TOPIC No.3-23 サンゴ礁

01.日本サンゴ礁学会のホームページ
02.巨大珊瑚個体群のホームページby YAMAKI KATSUNORI
03.リーフチェック2000
04.サンゴと環境問題/沖縄の自然と環境 by沖縄ビジターズハンドブック
05.「サンゴ礁」のエコ・トピックスby EcoNavi
06.奄美海洋展示館-サンゴ礁水槽 -鹿児島県・奄美大島・大浜海浜公園
07.サンゴの働き by「地球は今...

さんご礁:数十年で消滅の危機 環境破壊進む

2003年08月14日 [毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE
 多くの生物が生息する世界のさんご礁は、数百年以上にわたって人間活動の影響を受け状況が悪化しており、このままでは今後数十年間でほとんどなくなってしまう――。こんな調査結果を、米カリフォルニア大やオーストラリアの共同研究チームがまとめ、15日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 チームの1人、米スミソニアン協会自然史博物館のジョン・パンドルフィ研究員は「過剰な漁業と地上からの汚染物質の流入が、最大の脅威になっている。さんご礁周辺の広い海域で漁業活動を禁止するなどの強力な保護対策が必要だ」と話している。

 研究チームは、紅海やオーストラリアのグレートバリアリーフ、カリブ海など世界14カ所のさんご礁について、研究論文や歴史的な記録、古文書などできる限りの資料を集め、動植物の数などを指標に、過去から現代に至るさんご礁の「環境の健全度」を検証した。

 その結果、ほとんどのさんご礁の環境は、人間が周辺に定着した直後から悪化し始め、20世紀に入る前から急速に悪くなっていったことが判明。海水温度が上昇してサンゴが死滅する「白化」現象が20世紀後半に問題になる以前から、人間活動の影響で、さんご礁の環境破壊が進んでいたことが裏付けられた。(ワシントン共同)

さんご礁保護で覚書 インドネシアが米団体と

2003年06月03日 The Sankei Shimbun
 インドネシア政府は2日、米国の環境保護団体コンサベーション・インターナショナル(CI)と協力し、世界で最も貴重なさんご礁が残る同国の海の保護区を、今後3年で2倍に拡大することを決めた。

 メキシコ・ロスカボスで開催中の海洋環境に関する国際会議で同日、インドネシアのダフリ海洋・水産相と、CIのミッターマイヤー代表が覚書に調印した。

 同国政府は、現在の2倍に当たる1100万ヘクタールの海の自然保護区を設定。CIは技術、人材育成などで協力するほか、関連する環境保全基金から100万ドルを出して海洋保護区のための基金を創設する。

 インドネシアには多くのさんご礁があるが、ダイナマイトや毒薬を使った漁業、魚の乱獲など環境破壊が深刻化。ダフリ海洋・水産相は「さんご礁に依存する漁民の多くが貧しいことが、環境破壊の根本原因」と述べ、各国政府、企業に資金や技術協力を求めた。(共同)

環境省:干潟、サンゴ礁など国内千カ所で長期観測 新年度から

2003年02月02日Mainichi INTERACTIVE
 環境省は、新年度から、干潟やサンゴ礁、希少な動植物が生息する森林など、日本を代表する自然を全国で1000カ所選定し、自然や動植物の変化について長期的な観測を始める。各地の専門研究者らによる現地調査で、そこに生息する動植物も含めた密度の濃いデータを総合的に集める。日本の国土全体を「健康診断」し、開発の悪影響や外国から持ち込まれた「移入種」の早期発見などに役立てる方針だ。

 環境省は73年からいわゆる「緑の国勢調査」を実施し、衛星写真などをもとに、森林や湖沼、干潟などの分布状況を調べている。その結果、たとえば、干潟は20年前に比べ全国で4割減少したことが分かったが、実際に干潟にすむ生物がどう影響を受けたかは把握できていない。

 新たな調査は、森林、里山、湖沼、干潟、河川、海岸などの観測地点を3〜4市町村に1カ所の割合で設ける。干潟では、植物や水位、渡り鳥の種類や生息数、都市に近い里山では林や河川、メダカ、カエルなどの生息状況、森林では樹木の種類や生育状況、他地域からの移入動物について季節ごとに調査する。

 定点のデータは、周囲に開発が持ち上がった場合に開発後の影響と比較できる。全国の森林の種類や生育状況を詳しく調べることで、日本の森林がどの程度、二酸化炭素を吸収できるか計算できる。

 現地調査を重視し、地域の研究者や非政府組織(NGO)、市民ボランティアらに調査に協力してもらう。

 定点は年200カ所を5年間で選定する。初年度は干潟や藻場などを中心に緊急性の高い場所を選ぶ予定で、内閣府と沖縄県が埋め立て事業を進める泡瀬干潟についても含める方針。自然環境計画課は「定点観測していれば、悪化したときに、すぐ対策を取ることができる」と話している。【足立旬子】

世界のさんごが危機に直面 カリフォルニア大調査

2002年08月27日 The Sankei shimbun
 海洋汚染や爆薬を使った漁業が原因で、沖縄を含む世界各地のさんご礁が破壊の危機にひんしていることが26日、米カリフォルニア大ロサンゼルス校環境研究所の調査で分かった。同研究所は「この20年間の破壊の進行は過去最悪だ」として各国の政府機関に保護対策を求めている。

