設問題で、建設省徳島工事事務所の大平一典所長は10日、条例に基づき来年1月23日実施の見通しになっている徳島市の住民投票について「同市の状況は異常と言わざるを得ず、1日も早く解決するよう努力したい」と述べ、河川行政の是非を住民投票にかけることに強い不満を表明した。

1月23日に住民投票を

1999年12月6日 12時03分 共同通信社
 徳島県・吉野川可動堰(ぜき)の賛否を問う住民投票の実施期日を定める条例案が焦点の徳島市議会が6日開会し、公明党市議団の佐野修団長が同条例案の提案理由を説明した。同条例案は投票実施日について「条例の施行日(来年1月1日)から1カ月以内」としているが、佐野氏は「投票日を来年1月23日の日曜日にしたいと思う」と述べ、1月23日実施の日程を正式に提案した。

吉野川可動堰計画の住民投票、来年1月実施へ向け調整

1:44p.m. JST November 20, 1999
 建設省の吉野川可動堰(ぜき)計画の是非を問う住民投票条例が今年6月に制定された徳島市の市議会(定数40)各会派は、「来年1月下旬」の住民投票実施へ向けて最終調整に入った。早ければ来月6日―20日に開かれる12月定例市議会で、実施日などを定める「住民投票実施条例案」が議員提案され、可決される可能性が出てきた。同市の住民投票条例は実施時期が明記されていなかった。実施されれば、国の大型河川事業を対象にした初めての住民投票となる。
 市議会各会派の話を総合すると、実施時期をめぐる調整は、これまで住民投票に否定的見解を示してきた保守系の最大会派「創政会」(武知清会長、11人)が主導権を握る形で進んでおり、いまのところ「来年1月23日」を実施日とする案が出ているという。
 住民投票実施条例案については、6月定例市議会で住民投票条例案に会派として賛成した4会派(計20人)のうち、「公明党市議団」(佐野修団長、5人)から提出されることが有力視されている。他3会派もこれまで早期実施を求めてきたことから、今のところ同調する意向を示している。
 ただ、実施へ向けては、投票実施日のほかに、投票時間など施行規則で調整が難航し、実施日そのものが先送りされることも予想される。
 住民投票条例の制定をめぐっては、条例に実施時期を盛り込むかどうかで公明党市議団と賛成3会派が対立。結局、時期を明示しない公明党案が可決され、実施日については「(条例に)賛成した議員が6カ月後に協議し、過半数が実施を望めば、実施時期を決定する」とする確認文書が交わされていた。

吉野川可動堰、住民投票賛成の市議が新潟・巻町を視察

2:22p.m. JST June 26, 1999
 建設省の吉野川可動堰(ぜき)計画の是非を問う住民投票条例の制定に取り組んだ徳島市議5人が7月、原発建設を問う住民投票を全国で初めて実施した新潟県巻町を視察する。制定された条例に投票実施期限が盛り込まれず、実現まで曲折が予想されるため、条例案が議会審議で修正されながら住民投票派の町長を当選させて投票にこぎ着けた先輩の町に教えを請う。

 視察を計画しているのは、市民団体に擁立された議員らでつくる会派「市民ネットワーク」(久次米尚武会長)。7月22、23の両日同町を訪れ、住民投票実現の公約を掲げて当選した笹口孝明町長や住民団体「巻原発・住民投票を実行する会」のメンバーと懇談する。

 徳島市議会(定数40)で今月21日可決された住民投票条例は、計画推進派の公明党市議団(5人)を含む計22人の意見を一本化したため、具体的な実施期限が明記できなかった。一方、巻町でも「90日以内の実施」とした条例案が議会審議で「町長が議会の同意を得て決める」と修正されたため、町民が町長リコール運動を展開。笹口町長を擁立し、投票を実現させた。

 このため、市議たちは投票実現の前に立ちはだかるハードルを越えるには、「まず巻町へ」と判断。住民投票には欠かせない情報公開も勉強するため、住民投票前に賛成、反対両派の町民シンポジウムを開いた笹口町長に「中立、公正な情報提供の場づくり」のコツを聞く。

建設相「事業進める方向は変わらない」吉野川可動堰問題

0:15p.m. JST June 22, 1999
 関谷勝嗣建設相は22日の閣議後の記者会見で、徳島市議会で吉野川可動堰(ぜき)の是非を問う住民投票条例が可決されたことについて「建設省の事業を進めるという方向に変わりはない」として、今後とも地元に対して説明を続ける姿勢を示した。

 関谷建設相は「住民の生命・財産を守るために(可動堰は)必要という説明の努力を続けたい」として、「住民投票が行われたとしたら、責任持った返事をしてほしい。真剣に考えていただければ、答えはおのずと出てくる」と述べた。

 また、一般論として「一つのことを行うのにあらゆる方々に満足いただくことは難しい。そこに多数決の原理がある」と述べ、住民投票の結果を尊重したい考えを示した。しかし、具体的に住民投票が行われ反対が過半数を占めた時の建設省の対応については「その時にお話ししたい」として、明言を避けた。

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