 世界で約1000カ所を対象に1997年から5年間、調査した結果、インド洋のマダガスカルを除くすべてのさんご礁で、海洋汚染や海水温の上昇などの影響により白化現象や死滅などの被害が見られた。周囲に生息する大型魚のハタ類やイセエビなどは以前の20%以下しか姿が確認されず、生態系のバランスが崩れているのが目立ったという。

 調査には世界の海洋学者やダイバーら約5000人に交じって、日本の環境保護団体コーラルネットワーク(宮本育昌代表)のメンバーらも参加。沖縄のさんご礁を中心に生態系の変化を検証した結果、白化現象や赤土の流入などで「日本のさんご礁も予断を許さない状況にある」(宮本代表)としている。(共同)

2004年の国際サンゴ礁会議、沖縄で開催

2000.10.27(18:05)asahi.com
 インドネシアのバリ島で開かれていた第9回国際サンゴ礁会議は27日、次回2004年の会議を沖縄で開催することを決め、閉会した。日本サンゴ礁学会の誘致委員長、土屋誠・琉球大学教授によると、宜野湾市にある沖縄コンベンション・センターが主会場になる予定。

 この会議は、海洋学者やサンゴ礁保護の関係者が4年に1度開くもので、今回は52カ国から約1500人が参加した。分科会では、日本の民間グループがインドネシアのスラウェシ島で水中ロボットカメラを使って古代魚シーラカンスを探す計画を発表した。

水中ロボットカメラでシーラカンス探し インドネシア

2000.10.23Web posted at: 10:51 PM JST (1351 GMT)by CNN.co.jp
水中ロボットカメラで古代魚シーラカンスを探し、その映像をインターネットで世界に発信するプロジェクトを、日本の民間グループが進めている。調査海域は、アフリカ南部に次いで3年前、シーラカンスが発見されたインドネシアのスラウェシ島北部。日本側が資金と技術を提供し、インドネシア側が調査船を用意する。民間グループは23日、バリ島で開幕する国際サンゴ礁会議で具体的な計画を発表する。

プロジェクトを進めているのは、東京電力の関連会社・東電設計(本社・東京都台東区)とテレビ番組制作会社ジン・ネット(同・港区)。

計画では来年、スラウェシ島北部のマナド沖合に調査船を出し、2台の水中ロボットカメラで「生きた化石」を探す。調査船には人工衛星を使った全地球測位システム(GPS)を搭載し、ソナーで水中ロボットカメラを操作する。

最新の技術を使えば、シーラカンスの生息場所を見つけてカメラを固定し、リアルタイムで生態を観察することが可能だ。発見に成功すれば、通信衛星で映像を送り、インターネットで公開する。

ジン・ネットの高世仁(ひとし)代表は「これまで限られた研究者しか見ることができなかったシーラカンスを、みんながライブで見られるようになる」と語る。プロジェクトの経緯は、ドキュメンタリー番組にまとめる予定だ。

スラウェシ島北部では、これまでに4匹のシーラカンスが捕獲された。ドイツの研究グループが昨年、潜水艇を使って調査し、さらに2匹の生存を確認した。インドネシア科学院の海洋学者、モハメド・カシム氏は「新しい試みであり、全面的に協力する」と話している。

白化で激減後、回復進まず

2000年5月13日 16時43分共同
 エルニーニョ現象などによる1998年の海水温上昇で世界的にも貴重な沖縄県・石垣島周辺のさんご礁に白化現象が発生、激減したさんご礁は、その後も回復が進んでいないことが環境庁の委託調査で13日までに分かった。

 白化現象は、サンゴに共生する植物プランクトンが高水温で離れ、サンゴが白くなり、死滅する。98年夏に沖縄から鹿児島、熊本にかけ確認され大きな被害が出た。

サンゴ礁保護研究センターが石垣島にオープン

7:55 p.m. JST April 22, 2000
 世界自然保護基金日本委員会(WWFJ)のサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」が22日、沖縄県・石垣島の石垣市白保にオープンした。世界的にも貴重な周辺のサンゴ礁を保護するための調査研究や対策を進めるほか、環境教育や内外の交流拠点として活用される。このような施設の建設はWWFJでは初めてという。

 沖縄の建築様式に合わせた造りで、延べ床面積が440平方メートル。総事業費は1億3000万円。住民の寄り合いの場としても提供し、地域と共同で運営する。

沖縄のサンゴ健康度が悪化

2000年2月26日 9時30分
 
 海の貴重な生態系を支えるサンゴの健康度が、沖縄本島南部や西表島の一部などで悪くなる傾向にあることが、130人を超えるダイバ−と研究者が参加して昨年、行ったサンゴの健康度調査(リーフチェック)の結果、分かった。

 1998年に世界各国で起こった異常な水温上昇によるサンゴの白化現象の影響が大きかったらしい。結果はデータを取りまとめている香港科学技術大に送られる。

元気かなサンゴ礁、保護団体が西表島で今年最初の調査

8:36p.m. JST February 13, 2000
 人間生活がサンゴ礁に及ぼす影響とその状態を調べる今年最初の「リーフチェック」が沖縄県・西表島の鹿川湾で12日行われた。1997年から全世界で実施されるサンゴ礁調査の手法。環境保護団体のコーラル・ネットワーク(佐野日止史代表)と地元ダイバーが協力。水深6メートル、10メートルの2カ所に100メートルのメジャーを引き、その周辺のサンゴや共生する魚類などを調べた。

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